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すべて時には理由がある5:Kantine生活

今回は旅行でもあるのですが、仕事のネタ探しというミッションもあるため、遊んでばかりではいられません。
月曜朝からミッション開始。とはいえ、待ち合わせが10時でしたのでゆっくりできます。
ARDとZDFが共同で放送している(隔週で製作を担当している)Morgenmagazinを見ながら身支度を始めます。
ドイツでは土日の朝は子供時間帯ということで月曜朝のニュースでは週末に起きたことなんぞも取り上げるわけです。そのためか、ウリおぢさんが控訴しないということが取り上げられてました。繰り返すけど、当然だよ。一方で、ウリおぢさんは収監されるまで、そして戻って来てからも、アリアンツのあの席で応援ができますように、と思ってますけれど、でも、脱税はやっぱりしちゃいけない、などと思いながら、さあ、朝食です。
すべて時には理由がある5:Kantine生活_a0094449_18154798.jpgりんご、チーズ、サラミ、パン、蜂蜜(以上、ベルリンで調達)、そして日本から持ってきた1杯用のブレンドコーヒー。

月曜日に大先輩に紹介いただいた日本語ペラペラのドイツ人にお目にかかり、とある機関に連れて行っていただきました。
初日だけはご一緒していただき、付設の資料室の使い方などを教えていただきました。
日本にも同じような機関はあって、そこは日本人ですら敷居が高いところ。ベルリンでもそうなんだろう、とちょっぴり緊張してました。
ところが、この方のご紹介があったからとは思いますが、職員の方々にも親切にしていただきました。このあと都合3日通ったのですが、私が入室証を提出すると「来た来た!」といわんばかり。色々な手続きに対しての私のつたないドイツ語にもがまんしてくれて。
私は旧姓で仕事をしているので、入室書類(ちゃんと個別にファイルされます)も将来のために旧姓併記で記入し、入室証(手書きの厚紙一枚なのですが)も先方が併記して書いてくれました。
すごーい、ここ。私が学生の頃の図書館みたい(つまり前世期ってこと)。そんなテンポが私にはピッタリ。
見たい資料はあらかじめ用意してもらってあったので、今回はお世話になりませんでしたが、予約してなかった場合には、朝来たら昼ごろに届く、昼も遅い時間だと翌日に来なくてはならない。でも、たぶん、こういうところに来る必要がある人は、「急いで、急いで」じゃなくて、時の流れに逆らってでも自分のしたいことをしたい、って人たちなんじゃないかな?と。

お昼は食堂に。職員食堂を外部者金額で利用できます。Kantine(社食)です!
「ここは美味しいんですよ」とのこと。半分期待、半分覚悟でついて行きました。
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3ユーロ台から9ユーロまで選択肢は色々ありましたけど、真ん中の値段のものを頼みました。ミネラルウォーターと一緒で果てしなく5ユーロに近い感じでした。
翌日、翌々日も1人で、でしたが利用しました。まとめてご紹介!
すべて時には理由がある5:Kantine生活_a0094449_19133831.jpg火曜日は芽キャベツのキッシュ。野菜不足だったし、春だ、芽キャベツだ、と(笑)。スープも別につけてもらいました。本当はシュペッツェレ入りのスープの小さなサイズがあるとのことでしたので、私はそれを頼んだつもりだったのですが、単にスープと言ったら日替わりスープになってしまうのでした・・・(そりゃそうだ)。でも野菜入りでとっても嬉しかったです。

実は、アパートメントホテルにしたからには調理をする気マンマンだったのですが、スーパーで見かける油ほか調味料の大きさが只者ではない・・・ということで、今回は見送ることに。生野菜も毎日同じものを食べるとしたら、やや飽きるかな?ということで外食で野菜をとることに。

水曜日はベルリンならではのメニュー。1週間のメニューを見たときに「絶対に私、食べる!」と決めていたものでした(笑)。
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ふふふ。カリーヴルスト。
カリーヴルストといえば、映画でいえば「ベルリン天使の詩」、ヘルビーの名曲「カリーヴルスト」と、私としては一度でいいから本場のモノを食べてみたいと思っていたわけでして・・・。前回のベルリンの時はお祭りの屋台で食べましたが(しかもコーシャミールとして!)、今回は食堂のメニューとして!ちょっと意外な感じ。
カレー味のトマトソースがかかる以外に、実は(撮り忘れちゃったんだけど)ヴルスト(ソーセージ)も切り口がカレー粉が混ざっている色になってましたし、ルーの上にもカレー粉らしき香辛料がかかってまして、これなんだ~とある種の感動のもとで食事をしたのでした。

