カテゴリ:旅の思い出17ヤコブの道( 24 )

日はまた昇る!(14)食事をともにする、ということ

ヤコブの道の映画を見た時、みんなが食材を買ってきてワイワイと食事を作るシーンがありました。
また、経営者が食事も作ってくれるという「賄いつき」というシーンを見たこともあります。

フランスもスペインも夜が遅いと聞いていたので、夜に弱い私はちょっぴり気になっていました。

オリソンのアルベルゲでは、ほかにお店がないから、みんなレストラン(カフェ)に集まります。
私が泊まった部屋は6人部屋。スマートウール(メリノウール)の衣服は匂わないというのですが、本当でした!ただし、乾かすのが大変なので、洗濯ができる日も限られるんですけどね・・・。私はこの色は宿についてから、歩くときは歩きなれた靴下で、と使い分けをしていました。ただし、最後の日だけ逆にして思わぬ失敗が・・・。
a0094449_05382448.jpg

韓国から3名、私、アイダとアンソニー夫婦。アンソニーがほかの部屋の人に「わー、アマゾネスの中で男一人だよ」とこぼすので、みんな大笑い。韓国からの3名の女性たちは年齢はそれぞれでしたが同じ教会のお友達なんですって。片言の韓国語で挨拶をしたら喜んでくれました。

オンニたちはカーテンがわりになるものをベッドに張り巡らせていました。シャワーを浴びていたようで、タオルも干してました。チェックは私のシャツ。速乾性があると買ったときに聞いていましたが、本当にすぐに乾いた!もう少し小さなチェックだったらいいのになー。
a0094449_05382816.jpg

私もシャワーを浴びて、バンテリンを塗り込みます。
き、効く~。効きすぎて、身体が冷えるというおまけつき。オリソンは水が大切なのでシャワーのお湯が出る時間が限られています。あまり熱いお湯と言い難く。そしてドライヤーがないから、雨の日はたたでさえ体が冷えているのに、自分で全身にバンテリンを塗りこんでますます・・・(涙)。寝袋に入って身体を温めていたのですが、一向に改善しないので、カフェに行って紅茶を飲むことに。
すると、アイダもやってきた。お互いの仕事のことや、これまでのことを話しているうちに、世界各国、働く主婦は大変だよねー、という話になったり。そうこうしているうちに夕ご飯に。

食事のテーブルは好きなところに座ってよいと。みんなギュウギュウになって座ります。結構な人数が泊っているのねー。
a0094449_05451131.jpg
食事が出て、ワインを注いだり、お皿にもって回したり。
a0094449_05452356.jpg

「もっと飲まないの?」「もっと食べない?」「足りてる?」
a0094449_05452756.jpg
そのうち、サンジャンまでどうやって来たのか、などなどいろんな話を始めます。
a0094449_05465495.jpg
美味しかったー。

近くのテーブルの人と話が弾みだしたころ、女性オーナーがグラスを軽く叩いて注意を引きます。

そして、宿泊してくれたお礼の言葉を言いました。目的はそれぞれだけど同じ道を歩いているので、お互いを知り合いましょう、とデザートが出る前にそれぞれ自己紹介をするように、と。

下は5歳から上は70歳近くまで。私のような初心者もいれば、もう3回目という人も。気の利くことを言う人が多くて、拍手喝采。もちろん私のように気の利くことを言えなくても拍手してくれる温かい人たちでした。そのうち、デザートが出てきました。
ガドー・バスク。バスクのあちこちでおもてなしの時にでるケーキです。
a0094449_05480047.jpg
少し席を動いて話しかけてきたり、話しかけに行ったり。

