カテゴリ:旅の思い出17ヤコブの道( 39 )

日はまた昇る!(29)バス移動

パンプローナにも空港があるそうですが、移動先が限定されるため、私はマドリッドに出ることにしました。
電車ではなくバスで移動します。スペインは長距離バスが整っているのは、16年ほど前にビルバオを訪れた時にも実感していました。

マドリまで予定通りに到着できないことを見越して(夏の大嵐だとか、事故があっただの、とかね!)、マドリに着いた日のうちにパリに戻ることはやめました。長距離バスはアトーチャバスターミナルに到着するのが一般的。日本語での交通案内もたいていはそう出てくる。そこで乗り換えて空港へ向かうつもりで東京のスペイン観光局に行き、相談をしました。
局員の方がご親切にも、時刻表やバスを調べてくださり、空港への直行便があることがわかりました。本当に助かりました。以前も書きましたが、やっぱり、有人観光局のほうがいい。どれだけネットで調べられるといっても、まだまだ非英語圏の国の交通機関サイトの英語サイトは情報が少ないし、検索用語の語彙が少ないと欲しい情報を得られない。

まあ、同僚たちに言わせれば、そんな「手間がかかる旅」をするのは私ぐらいだそうですが(笑)。

前置きが長くなりましたが、そんな移動の一日を振り返ります。

朝は夜明け前から目が覚めました。
24時間ニュースを流しているチャンネルで全国の天気をチェック。うわー、頭がぐるぐるしそうな暑さ。ということは、バスの中は冷房が効きすぎだろうなあ。それにしてもなんで、世界どこでもお天気お姉さんはこうも色っぽいんだろう・・・。
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身支度をすませ、バルコニーに出ます。この時6時45分ごろ。みんな歩きだす時間だけど、今日は人の声があまり聞こえない。
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ブエンカミーノ!私も今日から「都会への旅」だわ
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チェックアウトの時に、レセプションに教わった行き方にしてみることに。
ホテルからほんの2ブロックぐらい先を左折したらいいだけ。前日はこの辺りを歩かなかったから、ちょっとした観光気分でもあり・・・。
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あ、ポストがあった!夕方に書いた手紙を投函しようっと。
日本だったらありえない落書き。
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そして、日本では考えられない回収回数。一日一回なんですよー。
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パンプローナはまた来なくちゃ、と思っていたら、「あのう、あなたもカミーノ中?」と尋ねてくる人たちが。
「あー、私はもう今回は終わったの。レイナへ行くんだったら、もう一度街中に戻って、ホタテマークを見つけたほうがいいわよ!ブエンカミーノ!」

前日も通った道へ出てきました。でもここまでの道が違うからか、車も人通りも少ないからいろいろと見えるからでしょうか、気が付かなかった像が。
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平和のための像だとか。
この日は8月15日。日本では終戦記念日。二度と戦争をしないことを想起させるための日なのに、この日がいっこうに休日にならず、意味のない「山の日」なんかが11日にある。不思議な国だよね、ニホンは、と思いながらバスターミナルの入り口へ向かいます。

前日にチケットを買っておいてよかったー。チケット売り場に誰もいない!
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バスターミナルの全体図はこんな感じ。
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ぐるっと回ってみましたが、人の気配がない。
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バスはまだ到着していない様子。待合室には数名がいます。
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売店は1か所だけ開いていました。
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いかにも「手作り」っぽいデザインのシールなどを買いました。

一回りして、座ることに。さすがにこれらを持って歩き回るのは大変だから。
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ふと気が付くと、手すりにはこんなものが。
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待ち飽きた人々がきっと彫ったのでしょうね。

それなりに広さのあるパンプローナのターミナルなので、本当にココでいいのかしら?なんて思いながら座っていると、まだ高校生みたいな感じの男性が「マドリッド空港行きのバスを待ってます?」と声をかけてきました。
話しているうちに、彼はドイツから来た、とわかり、怪しげなドイツ語を交えながら会話を進めました。
彼もヤコブの道を歩く予定だったそうなのですが、結局、さほど歩かずに終わってしまったのだとか。
というのも、ドイツから飛行機でマドリの空港に着くまでに遅延があり、このパンプローナへの到着も結局深夜になってしまったのだとか。もうどうしていいんだか!って感じになったんだよ、と。
「また来たらいいしさ」と。帰国便が決まっているから、パンプローナで過ごしたそうです。
ヨーロッパは近いわよねーと思わず言ってしまいました。
お互いのバスチケットを見ているときに、「〇〇で乗り換えだよね」と言われ驚く私。え?直行じゃないの?
「だって、2枚チケットがあるでしょ?」
私はこれ、領収書かな、ぐらい思って、すべてを財布にしまったのでした。
わー、彼と一緒にいてよかった。危うくアタフタすることになりそうでした。

バスが来ました。
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ガラガラ。始発だもんね。
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ターミナルの上に出てきました。
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パンプローナは今日も晴。よい一日になることでしょう。
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高速道路を飛ばすバス。
もう私が歩く道とは方向が違うところを走っているのですが、私は名残惜しい感じでいました。
こんな風景を見ちゃうとね~。橋を渡っている間は気が付かないだろうと思うのですが、遠目からみると見えるものっていろいろありますね。
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それほど高くはないけれど、尾根が美しい。こんなところも歩いてみたかったなあ。
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やっぱり長距離バスは便利だなあー。
座席は広いし、静かだし、なんといっても「もうここで降りるのかしら?」という不安も不要だし。バスは乗り込むときにどこまで行く、といえば、運転手さんが気を付けてくれる奇特な公共交通機関だと思います。電車は乗り込むのにステップがあるから荷物が重いと悲惨なことになりますが、バスは下部に荷物をいれてくれるし。

窓ガラスが大きいので、ステキな風景を楽しみながら旅ができます。手前はびっちりとひまわりが植わっています。
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南下していることしかわかってませんが、ひまわりが枯れかかっている様子に、ひゃー、暑いんだろうなあと。
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さらにしばらく乗っていると空港の到着ロビー前に到着。みんな下車します。
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ドイツ人青年が「ドイツでも楽しんでね!気を付けて!Tschuss!」と握手を求めてきました。
こんなオバちゃんのカタコトドイツ語をつきあってくださってこちらこそありがとう!
私は一度建物の中に入ります。
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ホテルバスの場所を確認して、再びその道へ向かいます。
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あ、バスが駐車している!タイミングがいい!思っていたよりも早くホテルに到着できそうです。
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by eastwind-335 | 2018-02-24 11:57 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(28)大聖堂と最後の晩餐

*2017年夏の思い出です*

ヘミングウェイの馴染みの食堂でお昼を食べて、いったんホテルに午前中に買ったものを置きに戻ります。
街中のホテルは便利だわー。

バスルームで顔を洗っていると、なんだかおもしろい音楽が聞こえてきた。
え?え?とあわててカメラをひっつかんでバルコニーに。
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見ると、子供たちのクラブ活動なのか、演奏しながら行進をしていた様子。
(後日、世界街歩きのパンプローナ編を見ていたら、やはりクラブ活動で街かど演奏をする子供たちが映っていました。同じ子供たちだったのかしら?)

そうだ、まだ大聖堂を見ていなかったんだった、と思い出し、出発!
大聖堂のミサのない時間に見学ができるようになっています。
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どのくらい天井が高いかわかると思います。
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立派な内装です。
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私は教会に来れば、来る直前までの時を感謝し、また家に帰宅するまでの時間を守っていてほしいと祈ります。ここでも同じ思いで時を過ごしました。
一番先頭(奥)はこんな感じ。隙間からレンズを通して写した一枚。日曜のミサだと扉があくのかなあ?
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その手前には当時のナバラ国王(?)夫妻の墓もあります。
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このお墓が印象的。
ぐるっと見学ができるようになっています。
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頭のところは、大理石で出来た屋根のようなものでおおわれているのがわかります。

まるで大聖堂の正面のような彫刻が施されています。
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こっちのほうがわかりやすいかな?
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国王の足元には獅子が、王妃の足元には犬が。何かのメタファーかな?
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墓の周りには聖人たちなのか、聖人をかたどった実際の国王夫妻のゆかりの人たちなのか、これまた精密な像が大理石でできています。
各列、先頭には赤いサンゴのような飾りを持っている人。聖人なのかな?
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大聖堂の中では、スペインの銀細工のすばらしさも堪能できます。
マリア像。
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いつもお花をキレイにアレンジしているのだと思いますが、必ずしも白い百合じゃなくていいのね、と思ったのが印象に残っています。翌日がマリア昇天日なのと関係している?
横から見ると、より銀細工のすばらしさが伝わってくるのでは?
これが手が届くところにあるっていうのがすごすぎる・・・。上の赤い布もすばらしい。

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イエスの生涯にかかわる聖人たちが飾られている壇も見入ってしまいました。
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解説書やガイドを持たずに見ただけだったのを、今となっては悔やむほど、すばらしい。
これはイエスの生涯だ、というのはわかりました。
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解説のパネルもカメラに収めたものの、ピンボケのものもかなりあって、あとから写真を整理すると悔いてしまう。
でも、最近の私はだれかを写す、という目的ではない場合には、「フィルムカメラの時のように、帰国するまで確認はすまい」と思っています。ゆえに、磔の十字架のイエスの下で、楽器のようなものを抱えているのは誰だろう、と思うことに。
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ステンドグラスも素晴らしい。

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これを書いている今はレント(受難節)です。それにちなんだステンドグラスのはめ込んである壁には、向かいのステンドグラスが生み出すマジックが投影されていました。
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写真を撮った時はただ、今までいくつもの教会のステンドグラスの美しさをカメラに一生懸命収めてきたけれど、向かいのステンドグラスの存在を感じることはなかったなあ、と思いながらシャッターを切ったのでした。
いま、改めて見ると、その壁への投影のモチーフは、幼子イエスを象徴するものの、上部の飾りの部分。
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生涯をこの壁だけで集約しているような気がしました。

大聖堂の歴史をめぐる博物館も併設されています。


そこへの入り口。
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上部の細工がやはりすばらしい。いや、どの国のどの町の大聖堂でもそう思うのだけど、この大聖堂のものも細かい!彩色されていたのもわかります。
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非常に古い時代のものを扱う割には、モダンな導入部分でした!この透明な板を重ねるアイデアがすごい!
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増築された様子が紹介されていました。
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思うに、博物館部分は修道院の部分がわかる遺構がメイン。
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ガラス越しに見える庭。壁は作りなおしたものなのでしょうね。
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古い柱。
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どうもその当時のままに埋め込みなおしたらしい聖人たちの像。
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見学してもう半年以上たってしまった今、この博物館の展示で何を覚えているかといわれると記憶はあやふやですが、聖母子像のあれこれは印象に残っています。ナバラ州各地で発掘されたもののよう。
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これは、なんだか、小アジアっぽい感じがしませんか?でも、アルダバ(Aldaba)という、ナバラ州北部にある地域で発掘された聖母子像のよう。
マリアの顔は絵画や、ある時代以降のものは比較的丸顔で、童顔な面持ち。その昔、心理学のクラスで「丸い顔の人は幼く、守ってあげなくては、という思いを抱かせる」と習いました。丸顔ではない私は「確かに、守ってあげたいと思われたコトないなあ」とその時即座に思ったものです。そして、この日、面長なマリア像を見たときその意外性に驚いてしまいました。「慈母」じゃなくて「しっかりもの」のお母さんって感じが。モデルになった女性はどのような人生を送ったことでしょう。
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2階にあがる階段も。手すりが素敵~と思っていると、名残惜しそうにしている人が。見習ってふと見上げると素晴らしいデザインだと気が付きました。
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一番上の部分は青い天井。
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次の旅の前にも、また寄りたい。

