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120分立ちっぱなし

終業時間直後に思いがけないことが起き、1時間ほど残業。
猛ダッシュで職場を飛び出し、目指すは有楽町は東京フォーラム。職場から約1時間。
普通のロックコンサートだと時間通り始まらないのですが、なーんとなく「ロジャー・ダルトリーは7時ピッタリにはじめそう・・・」という予感が。
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ホールAって、有楽町駅からは一番奥。
小走り気味に急いでいたら「あと5分で開演です!」という会場の人の声。チケットを見せて会場に入っている間も「開演まで時間がありません」と急かす声。エレベーターの前の人が急いで上がらないので、私後ろでイラリア・・・と思ったら、この人、会場関係者じゃない!急がせておいて通せんぼされた感じ?
着席したらあと1,2分しかありません(実際には開演が7時5分になったけれど)。コンタクトにしたかったけれど断念。途中休憩があるだろうから、その時につければいいや、と読書用メガネの位置を調整。
一息ついて周囲を見回すと、「over 家人」が5割 around 家人が4割、そして若者たちが1割みたいなように思えました。

老人率高し・・。団塊の世代の姿も。私達の斜め前には母世代(つまり70近いおばあちゃん)二人が。私のお隣も退職して数年であろうオヂイちゃんでした。チェックのシャツにチノパン、首の周りに短めのスカーフ、という、ヨーロッパ旅行などで時々お見かけする格好です。うちの父はスカーフはしませんが、まあ、似たような恰好をします。つまり、「気張らないお出かけ着」のつもりなのです。
数年前まで、この手の(つまりプログレッシブロックの)コンサートに来る男性の多くは背広姿。背広姿以外は若い人、だったのですが、今回は、団塊の世代が退職が始まったんだ~と、日本の人口変動をまざまざと見せつけられる、そんなコンサート会場でした。

家人は「Tommyをやって、休憩して、数曲やってアンコールかな。9時には終わるよ」と予測。休憩ナシのYesのコンサートに行ってきたばかりの家人。二人で休憩があるのかないのか、と静かに盛り上り、休憩なしで8時半におしまい、という可能性が高いかも・・・と、ロッカーの高年齢化によって、勢いで行っちゃうコンサートっていうのがこれからは増えるかもね~という話に。そんな最中、7時に始まると言うアナウンスが。「うわー、老人だから時間通りなのかな」と思った私達。しかしすぐにロジャーたちがやってくる気配はありません。
時間待ちの間、ピョンピョン飛ぶ格好でやってきた、とスニーカーの足元を家人に自慢すると、「あのさー、キミが来る前に、今日はピョンピョンと飛び跳ねちゃいけません、って場内放送があったからね~」と一言。え?ロジャーって気難し屋さんだっけ?と家人に尋ねようとしたら会場が暗くなりました。
時計を見ると7時5分。ほぼ時間通りの開始・・・。
アルバムTommyの1曲目のイントロの時点で総立ち!
前の方だけが立つというのは、ないわけでもないのですが、今回は真ん中あたりの私達の並びも立ち上がります。でも、やっぱりロックっていうのはそういうもんだし・・・。
腰の悪い家人が「ちーっ、なんで、みんな立つわけ?」と言うのを私が無理やり立ち上がらせます。
その時、家人は、「ま、そのうちみんな座るよね」と思っていたそうです。

家人はその後2時間15分立ちっぱなしでした。
そう、休憩なしで2時間15分、ずーっと演奏が続きました。

良かったよ~!!!!

映画のTommyとはまた違った手法(アニメーション)でTommyの世界をサイケに描く画面をバックに、一曲一曲を歌っていきます。誰も手を抜いてないライブでした。で、観ている私達のほうが・・・。えーと、over 家人世代は「ど、どこかで座りたい~」という感じがありありで、静かな曲の時には椅子の端に腰掛けたり、しゃがみこんだり・・・と年齢を感じさせる行動を。私の前の列には、見るからに70歳過ぎの女性もいらしていて、すごくノリのよい腰の振りをしていたのに、腰痛のおばあちゃんのように腰に手を当てはじめ、動きも緩慢になり、途中、しゃがみこんだときにはびっくり。
そんなこんなで、オヂさんたちやオバさんたちがいきなりしゃがんだりするもんですから、急に視界が開けるようなことも(笑)。中学校時代の毎月曜朝の朝礼を思い出しました。うちの中学、特に私達の学年は最後まで残らされ、四季を問わずの大説教大会でした。その間に、一人二人と貧血で倒れて座っていくのですが、最後まで倒れることができなかった私。運動はどんくさいのに、こういう時は頑丈で、本当にいやだったな~。そんなことを思い出させるような状況。ま、家人も最後までがんばりました。
Tommyの後は、The Whoのヒットパレード(古い言い方ですみません)。
CSIごっこ、といわんばかり。CSI NYのオープニングがよみがえってくるような(CSIの3部作だと、本家よりもNYっぽい感じがしました) Who are youやらmy generationといった、誰もが一度は聴いたことがある曲もあり、そういう時の盛り上がりはすごかったです~。

家人曰く、The Whoは日本にあまりファンがいないと言われているビッグバンドなんだそう。だけど、やっぱり好きな人には待ってました!なライブになったわけで。

あのアニメ版のTommyもどっかで上映したことがあるのかな~。21世紀のTommyが上手く描かれていました!もう一度見てみたいです!
by eastwind-335 | 2012-04-25 06:02 | Musik | Trackback | Comments(0)

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