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ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり

龍の国には空港は一つしかありません。

しかもそれが、首都にないっていうんですから、ナメサメびっくり!と初めて訪れる人は言います。
とはいえ、この国の観光事業は先代国王の即位式の「ついで」みたいに始まったわけですし・・・。空港設備は華美じゃありませんが、ちゃんとしてると思います。私は、この空港で空の事故が起きるとは思えないと、妙な確信を持ってます。

で、この日は空港のある古都、パロへ向かいます。まるまる龍の国にいる最後の日です。

ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_11182693.jpg行きも通りましたが、ここで検問があります。


途中、車窓から、リンゴの木の植えてある一角を見ました。リンゴはいまやこの国の輸出品のひとつなのだとか。自給自足とは言い切れないようですが、この国の食糧自給率は非常に高く、「種類は少ないけれど、量はたくさんあるんですよ」というガイドさんの話を頷きながら聞きます。

商品作物を作るまでになったこの国の農業指導に携わった日本人、ダショー西岡こと、西岡京二さんを偲ぶ場所へ向かいます。
ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_11221594.jpg農業試験場。写真にはありませんが、ビニールハウスもあり、いまも新種を育てているそうです。
この道をまっすぐ行くとチョルテンが見えてきます。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_11251666.jpg私たちの声が聞こえてきたからか、家の中から出てきた子どもたち。
とても人懐こくて、この写真を撮った後、液晶を見せてあげたら、本当に嬉しそうに覗いてました。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_1123575.jpgこの西岡チョルテンには、堂宇もあって、ちゃんと管理をしてくれる人がいます。
日本でも大きく報道されたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、西岡さんはブータンが国葬したのでした。
この日はとても暖かい日でした。キレイな冬の空でしょう?


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_11232420.jpg西岡さんの指導はいまやこんなに立派な棚田となっています。






西岡チョルテンを出て、いよいよパロ市内へ向かいます。

ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_11354752.jpgここ、Birds Eye Viewと呼ばれる地点。
空港が見えます。ちょうど、2機とも地上待機ですね。
あれに乗ってきたんだわと思いつつ、ああ、翌日にはあれに乗って帰るんだわ・・・と寂しい思いが。


上の写真の奥へ向かいます。

ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_11471157.jpgパロには、タクツァン僧院という、訪れること自体がすでに「修行」である崖の上にある僧院があります。
この僧院は、この国に仏教を広めたといわれるグル・リンポチェが瞑想した場所といわれます。タクツァンは「虎のねぐら」という意味で、これはグル・リンポチェが虎に乗ってこの地域へやってきたから、とか。
1998年に放火?のために消失、2004年に再建されたそうです。
外国人は手前の展望台(僧院を見下ろすことができる対崖(という言い方があるのか知らないけれど)にあるそうです)までしか行けないのだとか。
(マニュアルでもっと望遠にできたはずですが・・・)これ以上の望遠は望めず・・・(涙)わかりにくいですが、真ん中あたりにあるの、わかります?ま、心の目でみてくださーい。



ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_1284938.jpg突然、橋の向こうから現われたおじいさん。
まるで役小角(役行者)みたいですよね。
他の人は一緒に写真を撮ってもらっていましたよ。


続いて向かったのは、キチュ・ラカン。
ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_1234169.jpg「言い伝えによれば、チベットをはじめて統一した7世紀のソンツェン・ガンボ王は、それまでチベット全域に大きな力をもっていた魔女の力を封じるため、その身体の108のツボにあたる場所に各々寺院を建立した」(「地球の歩き方」より)という由来のある寺院です。しかも魔女の左足を封じる場所なんだそうですよ。
この国最古の寺といわれてます。太皇太后(いまの国王のおばあ様)が新堂を建立するなど王室が手厚く保護しているそうです。9年前にも訪れたのですが、王室関係者が急に訪問とのことで、中には入れなかった思い出の寺院です。
ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_12424773.jpg確か奥のほうが古いお堂のはずです。九回建替えたとか。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_1244977.jpg水車みたいに水で廻るマニ車です。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_12453661.jpgお昼はこんな感じ。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_12463757.jpgミカンの皮が剥いてありました。


お昼を食べて向かったのは、川の向こうにある国立博物館。
が、ここは写真撮影禁止だとガイドさんが言うので、みんな、カメラを置いていきました。
台湾だか香港から来ていた人達はカメラを持っていて、うちのガイドさんが「いいのかよ」みたいに彼らのガイドに尋ねてました。ま、カメラがない分、心のカメラにはしっかりと・・・、といいたいのですが、ものすごい駆け足見学となってしまい、えーっと、龍の国の歴史や民族衣装や切手やそれから民芸品を見たり、もとは牢屋だったところに飾ってあった武器を見ました、としか言えません。新しい博物館を増設中らしいので、次に行く時には、また新しい展示物を楽しめることでしょう・・・。
いやいや、国立博物館って、円形でとってもステキな建物なんですのよ。


そして、本日のメーンイベント!パロ・ゾンです。
ティンプーのタシチョ・ゾンは公務終了後じゃないと入れてもらえませんでしたが、パロは違います。
ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_12544133.jpgなんとなく、ラストエンペラーのワンシーンを思い出すような入口です。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_13202566.jpg子どもたちの遊び場になっていたり!


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_132237100.jpgのんびりした感じがしますよね~。大人は正装ですが、子ども連れが結構いたりして、市役所みたいな感じなのかしら、と思います。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_1324149.jpg裁判所も入ってます。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_13271998.jpg友情の絵が飾ってありました。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_1328178.jpgマンダラです。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_13282955.jpgここにも友情の絵が!


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_13291495.jpg各国から見学に来るようです。
彼らがみていたのはロンプラ。これには、ゾン内の建物の説明が書いてあるんだとか。スッ転び方もそれぐらい書いてくれるといいのになあ・・・。ただ、ぶらぶらするのはつまらないもん。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_13303155.jpg当然ながら、僧侶もこの中で生活をしています。
時がとまったような感じがしますよね。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_133127100.jpgでも、彼らも21世紀を生きるひと。
ありゃりゃ、ケータイやってるし。


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_13321474.jpg国立博物館が見えます。
ね、ステキな建物でしょう?ちょっと、ラピュタみたい?ハウルの動く城?(←どちらも見てないからイメージだけで言ってます)


ナメサメ(とっても)龍の国(9)聖域めぐり_a0094449_13363117.jpgデヤンカ広場(弓道の試合などをする広場)。


今晩のホテルは街から離れているので、お買い物時間がもうけられることになりました。
さーて、何を買ったかは・・・ふふふ。
by eastwind-335 | 2009-02-01 09:16 | 旅の思い出08龍の国 | Trackback | Comments(0)

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