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そこに「幸せ」はあるのか

アジア大会、日本の試合は終わってしまいましたね。
5時から放送(キックオフは6時から?)なので、勤め人にはキビシー視聴日程となってましたね。
私は初戦しか結局見られなかった。

きっとWM14の時と一緒で、アジア大会15もなかったことにするんでしょーね(遠い目)。見られなかった2試合は、都合よく入場から試合終了までの前後半戦を「50分」「50分」で編集して公共エイセイ放送で流すんでしょうね。録画中継だったら、ロスタイムとかあって、どう考えても50分以上でしょう、って試合だとしても、編集するのがNHKの方針なのだそうですよぉ~。

こういうメディアの細工は、テレビだけじゃなくて新聞でもそう。
モルゲンターク新聞に開幕直前だったかな?これまでの日本代表とアジア大会の歴史を振り返るページがあったのです。で、これって、ダメだよね~、今回は早くに負けちゃうかも、と思わず心の中で叫びそうになったのは・・・。

成績の良かった時だけ代表監督の名前が書いてある!

ってこと。つまり、今回5大会ぶり(1996年の第11回大会以来)に準々決勝で姿を消した、ってことになったそうですが、その96年の時の成績こそ出ていましたがカントクの名前が出てなかった!
92年(優勝)の大会はオフトだった、とか2000年はトルシエってちゃんと書いてあるのに・・・。
あと、88年は大学生主体のチームだった、とわざわざ断り書きがあったり。

なぜ?なぜ?

なんか、失礼だよね。カモさんに。まだプロ化の話すら聞こえてなかった88年の「B代表(ウィキペディアの表現による)」扱いの大学生だった日本代表選手たちに。
もちろん、私にとってオフトさんは「あ、この人だったら世界に一歩でも近づける人かも!」と思わせる人だったけど。かろうじてクラマーさんのことを知っているうちのプレミアお兄さんもそれは著しく同意してくれてますが、本当にオフトさんっていいカントクでした!結局、サッカーは基礎ができてないといけないんだ、ってことを教えてくれたし、その基礎は日本で通用する基礎じゃなくて「サッカーの世界」でやってる基礎。

その基礎力がついて、ひょっとして・・・と国民の多くを期待させた結果がドーハの悲劇。基礎の次のステップへ行くために必要なものを感じさせたわけですよね!
そしてそれから20年近くがすぎて、海外から来る選手よりも海外に行く選手が多いのではないか?という状況にサッカー界はなったわけだけど。

やっぱり、基礎が大切だと思う。
試合の華は一発屋というか、えーっと、スター性のある選手に持って行かれちゃうと思うけど(たとえばゲッツェとか)、その一発屋が輝けるのは他の選手が「基礎」がチームを支えているから。

プレーとしての基礎とプレーヤーとしての基礎。

どうもどっちの基礎も忘れちゃっているんじゃないのかな、日本代表選手は。
だから、大きな大会で予選敗退になったから、といって「もう代表を続ける気持ちは薄れた」とか「辞めたい」とか「次は(まだ)考えられない」とか口にしちゃうんじゃないかと。コドモだよ。それでも選ばれるはずだって頭の中で計算してるから、そんなこと口にするのよね。言葉を口にする重さも分からない代表の知的レベルはそのままサッカーの偏差値に直結するのに。

ナガトモが負け試合の前日のプレカンでWM14への想いと、WM18への期待を問われて、言葉に詰まってしまった、という記事を読みました。

ああ、ダメだなあ。私はナガトモを本当に応援しているのですが(何度も書くけど、ピチピチ反町ジャパンでのデビューは「あ、やっと日本は世界の舞台に立てるのかも」という期待を抱かせるほど、ムダに動き、ムダに走り、ムダに気持ちが盛り上がるSBでしたから)、いくら4年後のことは誰も分からないといっても、終わったことについても言葉に詰まるほどだった(まだ自分の言葉にならない)というのは、そんな弱気じゃ、やっぱり世界は遠いなあって。