大聖堂を出て、土曜日に「また月曜日に来ますね」と言っておいたお店によります。
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店員が「本当に来た!」と驚いていました。
私はニホン人ですからねー。約束したしね。
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パンプローナ特産の砂糖菓子のようなさっくりとしたキャラメルと、ナバラ州で収穫されるベリー系の果実をつかったリキュール、同じ果実を使ったチョコレート、パンプローナ産の蜂蜜を買いました。預け荷物になるので、割れないように包んでもらいました。
(サンダルをパンプローナで購入したときに、靴箱をもらっておいたのも、梱包に役立ちました)

気になっていた生ハム屋さんでパッケージされているものを親戚用にいくつか買い、お買い物は終了。
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いったん荷物をホテルに置きに帰ります。小さな街なので便利だわ。

翌朝が早いので、早めの夕食にすることにしました。
行先は土曜日から気になっていたバール。
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カウンターがいつもにぎわっているので、いいかな?と。

あー、おいしそう!(写真はボケてますけどね)
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悩みに悩んで、あれとこれと・・・。チョリソーと、いわゆる「血のソーセージ」。
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ピンチョスを選び終えると、カウンター越しにお兄さんが「飲み物は?赤?白?」と。
おすすめを聞いたら、白はどうかな?と。「ナバラ産だよ!」。地産に弱いわたし、「飲みます!」と即答。
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ナバラ産の白をグラス1杯ほど飲みました。おいしかった!
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お店は地元の人たちも良く使う。また、奥のテーブルだと、子供たちを連れて入る人も。

スペインでも「流行」を追う人はたくさんいるのだろうけれど、日本と違って、無理な若作りをする人はいない。
たとえば、60代以上の女性の多くは、イタリアネオリアリズモ映画に出てくるような、または、マストロヤンニの映画でローマの街を歩いている60代の市井の人々のような、そういう恰好で今もいることがある。

子供たちもそうで、日本の小学生のように「母娘同じ格好」のような「小学生らしからぬ」というのもあまりない。特に学齢期前は、むしろ、私も子供時代に夏になると着せられたような簡単なワンピースを幼い子たちは案外着用している。
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仲良し兄妹は奥の文具店に入った親が出てくるまでお勉強(笑)。小さな机に二人で寄りそうこの二人にもある種の「変わらなさ」がある。
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もちろん、ティーンエイジャーになると、「かわいい」というより、この年齢は群れたいものよね、という感じ。
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今日は観光客目線で歩いたけれど、やっぱり「次の旅」のことが頭から離れない。ピルグリムのための薬局。覚えておこうっと。
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外はこんなに明るくとも、もう夜8時半。
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荷造りをして、全く意味が取れないスペイン語のニュースを見ていると、なんだか、空港に長い列ができている。
英語(BBC、CNN)に切り替えたけど、そのニュースにはならなかった。
ずっとテレビを見ているわけにもいかないのですが、ザッピングしたスペイン語放送局は似たような写真が。
(その割には、そのシーンを写真に撮っておく、ということは思わなかった)
翌日がマリア昇天日で休日だから、スペインの人たちも出かけるってことなのかなあ?どこの空港かをヘッドラインの字幕からは推し量ることができない。かといって、日本語媒体でも特にニュースは出ていない。たとえばカナリア諸島のような飛び地の飛行場なのかなあ~。

そうこうするうちに、いつも通り、知らぬ間に寝ていた私。
こうして、パンプローナの最後の晩は終わったのでした。


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by eastwind-335 | 2018-02-23 05:10 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(27)ヘミングウェイさん、こんにちは

*2017年夏の思い出です*
午前中のするべきこと(バスのチケット購入)を終え、午後の観光をはじめまーす。
月曜日は美術館や博物館がお休みなのは、スペインも一緒。
ということで、館詰系の私はぶらぶらするしかないのですが、かといって、スペイン語ができないので、ブラブラするにしても・・・なわけです。

月曜日でも見学できるところ・・・と調べておいたのは、闘牛場内ツアー。
闘牛場到着!
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ツアー用にイヤホンを貸してもらいます(有料)。日本語はなかったと思います。

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映像をダイナミックに活かした展示。いわゆるサン・フェルミン祭りの様子です。
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迫力ありましたよ!!

そこを見終わると、闘牛場。
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マタドール(闘牛士)はここから出てきます。
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実際に使われている闘牛場ですので、この板についている傷も「リアル」。牛が突いてできたもの。
この隙間はこれぐらい。
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狭いってわかるかしら?
ちょっと体格のよい人だと出ることができないかも(笑)。
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ちなみに、牛はほぼ反対側から出てくるらしい。見本の牛がおいてありました。
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誰も観客はいないのだけど、観客席を見つめていると、映画「日はまた昇る」でエヴァ・ガードナーが若い闘牛士に夢中になってしまい、それをハラハラとした表情でタイロン・パワーがみつめる、あのシーンを思い出しました。
原作を読まずに映画を見たときには、なんだか意味が分からないところもあった。映画を見てから、賢弟に原作を借りて読んだけど、なんだか、勝手な女だなあ、と思うばかりで、やっぱりピンとこなかった。
しかし、今回の旅行のために再度読み直してみて、うわー、こりゃ、辛い話だわあ、と。年を重ねたからこそ窺い知ることができる内容でありました。みんな勝手。みんな自分がかわいい。そしてみんな自分に自信がない。「男らしさ」が今以上に求められた時代であること、アメリカ大陸とヨーロッパ大陸の価値観の違い、あれやこれや、ハタチそこそこの時にはわからなかったことが行間から浮かび上がってきた。
賢弟くんは大学生の時分はヘミングウェイが好きだったのだけど、どこに惹かれたのだろう。いつか、彼に尋ねてみたい。

この人たちは映画をみたのかなあ?
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牛は赤いものに反応する、と言われていますが、本当はピンクなのですねー。
このケープは実は場内の砂地においてあるので、結構汚れているんです。で、人がどっかで使い飽きると、別の人がとってきて、家族に写真を撮ってもらうために拾いに行く。
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このおじさんは超演技派でした。
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闘牛士の服飾を紹介する建物へ。
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試合の前、終わった後にタニマチもといスポンサーを招いて過ごす部屋。映画ではエヴァ・ガードナーがそこへ入ろうとして取り巻き立ちに白い目で見られる、というシーンがあったような。
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試合の前に成功を祈る部屋もあるのです。
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この祈りつつ見上げる先は・・・。マリア。カトリック文化圏には疎いのですが、いやいやすごいことですわー。
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隣は、牛を収めておくところ(今も使っているみたい)。
子供がチョコンと座っていました。赤いスカーフはサン・フェルミンの祭りの時にするのと一緒。
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彼が一生懸命見ているものはこちら。
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闘牛場の一日が映像で紹介されます。
イケている闘牛士や彼らにかかわる面々。
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正装であるカポーテ姿のマタドール。アイパッチをしている人もいるのですね。闘牛で目を失ったのでしょうか。
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闘牛場の様子。

音楽で盛り立てる人たちも含め、一人一人が役目を持って、一つの芸術作品のような仕上がりになるのだというのがわかります。
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どうしても、闘牛士のテーマが聞こえてしまう。

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すごく迫力のある映像でした。
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サン・フェルミンの移動方向などが紹介されていました。私が泊ったホテルはこの祭りの時は思いっきり高いだろうなーって。
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だんだんと闘牛場へと近づいていきます。↓の写真だと私が宿泊したホテルあたりまで牛に追われて男性たちが走ってきているところ。
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最後はここまで!

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隣に表札が出ている家が。伝説の闘牛士がいたみたい。
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ピンポーンって押しちゃいけませんよ。
闘牛場の外観。
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柱にはこの年のサン・フェルミンの公式ポスターが貼ってありました。
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ヘミングウェイの像もありました。
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そろそろ、空いてるかな、ヘミングウェイお気に入りのカフェ。
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テーブル席はまだまだ人がいっぱいですが、カウンターみたいな、やや足長のストールだったら空いている。
いわゆるファミレス風の食事もあるようで、それを召し上がっている観光客の人たちが多い。きっとそれなりにおいしいのでしょうけれど、私はサッと頼んでサッと食べてサッと出る、オヤジ系の使い方に。
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このズッキーニ細切りはおいしかった!生ハムももちろん!
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今日のデザートは、タルトタタンっぽいリンゴのお菓子。
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ふと、思いついて、学生時代にスペインを旅行したことがある賢弟君に、「パンプローナにいるよ!」ってメールをしてみた。驚いた文面の返信がすぐに届き、彼はここへは来たことがないと。
ちょっぴり、えへへ、な気分に。

おなかも落ち着いたので、今日、絶対に行かなくちゃいけないお店に向かいます。

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by eastwind-335 | 2018-02-18 20:27 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(26)平日のパンプローナの市場と街歩き

少しゆっくりと朝を迎えました。
「ああ、もう朝、洗面所の順番とか気にしないんでいいんだわ」と思う一方、なんだか寂しいなあ。
シャワーを浴びて、身支度を済ませて、バルコニーへ出ると、夜明けは過ぎていた。(やや明るめに写ってますが)
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そして、出発組としては遅めの人たちがホテルの前を過ぎていくのが見えました。
心の中で、ブエン・カミーノ!と呼びかけます。
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撮影の関係でややかなり明るく映っていますが、まだ、街灯が残っている時間。何枚も撮影したのですが、フラッシュを使わないモードでは、みんな足早なので人がブレてしまいます。
帰国して写真を見ていて思いました。私もこんなに足早だったのかしら。

私はテレビを見ながら朝ごはん。
スペイン語は全くわからないのですが、前夜、スペインスーパーカップがあり、バルサと王様レアルの試合が放映されたのでした。案外、パンプローナの街中では気が付かなかったけれど、思えば、昨晩エレベータで一緒になった坊やはレアルのユニを着ていたわ。私はテレビはつけていたけれど、疲れていたので、割とあっさりと寝ちゃったのでした。
そして、目覚めたときはスポーツチャンネルがつけっぱなしで、おこったおじちゃんたちが試合反省会を行っていた(多分、再放送だと思う)。そしてこの試合ではクリロナが決勝点(3点)を決めながら直後に赤をもらい退場だったことを、ぼんやりではありますが知った次第。
バルコニーから戻っても、メンバーを変えてまだやっていた(笑)。
以下の写真は、全日の試合でメッシは許されてクリロナは許されなかったあれやこれやについて、サッカー解説者たち。
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このおじさんもコメンテータの一人。とにかく、みんな熱く語っていた!!!言葉はわからずも、サッカー愛はわかる、そんなサッカー批判番組。日本のサッカー番組は本当にぬるいよねえ。ダジャレ早野大王なんかも解説の時には結構はっきり言ってるのだけど、なぜか、テレビで大写しになっているときは「ダジャレモード」だからなあ。
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英語圏のニュースなども時折チェックしたのですが、特段のニュースはない模様。
ご飯といっても、道中くいっぱぐれないように、と思ってきた非常食を片付ける程度。
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マフィンは、今回の道中で一緒だった方にもらったもの。グループ旅行ではガス抜きが必要なのに、限られたバジェットを活かすために、とずっと一緒の計画を立てて10日目あたりの面々と一時歩いたことがありました。傍から見ても「そろそろ何か起きそう」だったのですが、このマフィンが一因で二つにグループがわかれてしまった。同じ信仰のもとで歩いている人たちだから、いずれ、また(神の下に)一致となったと思います。ただ、私という異物が多分それぞれの感情を導き出したのではなかろうか、と思わなくもなく。ということで、苦く甘い思い出。

洋ナシは、レイナへの途中に人懐っこいフランス人男性やスペイン人の女性と歩いているときに、通りすがりのおじいさんからいただいたもの。二人はすぐに食べていしたが、私はとっておいたのです。
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甘かった!日本の洋ナシは大きすぎる、と思います。これぐらいの大きさがちょうどいい(笑)。


さ、でかけよう!
観光局で郵便局の場所を尋ねます。方向はバスターミナルのほうらしい。明日のバスチケットを買いに行くときによってみようっと。

観光局の通りの向こうにある市庁舎の奥のほうから牛追いが始まるとのこと。
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なので、この市役所近くの坂には見学用の柵が一部残されています。「予約」と書いてありますから、この柵に寄り掛かる権利は「買う」ことができそうですね。

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柵の縦の板には何か刻印されている部分がありました。
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このブログを書くために見直して気づいたのですが、固定のために鎹が撃ち込まれているんですね~。この柵は牛追い祭りの時にはズラーっと並びます。この横の棒に足をかけて身を乗り出して見学する男性たちを、7月になると国際ニュースで見ますが、案外と簡略なつくりなのですね!

