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ちっちゃなクラマー


再放送なのですが、日本サッカーを導くためにドイツからやってきた、デットマール・クラマーコーチの特番。前の放送の時、見逃していたのですが、たまたま9時のニュースを見たら、続いて始まったという感じ。

クラマーさんは、大和魂・・・これって、例の「ゲルマン魂」みたいなところでしょうかね、その言葉を使って選手たちに精神面の厳しさを求めつつも、夜になると、お父さんのように、選手が布団を落としていたらかけなおしてあげたり、という優しさもありました。
当時のコーチ兼通訳をしていた岡野さんが言ってましたが、「選手は彼の人間性に触れ、このコーチのために勝ちたいと自然に思った」というのです。これって大切ことですよねー。

勝った試合の時は開いているから、厳しいことを忠告する。負けたときには、選手たちはふさいでいるので、負け試合の中でも良い点を褒める

これって仕事や子育てにも通用することですよねー。

ほんとに良い特別コーチに日本は出会ったのでした。
特別コーチがよかったら、彼に見出された岡野、長沼の2人も良い指導者になっていったのだと思います。それがメキシコ五輪の3位に繋がっていったのは言うまでもありません。選手の能力を伸ばすのはコーチたちの仕事ですもの。
日本ももっとコーチングの勉強に行かせたらいいのになあ、と思いますが、どうなんでしょうね。

番組では、いわゆるクレーコートで練習している代表の姿。うわあ、当時の日本サッカーって、こんなこともあんなこともできなかったのねェーと思うことも。ヤベッチの方が上手かも・・・・。一番最初はインサイドキックから、ですよ。そういう技術的な理論を日本では教えていなかった。目からうろこだったことでしょう。クラマーの言うことを一つ一つ頭にいれていったことでしょう。

ところで、釜本と杉山のコンビの練習シーンを見ていたら、なんて当時の選手ってカッコよかったんだろう!と思いました。清清しいというか・・・。
それを思うと、確かに今の選手はエステのCMに出ちゃうぐらい見栄えがいいのかもしれないけれど、清潔感がないというか・・・。髪、切れーっ!ひげ、剃れーっ!えーっと、えーっと・・・以下自己規制・・・。

クラマーは「サッカーは少年を青年に、青年を大人にする」と言ってます。さて、彼がこんなに愛してくれた日本サッカーは青年に成長したのでしょうか、大人になったのでしょうか。クラマーは少年たちにも指導をしています。初めて日本に来たときと一緒。自分でプレーを見せています。きっと、この子たちもインサイドキックから習ったのでしょう。愛情深いクラマーの表情を見ていたら、なんだか、最後、ジーンと来ちゃいました。

ピチピチ反町ジャパン、来週の今日、負けられない試合を行います!なんですか、4トップの布陣を敷くこともという話ですが、どうなることやら・・・。
Commented by nyf1403 at 2007-11-08 01:35
そうそう、私がチビの頃は、釜本、杉山の時代でしたー。メキシコでメダルをとったんですよねー。懐かしいです。
この二人は、たしか、欧州のどっかのプロからも誘いがあったとか。当時は、スポーツ少年は野球へ流れる時代だったんですよねー。
Commented by 東風 at 2007-11-08 06:51 x
私はもう少し後ですが、でも、日本サッカー界を語るときに絶対に欠かせない人物でしたよねえ。
メキシコのおかげで、少年サッカー団も日本のあちこちでできるようになって、それの一つに弟が入って、それで私もサッカーを知って・・・。その根っこに、クラマーがいたわけで。
クラマーは本当にサッカー選手が好きなんですね。現代のサッカー少年たちへも温かい目で指導していました。基礎が大切。日本らしいサッカーを・・・今でも問題になっている決定力不足など、歴史を振り返ると、日本が解決すべき問題は明らか。あとはサッカー協会がどうこれを解決していくのか・・・。表彰だけでなく、もっと実際のことをしてほしいです。
by eastwind-335 | 2007-11-07 23:03 | サッカー | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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