黒、紺はいやだなあ

月が替わるころ、職場で式典がある。
外来者の多いおおがかりなものなので、人事だの総務だの、といううちの職場では「エリートコース」の人たちはVIP対応となり、受付については私たちのような「下々の者」が担当となることに。

この数年、私はあまり、この手の「式典」に出席することがない。
そのため、スーツを新調する必要がなくなった。上下がそろったものは何着かあるけれど、それは秋冬ものばかり!
しかも、かしこまりすぎるイメージをさけるようにしてあって・・・。

先日、私が担当するブロックを仕切るお姉さまと一緒に職場内移動をすることがあったので、当日の服装を尋ねてみた。すると
「あーた!そりゃ、黒のスーツでしょう」と即答がありました。

「えー?黒のスーツ!?冬の地のものはあるけれど、薄手は持ってないですよ」
「じゃ、紺でしょうね」
「紺はツーピースなら持っているけど、上着はない」
「何を着ようって思っていたの?」

麻でできたベージュのスーツです・・・。麻っていっても薄くないのです~。ベージュっていっても濃いんです。
中のブラウスは紺かなあ、って思いましたけれど。
じゃなかったら、青い織の入った紺のワンピースに紺の上着かなあ、って。

先輩曰く「普通の黒いスーツ、もってないわけ?」
葬儀用だったらありますけどねー。

エリートコースの人々は新人の初日出勤のとき黒っぽいスーツでお出迎えしている。新人もリクルートスーツ(黒)で来る。そういう時に遭遇しないようにしているけど、でも、会っちゃうこともある。しずしずと歩いているご一行を見ていると、お通夜かなあ、って感じがしてくる。
別にうちの職場が「墓場」だというつもりはないけれど、いま、役所からの指導を逆手にとって(!)「すごーく働きにくく改革」しているさなかなので、余計にそう思ってしまう。

昔の女性の上司たちは、同じ黒っぽいスーツでも、いわゆる「葬式の黒」じゃなくて、「あ、仕立ててもらったんだろうな」とわかるような上等な生地のスーツやアンサンブルを着用していた。派手な感じは一切なかったけれど、ステキだった。あとで伺えば、そういう恰好でいた人たちは娘時代に「つるしの服」なんて許してもらえなかったというような家で育っていた。
母がよく「あなたは茄子紺がよく似合う」といって、わかりやすい「紺ブレ」を買ってもらえなかった。
黒いジャケットは葬儀のようだって。母も仕立ててもらっていたと言っていたなあ。生地を選ぶところからが楽しくて、それまで持っている服に合うようなアドバイスを仕立て屋さんがしてくれるのがうれしくて、と。だから、母は私に「服は枚数じゃありません。組み合わせです。大学生にもなってそれができないようだったら、頭が悪いとしかいいようがないから、大学で学ぶ資格はありません」と真顔で説教したこともあります。
相変わらず、組み合わせが苦手な私。結婚してから、ある意味「煩い目」がなくなったので、ユニクロでセーターは気楽に買ってしまう。加えて義妹ちゃんのママから誕生日の頃にセーターをいただくので、すごい量に・・・。ユニクロとはいえ、どれも気合を入れて選んだから、思い入れがありすぎて処分できない・・・。カシミアなんて、好みの感触じゃない年もあるから、特に!

式典は近づく。
「今回をきっかけに1着、紺のスーツを買っておくべきかしら・・・」と仲良しの同僚にボヤいたら、彼女が真顔できっぱり。
「いまの時期はシーズンとしては端境期。すてきなスーツはぜーんぶ卒業式か入学式を控えたお母さんがお買い上げよ!」
げげげー。だから、この間、7時過ぎに伊勢丹に駆け込んで3階と4階をくまなく回ったけれど、「これ、いいかも!」って思えなかったわけだわ。

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by eastwind-335 | 2018-04-20 06:38 | 日常 | Trackback | Comments(0)

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