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日はまた昇る!(48)お決まりコース

*17年夏の思い出です*

夕方からツバイテの試合を見に行く都合上、この日はシナゴーク併設の博物館の見学だけすることに。

17年は好天に恵まれた旅だったぶん、夏の名残の日差しを感じることが。
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こういう風に水が出ているのも、この時期だからでしょうか。
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学生時代だったら顔を近づけて水を味わったでしょうが、もうこの年になると、街ではそういうことはできなくなります。
ゼーベナーの見学に行った時には「あー、ペットボトルを持ってこなくてよかった」と思ったものですが、この時は「ペットボトルがあったらなー」と思いました。
(これを教訓に、深夜便のサービスで出るペットボトルは降りるときには持っていくようにしています)

目が乾くなーと思いながらふと横を見ると、彼らが!目が悪い人たちってことなのですねー。ノイヤーもコンタクト使用者なのか!?単に渇き目なのか?!
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偶然、シナゴーグ内部見学に行く機会に恵まれて以来、ミュンヘンに行けば必ずよるのがシナゴーグ併設博物館。
「Gruess Gott」という挨拶をこの博物館の入り口で目にしたときの衝撃は忘れられません。
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今回の特別展はこちらでした。
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ここは写真撮影がNGなので、記憶薄くなったいま、印象に残ったことを語るのはむつかしいのですが、戦前のユダヤ人競技者についての資料が多かったです。優秀なそして有名なユダヤ人選手の生涯を追いながら、彼らが、選手生命を全うできなかった背景を学ぶ、そんな展示でした。

私がマジマジと見ているので(単語がわからないからすぐに電子辞書を開く、という奇妙なスタイルも目についてしまったと思うのですが)、係員の人が寄ってきて「そんなに興味深いですか?」と話しかけてきました。
上手く答えられたとは思えませんが、私はスポーツと民族の問題、現代ドイツにおける「ユダヤ人競技者」の存在については常々気になっているところでして・・・。私がドイツ代表を「名前」と「顔」をつなげて記憶するようになったのはWM02以来で(もっとも、日本が開催国ゆえに「ゴシップネタ」系まで日本語媒体が報道したから)、WM02が「東ドイツ出身の選手」との融合だとしたら、WM06は「片親が「ゲルマン」ではない選手たちの誕生」、EM08は「ガストアルバイターの2世問題」・・・と自分なりに整理できます。ユダヤ人については、2008年のドイツ旅行の時にいくつかのシナゴーグや併設施設を見学することができたときで、1945年以後のドイツにおけるユダヤ人の生活への関心が強まったからです。これは実をいうと、今に至るまで、気になるコトの一つです。戦後、ドイツで生きることにしたユダヤ人の研究ってあるのかなあって。

荷物がいっぱいいっぱいだったので、冊子を買わずに帰国しましたが、今思うと「買っておくべき」だったかな?ま、図録は過去のものも博物館内の書店で扱っていることが多いので、次は買うかも?

もちろん、「ユダヤ人競技者」に対して「キミ一人じゃない」という意味でついたタイトルだと思うのですが、後日(半年近くたって)、フットボール映画祭でユルネバに関する映画を見たとき、「ああ、もう一度ミュンヘンのあの展示を見たら、見方が違ったかも」と思いました。
ユルネバは単なるサッカー音楽じゃなくて、ミュージカル「回転木馬」に関わる音楽だと分かっていれば・・・。(ミュージカルとユダヤ人についてはみすず書房のPR誌でかーなーりお勉強したことがあるので)。

日本にも博物館はたくさんありますが、残念ながら「歴史博物館」は少ない。ま、日本政府の姿勢を示しているようなもんですけどね。

見学を終えて、いつものように焼き菓子でティータイム。安定したおいしさ。
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人が少なくてゆっくりできるのもよいところ。
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ユルネバにひっかけて、なのか、サッカーゲームも置いてありました。
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男の子が椅子に乗って頑張っているのが印象的でした。
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by eastwind-335 | 2018-08-30 05:14 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

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