あの時は二つの国だった(6)意外な出会い

王立美術館のチケット売り場は案外あっさりしてました。
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二日続けて昼抜きはさすがにいけないと思い、王立美術館に入ってすぐにカフェを訪れました。
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ドアからしてなんか期待したくなりました!美術館の一室の扱いになっていて、とってつけた感じがしないのがいいですね!
壁すらステキ~。
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昼のピーク時をはずしたので空いていましたが、サンドイッチのような手軽なものはもう終了。
いわゆるキャフェテリア式のカフェです。
a0094449_114328.jpg日本人奥様を含む国際的な中高年女性グループがちょうど入ってきて、あれこれと注文をします。
キッシュを頼むという声(英語)が聞こえてきて、出てきたものをみたらおいしそう。
私もキッシュにしました。
キャフェは父娘で回しているようです。陽気な二人です。

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ズッキーニのキッシュでした。結構ボリュームがあって、サラダもたくさんついていて、おいしかったですよ~。
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最初はササっと食べてすぐに見学に回るつもりだったのですが、偶然なことからお隣のアメリカ人老夫婦と話をすることに。お二人も英語でどうにかやっと注文ができたご様子。私のキッシュを奥様が早くに気づいていらして「ああ、キッシュがあったのね。あの人のキッシュおいしそう」とご主人に言いながら私の隣のテーブルに座ったのでした。すると、ご主人が「隣に座っていいですか?」と話しかけてきて。きょとん、としていたら「英語、キミ話せるでしょ?」と。
お二人はアメリカからで、グループでこれから自転車でオランダへ行くそうです。途中、運河を船で移動したりもするそうですが、中高年の自転車ツアーはヨーロッパだけじゃないのかな。
奥様からフラワーカーペットのことを質問されたので、ええーい、撮ったものを見せたほうがいいわ、と撮った写真を見せようとカメラを取り出したら「あら、私のと一緒!これ、いいわよねー」とのこと。
CanonのG10ラバーの方と初めてお会いしました!
また、前のご主人の仕事の都合で数週間日本で過ごしたこともあるそうで(そういうこともアッサリという女性でした)、ササッと住所等を紙に書いてくださり、アメリカに来たら連絡をちょうだいよ!と念押しされました。
ご主人からは「どうせ、キミのオットは明日は疲れて観光する気はないだろうから、一人でブルージュへ行ってらっしゃい、よかったよ~」と勧められました。いや、そんな素敵なところを一人で歩くなんて寂しいですから~と言ったら「でもすでに一人でGentに行ったんだろう?一人でキミは大丈夫だよ、ははは」と。え?!

そうそう、奥様は銀製の犬の顔のついたネックレスをしていました。ご主人からのプレゼントだそうで、以来一日も外したことがないそうです。写真に撮らせてもらえばよかったな~。

話が弾んだこともありましたし、少し日記を書いておきたかったこともあり、テーブルを離れたのは結局小一時間後。限られた時間で見るには王立美術館は広すぎます!19世紀までは見られましたが20、21世紀の絵画は見ることができませんでした。あー残念でした。絵を一つ一つ見るだけで1日かかりそう。




また、建物のつくりがステキなんですよ!
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吹き抜けを通り抜け2階から展示がはじまります。
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いろいろな絵がありました。
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全体も興味深いけれど、部分で見ても面白い。約束事のなかで、もしくは逸脱のなかでの絵画、現代的な表現が16世紀ごろにはあったのかと思うと、不思議。
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日本人団体が数グループやってきては私を追い抜きました。どのグループの案内人も「さあ、次はブリューゲルの間です!」と。
はい、ありました。
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今の日本はフェルメールですけれど、90年前半はブリューゲルだったんですよ~(遠い目)。ほんと、すごかったんだから(遠い目)。
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ルーベンスの部屋もありましたよ~。
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美術館の収集には様々な手段がありますが、寄贈というのも重要な手段。
この部屋は、収集家であった女性からの遺品を中心に構成されてます。
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家具も同じ女性からの寄贈。
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a0094449_12383092.jpgこの絵にちなんだ日用品も飾られていました。この絵「粉モノ大全」みたいな!パンのほかにワッフルも描かれてますよ!

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朝の歴史博物館でも見たな~。

ベルギーの17世紀を描いた油絵もあります。
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江戸の古地図みたいなものでしょうか。そういえば、ヨーロッパの博物館であんまり街の古地図ってみないな~(気が付かないだけ?)。
わー、もう閉館時間が近いため、19・20世紀の部屋への通路への通行は止められてしまいました。残念。次に来るチャンスがあったら、今度はこちらから見なくては。
この美術館は子供もけっこう見学に来ていて(祝日だったからかもしれませんが)、そのことも印象に残ってます。
特にこの写真(Jan Verhas La Revue des Ecoles en 1878)は、絵の中の子供たちとみている二人の少女が年齢が近いこともあって、シャッターを思わず切ってしまったのでした。
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1館1ベスト作品としたら、これかな?愉快、愉快。食の街ブリュッセルの象徴ですね!
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アントワーペンのJacob Jordaen作「De Koning drinkt」です。

a0094449_1638548.jpg美術館を出て、近くにある教会へ行きました。ここは、王室が主として用いる教会で、そのためか内部撮影は一切禁止のところでした。


