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2008年温故知新物語(4):あなたの故郷は?

2008年8月29日(金)

お昼を食べる前に、出遅れた感があるけれど、がんばってJaegthofと呼ばれた建物を利用した「郷土博物館」へ行くコトに。
そこはザクセン州の民族博物館でもあり人形劇の博物館でもあるそうで、トラムの地図を見て乗るべき線を確認。で、そこだろうと思われる停留所で下車したところ・・・。そこはアパートの前。昼前だったのですが、人影がなく、「想像していた東ドイツの昼」の雰囲気そのままでした。

さて、博物館はあれかな?と思って歩こうとしたら、「ま、かわいい!」と思わず言いたくなるものが!

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どうも、このあたりにSarrasaniサーカス団があったようなのです。

2008年温故知新物語(4):あなたの故郷は?_a0094449_3372669.jpgその跡地にあるのが、このWGJ(このJってどんな意味なのでしょうね)。

2008年温故知新物語(4):あなたの故郷は?_a0094449_464139.jpgアパートの入口もかわいらしいですよね!そこをおばあちゃまたちが出たり入ったり・・・。

2008年温故知新物語(4):あなたの故郷は?_a0094449_3223333.jpgこんな感じでサーカスの動物が登場したのでしょうか、憩いの場になっていましたが、ベンチの横に「ここでBadenは禁止」とか「飲み水ではありません」と書いたプレートが打ってありました。水浴びだったらいいのかな?


2008年温故知新物語(4):あなたの故郷は?_a0094449_324958.jpgここが旧Jaegthof今の郷土博物館です。

2008年温故知新物語(4):あなたの故郷は?_a0094449_325635.jpgちょうど特別展として「故郷」なるものをやっていました。砂場があったり、家を建てるとか、わかるようなわからないような・・・。

二階へあがると、常設展である民族衣装の部屋。ちょうどディレクターさんがいた時間で、私のどーでもよい質問「カトリックとプロテスタントの花嫁の衣装の違い」(カトリックのほうが華やかで、刺繍が多く手の込んだ仕上げになっている)「教会へ行く時などの女性の服のスカート丈が違うのは?」(町の女性は眺め、農婦は短め。それは日常の生活の違いから)といった話から、彼女が収集したというエルツ山脈で作られる美しいレース(ボンネットなどに用います)、アクセサリーなどなど・・・)も引き出しを開けて見せてくれました(この引き出しは見学者はいつでも自由に見られます)。ホテルにもどって、手帳を見ていたら、ドイツ観光局のサイトからコピペしてあったメモに、ここはソルブ人の民族衣装も見られる・・・とあって・・・。ありゃりゃー。質問した人形はソルブ人のものだったのかも・・・。でも地名だけじゃその時の私にはわからなかっただろうけれど、もっとしっかり見てくればよかった!と少々後悔したのでした。
2008年温故知新物語(4):あなたの故郷は?_a0094449_338318.jpg2階の一部と3階は人形博物館。人形劇場、世界の人形、それからこの地方に多いのでしょうか、あやつり人形の部屋などもありました。また、目下特別展で「故郷」を取り扱っているからか、「故郷とは?」という説明文も。
特別展で面白いと思ったのは、よくジャムなどをいれてあるガラス瓶(口の周りに茶色のゴムを噛ませるタイプ)に故郷をイメージするものをいれて棚にならべる展示でした。記憶の保存と食べ物の保存の道具が一緒、というところもドイツらしいですが、その瓶自体もドイツそのものなのですね。私には「ドイツらしい瓶」というイメージがあるのですが、ドイツ人がその瓶を見ても「故郷」を思い出すのかもしれません。



行きはバスで通り過ぎたアウグスト橋ですが、歩いてもたいした距離じゃありません。ということで、アウグスト広場の
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のキンピカ振りにちょっとびっくり後、目前の橋を渡りました。エルベ河南岸には、建築家ゼンパーが設計を担当したたくさんの建物が。
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ここは、戦時中、大空襲によって破壊され、戦後になって再建されたものばかりです。旧共産党政権下で、それを遂行することはいろんな意味で大変だったと思います。ようやく再築の仕上げともいえる聖母教会の再建がほんの1年半ほど前に終わったばかり。いまも、美術館の一部は修繕のために閉館しています。
実は、知り合い(もういまや80歳をすぎたおじいちゃま)のお父様が戦前に何かの会議のために訪れ(それだけでもびっくりですが)、この地をフィルムに残していました。それが偶然見つかって、10数年前にビデオに(現在だったらDVDにでしょうね)落としたのを見せていただいたことがありました。本当に美しい街でした。当時、私はドレスデンの空襲のことについてよく知らなかったので、うなづいて話を伺うばかりでした。
実際に以前フィルムでみたような風景を目の前にすると、これらが崩れ落ちたのを目にしたドレスデン市民はどんな思いだっただろう、当時の大空襲を実際に体験し今なおドレスデンで暮らす方々にとって、「故郷」の再築はどんな思いだっただろう、といろんな思いが浮かんできました。
Commented by バート at 2008-09-13 05:32 x
すっかりご無沙汰しちゃいました。
ドイツはドレスデンだったんですね、2回ほど行きましたがドイツで一番美しいと思える街でしたね、僕にとって。
金ぴかの銅像とか懐かしいです(笑
Neustadtの方には可愛いおもちゃ屋さんとかあって、面白いですよね。
それにしても、少し前のスケジュールはまたすごく緻密ですね~。
ぐうたらで面倒くさがりの僕等夫婦にはまず遂行不可能!!
今後のレポートも楽しみにしています。
Commented by eastwind-335 at 2008-09-14 16:12
バートさん、こんにちは。
まずはドレスデンにいました。
あらら、Neustadtにはおもちゃ屋さんもあったんですか!見逃してしまいました。世界一美しい牛乳屋には行ったのですが・・・。
貧乏性からか、私はどの国でもものすごく必死に見学をいれてます。いや、見たい博物館が本当に多かったですよ、ドレスデンも。
by eastwind-335 | 2008-09-13 04:01 | 旅の思い出08ドイツ夏 | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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