まだ人通りは少なく、市庁舎入り口も人の出入りがまばら。正面はこういう感じでした。素敵ですね。モザイクの意味などを知りたかったのですが、誰もいないので質問もできません。
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通りに並ぶ家からもあまり生活の音がしてこない。市庁舎周囲をぐるっと歩き回ってみることに。階段の上の教会は、パンプローナに到着した日の夕刻のミサ(の終わりのあたり)に行った教会。その時は、たまたまアルベルゲのチェックインで一緒になったポーランド人と隣り合わせになりました。チェックインの時に片腕であれこれしていたので、ちょっぴり手伝ってあげた人だった。なんと、彼は前日に転んでしまい、腕を骨折しちゃったのだとか。でも歩けるところまでは行くつもり、と話したなあと思い出しました。
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薬局(ピンクの壁)の下では、オーガニック野菜を扱っているお店がありました。(写真は外観のみ)
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もうこれで帰国というのだったら、あれこれ買ってみたいけれど、まだまだ私の旅は続く。
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観光地でもあるけれど、そこに暮らす人たちがいる。バスクの旗がつるされているバルコニーもあります。
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バルコニーから下を行きかう人を見ているおじさん。おじさんの旗はどこの旗なのかしら?
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彼らも買い物に出かける時間みたい。案外、男性が野菜なりを入れた袋を持って歩いているのに気が付きました。
市場があるのかしら?

前日、遠くから見た建物は実は市場だったらしい。
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市場の説明。英語表記もあるからあとから読もう、と撮影時には思っていたのでしょう。撮影時に点字表記があることにはちょっと驚いたのを覚えています。
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市場の中には、スーパーの部分もある。
こちらは市場のスペース。
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こちらはスーパーの部分。
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まずはスーパーで価格調査。
スーパーは広かったです。
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接客対応はありません。店員さんはみんな親切ですが、どちらかというと商品補充のためだけにいる感じ。
扱っている商品はたくさんあります。カット野菜もある。スペインでもそういう野菜があるんですねー。
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あー、生ハムおいしそう。二つ目からは半額、という案内。二つで50パーセント引き、ではありません。
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今日は実は買い物の日でもあるので、いろいろと目に入ってきてしまう。

ワインもおいしかったから、買いたい。ここに並ぶのは、いわゆる「気安いワイン」ばかりらしい。
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今回はザックだけでパリに戻らなくちゃいけない。前日、友達への土産はこれ、と思ったパンプローナ特産のお菓子も買って帰りたいし。ワインが割れちゃったりしたら困る。ということで、泣く泣く諦めました。

オリーブオイルもこれだけある。スペインだけでなくイタリア産もありました。つまり、地産じゃなくて、本当にスーパーなわけです。
お、東京の自宅近くのスーパーで買うオリーブオイルもありました。東京では「お安い」ほうに入るので私も買いますが、ここでは「もっとお安い」(笑)。
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結局、スーパー部門で買ったのは生ハム2パック。イベリコ豚であっても「どこの」イベリコ豚か、とか、「どんな餌で飼育された」イベリコ豚か、とか、部位で値段が違うことを知りました。

それから、市場部門に入り、個別のストール(店舗)をうろうろしました。
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何を見てもおいしそう!赤いパプリカ!トマトもいろいろ。
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アホ(ニンニク)!
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魚屋さんのストールでは店舗自体が入っていないところも。赤いのは、番号札を取るためのもの。よくドイツの肉屋さんでも見ますね。
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付け合わせのピクルスやホワイトアスパラガスなどを売っているお店。
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お肉屋さんはこんな感じ。
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つるしてあるチョリソー買って帰ればよかった!帰国して知りましたが、この町、チェリソーで有名なんだとか。下調べしなさすぎ。
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あー買って帰ればよかったなあ~。
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こちらは買って帰れません。
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内臓専門店も!トリッパをスペインでは同調理するのかしら?
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チーズは重さ売り。
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日本だと見慣れない風景です。同じサイズに「包丁でカット」!
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同じ厚さで切ったものが積み重ねられていきます。
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1枚でもいいんですよ、といわんばかりの表情だったので、ちょっぴり買いました。
魚屋さんは鮮魚は見かけなかったのだけど(月曜の午前中だからかしら?)、冷凍のタラのお店がありました。
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おさかなお惣菜のお店も。
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あと、クッキー屋さん。どんな感じかなーと思ってみていたら、おじさんが1枚「食べてごらん」と。
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少しもそもそするけれど、コーヒーに合う感じ。なんといっても、優しい味がします。「おいしいわ!」というと「だろう?」と。
でも東京に戻るまでまだ1週間以上あります。だから帰国したときには油が回ってしまいそう。割れちゃうだろうし。
だから2枚ほど買いました。
私が財布をしまい始めると、一人の男性が「これを何枚と、あれを何枚と・・・」と箱詰めを頼み始めました。

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ビニールの手袋でつかんでは入れ、掴んでは入れ・・・。
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「毎週来るんだよ」とのこと。
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次の旅行はここパンプローナからだから、また来ます!
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ずっと市場に居たかったけれど、今回の旅は、「日はまた昇る」ごっこでもあるので、ヘミングウェイがよく行ったというカフェに行ってみることに。

まだ人通りは少ないけれど、個性的な人々を少しずつ見かけ始めました。
そのうち混み始めてくるはずのパンプローナメインストリートで何かするのかしら?
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犬が二匹、眼鏡屋の前で、飼い主を探してどっと座っています。
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おばあちゃんが撫でてます。やや迷惑っぽい表情のいぬたち。
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朝、ネットでチェックしておいたお店は、実は前日「観光客相手のカフェなのかなあ?」と思っていたところでした。地元感が薄いというか・・・。ファミレスっぽい案内が置いてあったりするし。
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正面はこんな感じ。
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何か飲もうと思いながら入店したものの、運悪く団体さんたちが入っていて席がない。その団体さんたちの一部にひっついて、奥へ進むと、ヘミングウェイの胸像やら、彼がよく座っていたらしいブースなどを拝見。
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鏡に映った像のほうが「本当にそこにいるみたい」って思えました。
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写真を撮らせてもらって、いったん外へ出ます。おいしそうなピンチョスが並んでいるので、お昼はここにしよう。そうしよう。

次に向かうは郵便局。
回廊沿いを歩いて、郵便局のある通りへ。
回廊がまた素敵。前日、アイスクリームを食べた時には(すられないように、と気が張っていたので)気が付かなかった場所がいくつも。
ドアが素敵。
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回廊の角を一歩入った奥まったところは、天井のステンドグラスが素敵。
この奥に階段があり、この建物に暮らす人たちの通り道になっている様子。
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地産の商品を扱っているお土産屋さん。
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牛追いの人形がかわいい!後ろの箱はホワイトアスパラガス。私は缶詰や瓶詰のそれは苦手なので買いませんでした。
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郵便局がある通りは遊歩道にもなっています。この像の右手に広がっていた(はず)。
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広々しています。たぶん、木陰ができるあたりから人が出てくるのでは?こういう空間がなぜニホンにもできないのか、本当に不思議。
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ここが(中央)郵便局らしい。
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歴史的な建物にふさわしい入り口。
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ご用件ボタンをおし、番号札をもらいます。
スペイン語は全くわからないのに、なぜか勘が「ここで番号札をもらわなくちゃ」とささやきました(笑)。

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ハガキを送るだけなんですけれど、結構待ちました。月曜の午前中だからかしら?
みんなを和ませてくれた小さな子。
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私は日記を書いたり、過ぐる日々を思い返したり、時間を潰す手段はそれなりにあるけれど、コンビニ慣れしている日本人には我慢できないかも。実際、かつてスペインを旅行したという方から「本当にヨーロッパって不便!」という旅の思い出をうかがったことがあります。

ハガキ用の切手を5枚買って、数枚はすぐに貼って、こちらに投函。
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そして、バスのチケットを購入しにバスターミナルへ。
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パンプローナの信号はこんな感じ。
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あー、テレビで見た通りの風景だわ!出発前にコンポステーラの会の方から教わり、スペイン語講座で平岳大さんがパンプローナ行のバスチケットを買うシーンの回のみ録画し、そこを何度も見てシュミレーションしたのです。
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実は、レイラからバスに乗ってターミナルに着いた日、買おうと思ったのだけど、ブースが閉まっていたのでした。ブースには数社が入っていますが、長距離便はいつも開いているわけじゃないらしい。並んで順番になった!と緊張しながら英語で要件を話したら、そんな具合(笑)。
テレビと話が違う・・・。そうだ、彼がチケットを買ったのはサン・セバスチャンのバスターミナルだった。それぞれの事情ってものがあるのでしょう。
いやいや、前日でよかった、とその時思ったものです。利用日にそんなことになってしまったら・・・(汗)。

ということで、リベンジ!
地下へ入りまーす!
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自動販売機もあるのですが、スペイン語が分かるわけでないので、ちゃんとカウンターで買うことに。前日はこの右手にあるところに並んだのだった。今日はカメラをこそっと向ける余裕もあったけど、昨日は人も少ないしカメラを出しちゃいけないなーと思ったのでした。
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サン・ジャン・ピエ・ド・ポーまでの直行もある。初日にサン・ジャンで知り合った日本人家族がピレネー越えはせずにバスでここまでくるって話してくれたことを思い出します。確かにスペインからそこへ行くのはバスが一番楽かも。東京のスペイン観光局で調べてくれた時間を言ったら「今はこれだから」と若干早めの時間のチケットを売ってくれました。なぜか2枚に分かれているのだけど、どうしてかなあ?とりあえず、すべてを財布にしまいます。

そして、エルコングレスというスペイン(かつては国営)デパートへ。買うのはサフラン。これは母からのリクエスト。軽いから(金額はそれなりにしますが)義妹ちゃんや料理好きの友達にも。
それから、パエリア用調味料やキューブ状のスープストックなども。
でも、なぜか撮った写真は野菜売り場。素手で触らず、ビニール手袋を使いましょう、というもの。
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さ、午後のおでかけにでかけよう。
この町、シエスタあるのかなあ?