だいたい頭に地図が入ったので、近道をしてホテルへ戻りました。
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坂と階段の街ブリュッセル、ともいえるんですよね!
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野外ライブ週間だったようで、屋台も数台ですが出ていました。警察官も待機中。
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それからホテルで家人と合流。
夕食へ。
今日はフツーのごはんが食べたい、とのことでイタリアンとなりました。
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小さなお店で、道路にオープンエアにも10卓ほどテーブルがありました(車は通りません)。結構、常連さんもいるようだし、旅行客もいるし、と、にぎわっているお店。
a0094449_16472322.jpg私はピザを、家人はパスタ他を頼みました。おいしかったです。やっぱりお客さんが多いお店は美味しいわ。

私たちのお隣は3世代旅行中の方々でしたが、椅子の背にバッグをおいていたのを、お店の人が「危ないから、足元に置くようにしてくださいね」と注意していました。
というのも、お隣はいわゆる「バー」でして、店内の外には酔っ払いさんが一人グダグダしていたのです(おうちもない人みたい)。レストランに近づこうとすると、レストランのウェーターさんがサっと近寄り、たばこを渡すなどして、追い払うのに夫婦で気づきました。
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ブリュッセルの治安は正直よくないところもある、と注意を促す文章も目にしていたので、気を引き締めなくちゃね、といいながら、夫婦で林家ペーパーをして(つまり写真を撮りまくって)ました。夜はライトアップされます(この時点で9時すぎでした。ヨーロッパの夏は遅い!)。

そして、事件はホテルに戻る時に起きました。
私と家人がホテルに入ろうとしたとき、道の反対側から一人の男性がやってきました。
ホテルは回転ドアと荷物をドアマンが入れるための一人用のふつうのドアとが入り口にはあります(これはまあ、よくある作りだと思います)。せっかくなんだから回転ドアから入りたいのですが、あのドアの微妙なタイミングで家人はよくつっかかえるので、荷物用のドアのほうが気が楽らしい。
ということで、我々、スマートにふるまえない(体型がそうなんだもん、仕方ないわ)夫婦は荷物用ドアを押して入っていたら、その男性も入ってきたのです。

変な印象を受けました。
だって、西洋人の客だったらふつうは回転ドアを利用するもの。
いや、アジアからのお客さんだって、普通は回転ドアを利用するわ。

そして、その男性はさっさと歩くことなく、私たちの後を歩きます。
短足な家人ならいざ知らず、西洋人なりの足の長さだったし(爆)。

さて、このホテルはエレベータに乗る前にルームキーを入れないと呼び出しができないようにしてあります。
エレベータにたどり着く前にバーラウンジがあります。サッカーの中継中で、数名がワイン片手にくつろいでました。
それにつられて、私もラウンジにフラ~っと。
画面はロッベンが大写し。ちょうどハーフタイムぐらいだったのか、前半戦をまとめるシーンに、私が「やだ、ロッベンじゃーん!ファンブイテンの顔のほうが見たいのに。あー、チウリップがオランダの監督になったの、知ってる?」と家人に語りかけたら、家人に「声が大きいよ~、ロッベンなんていきなりいうから、みんな君を見てたよ」と引っ張り出され、エレベーターへ。

そうしたら!
さっきの男性がまだいるのです。
あり得ない!このホテルは低層建築だしエレベータは回転がよく、待たされることはほとんどありません。おかしいわ。そして何となく手持無沙汰にしています。
家人が「カード入れないとエレベータを呼べないの、知らないのかなあ。教えてあげようかな」と。私は絶対ヘン!と思ったのですが、家人は単に困っていると思ったそうです。
ありえないって。我々のようなおのぼりアジア人だったらいざ知らず、欧米人でこのクラス(世界中にチェーンホテルがある)のホテルを使うんだったら、そんなことで戸惑うはずはない。財布からカードを取り出し、所定の場所に差し込もうとする家人に「やめて、この人、変よ、彼にカードを入れさせようよ」と言ったのと、ホテルマンがやってきてその男性に「お客様、どうなさいました?お困りですか?カードキーはお持ちですか?」と問いかけたのとほぼ同時でした。もごもご答える男性を「こちらへどうぞ」と誘導していきました。家人は気が付かなかったのですが、私は足音でもう一人警備の人も廊下に控えていたのを知っていました。
きっと、警備の人たちもカメラでおかしいと思ったんでしょうね。

つまり、私たちがカモになったかもしれないんです!
エレベータでスラれたかもしれないし、強盗にあったかもしれないし、部屋に押し入られることもあったかもしれない。
家人が私がその人を「ヘン」だといったとき、なんて失礼なことをいうヤツなんだ、とたしなめようと思ったそうです。どう考えても、この人の行動様式はおかしかった、と例をあげて説明したところ、「さすが、CSIやらNCISやら、クリミナルマインドやらミステリーチャンネルやら、捜査物を見て日々をお過ごしの方は分析力が違うんだねえ」と嫌みを言われました。

そりゃ、有料チャンネルで見てるドラマで仕入れた知識は、日常に活かさなくちゃ(笑)。
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by eastwind-335 | 2012-09-09 16:58 | 旅の思い出12朝帰りde欧州旅行 | Trackback | Comments(0)

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