複数回歩いている人の話はかなり興味深かった。3度目というドイツ人女性はもう70歳近いというのにすごく元気。「みんな、よく聞いて!今日が一番大変だったのよ。明日からはそれほどじゃないから、安心して!」と。そして、絶えず右側に曲がるように!と。あと、最初に曲がるところが大切とも。ガイドブックを見せながら「ここだからねー」と。日々犬の散歩で鍛えているそうで、何年かに一度この道を歩くそうですが、歩くと決めた年は出発の2か月ぐらい前から一日30キロぐらい歩く日を週に1度は作って慣れておくんだそうです。ケルンに住むドルトムントファンとのこと。バイエルン・ミュンヘンファンとは口はきけないね、なんて言われつつも、ラムたんのことでえらく盛り上がりました。外国人から「ラムたんが一番!」と言われたことはなかった、とのこと。二人で引退のことを惜しみました。
隣になった男性はもう少し手前で宿を取ろうと思ったら満室と断られてここまで来たのだとか。どういうふうに歩くべきなのか、と。スティックは使わないで歩くべきなのか、とか。

この二人は「ロンセスバジェス」を過ぎたところで宿を取るそうです。ロンセスバジェスは人が多すぎる、だとか、距離が短すぎるだとか・・・。
好きな距離を歩く。自分の体験をシェアする。ヤコブの道一日目はこうやって更けていきました。

そうそう。いつまでもレストランに居られませんでした、なぜならば!「明日の朝食の準備をしたいから、もうみんな帰ってね」と奥さんが言ったから。そして、確かに、元気に歩くためには早く寝なくては・・・。

明日は距離も長いし、ピレネー超えをし、さらに国境も超える。大丈夫かなあ・・・。

[PR]
by eastwind-335 | 2017-10-16 05:49 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(13)これが旅というものなのか

私は朝型なので全く困らなかったのですが、この旅は朝が早い。(私の寝袋です)
a0094449_08094329.jpg
たいてい、8時には宿を離れなければならないというルールがある。もちろん、毎日巡礼者がやってくるのだから、部屋の片づけなどをしなくちゃいけないわけで。

朝食のテーブルは挨拶ではじまります。宿の女性オーナーさんが新しく入ってくる宿泊者の名前と出身国を教えてくれて、みんなが口々に手を挙げたり挨拶をする。特に一人でやってきた人たちにはオーナーさんが声をかけて今日の予定を尋ねます。それによって、今日のうちにロンセスバジェスまでの20キロほどを歩くのか、途中のオリソンまで(9キロほど)にするのかがわかるのです。
私は初めて山を歩くし体力が続くかわからないのでオリソンに泊る、といったら、オリソンで泊るのはいい考えよ、と声をかけてくれました。

観光局の人が「朝ごはんがおいしい」と言っていたので、てっきりビュッフェ方式なのかと思いきや。しかし、フランスだからか、トーストとジュースとジャムが基本。
普段、私はパンにバターは付けないのですが、バターはエネルギーの元になる気がしてたっぷりと。
日本ではベーコンがあれば、食パンにベーコンと溶けるチーズをのせてトーストしたものを1枚食べています。とにかく、ここでちゃんと食べておかねば、とこの程度の大きさだったらパンは2枚だけど3枚食べました。
a0094449_08101335.jpg

欧米の人で2時間だったら私は3時間かかるかな、と思いながらパンにバターを塗りました。
パンも、カフェオレもおいしかったー

a0094449_08131976.jpg

さて、この朝、私はポケットにヴァセリンを忍ばせ食堂へ。食事を終え、靴を履く前にもう一度足首以下に塗るつもりでした。
ところが!部屋に戻ったら、ヴァセリンがない!何所を探してもない!