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by eastwind-335 | 2018-02-18 07:09 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Comments(0)

日はまた昇る!(25)日曜日の午後

*この夏(2017年)の思い出です*(旧正月までには終わらせたかったけれど、年越しになりそう・・・)

自分の荷物をもって、25キロ近くを歩き、パンプローナに戻ってきた私。ホテルのバスルームに洗濯物を干しているうちに、この日、なにも固形物を食べていなかったことを思い出しました。
気が付くと、夕方5時すぎ。でも、ご飯は9時ごろから食べたほうがスペインっぽいし~。
ホテル近くのカフェに行きます。もう今日は日をよく浴びたので、屋内にあるカフェへ・・・。
それほど混んでいなかったので、ゆっくりできそう!
しかし、お店では、急に東洋人が一人で来たからか、ウェートレスさんが「私は英語ができません」と。
指さしをしながら、数だけスペイン語で。あとは、ポロファボール(Por favor)とつけるだけですが、やり取りをすませることができました。
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各国語のありがとう、こんにちは、さようなら、どうも(どうぞ)と1から5ぐらいの数字は言えるようにして旅をしていますが、思えば、この日までずっとカタコト英語を駆使していたのです。初めてスペイン語を使ったような気がします。

さーて、どこを歩こうかなあ。
もう博物館は終わりだし、今日はお店がお休みの日曜日。あまり期待をせず、前日は歩かなかった通りを進みます。
パンプローナはナバラ州の州都であり、バスクの文化を背負う街の一つです。だから、バスク語が併記されているところが多い。
たとえば、これ。
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詩が書いてある様子。
どんな意味なのかなあ。きっとググったら出てくるのでしょうね。

20時近いのに、まだ午後4時ごろっぽい感じ。しかし、オープンカフェはこれからが本番らしい。
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日曜日の広場は穏やかに時間が過ぎていくのを楽しむ人たちでにぎわっていました。


アジア系の顔は私しかいない(ちなみに、パンプローナには世界のどこでもある「中国系」のお店は1軒しかありませんでした!・驚!)。
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おじいちゃんたちばかりじゃありません。
この広場の真ん中には、こんな物見台が。
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子供たちも楽しそう。
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しばらく歩くと、州機関があったり。
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どうも、こちらは、史跡でもあるみたい。
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マンホールも「ナバラ」
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昔の王様の像。子供はたぶん、エラい人だと思ってないだろうなあ。いや、銅像に気づいていないかも?
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かっこいいストライダー!色がいいですね。ドイツや北欧でよく見かける白木のストライダーもいいけど、この子の黄色のは車輪もしっかりしてるし、まさにオートバイみたい!

ちょっと歩くと、みんなが足を止めるところがあります!
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おー、牛追いの像かあ~。
右手から見るとこんな感じ
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迫力ありますよ!牛に追われているはずなのに、どうしても、ハリウッドの「隕石から逃げる人たち」を思い出す私。
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何やら解説している人。ガイドさんのようです。
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広場に再び戻ります。

とても気にかかった建物。
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窓ガラスがきれい!鏡みたい!
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親なのか、おばあちゃまなのか、の後ろをついていく子供たちの恰好がかわいい。というか、40年前でも通じるはず。
スペインの子供たちは「子供」の服を着ているなー。日本のように「母娘」が同じ格好をしていない。こどもはこどもらしく、大人は大人らしく。自分の子供時代を思い出しました。

夜はホテルでもらったチケットを使ってピンチョスを食べる気満々だったので、軽く何か食べたい(さっき、ケーキを食べたばかりだっていうのに・・・)。

ふと見ると、みんな、おいしそうなアイスを食べている。
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何軒かアイス屋さんがあるようです。特にここの前にいる人たちが多い様子。
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にぎわっているお店から出てきた人に「ここ、有名なのかしら?」と尋ねたら「私の友達が働いているんだけど」といって彼女は振り返り店員に手を振り、「歴史あるお店だし、ぜひ、食べてみてください」と。そこで、今日のご褒美にアイスを食べてみることに。

お店の中でみんな真剣に選んでいる!
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おいしかった!ブレた写真ですみません・・・・。
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夕暮れに見えるけれど、けっこう遅い時間になっていた時、「東風じゃないの?」とよびかける声が。
ピルグリム仲間はみんな先へ行ってしまったから、空耳かしら?と声のするほうを振り返ると、最初の2日を一緒にしたオーストラリアのアイダ&アンソニー夫妻。
アイダのほうは包帯を足首に巻いている。
私と一緒の時から、アイダはリュックが重そうで、それをアンソニーがぎゅっときつく肩に沿わせていて、辛そうだった。二人で歩いていた日、途中でアイダは足をねんざしてしまったのだそう。で、歩くのは無理、と判断してパンプローナまで車でやってきたのだそう。医者からはドクターストップがかかって、様子をみているところなの、と。
私がパンプローナにいることはわかっていたけれど、まさか、会えるなんて!と二人から次々とハグを受けました。しかも、この日は私が荷物を背負ってレイナまで行ったと話したら一緒に喜んでくれ・・・。

私は、みんなとはもう会えないと思っていたから、再会が「ギフト」のように思えました。

おっと!もう9時だわー。でもまだ明るい。
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ホテルに戻り、一息ついて、ホテルのバールに向かいます。
うーん、人少ないな~。大丈夫かなあ~。

もらったチケットを見せながら、
あれと
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これと
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それと・・・と頼みます。
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もう15年以上昔ですが、家人の出張にひっついて、ビルバオで数日を過ごしたことがあります。でも、ビビリの家人は現地の人たちに交じってピンチョスを食べるのをなんだか嫌がったのです。計算を騙されそう、とかなんとか言って。
今回は一人だし!ホテルだし!安心して飲めるぞ!
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うーん。
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人が少ないからか、期待したほどの舌の感動がなく・・・(笑)。

そしてお勘定で驚くことが!チェックインでもらったバウチャーは2個分の値段で3個食べられると説明を受けた気がしたんですけれど、3つ目は安くなる、んだそうです!なんですと?!

うーん、やっぱり疲れているのかなあ。

明日は、前日のピルグリム定食を食べた通りでピンチョスを食べよう!と心に誓い、部屋に戻ります。
この日はマドリとバルサの試合がありました。テレビで中継されたのだけど・・・途中で寝ちゃった。
そりゃ仕方ないですよね。だって、一日歩いたんですもん。

しかし、前夜とは違って、満足して眠りについたのは間違いありません。
あんまり記憶ないけれど(笑)。

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by eastwind-335 | 2018-02-02 21:00 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(24)荷を下ろして

*2017年の夏の思い出です*

レイナからパンプローナへ戻りました。
パンプローナのバスターミナルは、16年度、17年度前期のスペイン語講座でも、生徒役の平岳大さんが訪れたところで、映像では見ていました。
テレビは鳥瞰的に映しますから全体を知ることができますが、「人の目」でそれをするには時間と余裕が必要。

マドリッドやバルセロナと違って治安はよい感じがしますが、バスターミナルでは緊張をするに越したことはありません。
車内からシャッターを切るだけにしました。ので、何がなんだか、撮った私しかわからない写真です・・・(笑)。バスターミナルは地下にあり、地上は芝が敷き詰められている公園になっています。ガラス張りのところが地下にあるターミナルへの入り口。
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下の写真は地下へ入る道路。
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さてさて、バスターミナルから旧市街までは歩いて10分ほどなのですが、日曜日なので、お店もしまっているし、人も少ない。
貴重品をいれたサコッシュはファスナー側をおなかにあて、あたりをつけて(バスの中で地図をずーっと見ておいた)歩き始めます。途中、感じのよさそうな父娘が前を歩いていました。娘さんが英語ができて、旧市街の入り口まで一緒に歩いてくれました。よかったー。

一度、預けておいた靴などを引き取りにアルベルゲに戻ります。入り口には今日到着したであろうピルグリムたちが仲良く語らっていました。
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ああ、もう、私は、ピルグリムじゃないんだわ、とレイナでつけた一区切りを名残惜しく思いました。

宿直だった彼は、当然ながらもういなかった。下の写真は、このアルベルゲでも雇用している障碍者を支援している団体の紹介ポスターです。日本は雇用の必須を法制化するようになりました。大企業は積極的に関与するようになりましたが、それは「手帳」を持っている人への視点ではなく、経団連や厚労省に顔を向けての「プロジェクト」。実態が伴っていない話を耳にすることもあります。法制化以前に、日常からの協働、接点の積み重ねが必要なのにそれを飛ばしているからではないでしょうか。
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私がこの旅を始めるための「バイブル」のように読んでいた(といっても、パンプローナの道まで、だけど)ハーペー・カーケリングのIch bin dann mal weg の邦訳本の帯には「わたしにもやれたんだから、あなたにもできますよ」とある。夜勤の彼がスマホの画面を使って「あなたにもできますよ」という言葉を私に送ってくれた時、その言葉の励ましが手触りのあるものとなって私に届いたのでした。
(ということで、帰国後、私はメンターを引き受けたときには、最後に「大丈夫、あなたはできるから」と一言添えるようにしています)

今回のホテルは、私にしては「ちょっぴり高め」。
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ANAのマイレージを使って取りました。地図を見ても今一つピンときていなかったのですが、前日のそぞろ歩きで下見に来た時に「うわー、観光地のど真ん中じゃないの!」と。
フロントは蘭の花があちこちに飾ってあります。
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地下はエステサロン。宿泊者サービスがあると読んでいたけど、急な予約は受けてもらえないらしい。デトックスに使うオイルの香りがどこからともなく漂う。

ホテルに入り、荷を下ろします。
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ベッド、寝やすそう!もう自分でシーツを敷いたり、寝袋を広げたりしまったりしなくてよいのね(笑)。
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シエスタしようかな?と思いましたが、私はドロドロ。
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これまで洗濯はせいぜい下着(の下)だけだったので、今日はまとめて洗濯です。洗濯をして乾かないといけないから臭いがでにくいといわれるスマートウールをメインのウェアにしたのもそのためだったのです。

背負ってきたものを広げてみました。黄緑の袋にはおみせできない山用下着(上下)や薄目のヒートテック上下。黒いリサ・ラーソンの袋には街着用にもってきたユニクロのリラコ、スカーフ、Tシャツ。
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これ以上何かを軽くするにはどうしたらいいのかな?今後の課題です。まずは膝用のサポーター2種類はいらないな。パタゴニアのR1フリースも夏はいらないかも?アルベルゲについてから、の服を考えて持ってきたのだけど、重ね着してもいいわけだし。雨が降った日が1日しかなかったから、という前提ありでの感想ですが・・。

シャワーを浴びながら、踏み洗濯(!)を終えるころ、歌声が聞こえてきました。バルコニーに行きたいけど、外からあられもない恰好を見られるのははばかられ、急ぎ服を着て、顔を覗かせると、抗議集会中でした。
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垂れ幕の前に子供をおくのはズルいかも。ま、注目している人は少ないようでしたが。
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日本で私を案じているはずの(笑)両親に電話をかけ、「「日はまた昇る」の撮影時にカメラをここに据えたんじゃないかと思われる部屋にいまーす」と報告。
ね、どっかで見たシーンでしょう?
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バルコニーから見える向かいの通り。昨日は観光客相手のお店しか気づかなかったけど、それぞれのアパートメントは、カーブして建っているのね。

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母は「また来たらいいんだから、ゆっくりと体を休めなさいよー」と。そして、「もういい年なんだから、と思うんだけど、ついつい、あなたも耳を傾けてくれるから、あれこれ言っちゃうのよね」としみじみ言う。「放置されていたら、とんでもないオバさんになるから、いいんじゃない?いわれたからってその通りにやるわけじゃないけれども」と答えました。
だいたい、母が淀川長治さんの映画観賞会のチケットに当選しなければ、私はタイロン・パワー主演の「日はまた昇る」を見ることもなかったんだし、弟の書棚に原作本があることも気が付かなかったはず。「いうなれば、この旅の始まりはママだから」というと、「そうかしらねえ~」と笑っていました。

レイナまで足を延ばしたといえば、また一言お小言があるでしょうから、その時はシレっと黙っておきました。帰国してハガキがついて、父が「予定外のコトをやっぱりしたんだな」といったそうです。

そんな父ではありますが・・。
先月の、つまり17年のクリスマスは、私は海辺の町に暮らす両親と過ごしました。その時、旅で使った寝袋の話になりました。その話を聞いた父が「ボクはさ、大学4年の9月に友達と二人で千円とお米だけもって房総にでかけたんだよね」といいだしました。山を歩いていたので父が寝袋を持っていても不思議はないのですが、「キャンプ場に泊まればいいや、って思ったのに、シーズンが終わってキャンプ場は閉鎖になっていて、困って教会にお米を渡して泊めてもらった」だの、最後の晩は持ち合わせのお金を見せて「「お皿洗いとかしますから」とかいって旅館に泊めてもらった」だの、当時、父は喫煙者だったので「1000円のなかからたばこ代をひねり出すのに苦心した」だの・・・。

・・・!!!!切符買わないででかけたわけ?!宿泊先を決めてなかったわけ?

