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万民の長城6: Hショック(問題)

出張業務終了後、私は1人北京に戻り、休日を過ごすことにしていました。宿泊先は王府井にあるヒルトン。
出張を一緒にするお姉さんの外国人のお友達ご一行(5名)が出張前にそこに泊まり、北京観光をすると教えてくれたからです。観光には合流するお姉さんは「そんな高いところ泊まれないわ~」と北京駅前のホテルを予約したと(お姉さんは出張前に観光をしてた、ってこと)。
私も最初お手頃値段だし~と駅前ホテルを考えたのですが、北京に行ったことがある父から「北京駅前は普通の駅前ではないし、時期が時期だから、ちゃんとしたホテルに泊まってほしい」とかなり真剣な顔をして云われたこともあり、今回はみんなが名前を聞いたことのあるホテルにしたのでした。

お姉さんの部屋に「私も無事に到着しました~」と内線を入れ、ホテルはヒルトンにしたと報告したら、開口一番「そこ、泊まれないわよ。予約会社から連絡来てない?」と。

これが私のH(Hotel)ショック(問題)。

「彼女たち(お姉さんのアメリカのお友達)に明日あった時に尋ねるといいけれど、9月1日から4日まで営業中止だって、言っていたわよ。早くホテルを替えたほうがいいわ」と。

私が北京に到着した日の朝、天安門広場のある長安街では軍事パレードの予行が行われたのでした(日本ではかなり大々的に(ある種の方向性を持って)報道されたらしい)。この日、お姉さんたちご一行は北京から出張会場ホテルへ移動の日。
天安門広場に近い繁華街である王府井にあるヒルトンでは、この日、朝イチバンから昼過ぎまでホテルを出ることはできない、タクシーは呼べない、近くの駅も閉鎖、と。宿泊して数日してから言われたとかで総計5名は急きょ、町はずれのようなところにあるinnへ移動。職場のお姉さんも彼女たちとの待ち合わせの駅へ行くのに乗換駅が使えないことがわかって、閉鎖になっていない別の乗換駅まで2号線をぐるっと回るはめに。

中国語は全くお手上げですし、北京の状況も今一つわからないので、ヒルトンの営業停止日に他のホテルに移動するよりは8月30日から別のホテルを予約しなおしたほうがストレスが少ない。
しかし、私はエクスペディアの「予約取り消し不可」の条件でお値打ち価格になっているものを予約。
どうなるのかしら?とスカイプでエクスペディアに電話をしてみます。

すると「そのホテル休業情報はお客様がご自身で確認された、ということでしょうか?」と。
え?え?
私自身が直接ではないけれど、すでに宿泊した人が、ホテルでそう聞いた、と言っていると説明をしたところ、会社からホテルに別回線で確認してくれることになりました。その結果、どうも営業中止になるらしい。しかし、予約担当者はもう帰宅してるので、翌朝に持越し、その結果次第ではキャンセルが可能になるだろう、と。それを決めるのは自分ではないけれど、と。
翌朝9時過ぎには対応が可能とのこと。

翌朝、日本時間朝9時に電話をしたところ、違う人が出てきた(それは覚悟していた)。引き継ぎ事項はないようで、また最初から説明(これも覚悟していた)。再び、別回線でヒルトンに電話をしてくれたが、「中国はまだ9時前ですので予約担当の人は出勤していないそうです」と。
いや、まあ、こちらが前夜に「9時って日本の?中国の?」と尋ねるべきでありました。そういうサービスを期待してはいけない(もちろん覚悟していた)。
通話は約7分ほどだった。

ということで1時間ちょっと経って電話をかけることに。今度は日本人が担当。
そして、また一から説明のし直し。今回ははっきりと「もう3度目の電話であり、その都度、そちらからかけ直しを頼まれる。かけ直すたびに担当者が変わるのだったら、内容の引き継ぎをきちんとしてもらいたい。」と言ったところ、その日本人はお詫びをし、テキパキと話を切り出した。
キャンセルは可能であること。会社の都合としては、営業停止になる日からではなく、予約全体を一度取り消したいとのこと。それはワタクシにとっても好都合なので了承。
私はオーストラリアあたりにつながっているのかと思ったこの電話、北京のコールセンターなのだそう。また、この日本人は北京在住で、軍事パレードに関する情報もきちんと持ち合わせ、どこに泊まるのが良いかも一緒に考えたいという。
まずキャンセル作業をしてもらうことに。その間、ipodを耳にあてながら地球の歩き方を広げることに。