山の靴を履くときには、水ぶくれをつくらないよう、ヴァセリンなどをしっかり塗っておくといいのです、というか塗らないと大変!。アルベルゲの人も一緒に探してくれたけれど、みつからない。
すると、同じ部屋で寝泊まりをしたオーストラリア人のご夫婦が「うちは別のもあるから、これ、使いかけだけれど、どうぞ」と差し出してくれたのです。

そして、彼らとその日は一緒に歩くことになりました。

朝食の間に、なーんとなくみんなが親しくなります。年齢も様々だし、うわさで聞いていた「自転車でピレネー越え」という人もいたりと、歩く道は一緒だけど、みんながそれぞれ方法も目的も日数も違う。
こんな軽装で大丈夫なのかなあ、慣れているのかしら?
a0094449_08203074.jpg

でも、みんな体がしっかりしていて、慣れた感じ。
私はいかにも「新品」だらけの超初心者。
ストックを組み立てることすらできない!
あれあれ?お店ではできたのに~(涙)。オーストラリアからの夫婦アイダとアンソニーがクスクス笑いながら「ほら、やってあげるよ」と。
ウグっ。いい歳して、子供みたいなことになっています。

さあ、出発!
もう少し、この街を見ておきたかったなあ。少し早めに到着しておけばよかったのかなあ。でも、そうしたらアイダたちと一緒にはならなかったはず。
偶然を楽しもう、と思ったのです。
街を出たところの橋から街を振り返った図。遠くに、やはり今日出立する人たちの姿が見えます。
a0094449_08314026.jpg

街は川に囲まれていたようですね。
a0094449_08321111.jpg

道には、導きの白と赤の矢印が出ている。ということで、基本的には問題ないのですが、前日、アソシエーションでここだけは間違えないように!と言われた所を見逃さないように歩きます。
a0094449_08364246.jpg

歩きながら自己紹介。二人はそれぞれ親の世代からオーストラリアにやってきた、いわゆる移民2世なのだとか。アンソニーが長い有休をとることができる年なので、今年はここを歩き切ろうということになったらしい。todayがtodaiに聞こえるアンソニーのオージー英語は私にはハードルが高いものがありましたが、そこはアイダが「間(あいだ)」に立ってくれるという、シャレのような状態で2日間を共に歩いたのでした。

老親には「あっちへ行けば誰かと一緒に歩くことになる」と大見えを切って出かけたわけですが、「愛されタイプ」でもなし、声をかけたくなるような何かを持っているわけでもナシなワタクシ。そして、サンジャンに到着してから、予想以上に「カップル」やら「友達」やら「家族」でと二人以上で歩く人たちが多いことに気が付きました。
だから、自分から「ご一緒してもいいですか?」と言わないと、5日間、誰とも口をきかないことになるのかも!と思ったのです。
もちろん、一人で歩く、ということは大切だけど、たった5日間しか歩かないのに、一人っていうのも・・・。そして歩きなれた山道じゃなくて、初めての山歩きへの不安もあったりして。
このご夫妻だったらつかず離れずで行けそうかな?と思ったのでした。

雨が降る前にオリソンに到着しよう!と二人が必死に歩くので、私もおいていかれないように歩きます。お二人があまり写真を撮ろうとしないので、シャッターチャンスと思ったところを通り過ぎなくてはならない。私は写真を撮る時もドンくさいというか、ここを撮りたいと思う割には、「シャッターを切りたい」構図をみつけるのに少し時間がかかることもある(写真を撮るためにちょっと止まってもこれだけ離れてしまう!)。が、待たせるわけにはいきません。一人じゃないんだから、そこは妥協しなくちゃね。
という状況でしたので、一日目の写真はとっても少ない。
a0094449_08384087.jpg

