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2008年夏ドイツ温故知新の旅(25):intermission

2008年9月4日(木)雨のち晴れ

前日、ホテル難民の私が選択したのは「ドミトリー」でした。
家人が一度利用したことがある、というウォンバットという中央駅近くのドミトリー。
これがまた、ユースと違う面白さ。受付のある1階は24時間ずーっとロックがかかっていて、朝食を食べるレストランは夜じゅうカフェ状態。韓国人の利用者が多いようで、ハングルが打てるPCもあるんですよ。そこは欧米人ですら利用禁止。ざわざわしている中で、吹き抜けのようになっているところは瞑想ルームのよう。床やハンモックでゆったりすごしたり、静かに本を読んだりします。ココへ来ると、他の騒音に近い音がスーっと低くなってしまうんです。不思議だったな・・。
DFBのHPを見ると、代表がどこで練習しているか、なんと練習先の体育学校名まで教えてくれるんですよ。ふむふむ、金曜にはリヒテンシュタインへ出発だというのですから、明日はバイヤンの練習の後で代表の練習も見に行こうとメモを取ります。バイヤンは二部練習中かな?居残り組ばかりだから張り切ってクリンシーが午後も練習をいれないかしら?
2008年夏ドイツ温故知新の旅(25):intermission_a0094449_11523832.jpg私の利用した部屋のドアにこんな看板が。女子だけの部屋だから?

2008年夏ドイツ温故知新の旅(25):intermission_a0094449_11531019.jpg 2段ベッドが3つ、計6人で利用します。
今回は私は二段ベッドの下。ピンクってこのショッキングピンクのことだったのかしらん。
ドレスデンのJHでは私は普通のベッドだったので、二段ベッドって本当に本当に久しぶり。それこそ19年ぶりぐらいかも。上のちょっとした動きが音になって下に響くのですね。
ここでも日本からの、しかも私と同世代の方と同室になりました。私のようにフラフラ遊んでいるのではなく、調査のためなのだとか。興味深い調査方法、内容、そして彼女のドイツとのかかわりを朝食の間に伺い、楽しかったです。この日がそんなに宿泊費が高くなかったら、彼女も私もこのようなドミトリーを利用することはなかったでしょう。偶然の出会いの妙といえる一瞬でした。
また、他の宿泊者もそれぞれ個性があって面白かったです。

一度利用したことのある家人が「建物に入るまでがね・・・ちょっとアヤシゲなところを通るからな、キミ大丈夫かな?」と言われ、まだ日が暮れないうちにミュンヘン駅に到着する予定の列車を選んだつもりだったのが、遅れに遅れ、駅についたら8時近く。もう真っ暗です。
少し緊張気味に足早に歩くものの、人通りが多く、トルコ料理やイタリア料理のスタンドが出ているので明るいし、なんせ駅前。アヤシイって、これだったら、ま、許容範囲だし。一番アヤシかったのは、トルコ系の顔して(安っぽい)ディアンドルを着ているマネキンが飾ってある洋装店でした(笑)。
私は、むしろ、住宅街の静けさのほうが怖いと思うタイプなのです。逃げ場がないし・・・。






私が一番最初に宿泊したドイツの都市はミュンヘンでした。かれこれおよそ19年前のことになります。

その時、両親が航空券代と到着後学校が始まるまでの数日、それから帰国前日のホテル代を出してくれることになりました。私はそんな親がかえで語学学校へ行くなんて恥ずかしいことできないと何度も断ったのですが、「出世払い(働くようになったら両親に旅行をプレゼントする)」という妥協策を母が提案。
そして、父親が「ここ」と決めてきたホテルがHotel Residence Munchenだったのです。
このホテルを手持ちのホテルリストから見つけ出してくださった代理店の方に、本当に感謝したくなるような、小さな公園の前にあるいかにもドイツ的なホテルでの二泊。「ドイツ人に慣れる」ことを心がけ、観光にいそしんでいるうちに、母が出発前に話してくれた、この旅行への親心のあれやこれや、とりわけ「前泊のよさ」のがわかってきたような気が(クリンシーも前泊復活させたほうがいいかも)。
そんなよい思い出が残っているホテルに宿泊すること、それが今回の旅の目的の一つでもありました。

