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団地ともおと戦後70周年

えー、もうホントに信じられない!
戦後70周年の談話を出すにあたって首相が会見をするっていうのに、NHKは中継しないわけ?!
録画しようと思ったのに、番組がない。

あれだけスッタモンダした談話。NHKぐらい首相の会見を中継すべきなんじゃ?高校野球は教育テレビで放送したっていいんだし。こういう日だっていうのに!
あとで適当なところをカットして、カンテーから突っ込まれない内容に直して、めんどくさそーな顔をして対応するカンボー長官の顔が大写しになってるようなものを見るのはイヤだ。
国会中継の時もこの頃映すべきことをスルーしたり。肝心なことを放送しないなんて「視聴料振り込めサギ」みたい。ネットで中継、じゃダメなんだって。マスメディアはほんとに死んでるんじゃ?

せめて、今日の夕刊か明日の朝刊には、談話は全文を紙面に掲載しますように。本当は会見だって、一字一句紙面に載せるべきだと思う。最近どこでも紙面は要約で全文を見たければデジタル版を見よ、というけど、そうやって情報操作されちゃっていくのが本当に腹立たしい。個人的には(国内にいる人が国内で)デジタル版で新聞を読むのは、人間がダメになっていく、と思う。デジタル版こそ画面に収まる用に要約を載せたら良かろうに(爆)。

あー、午後、ずっとシュショーを見るために、ワイドショーをつけっぱなしにしなくちゃいけないのかな(汗)、と思いながら、テレビにうつる番組表を午後から午前中へとあげていくと「団地ともお」の特別バージョンがある、と。
戦後70周年を考える内容だ、と。

ということで、録画をしながら見ました。

すごかった。単なる子供向けアニメじゃない。
ずばり日米安保にかかわることを外国人との交わりのなかで描いたり、地図を映しながら「国境がわかりやすいところは、それが抑制となる」ということを子どものセリフにいれていく。
ともおが「8月15日は(戦争が終わって)喜ぶ日なのか(負けて)悲しむ日なのか?」と教師に説明を求めるも、教師が答えられないあたり、今の教育の問題点なのではないか、と。
将棋サロン内での大人同士の戦争観をめぐる言い争いのシーンで、将棋の駒が遠く離れた床にどんどんと飛ばされていくあたりに、音声のないところにアニメーター(または製作者)が込めた思いも伝わってくる。
その一方で、「いいとかわるいとかでなく、昔の日本人が必死だったかと思うと」「先祖に命がけの甲斐があったと思われたいと思う」と涙ながらに戦争体験者のおじいさんに言うともおのセリフは、まさに最近はやりの「戦後の繁栄」というか、シュショーのいつものそれに繋がるとも思われ・・・。

複雑な気分で見終わったわけです。
ある意味正しい作りだったと思う。アニメとしてはね。
ただ、ともおの最後のセリフは、気になる。多くの人の犠牲のもとに私たちがいまある、のは事実。でも、その犠牲のありかたは正しかったのか。70年前にもあくなき繁栄を求めたために何が起きたのかを考えると・・・。
そして、もちろん、刺激を与えないためだろうと思うけど、戦争をした国々の名前は出しても、そこで何をしたかはほぼ一切語られず、日本が何をされたか、だけで話が進んだことも、気になります。
単なる口げんかじゃないから、戦争は。
by eastwind-335 | 2015-08-14 10:02 | 日常

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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