あんまり歩幅を広げずに、リズムよく、前を見て・・・と歩いているうちに気が付きました。ストックがあるからか、人も少ないからか、大山の時のような疲労はありません。暑さも全然違うし。
後から来る人に抜かれたりすると、あー、アイダたち、ひょっとしたら、私と一緒に歩いているから、遅くなっていたりして・・・と思うのですが、よく見ると、アイダは割と遅れがち。大丈夫かなあ?アンソニーも膝の調子がよくなくて歩き始めが大変なのだとか。
そうこうするうちに、私は、彼らより息が上がっていないことに気が付きました。
「えー、東風はこんなに小さいのに、それにほぼ初めての山歩きだっていうのに、どうして息が上がってないの?」とアイダはびっくり。
「二人からもらったヴァセリンのおかげで足の調子はいいし、ほら、初日だからまだ疲れてないのよ。明日はどうなっているかわからない。もし明日歩けなかったら、タクシーでロンセスバジェスに行こうと思う」
「え?タクシーで?」
「だって、バスはオリソンの宿の近くになさそうだし」
「そんな2日目でタクシーだなんて」
「ピレネーは自分の足で越えたいから、ロンセスバジェスまではどうにか歩きたいと思ってるけど。今回、うちの老親と「無理をしない」と約束してきたのよねー。何かあっても、誰も迎えに来てくれないし。パンプローナでホテルを予約してあるから、ロンセスバジェスからバスでパンプローナに入るかも」

口先だけではなく、無理そうだったらタクシーを・・・と思っていたのです。大山ハイクで下山するまでのあの大変だった時のことを思い出すと、あれの繰り返しを一日に何度もするとしたら、心は張り切っていても身体はついていけないかもーと思ったのです。

でも、その一方で、特に母から「バス旅行でコンポステーラに行くツアーがあるんだから、それで10日ぐらい行ってきたらいいのに」と言われ続けたのを振り切って出国した以上は、どうにか歩き通したいという思いが一歩前に進むたびに強くなる。

しかも、こういう風景が見えるんだったら・・・。
a0094449_08491017.jpg
牛、羊、馬・・・。放牧されている風景に何かが解き放たれていく。時折振る尾っぽを見ていると、毎日の慌ただしさを払いのけてくれているような気持に。
子どもの頃に読んだ絵本を思い出す。花輪を作って頭に飾ってあげたくなった。

a0094449_08564684.jpg


ビルで視界が狭まることもない。サンジャンピエドポーが遠くになっていく。
a0094449_08495454.jpg
だんだんと雲がでてきました。

a0094449_08495447.jpg

このあたりから舗装されていない道を歩きます。
a0094449_08563623.jpg
ま、このあたりまではまだまだ歩きやすい道。
a0094449_09094627.jpg


しばらくすると、道も草よりは大きな石が目立つようになってくる。すると、すごい勢いで羊たちが降りてきた。
「ひつじのショーン」を思い出す。
a0094449_08565049.jpg



呑気さんもいます。
a0094449_09040306.jpg

通り過ぎる間、私たちは道の端に寄ってます。今回は平行して移動だったからよかったけれど、場合によっては横断されちゃって、しばらく「立ち尽くす」ほかない時もあるんだそうです。振り返ったら、犬をつれた登山客が。でも、犬はおとなしく主人のそばを歩くだけ。羊たちは、ダーッと曲がっていきました。
a0094449_09035543.jpg

砂利道の途中にこういう風景が。石を積んであるのは、ここで休む人がいるからなのか。誰か亡くなったひとがいるからなのか。
a0094449_09033939.jpg

結構上まで上がってきたのかも。山の尾根が美しい。
a0094449_09163736.jpg
再び舗装された道が・・・。こうやって道を示す石があるんですね。
a0094449_09164220.jpg


アイダが驚いていたように、むしろ私のほうが、元気なままで今日のお宿に到着。とはいえ、到着した時はそれなりにバテていたので後から撮った写真。宿泊場所はこの建物の裏。素敵な石造りの建物はカフェです。よくガイドブックには人が座って食事をしているシーンが出ていますが、雨になるとそういうわけにはいきません(笑)。
a0094449_09190750.jpg

すぐに部屋に入れるのかなーと思ったけれど、11時過ぎまではダメとのこと。その間、ホットチョコレートを飲んで待ってます。
a0094449_09225179.jpg

あー、寒かったねー、と知らない人同士でも声をかけあう。ここはカフェも兼ねているので、これから何時間もかけてロンセスバジェスまで行く人もいる。
a0094449_09230004.jpg
自転車の人たちもやってきては、温まって、また走り始める。あ、朝、見送った彼も!
「自転車の人って荷物が少ないですよねー」
「もう明日であきらめそう。雨でびちょびちょ。」
見たら薄いジャケットしか着てない。レインコート持ってないの?
「だって、この数日、スゲー暑かったしさ」
本当に薄着で、このあとどうするのかしら・・・。明日も雨なのかしら?