しかし、何度検索しても同じホテルの名前がでません。
住所はもう覚えていなくて、最寄の地下鉄の駅の名前だけ・・・・。Muenchener Freiheitという駅からちょっと東へ行ったあたり・・・。
ホテルの名前が変わることもあるから(ちなみにフランクフルトで泊まる駅前ホテルはもうこの10数年の間に3回名前を変えてます)・・・とホテルガイドでその辺りを探すと、「Renaissanceホテル」がありました。そして、写真を見ると、なんとなく似た感じのホテル。
どういうわけか「きっとココだ」と思い込んで申し込んでしまったのです。
1泊15000円はチト高い気がしましたが、まあ、建替えたようだし、あの当時と違って今はユーロだし、なんせ、「現在の」私だったらそれぐらいは頑張れば(爆)出せないことはない!ipodは来年だってあるはず!夏の新しい服は買わない!・・・と脳内そろばんをはじいて予約を入れました。
なんせ、思い込み真っ最中だったので、このホテルに泊まることはとっても楽しみでした!

実家に帰ったときに、その時のアルバムを引っ張り出してみていたら、代理店から送られてきた封筒も一緒に保管していたことを思い出しました。その封筒に入っていたのは、バウチャーの送付状。両親が「フロントの人も興味深く思うんじゃない?」ということで、その送付状も旅のお供に決定!そこにはHotel Residence Munchenの住所が書いてあったのですが、忙しさにかまけて地図で確認することなく日本を出発、しかし、私は9月4日まで、あの時のホテルに泊まれるんだと信じ込んでいたのです。

実は9月4日は朝から時折強い頭痛に襲われていたのです。肩こり腰痛頭痛をはじめとする痛みが普段いっさいないのに!先の日本人女性と話している間はそれほど酷くなかったのですが、チェックアウトしたあたりから頻度が増します。
また、雨も強かったので、地下鉄でMuenchener Freiheitまで行った後はタクシーに乗ることに決めていました。で、このホテルへ・・・とバウチャーを見せると、運転手さんが「ふむふむ、すぐそばだね」と。なんとなくですが、懐かしい見覚えのある通りを走り、このあたり・・・しかし、あれ?タクシーは止まりません。ホテルもないし・・・。
前はこんなところで曲がったっけ?えー、これって北に向かっていない?
運転手さんに「あのう、私が行きたいのはRenaissanceホテルなんですけれど」というと、バウチャーを見直しながら「そうさ、こっちでいいんだよ」と。そして、着いたホテルは想い出のそれと違う。ホテルの前に公園がない!
バウチャーと実家からも持ってきた紙を見比べると、ええ、全く違う住所が書いてありました。

2008年夏ドイツ温故知新の旅(25):intermission_a0094449_1236029.jpgフロントでチェックインをすませ、部屋に行くと、(私にとっては)ゴージャスな内装・・・。
枕3つだ!湯船もある!なぜか扇風機まであるっ!
そりゃあ、それまでの一泊の5倍近く出しているんですもんね。

さ、予定より1時間以上もスタートが遅れちゃってるけれど、仕切りなおし、仕切りなおし。
ズキン>頭痛だって、午後には落ち着くはず・・・・。

「あのう、このホテルは、こちらじゃないですよね・・・」とフロントで茶けた紙を見せると、フロントの責任者が「奥様、こちらではありません」と。凹む私に、市内地図(これがまた便利なことに通りの名前が全部書いてあるもの!)を広げ、ホテルから地下鉄駅への行き方を教えてくれ「このホテルが見つかるといいですね」とまで言ってくれました。そりゃあ、接客サービスの一環かもしれませんが、なんだかちょっと嬉しい気分になりました。

また暗くなってホテルに戻るといけないので、キョロキョロとホテルの外装を見ていたら、マリオット系のホテルだということがわかりました。はあ、ゴージャスなはずだ。

とりあえず、懐かしのホテルへ行って見ることに。お昼をそこでとって懐かしむっていうのもいいかもね。
by eastwind-335 | 2008-10-06 11:53 | 旅の思い出08ドイツ夏 | Trackback | Comments(0)

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