思わず「この8月、出発前に私のことをパパは無謀だの、杜撰だの、とあれやこれやとおっしゃったけど、父の娘だもん、私がそうなのは仕方ないわよね」と言ってしまいました。

言うことを聞かないワタクシ、そう、あの日も母から「5日も山を歩いたんだから、自重しなさいよ!」と電話を切る寸前にもお小言、もといアドバイスをもらっていたのですが、「さーて、でかけようっと」と部屋を飛び出したのでした(笑)。

観光客としてのパンプローナ観光の始まりです!

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by eastwind-335 | 2018-01-06 10:04 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(23)再試を受ける

*この夏の思い出です*

私は一度寝入ったら、たいていの場合、朝5時前まで寝ています(今は、腰痛に悩まされていて、寝返りを打つときに目が覚めることがあるけど)。
早寝早起きが原則のピルグリム生活が終わったわけですから、明日はみんなの邪魔にならないように起きようと思っていたのです。
ところが、なぜか1時過ぎに目を覚ましてしまった。

そして、頭によぎったのは、「お友達は私のインスタに165.pngマークをつけてくれたけど、確かに歩いてパンプローナまで来たけれど、私はいつも誰かに頼っていた。しかも、すべての荷物を背負ったのは最初の日だけだわ・・・。(日本人以外は)みんな荷物をもって歩いているのに。こんなの、いけないわ」という思いでした。
ヘッドライトをつけて、サンジャンピエドポーのホタテ事務所でもらった地図を広げます。
午後にフランス人が同じ地図を見せながら「明日のレイナへの道はアップダウンが少ないからだいぶ楽なんだけど、最後のところだけ下りが大変なんだよなあ」と話してくれたことも思い出されます。

しかし、ふと、「巡礼の旅の再試を受けなさいとヤコブが私に言ってるに違いない」と思えてきたのです。人生で一度も「再試」を受けたことはありませんが、今回の旅は合格にはちょっぴり足りないな、と。
荷物をもってもう一日だけ歩こうかな?日本から切り取ってもってきたガイドブックも、パンプローナからレイナまでの道の説明が書いてあるページがある。どうにかなるかも。

ムクっと起き上がり、受付に相談に行くことにしました。
受付は夜(施錠後)は、身体障害の人たちが担当をします。この日は少し発声がむつかしく、体に不自由のある男性でした。
この人は英語ができない。しかし、彼は、スマホを出して、スペイン語でなにやら打ち込みます。すると、それは英語に翻訳されるアプリだったのでした。そのおかげで、私たちはやり取りができたのです。
本当はパンプローナで今回の巡礼を終えるつもりだったけれど、レイナまで行こうと思う。ただ、すでにパンプローナにホテルを取っているので、レイナからパンプローナまで戻る必要がある。公共交通機関はあるのかしら?歩きとおせるのかも不安である、と私が不安を伝えると、彼は、
「大丈夫!一本道だし。レイナまでは23キロぐらいだから、朝7時前に出たら、途中、休んでも2時前には着くはず。パンプローナまではバスで帰ってきたらいいよ。だって、タクシーはとっても高いから。バスは便利だよ。」と。そして、「君は、絶対に歩くべきだ」と打ち込んだ画面を私に示したのです。
途中の町からタクシーを呼ぶこともできる、ということを確認し、「やっぱり、レイナまで歩いてみる!」と私が入力すると、彼は、私にその場で待つように、といいます。そして不自由な手を伸ばして、ブエンカミーノ、と言いながらレイナからのバスの時刻をプリントアウトしてくれたのです。

朝、みんなが起きるちょっと前に目覚め、急いで洗面に。前夜と打って変わって、とてもきれいな状態でした。私たちが寝ている間に彼が掃除をしたのだろうと思います。
早めに起きたつもりでしたが、持ち歩きやすいように荷物を入れ替える必要が出てきて、スタートが遅れてしまいました。

受付にいた彼に頼んで前日買った靴は受付で預かってもらうことに。「レイナからはバスだよ、ブエンカミーノ!」と書いた画面を振ってくれ、私は朝食を食べにアルベルゲの向かいにあるカフェに。
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さーて、どこから歩いていくべきなのかなあ。前日はそんなことを予定していなかったので、しまったなあ、と内心思っていたのですが、アルベルゲから自転車を持って出ている人たちが。勘では「こっちじゃない」という気分が。
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そうだ、背骨の底まで歩いてみよう。ホタテの印が立ってるところがあるんだし。
みんな同じ方向に向かっている。

そうか、ついていけばいいんだわ。
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朝早くに街を歩く地元の人は少ない。だからこそ、彼らがすれ違う時に「ブエン・カミーノ」と声をかけてくれるのがうれしい。
歩いていくと、公園がでてきた。ああ、ガイドブックに公園を超えて大学のそばを抜けるとあったなあー。
横断歩道で同世代と思わしき女性と一緒になりました。彼女はウィーンからやってきたのだそう。片言のドイツ語で話しながら歩いていたのだけど、この日の私のミッションは「2時すぎのレイナを発つバスにのってパンプローナまで戻る」。私はストックをついてどんどんと歩けるのだけれど、彼女と歩いているとテンポが悪い。写真を撮るタイミングを失してしまう(公園の写真も撮りはぐった・・)

天気が良くなる一日だから、なるべく「涼しい時間」に距離を稼いでおきたい。

この旅行の直前、新宿のレストランで偶然隣席となった「日本サンティアゴの会」の方から言われたことを思い出した。
「自分のペースで歩かないと、疲れますからね」という言葉。

勇気を振り絞って言ってみた。「私、もう少し早く歩きたいのだけど・・・。先へ行ってもいいかしら」。
彼女は「残念。ドイツ語で話ができると思ったんだけど・・・。でも私はあなたほど速く歩けないから、先に行って!」

30分も歩くと、突然、農村風景が・・・。山から太陽が見えてきた。
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途中、日本人大学生たちと合流。数名で同じ大学から来ているのだけど、一番「山男」っぽい学生さんが「全くの素人」で、「大丈夫かな?」という人が高校時代は山岳部だったとか。数日に一度同じ宿で集合する、という彼ら。昨日のパンプローナは一緒だったけど、出発時間もそれぞれで、この日の目的地もそれぞれらしい。
「え?東風さん、昨日で終わりなんじゃ?」「それが、夜中に急に荷物を持たずに歩いたことが気になって、「これは試験を自力で解いたというよりも、教科書ガイドの答えを覚えて書き写した」感じがして、再試を受けることにしたの」
どうしようもない例えですが、4年生が数名いるグループだけに「わかります、おっしゃりたいこと」という反応が。

自分のテンポでないのに歩くのは大変。大山ハイクの時も思ったけれど、荷物をしょって話しながら歩くのは体力を使う。
写真を撮っていくから、と断って、大学生の皆さんには先に行ってもらいます。
出発して1時間余り。
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曲がり角にはこういう案内がある。黄色い矢印に向かって歩きます。
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のどかな風景ながら、日差しが強くなってきます。遠くに見えるのがパンプローナの町。だいぶん歩いたなあ~(この時出発して2時間ぐらい)。
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ところどころには、ベンチがある。
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巡礼の道を歩いた故人をしのんで、でしょうか。
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こういう場所をみかけたら、時折、荷を下ろして、水を一口含み、ドライフルーツやアミノ酸を補給して歩きます。

しばらく歩くと、この日初めての集落を通り抜け。
ここで、顔見知りの人たちに追いついたり追い抜かされたり。みんな「あれ?東風、今日はもう歩かないんじゃ?」と。
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「レイナまで荷物を持って歩かないと、今回の試験にパスできない気がして」と答えるとみんな大笑い。
夜中に急に思い立った、というところが「カミーノの不思議よね」とつくづく言った人もいました。「あんなにみんなずぶ濡れでロンセスバジェスについて、今日まで誰一人風邪をひかないことがこれまでの不思議だったけど、今日、あなたの話を聞いて第二の不思議を知ったわ」といった人も。

一人で歩くということは、全身をつかって自分のために身を守るということ。この日は、狭い道を歩くことが多かったのですが、自転車で来る人たちが多い。
これから向かっていくのだろうと思われる場所へ目を向けていました。
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日本と違って、必ずベルを鳴らしてくれるけれど、それじゃ遅い。車輪の音が少しでも聞こえたら、立ち止まるための比較的広い場所を見つけなくてはなりません。
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「ブエンカミーノ~」と何台もの自転車が通りすぎます。平らな道や下りは、ボコボコの道でも楽そうですが、上りは大変そう。押して上がる人もいました。
ひまわり畑と低木が繰り返し出てきます。

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風力発電装置を左手に坂を歩ききると、風が強くなり、こういう場所が!
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あ、ここは、ガイドブックでも写真が使われていたところだわ!なんだ、レイナへの途中だったのね。私はパンプローナまでで旅を終えるつもりだったので、ガイドブックも体験談もパンプローナ到着までしか読んでいなかったのでした。

ここがこの日の一番高いところだったかな?(写真がないので記憶もあいまいに・・)とにかく、次に覚えているのは「坂」
確かあの人懐こいフランス人も、坂で足を取られやすかった、とこれまでの日程を振り返っていってたなあ~。
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そしてこの坂の下のほうで、例の人懐っこいフランス人がかわいい女の子と歩いているのを見つけました。
「ブエンカミーノ!」「ブエン・・・あれ?東風、なんだよ、パンプローナで牛を見てるんじゃなかったの?」
そして、今日の「連れ」に私を紹介してくれました。
次の集落まで一緒に歩いていると、あるおじいさんが私たちを手招きで呼び、洋ナシをくれました。連れの女の子はスペイン人とのこと。で、おじいさんが「今日、そこで摘んできたばかりだから、途中で食べなさい」と。「日本には洋ナシはないだろ?」とフランス人が突っ込むので、「あるわよー、もっと大きいのよ」と答える私。「いつか日本に行ってみたいな」と二人が言うので、来るんだったら2019年までよ、2020年はオリンピックになるから物価はすべて上昇しちゃうからね!と私。
本当はおじいさんの写真を撮りたかったのですが、なんだか、彼らに不思議がられるのは困るし・・・。

カフェを前に、連れの女の子が「お茶をしていきたい」と言ったので、私は彼らと別れて歩き続けます。

日が高くなっているのがこの写真でわかりますよねー。この二人は親子。ほかにも子供が二人、奥さんと5人でかわるがわる自転車を乗って進んでいました。みんなが自転車を乗るのは無理だから、とのこと。
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実をいうと、私は暑さよりも足首の痛みが気になっていました。
ベンチがある場所が見えてきたので急いでいたら後ろから「東風さんじゃないの?」という日本語が。後姿が私だったそうです(笑)。
昨日ご一緒だった二人が追いついてきたのでした。1時間以上遅れて出発したのに、さすが、山岳会所属の人たちだわ。

二人には先に行ってもらい、足を見ると、くるぶしの上のあたりが大きく赤くはれている。
ホテルに戻ってみたら、こんな感じになっていた!
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足首を固定しすぎたのかしら?ヴァセリンをしっかり塗っておいたのに・・・。
前日まではそんなことになっていなかった。つまり、これだけの重さの荷物(←といっても重さを測らずに背負っていたのだけど)を持って歩けば、いつもの歩き方と異なった癖のある歩き方になってしまうのだ。
あー、レイナまで歩ききれるのかしら?とりあえず大きなバンドエイドを貼り、歩き始めます。

あと2時間ぐらいは歩くのかなあ?今度の集落は坂の上にあるみたい。
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通り過ぎるたびに、タクシーを呼ぶためのカフェがないか、と見まわす。しかし、人っ子ひとりいない。もうミサの時間は終わっているのかな?
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しばらくすると、日本からの二人に追いつきました。レイナまで一緒に歩くことになりました。母語が一緒の人と歩くと、とたんに私は自分のペースが崩れてしまう。写真に残したい風景には彼らが写ってしまう。先に行ってくださいといっても、しばらくすると振り返るので、シャッターを押す回数も少なくなります。また、話していると、風景を楽しむことが減り、帰りのバスで「あー、こんなところにあったんだ!」と見逃しているものがあったことに気づく羽目に・・・。
加えて、数日の間には何枚も二人のカメラで写真を撮ってもらったのですが、いまだもらえず・・・。

再試だから一人で受けたいんだけどなあ、という思いと、誰かと一緒にいることで学ぶものがあるということなんだなあ、という思いがレイナの入り口が見えつつある道を歩きながら浮かんでは消えていきます。
台湾からの人が、変わった銅像の写真を撮っていました。私も撮りたかったけど、大型車が通り過ぎようとしたこともあり、断念。
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「もうレイナですよ」と台湾の方が教えてくれました。

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レイナに到着!