が、突然、プツっと切れてしまった。
え?何で?!
スマホのように顔に画面を押し付けて話していたら、どうも、顔の一部で電話終了のボタンを押してしまったらしい(涙)。
ふと同僚が、まるでクラッカーを食べる時みたいな持ち方で話しているのを思い出し・・・。
それだったら机の上においてハンドフリーで話をしたほうがいいのかも・・・・。メモも取りやすいし(これ重要)。
せっかく話の通じる人につながったのに。祈る思いでかけ直しましたが、別の人につながりました。しかし、今度はちゃんと引き継ぎができていて、キャンセルも無事に手続き終了となっていた。
今度の人は中国人でしたが、はっきりと即答する人だったので、やはり話はスムーズに進みました。

新しい予約はネット上でおこなうことにしました。

と、そこまで終えて、私は特に参加する必要のないセクションの会議を覗きにでかけます。
私の宿泊しているホテルの隣に「超高級」ホテルがあり、そこが会議の本会場となっています。
万民の長城6: Hショック(問題)_a0094449_737236.jpg昼間はピアニストが演奏をしていました(夜は自動演奏だった)。

万民の長城6: Hショック(問題)_a0094449_7384512.jpg鳥かごなんぞもあって、何種類かの鳥が飼われていました。これは夜撮ったものですが、寄り添っていてかわいらしい~。インコですので、「ニーハオ」と鳴くものも。


お姉さんがアメリカ人のお友達と一緒のところにも行きあったので、ホテルのことを経過報告したら、みなさん口をそろえて「次のところ、まだ頼んでいないの?」と心配してくださり。
木曜日の会議の準備もあるし~と口ごもったら「やだ、今更なにをしなくちゃいけないわけ?」とお姉さんから檄が。いや、生まれたときから英語を話していたんでは?というぐらい英語が上手いだけでなく「出来る」お姉さんと違って、私45歳を過ぎてから急に英語が必要になったんですよ!それも日本語でも上手く説明できないようなこと(汗)を説明するために。

追い立てられるように部屋に戻った私は、時間を区切って(そんなこと普段はしないのに)、準備、ホテル探し、準備、時々お茶(笑)、そして知らぬ間にお昼寝(爆)。

このホテル探しが結構大変だったのです!だいたい、ヒルトンに決めるまでだって、何日グズグズ考えていたか(これは私個人の予算枠を大幅に超えるから、でもあったのですが)。
今回の私の希望は、「駅の近く」「その駅は封鎖対象にならない」「東直門(空港行き地下鉄の出てる駅)に行きやすいところ」。なので、正直言うと、西の方はちょっとねーだったのと、東の方はビジネスマン向けのいわゆる欧米チェーンホテルがたくさんあるのですが、なんせ「高すぎる」。いや、まあ、最後はここかな?と。
なんせ北京は初めての街。そして、いつもと事情が異なる。ということで、いつもの「ホテル予約サイト」であたりをつけ、そこに掲載されている利用者の感想を読み、予算と折り合いをつける、に加えて、ブログなどでも感想を残している人を検索してみることに。

とーこーろーが!
主たるブログの閲覧がブロックされてしまうんです。
自分のこのブログも見られない。
もっと問題だったのは、エクスペディアをはじめホテル予約サイトはホテルの位置を「Google Map」を使って提示するんです。文章での説明は、観光名所から2キロ以内とかいう程度の情報。
えーっとえーっと・・・・?駅から近いのか遠いのか、これじゃわからないしっ!(実はエクスペディアのGoogle mapを使った表示自体、間違ったホテルがあるんですけどねっ!)
この国じゃ使えないんだってばっ!
通りの名前と〇〇から2キロ以内じゃ見当つかないし~。地球のスっ転び方にないホテルは選択肢から外さなくてはなりません(号泣)。ああ、これだったら、北京の地図を紀伊国屋で買っておくべきだったかしら?

そのうち、眠くなってしまい、ちょっと寝るつもりが、目覚めたら真っ暗(汗)。
万民の長城6: Hショック(問題)_a0094449_8465522.jpgもう外へでかける気力もなく、母が海辺の街のスーパーで見かけて買っておいてくれたものを食べました。今回は遊びではないので、特に前半は想定外は避けなければなりません。そのため、「非常食代わりになる物を味見する」という理由もつけて、あれこれ日本から食料を持ってきていたのでした。

おいしかった~。以前、茅乃舎の似たようなものをドイツで食べましたが、それよりも量が多くて、夕食にはピッタリでした!まだ海辺の街のスーパーにあるようなら、買い置きしてもらおうかしら?と思ったほどです。
万民の長城6: Hショック(問題)_a0094449_8483120.jpgカップラーメンとかと違って、胃もたれなし。海老も大きくてサクサクしていて。非常時にも良いと思います。


満腹になると、ホテル、早く決めなくちゃなあ~と思いながらも、迫る会議の準備に気を取られつつ、再び気が付いたらベッドに大の字になっていました。いけない、いけない・・・。
by eastwind-335 | 2015-10-04 14:49 | 旅の思い出15ドキドキ北京 | Trackback | Comments(0)

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