華麗なシュートとか、目を見張る股抜きとか、鉄板のような守備なんて、それができるのは世界でもほんの一握りしかいなくて(だから世界の11人が選ばれるわけだし)、各国代表を見ればわかるように、すべて「他者のために」試合をしてるんだよね。自分のためのプレーじゃなくて、チームのためのプレー。
そのあたりは、ナガトモも言葉を替えて、自分の貢献がどれだけできるかということを言ってたけど、それは華麗にわかりやすく貢献するんじゃなくて、後から、ああ、彼のあれが・・・ということが大切なのであって。そして、「俺は貢献するんだ!」じゃなくて貢献するのは当然で、気負うことなく、押しつけがましくなく、「え?あれで貢献だなんて、代表選手たるもの当然ですよ・・・」と全身で語ることができる選手になってくれると思っていたんだけれどなあ。

有言実行というのが彼のスタイルですけれど、だんだんそれにとらわれ過ぎてるような気が。
代表チームにカウンセラーがいるんだったら、少し彼のことを気にかけてあげたらいいんじゃないかな、と思うこの頃です。
なぜなら、彼は得点を組み立てる1人にならなくちゃいけないから。この人が、あんな弱気だとしたら、つまり、先のことを見通せないんだとしたら、目先の試合だって先を考えられないんじゃないか?と。自分のポジションのところの仕事だけしておけばいいってわけじゃないのだから(特に今の代表のメンツだと)、やっぱり、やっぱり不安だなあ。

ザックの頃から、代表選手はサッカーができる幸せとか、サッカーを続けることができる幸せとか、日本代表に選ばれる幸せオーラが出てない選手が多すぎて、そっちが心配っ!
優勝して勢いをつけよう、って協会も選手もメディアも思ってたと思うけど、優勝って、そんな、簡単なコトじゃないんでは?勝てると思ったとしたら不遜だなあ。
昨日はダイジェストしか見てないけど、どこの局のスポーツアナも解説者も「日本のほうがすべて上回っていたのですが」って言ってたけど、その発想自体が不遜で。

結局、「幸せだなあ」という気持ちがないと、勝てないんじゃないか、って。自分の幸せはサッカーをやることだ、って思えば、負けたことにも責任を負えるし、次こそ勝つためにどうしたらいいのか考えるだろうし。

だいたい、惜しいところで負けたから次も頑張る甲斐がある、なんて代表レベルが思ってるようじゃだめなわけで。草サッカーじゃん、それじゃ、と私は思うのです。どん底に落ちたとしても上がっていこうとする。そのメンタリティが代表でしょう。

サッカージャーナリストたちも、都合のいい時だけ「ボールは丸い」なんて言葉を使わないでほしい。世界のサッカーを引導する監督と言えばバイヤンか、チェルシーか、マンUか、みたいな海外サッカー事情を流さないでほしい。
カントクじゃないでしょ、歴代の日本代表の弱点は。
このチームに欠けてるのは、精神科医じゃないか?と。もしくは心を開いてグチれる日本人のフィジカルトレーナー、いや、揉みおじさんとか。監督が変わろうと、なんだろうと、ずっと同じ立場で選手を見てくれる人。

引退しちゃったけど、父ちゃんちのマッサージを担当していたおじいちゃん、すごい存在だったんだろうな、とつくづく思います。
日本人でもいい人材はドイツ経由でアメリカに行っちゃってるしね~(遠い目)。21世紀版頭脳流出がサッカー界で起きてるとは思いもしなかった、とWM10あたりから痛感してるワタクシです。

、あ、私はもし今の代表カントクが更迭になるっていうだったら、前は、ハンジとかどうよ?って思いましたが、今は
「クラマーさんにカントクをお願いして、オカノさんに通訳兼ヘッドコーチをお願いする」
って案を提案したいでーす!技術はそれぞれのクラブチームで磨けばいいのです。世界の〇〇ってチームにいるわけですからね。むしろ、おじいちゃんズから「サッカーができる幸せ」を学んでほしい。
プロ化して20年余り。どうにも選手たちはお金をもらうのに慣れちゃって、サッカーは幸せの素だって思わなくなってるんじゃ?プロ選手としてはサッカーは生活の糧を得る道具でしょうけど、代表は違うと思う。代表で食べるんじゃなくて、代表として生きる。サッカーができる幸せを、アマチュアにも普段はサッカーに関心のないニワカーズにも伝えることこそが仕事だと思うよ!

だから、代表選手は幸せじゃなくちゃ。
by eastwind-335 | 2015-01-24 08:43 | 極東のサッカー | Trackback | Comments(0)

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