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私は観光案内局へ。彼らはこの日の宿泊先として予約しておいた私営アルベルゲへ。地図は、右へ90度回したほうが、実はより正確なんだけど、どういうわけかこういう感じになっていたのです。
通り過ぎた銅像が地図の1番のモニュメントだと気づき、自分の今いる位置と地図上の位置がわかったのですが、一緒だった人たちは、何度言っても「いや、違うでしょう」の一点張り。また、彼らは宿泊するアルベルゲの名前が地図に載っていないこともあり、そちらに気を取られている。通りの名前から見つけたらどうですか?と言ってみたけれど、疲れていたのでしょう。スマホで行き方を探り始めました。
私はそんな彼らに「じゃあ、どうぞこれからもお気をつけて」と声をかけ、振り返ることもなく歩き始めていました。
一緒にいても、たぶん、彼らはここで「じゃあ、さようなら」となるはずだから。

この道でよいはず、と思いながらも、何度か通りすがりの人に場所を確認しつつ、観光局へ到着!
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観光局で地図をもらい、バス乗り場を教わります。観光局の写真、撮ったつもりだったのだけど、どこにもない!(消しちゃったのかなあ)
1時間ほどあるから、観光局への道中にチェックしておいたカフェでとりあえず甘いものを補給。
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普段はコーラを飲みたいと思わないのだけど、なぜかこの日は「暑いし、のどをすっきりさせたいから!」とコーラを頼む。
いろいろな甘いもの、しょっぱいものがおいてある。

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常連さんはお孫ちゃんを連れてくるみたい。来ている服もかわいいし、表情もかわいい。私も小さなころ、こういう服を夏には着させられていた写真が残っているけど、いまの日本の子はこういう恰好じゃないんですよねえ。
そう、スペインで出会った子供たちは、50年前におばあちゃんが来ていただろう子供服を着てるのよね・・・。
入り口そばにある箒、欲しかったなあ~。航空会社から別料金を取られそうだし、日本にもいい箒を作る職人はまだいるんだしね、と無理やり自分を納得させます。
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荷物を置かせてもらって、観光局の人に見ておくとよいといわれた橋まで散歩しました。左の白い3階建ての建物が観光局。その左手(つまり橋の端)に門があります。
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レイナまで歩ききった!無事に合格できたんだなあ、としみじみ。
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店に戻ると、「あの小さい女性がこれを持って歩いたんだよ」と店主が常連さんに説明をしてくれました。真顔で「あんたの体にはこれは重すぎるよ」と。
次に歩くときには何を減らしたらいいのかな。
ザック自体も重たい(1.5キロほどある)のだけど、腰回りのところがしっかりしているから、実は歩いているときには重さを感じないのです。むしろ持ち上げるときのほうがつらい。
さっきより人の数が増えている!お昼の時間なのかしら?
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教会、行ってみたいなー。でも、そういうことをしているとバス停に到着するのがギリギリになりそうだったから、バス停へ向かいます。
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まだ時間があるから、もう一杯何か冷たいものを・・・と通りの向こうを見ると・・・。
あ、馬だ!みんなおとなしい。
カフェから出てきた少年はナルトのシャツを着ていました(爆)。
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子供も乗馬パンツをはいているのねー。このお嬢ちゃん、すっごく美少女でした。お店からオレンジジュースのカップを持って出てきたのですが、子供なのに色っぽい(笑)。
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こんどはスプライトを一杯飲みました。ほんと、ごくごくごく・・・と。目の前にはおいしそうなピンチョスが。でも食べるほどの食欲はありません。ま、無事にレイナへ着いたので、軽い脱水状態になっていたのかも。
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お店を出てもまだ馬がいます。
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放牧されていた馬は何度もみかけていましたが、実際に人が乗っているのは初めて見たかも。しかもアスファルトの道を!
(なぜか、子供時代に土曜日の夜、家族で楽しく見ていたアメリカのテレビドラマ「警部マックイーン」を思い出しました)
飼い主さんに断ってなでていたら、「カメラがあるんだったら、写真を撮ってあげるよ」と言われたのでお願いすることに。
人懐こい馬だと思うのですが、飼い主さんが「いやあ、キミのことが好きなんだなあ。ここまでおとなしく顔を寄せるのは珍しいんですよ」と。
割と近くに住む乗馬グループのみなさんだそうです。
まだ小学生ぐらいの子も自分でちゃんと乗り、お父さんと出発をします。
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時間よりやや遅めにバスが到着しました。
中長距離バス仕様で、下に大きな荷物を置くことができます。
「再試合格!」と心にポンとスタンプを押して、バスに乗り込みます。
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さあ、パンプローナに戻りましょう。

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by eastwind-335 | 2018-01-05 19:33 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(22)試験後の解放感

*この夏の思い出です*

それまで一緒だった方とわかれ、公営アルベルゲを目指します。
部屋が空いているかという不安から、真剣に歩きます。
修道会を利用したアルベルゲとは聞いていましたが、案外普通の家の間にある感じで、特別な門があるわけではなし。ただし、看板にはホタテ貝が!
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久しぶりに、一人で受付に立ちました。
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受付のブースにいる女性二人に、宿泊したい旨を伝えたら空いてますよ、と。
その時初めて「ああ、パンプローナまで歩いたんだ」という気持ちがこみあげてきて、不覚にも涙がこぼれました。

英語で自分の心境を伝えるには疲れすぎていたので、ただ「今回は、ここまでが目的地で、いま、ここにいることがとてもうれしいです」と言いました。
受付のおばさんたちはそういうことには慣れているのか、ニコニコとうなづき、「日本からは遠いわよねえ」と。
シーツと枕カバーを受け取り、ベッドの番号を教わり、翌朝の朝食券をもらいます。
「あ、ザックをデリバリーしてもらったんですけれど!」と言ったら、「あなたのだったのね、そこのロッカーに入っているから」と。自転車も預かってもらえます!
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二段ベッドが二階建ての建物の上下階どちらにもズラーっと並んでいました。私は40番。
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1階のベッドの下の階。天井のところどころに間接電灯が点いているだけだったので、しばらくその暗さになれるのに時間が必要でした。歩いているうちに、この3日の間にどこかで一緒になった人たちから「東風!」「着いたんだ!」、そして「ほかの日本人は?」と声をかけられました。2階に上がってみようとおもったのに、忘れちゃったな(残念)。
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荷物を置いて、ザックから着替えを取り出し、シャワールームへ。いろんなシャンプーの香りが混ざる。
修道会系のアルベルゲはシャワーやトイレは男女別と聞いていたのですが、オッと!ここは男女一緒。
性別にわかれたシャワールームが備わっていたロンセスバジェスのアルベルゲでは、逆に目のやり場に困ることがあったのですが、ここではタオル一枚を巻き付け、だのパンツ一枚だので出てくるひとはいません。みんな服を着てブースに入り、服を着て出てきます。
とはいえ、小さなブースの壁は先着のみなさんがすでにべちょべちょにしている。足元がぬれている中での着替えはむつかしい。

ベッドに戻り、日焼け止めを塗って、髪を乾かすために、日当たりのよい中庭へ。
壁沿いに、顔見知りたちが寝っ転がったり、ぼんやりと座っていたり。
洗濯物を干す人たちもたくさん!あっという間に乾きます。
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ロンセスバジェスで知り合ったフランス人男性が「あれ、ほかの日本人は?」と声をかけてきました。30分ぐらいお互いのことを話しました。気さくな人で、かといって「下心」なんぞはなく(←こんなおばちゃんに下心をもつはずもない)、いくつかの仕事を体験してきた人らしく話題は豊富。そして、お互いの仕事への考えや悩みを(片言の英語ながら)語り合いました。
彼はいろんな人を知りたいと思う気持ちが人より強いんだ、と言いました。だから、この旅では、一人で歩かない。でも、毎日違う人と一緒に歩くことにしているんだ、と。男性であれ、女性であれ、ね。すっごく話好きのくせに、アルベルゲがうるさいのは嫌なんだそうで・・・。ズビリの公営アルベルゲはすっごく煩かった、と。

私は一人で街へ出ます。まずは、翌日から履く靴を買わなくちゃ。
便所つっかけで観光案内所へ向かい、靴を売っている店を教わります。靴を扱う通りは2か所あるとのこと。
観光局からさほど離れていない通りで購入。
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本当はエスパドリーユを買うつもりだったのですが、この通りにはその扱いがなく・・・。予算重視で選び、街歩きに出発!
観光局でもらった地図だけでうろうろと。翌日は観光に充てることにしてあったので、土地勘を養うためのそぞろ歩き。

観光地である前に人々の生活の場だから、いろいろな顔を持ち合わせているのがすぐにわかりました。
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まずは背骨になる道。
首の部分は大聖堂で終点。また明日見に行きまーす!
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近くにはこんなカラフルな建物が。博物館かと思ったのですが、役所みたい。
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大聖堂前の集合住宅。生活感が伝わってきます。
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短パン・リュック・低いかかとの靴の姿の人はたいていがピルグリム中。
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ここから巡礼を始めてもいいように、山グッズのお店もあります。
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スペイン人にとっては、マドリッドからの交通の便がよいここが起点になる人が多いそうです。パンプローナからはサンジャンピエドポーまでバスも出ています。飛行機での移動よりはずっと楽。帰国後、NHKBSの「世界街歩き」でパンプローナが取り上げられたとき、北欧から来たという女性がこのお店で一式をそろえて出発するシーンを見ました。私が訪れた日は、店主が「もうピレネーみたいな山を越えることはないから、ストックは細く軽いほうが扱いやすいです」と説明していました。次はこの町から歩き始めるので、私も帰国したら軽いストックを買おう、と思いました。

背骨になる道を確認し終えたら、横に走る道をうろうろと。
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アコーディオンを弾くおじさんがいたり。
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横に走る通りには素敵なお店がいくつも。フラッと入ると、接客の感じがとってもよかった。写真はコーヒー味の砂糖菓子。パンプローナで家族経営で作っているものだそう。どこでも扱っているのだけど、ここは「一つ食べてみませんか?」と声をかけて差し出してくれたの。
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お土産はここで買うことに決めました!ほかの商品もパンプローナや周辺の町で作ったものだけを扱っているのだそう。
「月曜日の午後にもう一度来ますね!」
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バルコニーがすてきなアパートメントが多い。赤い小さな看板は、牛追いの時の通路ですよ、という意味。
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そう、パンプローナといえば牛追い祭りで有名。
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ですが、サッカーチームもあるようです。
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将来はビルバオの選手をめざしてまーす!
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大人も多いのですが、子供たちの姿も多くて楽し気な声があちこちから聞こえてきました。
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地元の子供たち。女の子一人に男子4,5人のグループ。
みんな、チュッパチャップスをなめていましたよ。女の子も大人のようなスパッツ姿なのねー。
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車で旅行中という家族の赤ちゃん。ごきげんな顔でした。