私は5ユーロ程度で収まるようにしてましたけど、10ユーロ近い食事だと、ギャートルズ肉(骨付き肉)だとか、豪華な食事もあり、それを召し上がってる方々のグループもありました。
もちろん、利用者用ロッカールームにあるテーブルで家から持ってきたサンドイッチなどを召し上がる節約派の方も。

とにもかくにも、うちの職場の食堂よりはずっといい感じ。日本円にしたら同じ金額なのになあ(笑)。

この日は初日ということもあり3時で切り上げ、途中まではお世話してくださった方とご一緒、途中下車されたのちは私は1人でフリードリヒ駅まで行き、自分としてはお馴染みとなった書店・CDショップであるDussmannへ。そこでフランクフルトでは買わなかった(カード払いができないので)バイヤン関係のDVD、前回のベルリン訪問で偶然知ったKeimzeitのまだ買ってないCDを買い、そうだそうだ、多和田葉子さんの「雪の練習生」のドイツ語訳が出てるはず・・・とお店で調べてもらったら、こちらは在庫切れ。木曜午後2時には届きます、と言われたので予約することに。名前を尋ねられたので答えたところ、おじさん、画面を見てうなづいてる。で、「じゃ、木曜に、あっちのコーナーで受け取って」と。
え?予約確認書とかは?と聞くと、大丈夫大丈夫、と。
絶対に来ると思ってるのかな?ひょっとして2年前にカードで購入したから、顧客データみたいなのがあるのかな?

Zoo駅から久しぶりのKaDeWeへ。本当に久しぶり。だって24年ぶりだもん。
あの頃は本当にお金のない学生時代だったので、「見るだけ~」って感じでした。日本では地下に食料品コーナー(デパ地下)があります。どこの国も原則としてはそうだけど、ここKaDeWeだけは6階にあるのです。あの時もそれで行ったのだった。何も買わなかったような気がする。行ったのも午後の時間だったから、更に上にあるレストランで何か食べたかな?
けど、今回は一応給与生活者ですので、ここで夕飯のお惣菜を・・・と思ったのです。
24年前の思い出はどこか遠く。それぞれのコーナーはお惣菜よりも、イートインがメインらしい。どこのお店でもイートインが賑わってました。若い人よりも中年以降の人ばかりでしたけどね。

イースター用のウサギの巨大マルチパン(マジパン)細工があった!
すべて時には理由がある5:Kantine生活_a0094449_19542349.jpgお店の方に許可をもらって撮影したのですが(店内の撮影禁止、とデパート1階には出てた気が)、お店の方から、張りぼてみたいになっているんだ、とか裏話も伺いました。

お野菜なども素敵に陳列されてました!少量ずつ買えるわけですが、他のスーパーにあるような量りが見当たらず、チト小心になり今回は見合わせました。ま、リンゴもあるし(笑)。
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で、結局買ったのはポテトサラダなどとケーキ。ルノートルのケーキショップが入ってました。日本と違って数社が入るのではなく、もう「選びに選ばれた」というお店が出店してるんですね。お肉屋さん、魚屋さん、魚の惣菜、お肉の惣菜、・・・・と。選択肢が限られてる感じもしますけど。
たとえばイタリアンのお惣菜だけでズラー~っとこんな感じ。
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で、私は「あー、パスタかピザが食べたい、トマトソースがかかってるものが食べたい!」と思い始めたのです。私、疲れてるとトマトソースの食事とかイカやエビが食べたくなるのです。
キッチンにはレンジもあるから温め直すことができるし。しかし、日本のデパ地下のようなメインのおかずのテイクアウト用のお店はなく(頼めば持ち帰るようにしてもらえたと後から気づきましたが・・・)。で、ホテルまでの道を歩いていたら小さなイタリアンのお店が。

コックさんはこの日が初出勤だったらしく、店長さんに色々と指示をされながら作ってました。
すべて時には理由がある5:Kantine生活_a0094449_2034461.jpgうーん。パスタがですね~、普通のレストランの茹で方と違うんですよね。ファストフード感覚の安いお店だからそういうことなのか、ドイツではそうゆでるのか?

