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計画は疎をもって良しとす?(1)持っていくもの

今回の旅行は、いつもと違うスタイルです。
最初は半分仕事がらみの滞在。それから、知り合いたちと合流。そして再び一人旅。

独りだったら絶対に着用することのないワンピース、ヒール、そしてハンドバッグを持っていく必要が。
はーい。バーゲンでしたからすべて新調しましたのよ、じゃなくて、持ってないから買いました、ですよ!
(ハンドバッグを持っていないなんて!と驚かれる方も多いと思いますが、これまでの人生、ハンドバッグを持って出かけるところに行ったことがないんですのよ、おほほ、じゃなかった、とほほ)

この時期、最初の渡航先イギリス、とくに西部は大雨で大変なことになる場合もある。だからショート丈とはいえ長靴も入れなくちゃとか、服を着まわすにしても3週間だとそれなりに数が必要。特に最初の渡航地においては、誰が待ち受けているのかもわからなかったし、あいにく出発の朝の天気予報では寒いと。
(その日の東京は30度越え)

体調は今一つだし、大雨で食事に出るのが大変になったらいけないし~といつもより多めのフリーズドライ食品と使い捨て容器も準備。最初は紅茶の国だから、個装のフィルターコーヒーもいれなくちゃ、あ、一人でお茶をするときのお茶請けもいるだろうし(と、虎屋ほかで買い集めてあった一口サイズの羊羹をどっさり)。
野菜もそれほど食べられないから、青汁も多めに。
ユニクロの軽めのダウンコートも念のために入れ、ワンピースに合わせて折り畳みのレインコートも入れ・・・と荷物を詰め終えたとき、スーツケースには全く余裕なし。

ま、いずれいろんなものが消費され(私の体重が増える、という表現もありかも)、少しは余裕ができるのかもしれませんが、何がこんなに重くなる原因なのか。それがわからないままに羽田に向かうことに。

空港について気が付きました。あ、だいぶ昔にプリントアウトしておいたEチケット、仕事バッグの中に入れたままだった。
(自動チェックインによって送られてきた搭乗券はしっかり旅行用バッグにいれておいたのに)

搭乗窓口ではEチケットは不要といわれたのだけど、最初の目的地は、なんせ外国人が入国して就労するのがいやだ、ってEUを抜けることを決めたともいわれる紅茶の国。Eチケットがなかったら絶対に何か起きるに違いない!と確信。地上係員のお姉さんに事情を説明してEチケットを1枚発行してもらいました。
(そして実際に役立った!)







ちょっと長くなりますが、行きの機内でのこと。
機内は3-4-3のシート配列。
もう席も決まってるのだから、とエコノミーの列がかなり短くなってから椅子から腰をあげて、機内に入りました。
そして自分の座席にたどりつき、席にショルダーバックを置くと、自分の隣に座っている二人組から、通路を挟んでとなりの女性が家族なので席を代わってほしいと言われました。
さて、私は普段遅くても10時には就寝をしています。つまり、夜9時をすぎるとかなり判断力がなくなります。機内に入ったのは日付が変った時間。いきなりそんなことを言われてしまって、はてさて、と思ったのでした。
そして「席を代わるんですか?」と彼らの言葉を繰り返したのでした。
普通、そういったら「あ、ご迷惑ならいいんです」って相手が引っ込むだろうし、と。
とーこーろーが!
通路向こうからも追い立てるようにおかあさんが「同じ通路側なんだからいいでしょ?」(かなり強い口調)と。
私が深夜便にするのは、すぐに眠れるため。ここのところ、自分の仕事半分で行く旅行が多い。そして私は機内とはいえ、日本時間でいえば朝5時には目が醒めるので、以後は仕事の書類を読む。そのため、持ち込みカバンはかなり重い(しかも大きい)。通路側にするのはその出し入れの便もあるからなのです。次の便の乗り継ぎ時間も限られているし、とチケット購入時に考えて取った席でした。
確かに、同じ「通路側」だけど、おばさんの頭上の荷物入れを見ると私の荷物を入れる余裕はない。
そこで「荷物をどかせてくれれば・・・」と言ったら「それは私の荷物ではない、と」。たぶん、4人がけの3人(子連れ夫婦)の物なのでしょう。「反対側は空いているのだからそこに荷物は入れたらいいでしょ?席を代わるだけの話で荷物は問題ないじゃないの」と。
いつまでも私が座らないのでCAさんがやってきました。出発時間も近いし、迷惑をかけられない。断ったらずっとこのおばさんはあれこれと子供のところにやってくるんだろうな、とか通路越しに子供に話しかけるんだろうなとか、あれこれ考えが回ってしまった私(ああいうおばさんの年代の対応がリアル仕事の一つなので)、「こちらの方が席を代わってほしいっていうんです。ご家族のそばがいいって。でも頭上の荷物入れは使えないんです、ほら、もう一杯で」とCAさんに丸投げしたところ、「だから反対側に置けばいいっていってるでしょう?空いてるんだから。同じ通路側なのにね」と言葉を重ねるおばさん。
CAさんも「荷物は空いてるところに置いていただけますよ」と。
つまり私が席を変えれば私以外は丸く収まる、と。「じゃあ、すみませんが、荷物あげてください。断っておきますが相当重いですから。何度も出し入れします。手元が滑って危ないことになるかもしれませんけど、いいんですね。」とはっきり言ったらおばさんは席を代わりたいから「それでもいい」と。
CAさんも「荷物はお手伝いしますから」というので、席を譲り、荷物を早速預けました。最近のCAさんって細くて小さい人が多いですよね(昔は163センチぐらいないとならせてもらえなかったけど、最近は160センチぎりぎりでいいんですってね)。「う、重たい」と声をあげて、上に入れてました。

