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あ、少佐だ!

いやはや、もう10月も最後の日ですね~。
ちょっと忙しくて、仕事帰りに本屋さんに寄る余裕がない毎日でした。
ようやく、移動途中にちょっぴり本屋さんに寄りました。あら、まあ、びっくり!
ダヴィンチという読書雑誌(書評雑誌とは言い難いし・・・なんてジャンルなのでしょうかね?)が平積みになっていました。あの雑誌は表紙がタレント。だから、というわけではありませんが、普通は手にとることもない。というか表紙に目が行くこともない。

なのに
今回は目に入ってしまった。
なぜか。

いや、今回だって表紙はタレントなんですけれど・・・。
あ、少佐だ!_a0094449_9473043.jpg

うっわー、父ちゃんが!、じゃなかった少佐が!なのです。思わず、手にとってしまい、ペラっとめくったら、うわー、ラムたんとオットル君が(違)。
いかん、次の訪問先へ急がなくちゃ・・・だし、鞄からお仕事道具以外が見えるのは私としてはハズカシイ。
急いで雑誌を閉じて楽天経由で購入(本は絶対に本屋で、ですが、このごろは雑誌は楽天で送ってもらう)することに。

いまだ連載が続いているこの『エロイカから愛をこめて』、マンガ界のLaw and orderとでも言いたいほどです。そして単行本はどんどん話が進んでいるようですが、私は文庫本版を買っているので、数年遅れのままです。いや、いいの。青池先生のストーリーは「過去」であったとしても現実が背景になっているので、後から読んでも古臭くないんです。
いつも感動しちゃうのは、彼女の描く背景はまさに「その町の通り」なのです。だから、その町へ行ったことがあると「あー、ここの道を入って右まがるとパン屋さんがあったはず」とか「ここに市が経つんだよね」等々の思い出に浸ることもできます。

青池さんの新作案内があるわけでない、まるでNaverまとめのような特集。そのなかで「すでにエロイカを知ってる人」にとっての初出はファンの漫画家によるイラストと小説家による二次創作(フィーチャーリングっていうのか?)の短編小説2編。

あ、少佐だ!_a0094449_9481715.jpg

う、読みづらい。字が小さいし、裏にコミックの元ネタのシーンが映りこんでいる。
すごく期待していたわけではないのだけれど(だいたい、私は二次創作がちょっぴり苦手)、読む気がものすごい勢いで失速。
私は買ったことも見たことも読んだこともないのだけれど、同人誌ってこういう組み方なのかな?

文章は文章、マンガはマンガ。
この雑誌、電子版も出てるそうだけど、このページ、相当醜いもとい見にくいと思うんですよね。
あ、少佐だ!_a0094449_9483528.jpgよかねーよっ(別人来臨中)


青池保子、と言う人の作品を読んでいる人ならわかってもらえると思うけれど、彼女の美意識とは異なると思う。特に、『エロイカ』についていえば、いわゆる「ゲルマンのお片付け」的なイメージを持つ私としては、この担当は全く分かってない!と思いました。
まさにシベリアに送ってやる!ですよ。
特集でも指摘しているようにこの作品のファンは年齢幅が広い。
上は還暦に近いかもしれない50代で、下はその娘たちである20代なわけでしょう。
普通、年長者に敬意を表するのでは?つまり老眼が始まっている人たちへの敬意を!

特集ページのほかは、通常連載などらしい。わりと活字の大きな、そして見やすいカット割りのページが延々と続くのをめくっているうちに、うーん、特集につられて買っちゃったってことかな?と思っちゃった。
正直、私にとっての初出は青池さんのインタビューぐらい。いや、それだって、ほとんどこれまで読んだ内容であった。

とはいえ、こういう特集が組まれたとなれば、と久しぶりに青池保子先生のHPを見た。
えー?青池先生は北海道でマダニに噛まれてだった、と?
それは、コブタちゃんの数年前と一緒じゃん!
きっと青池先生は父ちゃんちと一緒扱いされると困ると思いますが、両者を知る(?)私からすると、BonnのNATOと父ちゃん一家はかーなーりシンクロしてると思います(キッパリ)。

実は、11月には、60年代おバカコミカルスパイドラマ(いや、あれは吹き替えのイメージが、なのか)「0011ナポレオンソロ」をガイ・リッチーが「コードネームu.n.c.l.e.(u.n.c.l.eから来た男)」という本題に戻し映画化した「コードネームアンクル」が日本でも公開されるそうで、その映画の宣伝と青池保子氏がコラボレーションしたイラストも公開されたのです(画像はcinemacafeより拝借しました)。
あ、少佐だ!_a0094449_6101885.jpg


ダヴィンチもそういう「新しいコト」をチラ入れられるぐらい、しっかり取材をしたらよかったのに、とつらつら思いながら読みました。
が、まあ、こういうことを思うのも、自分がこのコミックスと、そして、「ナポレオン・ソロ」を何度も見たから思うのかもしれませんけれど。「ナポレオン・ソロ」は実家にいるころですからもう20年以上前にスーパードラマTVでやっていた時には、すごくのめり込んでみてましたよ!吹き替えも矢島正明と野沢那智のコンビで、コミカルな感じがより強く出て、よかったんですよね。結婚してから字幕版も見ましたが、どっちも「一つの作品」として完結されてると思うのです。吹き替えバンザイな作品の一つだと思います。

イリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキン役だった俳優デヴィッド・マッカラムは現在もNCISでドナルド・"ダッキー"・マラード博士として活躍中。日本的には「もう定年では?」ですけれど(マッカラム自身が82歳ですよっ!)、アメリカって専門職は自分が辞めるっていわないと席が用意されているんだそうです(談:アメリカ留学経験ありのお姉さんより)。

ダヴィンチ担当二人によるイラストつき見開きドイツ旅行記があった。こんなところでクロッポンの名前が出て来るなんて、とフフっと笑う一方で、どっちつかずの旅行記だなあ、と。

なにごとも期待し過ぎちゃいけない、と思った秋の夜です。
by eastwind-335 | 2015-10-31 10:04 | Books | Trackback | Comments(0)

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