レトロ車両の丸ノ内線
2019年 05月 20日
私は地下鉄からフッと地上に上がってくるとき、これはどの国の地下鉄でもなのですが、とても高揚した気持ちになります。
ベルリン、ロンドン、ソウル、東京・・・。
茗荷谷駅で丸ノ内線を待っているとき、反対ホームに赤い地下鉄が入ってきました。
あれ?
懐かしい、という思いはないけれど、記憶のドアを誰かがコツコツ叩いているような気がする。
そうだ、丸ノ内線で昔の車両を彷彿させる車両が走るって、新聞で紹介されていたっけ!
ホームで停まっている間に撮った写真なので、中途半端ですが、記憶の丸ノ内線とは違う。赤の色味が違うし、照りなんかなかったし、当然ながら車体の形(カーブ度)が違うし・・・。えーっとえーっと・・・。
その違和感がどこから来るのか、自分自身を探るような気持ちで車両を見つめます。
わかった!窓だ!
各車両の連結部分に近いところが丸い窓になっている!
私にとっては初めてだと思うけれど、例えば戦前はそうだったのかしら?
30年前から10余年ほど、毎週1度丸ノ内線に乗っていました。古いスタイルの丸ノ内線から今のになった時、本当に残念でした。スマートでよい、という声があったそうですが、どれもこれもおんなじ感じで残念だなあーって思ったのです。
お茶の水駅に入る途中、一瞬、目の前の明るさが変わります。JR御茶ノ水駅をくぐるように丸ノ内線が走るところだけ、外になるのです。ほんの一瞬。
線路の上を走るのですから、ルーティンなわけですが、この丸ノ内線に乗る時の気分で、その明るさに気づかないときもありました。気が付いたら降りる駅になっていて慌てたことも。
後楽園も同じ。お茶の水、後楽園と2度ほど明るいところに出てくる、と体にしみこんでいたようで、一度、お茶の水駅から丸ノ内線に乗った時、後楽園をすぎたら降りなくては行けなかったのに気づいたら池袋ということがありました。いつになったら窓の風景が暗くなるんだろうってボーっと思って座っていた(笑)。暗くなったら「池袋、終点です」ですって(笑)。
営団地下鉄は21世紀になって東京メトロになったのだけど、今も私は「営団」と呼んでしまいます。
先輩に「若いヤツらに「営団」なんて言っても通じないぞ!」とこの前笑われたばかりです。
東京の地下鉄はわかりにくい、といわれ、数字を振ったりあれこれ頑張っているようですが、私はわかりにくいと思ったことはありません。ロンドンだってソウルだってパリだって、最初はおんなじぐらいわからないし。
しいて言えば、日本のほうが私鉄に乗り入れたりしているので、その分も混乱させちゃうんじゃないかなあ?
乗り入れしなくてもいいのにね。そんなことするから、地中深くに駅を作らなくちゃならないわけでしょう?地震の時とかどうするんでしょうね。改札からホームまでがいやんなるほど遠いってことのほうが問題でしょうに!おまけに一部階段飲み、っていうのが多い都営大江戸線なんて、年配の方と一緒の時はあまり使いたくありません。
by eastwind-335
| 2019-05-20 14:21
| 日常
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