普段は座席に座ってアイマスクをつけたら次に目覚めるのは、おしぼりを配る声がするとき。それすらいつもは聞こえないふりをしてそのまま再び寝入ってしまう私。今回も寝入ったふりをしたけれど、気が立っているからか、割と早めに目が醒めてしまった。
結局、早めに仕事の道具を取り出すことに。すると取り出すためにはおばさんの席の下に足をひっかけないといけない。つまり、おばさんの席をグラグラ動かすことになるのです。一応小声で「すみません」と言ってのっかりますが、機内はザーザー音がするので聞こえてるのかどうか。
なわけで、おばさんは「何よっ」とこちらをにらんだので、「申し上げたように荷物の出し入れをさせていただきますね。この後も何度か」と聞こえる大きさで断りを入れました。私は機内のポケットの大きさを考え、読むべき書類を小分けにしてあったので、何度か出し入れが必要に。おかげで「ったく」と何度も言われましたけど、仕方ない。あーたがたった12時間、ほんの1メートル足らずの「家族との離別」が耐えられなくて騒いだのが原因なんだから。

さて、もう機内は暗いので私が携帯用の読書灯(LEDのガラケーみたいな形状のもの。今回のために買った)をつかって仕事の書類を読みだそうとすると、今度は3人組の端、つまり私の隣にいる家族のおかあさんが「まぶしいんですけれど」と。
頭上の読書灯は、私も「まぶしいなあ」と思うときがあるので、今回あえて手元の読書灯を買ったわけです。
「これだと私の手元だけが明るくなりますので」と言ったら「下から光が入って困る!ああ、眠れない!」と。
アイマスクしたら入ってこないってば(と自分でもチェック済)と応じようかな?とおかあさんの顔をじーっとみていたら、CAさんも変わった光が座席から発してると思ったからなのか登場(笑)。「お客様、読書なさるのでしたらどうぞ頭上の読書灯をご利用ください」と。
あの頭上の読書灯って、斜めから入ってくる光で明るい部分が広いんだけどねえ。
しかし、そういうんだから、とつけたら、またまたおかあさんが「ああもう!眠れないじゃない!」と。
ええ?!
「ああもう!」?
私の勝手な考えですけれども、深夜便なのにアイマスクなしで乗り込むなんて、非常識すぎでしょ、おかーさん。
まあ、顔に跡がつくのが嫌なタイプかな。まるで年代別雑誌から抜け出てきたような恰好だったし(笑)。
もう、無視するしかない。読書に集中することにしました。途中CAさんが「飲み物はいかがですか?軽食もありますが?」と声をかけてくるのも鬱陶しいぐらい集中しましたよ。

2時間ぐらい書類を読んで、少しは寝ないと・・・と寝入る前にトイレに立ちながら通路を見ると、パソコン付けてるひととかいるじゃん。
でもそれって外国人なのよねえ。つまり、日本人には文句を言えたとしてもガイジンには言えないってことなんですよね。
そう思いながらトイレから出てくると、先ほどのCAさんがツツツーと寄ってきて「飲み物はいかがですか?」と。
断ったら「すみません、両隣がいろいろおっしゃる方々で」と話しかけてきました。
快く代わってもらえて助かった、というので、いやいや、どうみたって私のあの態度は快く、じゃなかったわ。だからお礼を言われてもなあ、と複雑な思いになります。「読書灯も遠慮せずにつけてください」ともいってくれました。でも人間工学の面ではどうなんだろう?ビジネスクラスで手元の読書灯があるっていうのはそういうことだよね?

今回、思いました。エコノミーでは自分の心地よさを求めちゃいけないんだな、って。隣の人とうまくやらないと、結局自分が疲れちゃうんだなって。

さて、降機するときです。かわってあげたおばさんからは何の挨拶もありませんでした。
私は心がせまいオンナなので、やっぱり代わる必要なかったかな、とふと思いました。

あ、そうそう。今回、足もとにブランコのようにぶら下げて使う足置きも買って持っていきました。
あれは楽でした。特に3-4-3だとリクライニングは前に出るタイプなので。次も持っていくと思います。


Commented by 虎ママ at 2016-09-02 22:20 x
こんにちは。おかえりなさいませ、Bの劇場はいかがでしたか。旅日記、楽しみです。私の方は夫のおかげで、片付けが割と進み、年末にブックオフ大作戦です。

東風さんはお優しいですよ、私だったら、絶対、変わりませんね。確かにあの読書灯というのは、隣とかにもちょっとは影響を与えますが、仕方ない、と諦めています、ワタクシは。
ブツブツ文句を言われたら、ワタクシにはこれこれの権利があり、あなたはそれを侵害する権利はない、とはっきり申しますわ。30年のD暮らしで、鍛えましたから。別の言葉で、嫌なおばはんになった、ということですかね、あははのは。
Commented by eastwind-335 at 2016-09-04 18:12
虎ママさん、こんにちは!
お片づけがスイスイ行ったようでよかったです。暑い夏だったので大変でしたでしょう?
Bは歌も演奏もよかったのですが、演出が~というか、その問題の演出も私の前は山のような人が座っていてモザイクのようにしか見られませんでした(号泣)。
でも、雰囲気もよかったですし、警備も思ったほどではありませんでした。
それより、Bではスゴい出会いが!!!
行きの席であったことも「忘れて差し上げましょう」っていうぐらいの気分でしたよ。
ということで、引き続き旅日記をお楽しみくださいね。
by eastwind-335 | 2016-09-02 12:49 | 旅の思い出16僥倖旅行 | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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