茹でた後からパスタソースと和えて炒めるのですが、手早さが感じられない!うーんうーんうーん。麺が伸びるんじゃ?
いやいや、持って帰るまでに5分は歩くだろうから、もう仕方ないよね。

と帰宅してびっくり!
朝出かけたままの部屋(写真はナシ・笑)。
実は朝、洗濯をしたときに脱水代わりにバスタオルを使い、それは夜も使い朝も使い脱水にも使いだったので交換してもらおうとバスルームの床に置いておきました。ですが、そのまま。もちろんタオルの追加はない。
バスタブも洗ってない(洗えばぴかぴかするはず)。
台所にもスポンジはないし、シンクのお皿も洗ってない。シンクのお皿は私が洗うべきなのかもしれないけど、スポンジがないんだから洗いようがない。
ベッドも私が畳んだ布団の状態でベッドメーキングされてない!

急いで、会社に「今日はお掃除おばさんは来なかったのでしょうか?タオルを替えてほしかったのに」とメール。
すると想像以上に早いレスポンス。「昨日も言いましたがここはホテルではありません、アパートメントです。部屋の片づけをしてほしかったら一日25ユーロ、タオル交換だけだと10ユーロかかります」と。お、昨日の大学生のお兄ちゃんらしい。
待て待て!そんなことは予約サイトに書いてなかった!少なくともタオル交換は1週間近く借りるんだし当然交換ありでしょう?
けど。その一方で、こんなことを考えてる自分がいました。
なるほど、あんなに「ここはホテルじゃなくてアパートメントよ」と言ったのはこれだったんだ!
そうか、だから、ホテルのトイレなのに我が家みたいにトイレ掃除用具がおいてあるんだ!
玄関を入ったところは下駄箱かと思って開けたら掃除機も入っていたのはそのためなんだ!
急いであちこちの扉を開けてみます。テレビの下のサイドボードの引き出しにはタオルが入ってる!
このオーナーさんは、せめてタオル交換はしないけど、サイドボードにタオルが入ってるから、それを使ってくださいとか書いてもいいのになあ、と思いながら、次の返事を書きました。
「事情はわかりました。私は余計に払うつもりはありません。しかし、あなたはお皿洗いのスポンジだけは明日持ってこなくちゃいけないんじゃないでしょうか?」と。
だって、あの大学生は「スポンジを持ってくる」と言ったんだから。
すると、すぐに返事がきました。
「そうでした。明日、スポンジとタオルを持って行きます」と。
うーん、このタオルって?皿拭きのため?
とにかく、余計なものは払わないと書いたんだから、もう後は知らない!と思って、ふと食卓を見ると・・・。

あっ!パスタ!
やや冷めてしまいましたが、温め直すほどもでもなかろう、と中を見ると・・・。
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すごい量!確かに袋はそれなりに重たかったけど・・・
ケーキは断念。甘いものは、フランクフルトのDMで買ったBioのイチジク。ああ、なんて美味しいんでしょう。

そしてこの日も9時には就寝してしまっていたのでした。
Commented by terrarossa at 2014-04-10 01:17
こんばんは。
B&Bサイトで探したアパートをこれまで7カ所ほど利用してきましたが、「アパートメントホテル」ではない「アパート」ということはつまりそういうことで、シーツの替えが数枚とか、タオルは日数分準備してくれても、滞在中の掃除や洗濯はすべて自分で行い、その間、管理人は基本的に部屋に立ち入らないことになってました。
台所用品はどこのアパートでも必要な物が全部揃っているとは限らないので、事前に何があるかメールで聞いた上で、食器洗いスポンジ、新品のふきん何枚か、それと箸は必ず持っていくようにしています。ふきんとか食器洗い用スポンジなんて、あっても使いさしだったりすることが多いので…
Commented by eastwind-335 at 2014-04-12 07:22
terrarossaさん、こんにちは!
アパートメントホテル、ということで探したはずだったので、ホントにびっくりでした。しかし、予約バウチャーをよく読むとApartmentsとはあっても「ホテル」とは書いてない・・・。
いい勉強になりました。
ただ、タオル交換他についてもインフォメーションは予約サイトにはちゃんと書いてなかったし、鍵の受け取りの時も説明がなくて。向こうはわかって予約した、と思っていたのでしょうね。
アパートメント(ホテル)は広くて、自分のペースを保てるので、今後も使うつもりでいます。今度は、私もterrarossaさんを見習って事前にメールを出して行こう!と思いました。私がいたところは厚手の紙ナプキンがあったのでお皿はそれで拭けばいいと最初から思っていましたが、スポンジは・・・!!!日本からスポンジは持って行った方がいいですね!(本当にドイツだよね、ここ?と思いたくなるようなスポンジが・・・涙)。
by eastwind-335 | 2014-04-07 19:23 | 旅の思い出14春のドイツ | Trackback | Comments(2)

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