持っているのは、巡礼のシンボルの一つ、ひょうたん。
ベビーカーで巡礼中、かな?
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地域センターかしら?「ナバラの家」という組織があるようです。ガラスドアからのぞくと、高齢者の方々がカードゲームを楽しんでいました。
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まったりと午後を過ごす人たちも。
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ぐるっとめぐって、アルベルゲ近くのカフェで一休み。
ちょうどシフォンケーキを切り分けているところ。
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スペインでシフォンケーキって珍しい。カフェで作っているのではなく、パンプローナに暮らすお菓子作りが好きな女性に作ってもらっているそうですよ。
私はチョコレートケーキをお願いしました。
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ブエニッシモ!(おいしい)というスペイン語を教わる。

そろそろ夕食にしなくては。
今日は、私にとっては今回の巡礼の最終日なので、ピルグリム定食も食べ収め。ところが!こんなにたくさんの飲食店があるのにピルグリム定食を出すお店は少ないのです。見るからにおいしそうなピンチョスがおいてあるお店が多いから、旅の一休みを兼ねてそっちへいくんでしょうね。
ようやく見つけたピルグリム定食のお店。
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奥がレストランになっているけれど、ピルグリムっぽいひとは少ない。誰かいたら相席させてもらおうと思ったけれど、旅を振り返るためには一人がいいかなあ~。となりに座ってビールを飲んでいるおじさん二人が、ちろちろこっちを見る。観光客っぽくなくて、特にそのうちの一人は地元の労働者っぽい感じ。すると「英語はわかりますか?日本の人ですか?観光にきているのですか?」と話しかけてきました。
ドキっとしましたが、何かあったら中座したらいいんだし、と腹を巡礼の旅でここまできたことを話しました。
すると、この二人も自分たちもそうだ、という。それもオランダからずっと歩いてきたんですって!
幼稚園から60年来の友達で、一人は大学教員、一人は農家と進路は違っても、小さなときからサッカークラブで一緒で、こうやって旅をするのだとか。大学教授だった方が定年になったので、時間ができて巡礼に出ることにしたのだとか。
時間ができたら、できた分を歩くといいんですよ、と農家のおじさんが次の旅へのエールを送ってくれました。

お店を出ると、夕食を食べに来た人たちが通りにいっぱい!
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みんな、店の前でおいしそう。たのしそう。子供たちも親と一緒にあれこれ食べています。
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アルベルゲに戻ると、顔見知りの人たちが「あー、東風、どこにいたんだよ、夕食に誘おうと思ってたのに!」と。
最後の晩だということで、みんなからハグの嵐をうけているうちに、ああ、もう彼らには会えないんだなあ、と語学学校が終わるときの寂しさと同じような思いがこみ上げてきました。楽しい時を一緒にすごしてくれてありがとう!

巡礼の旅は朝が早い。だからみんな9時過ぎにはベッドに戻る。早寝早起きの私にはちょうどいい。

インスタに「有言実行!」と文章をつけてパンプローナへの途中に撮った写真をupして歯磨きから戻ると、仲良しさんから165.pngの絵文字入りでメッセージが届いていました。パンプローナまで歩く、ということができてよかったな、と思いながら就寝。ほんとコロっと寝入ってしまいました。


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by eastwind-335 | 2018-01-04 07:09 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(21)学期末試験のようなもの?

*この夏の思い出です*
いよいよ、この夏の大イベントの区切りの一日。
この日で私の「今回」のヤコブ道の旅もおしまい。毎日、道中では歩けないかも、と言い続けたけれど、それもあと1日。今日はどんな道なのかしら。ここでずっこけたら、いくらネタ続きの毎日だったとはいえ、笑いごとでは済まされません。学期末試験を受けるような気分です。
とはいえ、大して準備もせずにチャレンジ、というのも学生時代となんら変わりません、ええ。

ヤコブの道としては最後の朝のはずなのに、諸事情があって(私に関することではなく同室になった人たちのことで)そういう感慨にふける間もなく朝ごはんです。
アルベルゲの前にあるカフェでピルグリム朝食を食べました。
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わお、こんなところにもホタテマークが!
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ここは「甘いもの専門」(昼はピザがある)ので、サンドイッチなどをお願いすることはできません。
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まあ、スペインやイタリアは「甘い甘い朝」で始まりますものね~。
一人で切り盛りしているお姉さん、休む暇がありません。
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なんとなく、前夜からの流れで日本から来た人たちと一緒にパンプローナまで一緒に行くことに。
みなさんはパンプローナの宿が決まっているそうなので、出発前もゆっくり。私はパンプローナ到着翌日からのホテルはとってあるけど、この晩は人気の公営アルベルゲに泊まりたい。ということで、早く到着したい、とちょっぴり気が焦ってました。

朝8時前に出発。
光の当たり方で見える風景が違う。昨日は向こうの道から来たのよねえ。
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前夜までは余裕なく「到着→出発」だったんだなあ、と。歩き慣れてきたのかなあ。

ズビリがどんどん遠くなっていく。
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今日の旅程
ズビリからパンプローナまでの22.8kmはそれほど高低差ない模様。山の中を通り抜けるようですが、どちらかというと幹線度悪露沿いを歩くみたい。
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写真の整理をしていて、下の写真に気が付きました。あらら、道中は大切なものを見逃しちゃった様子。ここにはこういう風景が、というところまで気を遣う余裕がなかったのだと、改めて思います。

これまでは天気を気にしながらの歩みでしたが、天気予報通りの「暑い」一日が始まります!
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土曜日だからか、ズビリの町はまだ眠ってます。

しばらく歩くと、道沿いに小さな教会が見えました。
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入口で、「日本の方ですか?中をみませんか?」と声をかける女性がいました。ちょっと特別な教会らしい。
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この日は私も加わっていた先発隊(早歩き組)が後発隊(ゆっくり組)を待つために、見学することになりました。
ここは巡礼を守る教会だったそうです。鉄砲水が起きやすく、道が違う場所に作られるようになったことがきっかけで、神父が不在となり、荒れ果てた礼拝堂だけが残っていたのだそうです。
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ロマの人たちが宿代わりにつかっていた時もあったとか。かつてこの集落に縁があった(都市部へ移動していた)人が少しずつ建物の中を時間をかけて再現を続けています。
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巡礼の道を歩く人たちに、古い礼拝堂を見せ、その由来を話していたら、ある年、パリから来た巡礼者がヤコブの像をもって巡礼に来てくれたのだそうです。
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「木像だから10キロちかくの重さなのに、自分の荷物と一緒に歩いて持ってきてくれたんですよ」
ボケた写真で申し訳ありませんが、人々の思いが詰まっているヤコブ像は外見以上の何かを内側から伝えている気がします。
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後発隊も礼拝堂へやってきました。私たちはお先に出発。

馬を見たのはこの日はここが最後。
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ここはバスクだ、ということを教えてくれる壁書き。
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道しるべに従って歩き続けます。道が整備されていなかった時代は本当にさみしい道だっただろうなと思います。
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小川が流れる音が聞こえます。
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ヘミングウェイの『日はまた昇る』のとあるシーンが思い浮かびました。皮袋に赤ワインを入れて冷やしておくシーンです。水は冷たく、21世紀になっても同じことをしている人がいるような気がします。

ちょっぴり一休み。一番小さなリュックが私のものです。
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こんな素敵なところを散歩する犬を何匹もみかけました。日本とちがって「愛玩犬」系は見かけない。当然ながら、乳母車のようなドギーカーもみかけない。ただ、この国でも迷い犬がいるみたい。早く飼い主のもとに戻れますように!
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自然に満ちた道を抜けると、進行方向右手にはこんな風景が。月がきれい。岩肌の上を歩く人たちもいるのでしょうか。
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実際には、ガイドブックであらかじめ読んでいたように、この日は国道に沿うように歩きます。
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ガラガラと音がする。振替えると、同じ宿だったショッピングバッグで移動中の彼だ!
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国道を横切ります。

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舗装された道が続きます。
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自転車を引きながら歩くひともいれば、替えのタイヤを背負う人もいたりして。
この日は自転車をよく見かけました。天気がいいしね。
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小さな集落(アケレタかな?)を抜けます。
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少し歩くと、また家の姿がなくなります。もう少しゆっくり看板を読みたかったのですが(といってもスペイン語はお手上げですけどね)、あまりそういうことに関心がない人たちを待たせるわけにはいかないので、とりあえず写真だけ。そうそう行く道じゃないから、あとから思うとちょっぴりもったいない。でも、仕方ないわよね。
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この道を歩いたことがある人の墓標でしょうか・・・。
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また集落(イロツ)を一つ越えました。すごい坂に沿った家だというのがわかりますよね!紫の方向へ進めば、見るべき修道会があった模様。(別の方のブログによれば、右手に行くと丘を15分ほど歩くコースがあり、左の道と合流するのだそうです)
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途中、イチジク(まだ青いけど!)やキイチゴ?が成っているところがありました。甘くておいしかった。

私の日々の暮らしでは見ることができない風景です!
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まだ11時前だというのに、どんどん日差しが強くなっていきます。
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「ブエンカミーノ!」と声をかけながら、自転車は気持ちよいでしょうね~、と見送ります。
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上の風景がまだまだ続くのかと思いながら歩いていると、びっくり!地下道みたいなものが。
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なんだなんだ?このブタちゃんは!
ホタテマークはなくて、白と赤のマーク。これは、フランスから見たもの。
そこを超えると、整備された公園のような休憩所が見えました。
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一息つくことに。ここには休む場所と水道はありますが、売店はありません。
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オヤツタイム。私は自分が持って行ったドライフルーツ(アプリコット・イチジク・プルーン・アーモンド)と朝購入したマフィン。旧刑事には、まめにアミノ酸も取りました。
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先に休憩を終えたショッピングバッグの彼は「お先に!」と山道に繋がる坂を上がっていきます。どうやって上がっていくのかしらと公園から眺めてみた。後姿を写真に撮っておいた(笑)。
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まずは地図で場所を確認。絵を描きに来たといったほうが通じそう(笑)。
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登り始めました。あれよあれよという間に彼の姿が見えなくなっていく!
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こんな道を登るのだけど~!!!気が付いたら、もうあそこ!?
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ズームをかけてみました。階段は持ち上げて歩くのね。
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私たちのオヤツタイムは後発隊の顔を見た時点で終了。

急な坂道が待っている。入り口はホタテマーク付き。
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先発隊の人たちは日本でも山岳会に入っているような「歩きなれている人たち」。だからついていけるか不安だったけれど、私は荷物が軽いからそれほど負担にならない。そして、宿が決まっていない私はゆっくり歩くつもりはない。

気が付いたら、あのお買い物カートの彼が上がったペースで私も階段を上がっていましたよ!
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歩きやすい道は注意が必要!柵はありますけどね!
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しばらく行くと、農家らしき場所が(振り返って撮りました)。
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馬をつなぐ場所があったり。
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向かいの建物は廃屋のようですが、廃屋の向こうは畑になっている様子。昔はここは旅籠を兼ねた農家だったのでは?と思われ・・・。もっとゆっくりと見たい!
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あの公園で使った時間をここで使いたかったなあ。かといって、一人で歩いていたら、建物について話をすることもなかっただろうし、と振り返りながら思いました。
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もう放し飼いの馬がつけるベルの音も、羊の鳴き声もない。

あ、工場のようなものが見えてきた!あそこがパンプローナだよ、という声も。え?工場なんて地図にあったっけ?
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するとそのグループのお父さんのような人が「違うな」と。
あーあ、あと2時間ぐらい歩くのかな?

しばらく歩くと、橋が見え、集落(トリニダ・デ・アッレ)にでてきました。
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ズビリでも顔を合わせていた人と再会!
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ドイツから来たそうです。すごく荷物が大きいから大変~と笑っていました。私の小ささにも驚いてました。デリバリーサービスの説明をしながら、なーんとなく後ろめたい気分が・・・。

もちろん、ピルグリムだけがここに来るのではありません。素敵なカップルもみかけました。後日調べたところによると、この川はウルサマ川というのだそうです。
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門に入る人、出ていく人。
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門の上にもホタテマークが!ここもアルベルゲなのかな?教会みたい。でも人がたくさん集まっていることもあり(ミサではなく)、同行の人たちはスルー。あとで知りましたが、ここには「セルフサービス」のスタンプがあるそうです。(巡礼はある種のスタンプラリーでもあるのです!)
自転車でどこへ向かうのでしょう?ブエンカミーノ!とお互いに声を掛け合います。
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人が多かったのは、結婚式があったから。フラワーボーイとフラワーガールかな?お揃いの恰好ですもんね。
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日差しが強くて白っぽい画面になってますが、とっても素敵な恰好で集まっていましたよ!
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ここもアルベルゲがある街の一つ。8月のバカンス中の土曜日だからなのか、人っ子ひとりいない・・・。洗濯物が人の存在を伝える程度。
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石畳にも巡礼マーク(白・赤、黄色の矢印)が!
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ガイドブックやブログではパンプローナは混む時期もあるから、一つ前で宿泊するのもよい、ってあったなあ。
ご一緒の方が日本からの電話に応える必要があったので、ここで一休み。
冷たいものを買いにお店へ。日々子供たちが寄って、ひとつ、ふたつ何かを買ってもらうのでしょうね。
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レジにはピクルスが。ああ、絶対にこういうところの手作りのものはおいしいはずだわ。
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教会を中心に広場が作られてします。
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それにしてもだれもいない。暑いからかな?


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公営アルベルゲに行ってみました。スタンプを押してもらうためです。教育施設を抱える大きなビルの中に入っている様子。
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今日私が歩いた道はこっちから。どこを通り過ぎたのか、まったくメモを取らずに歩いちゃったなあ。誰かと一緒ってペースを作りにくいよねえ。せっかくの集落の名前ぐらい写真に収めておくべきだった。折れ線はまさに降りて登ってのこの数日を示しています。いま、私がいるのは、Atarrabia、またの名をVilliavaという地域みたい。
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広場に戻ります。
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おじいさんがお孫ちゃんたちとラケットゲームをしていました。私も誘ってもらい、おじいちゃんのラケットを振りました。
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テニスと違ってボールが重かった!

3世代が共に生きる、ということを示しているような壁画。あ、バスク帽(ベレー帽)だ!
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ここからは「町を歩く」という感じになりました。シエスタだからか、人気がない。歩くのは私たちのようにホタテ貝をリュックにつけている者か、おうちにいるのもつまらないから出てきました感がありありのおじいさんたちぐらい(笑)。
本当にパンプローナまで4キロなのかしら?
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ご主人の姿に「ああ、バスクにいるんだな、私」としみじみ思いました。

ここからは、街というか住宅地を歩いていきます。
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舗装された道にホタテが!
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山をやっている友達が言ってましたが、トレッキングシューズでアスファルトを歩くのが一番疲れちゃう。
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時折、遠くに山が見えます。
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けれども、基本的には住宅地のほうが多くなります。
たんなる飾りかもしれませんが、家の番地表示もホタテで囲っているお宅があると、家から「ブエンカミーノ」って呼び掛けてくれているような気が。
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巡礼を自転車でしている人たちの印。
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参道だからか、外壁のタイル模様にも気を遣うのでしょうね。
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いつ、また自然道に戻るのかしら・・・・。あ、橋だ!
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また、どうせどっかの町なんだろうな、と地図も見ずに(というか、私は地図を持っていなかった!)期待せずに一休みのためにカメラを出していたら、ある母娘に「写真、撮ってください」とカメラを渡されました。
「あなたもパンプローナが今日の宿かしら?」と尋ねられたので、私は「そうなんです、もうひと歩きしなくちゃいけませんね!」と答えたら、「ここ、もうパンプローナよ」と。

日本人の皆さんは、かつてこの地を歩いたお友達の作ってくれたというガイド替わりのPDFで確認。あ、ほんとだ、ここがパンプローナへの入り口なんだ。
次に私の頭の中によぎったことは、あ、ここを間違って歩いちゃうと大変なことになる!ってこと。このマークをみたら、まっすぐ歩いていきたくなるかも・・・。ホタテの位置とか、自転車の形を気を付けてみればわかるのだろうけれど、ね。
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幸いにもみんなが歩いていく方向についていった私たち。公園を抜けると、城壁が見えました。
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あの右手の角をぐいっと曲がると、こんな風景が見えますよ!買い物袋を持って歩く人もいたりして。トレドもこんな感じで坂を上がったなあ、と思い出す私。

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門は軍事施設よねえ・・・。
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無事に旧市街に入ることができました。

ああ、今回の目的地に到着しちゃった。もっともっと「ヘトヘト」になるかと思ったのだけど、なんだかあっさりとした到着だった。ピレネーを超えたときよりも、もっとあっさりしていた。
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それまでは、リュックを背負った「同志」しか見かけなかったのに、急に、色とりどりの姿の人たちが。上の写真は地元の人っぽいですよね。

トレッキングシューズじゃなくてサンダルだし!ちょっと前までは通りすがりの人が「ブエンカミーノ」って言ってくれたり答えたり、だったけど、その率がぐっと下がります。普通の観光客の人もたくさんいる町ですもんね。

一緒だった人たちは予約済の宿に。さようなら。お世話になりました。

街の地図はまだ持っていなかったけれども、大丈夫。見上げたらちゃんとアルベルゲの場所が方向指示版に出ているから。
さあ、急ごう。


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by eastwind-335 | 2017-12-27 11:23 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(20)静かな町

ザックが届いたので、散策開始。
まずは、自分が超えた川を散策。
川へ向かう道。すごく好天になりました!
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いつごろできた橋なのかなあ。修繕はあったと思うけれど、基本的に形は変わっていないと思います。
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私たちが来た道を戻る感じ。次の街へ向かう人たちでしょうか。
ズビリよりちょっと先にも宿泊できる集落があるのだそうです。
ブエン・カミーノ!(お気をつけて!)
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橋から見える風景はこんな感じ。姿は見えなかったのですが、馬の足音が森の方からしてきました。
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逆側の風景。翌日、向こうの白い家を横切って旅が始まりました。
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街へ戻り、切手を買う場所を探しました。

ポストは街に1か所。
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郵便局はどこだろう?その前にあるカフェで尋ねたら、郵便局はないので道の先にあるホテルのフロントで切手を買うように、と。

おお、国王が切手なのか!と思ったのですが、ワタクシ、写真に撮り忘れまして。
スペインの国王は、皇太子の時から人気がありましたよねー。オリンピックに王室(それも王位継承第一位)が参加するなんて!と学生の頃、びっくりした思い出があります。
この旅行の最中に、バルセロナでの車によるテロがありました。視察のためにバルセロナに入った時のバルセロナ市民の非難を含めたシュプレヒコールに、彼のいまの厳しい立場を知りました。帰国してからは、カタルーニャ独立運動が急速に展開され(なんでテロがあったばかりで動揺があるはずなのに、今この時に?という思いが私にはあったけれど)、それに対する厳しいコメントに、国王になってからは苦労しているのね、と思わずにはいられない出来事がありました。

今回はナバラ州しか歩かないのですが、ここもバスクの文化圏。いわゆる「中央」とは違います。
観光局に行って、明日の道を教えてもらおうと観光局に向かいます。
すると・・・
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閉まってる!まだ4時前なのに。
なんだろう、いまはバカンスなのか・・・。次、いつ開くのかはわかりませんが、1週間の天気が貼ってあるだけ。
夏ですが、20度を切る天候。まだ山の中って感じです。
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隣は何かのセンターみたい。
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中に入ると、体育館だと教えられました。
子どもたちがなんちゃってフットサルを楽しんでいたり、子供がスクーターを乗り回したり。
GKは女の子でした!なんでもない靴で愉しむ子供たち。
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乱入するコドモ(笑)。

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リサイクルボックスもありました。日本もこういうものがあるといいのになあ。
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全身バンテリンクリームを塗っている私は冷え冷え(笑)。
この先へ行っても何もなさそうなのでアルベルゲに戻ります。

途中でみかけた公営アルベルゲはこんな感じ。
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手前は管理棟、奥が宿泊施設です。

アイダたちはこのアルベルゲに泊るのかしら?前日、レストランで知り合った人たちが「おーい、東風~」と庭先から声をかけてくれました。
サックの騒動を話したら「見つかってよかったね」と。
明日のパンプローナで私の歩きは終わり、という話をしたら、数名が「え、なんで?」という。
日本の休暇が短いから、というよりも、私自身の最初からの計画なのよ、と言ったら、彼らもその辺はわかっているそうで、ほかの日本人の人たちはみんな最後まで行くって言ってたもんね、と。大学生たちは来年からは社会人か、就職活動があるから、と。たぶん、日本の就職活動ヒエラルキーからしたらさほど苦労しないで済みそうですが、そんな彼らでも、本当は行きたかった業種に行けなかったんですよ、という話を聞かせてくれました。もう定年を迎えて時間がある方が「そういうもんなのかね」と驚いていましたけれど、わからないわけでもない。ちょっと驚きだったのは、この旅路を「就活のネタ」にしようと思って、という人がいたこと。そういうもんなのかなあ。

朝ごはんはないアルベルゲだけど、明日、日本からの皆さんはどうするのかしら?
(翌日も一緒に歩くことになっていたので)

街の中心地にある「よろずやさん」を覗きました。
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翌日のサンドイッチはここで作ってもらえるのかな?と開店時間をみると、スペインらしく土曜日は9時過ぎ。
あらら~。

いろんな缶詰が用意されていました。
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その間に、今日の宿泊受入数を超えたらしく、私が泊まっていたアルベルゲの扉にカーテンが引かれていました。
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夕飯は、街中にピルグリム用のメニューを用意してくれているレストランへ行くことに。
あ、ここ、さっき、お母さんと一緒に私のサックがないか尋ねに行ったところだ。
食堂は半地下のようなところにあります。
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奥のドアの向こうがレストラン。
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石造りの壁が素敵。
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軒のところにかごが並べてありました。買って帰りたい~。
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お食事はこんな感じ。
ピルグリムメニューは12ユーロです。
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ワインが付きます。テーブルに1本。
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前の晩よりもちょっと重い目かな?
サラダから始まります。
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久しぶりの生野菜!
野菜のポタージュスープ。身体がホッとします。
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続いて、モチっとしたジャガイモを使った前菜。これがズビリの名物料理だそうですよ!
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メインは豚肉。もうこういう形でサーブされてきました。
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デザートは果物。桃です。堅いけどおいしかった。
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宿に戻ります。

明日に備えたみんなの靴。置いたばかりの時にはウっとした臭いでしたが、だいぶおちついたかな。
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ドライヤーがあって素敵なベッドになっていたお部屋は、アルベルゲではなく「オステル」のほうだった。同じ人が経営しているのだけど、アルベルゲの裏手にある別棟らしい。
アルベルゲは二部屋。一部屋に8人分の二段ベッドが用意されている。初めて下の段で寝ることに。
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このアルベルゲ、お母さんの性格がお部屋にも出ていて、大らかなかんじ。Trankって?と思いましたが、前後を見ると、ははあ、Thankの間違いね、と。韓国の人もよく泊まるそうです。日本人はどうなんだろう。
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その大らかというか大雑把さが毛布や枕からも感じられて・・・。地面に寝たこともある私なのであまり気にする方ではないのですが、よそのお宅で寝る際は、寝具は清潔であるほうが好き。
ということで、この晩は、寝袋を持ってきていてよかったーと思いました。上に泊ったスペイン人(マドリッドから来たそうです)は「えー、寝袋で寝るの、暑くない?」と声をかけてきました。ううん、結構冷えるらしいから・・・。とても「ちょっと虫クンもいそうだし」とはいえまい。お母さんにはザックの件ではお世話になったんだし。

どんなところでも寝られる私。あっという間に翌朝となっていました(笑)。

いよいよ、私の歩きも最後の日です!

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by eastwind-335 | 2017-11-19 07:41 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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