[PR]
by eastwind-335 | 2017-10-15 09:26 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(12)人の親切で入口に立つ

バイヨンヌで思いがけない「出所祝い」を見てしばらくすると、私たちが乗る電車の時間になりました。


今度は終点まで座っていればいいのねー。
a0094449_06021964.jpg
いつもだったら待合時間に駅の周りを歩くのですけれど、荷物のことがある。重たいので気軽にウロウロするわけにいかない。
駅では座って日記を書いたり(思えば、この日ぐらいだったなー、その日のことをその日のうちに書けたのは)、ボーッとしたり。そんな中、日本人はいるまい、と思っていたのですけれど、意外や意外!日本人の親子だとか、日本からグループでやってきた方やらを発見。「私一人じゃない」ことを実感。ただし、「一人で来ている」のはどうも日本人は私だけみたい。

パリから列車に乗り込んだときはリュックの人が思ったより少ない気がしたのですが、乗り換えた電車は終点が山の入り口とあって、ほとんどがリュック持ち込み組。
a0094449_06071567.jpg

先頭車両だったので、運転席がよく見えます。
a0094449_06071959.jpg
カッコいい車掌さんのカッコイイ制服。ベレー帽に「あ、バスクにいるんだな、私」と実感。
a0094449_06072573.jpg

車窓はこんな感じ。
a0094449_06072887.jpg
わー、山がきれい!
パリから一緒だった彼女を通して初めて知ったのですが、サンジャンピエドポーは、ピレネー越えの入り口なのですが、決して「フランス人の道」のためだけでなく、ここからスペインバスクへ向かう道でもあったのです。彼女はサンジャンでお友達と待ち合わせ、サン・セバスチャンやビルバオへ向かうのだそう。

駅に到着。
a0094449_06104631.jpg
田舎の小さな駅です。


a0094449_06104471.jpg
あら、日本人の人が観光でいらしていたのね(と写真を整理して気が付く)。

まずは観光案内所で今日の宿を紹介してもらおうか、と思って・・・と話していたら、駅から観光局まで短い距離とはいえ、一緒に歩いてくれました。
a0094449_06121246.jpg
そして、「じゃ、私の宿はこっちだから、ここでね」とハグ。
「いろいろ、ありがとう!気を付けてね!」「あなたもよ!」
中学生の基礎英語Iレベルの英文での会話となりましたが、基本はやっぱりここだ、と思いました。


観光案内所はすぐそば。
a0094449_06121837.jpg
観光案内所ではそれほど待たずに相手をしてもらえました。外国人慣れしているのか英語でスムーズに対応をしてくれます。挨拶もそうそうに、私の対応をしてくれた人が「ね、宿は決まっているの?」と尋ねてくれたので、実は…と言ったら、ここで取りましょうか?と。
彼女が3つあるアルベルゲ(いわゆる雑魚寝スタイルの宿)の特徴をそれぞれ教えてくれます。片っ端から電話をかけてくれることに。彼女のおすすめはメイン通りに面しているアルベルゲ。一度目は出なかったのですが、「直接かけてみるわ」とオーナーさんの携帯に。で、どうも私の情報らしきものをフランス語で伝えてくれている(様子)。
「最後の1ベッド、すぐに来るなら取っておくって言ってるわ」
「す、すぐに行きます、もちろん!」ということで予約完了。
「あ、ここでクレデンシャル(通過した町や宿泊した宿ごとにスタンプをおしてもうら必要がある。)も買えますか?」というと「どうぞ」といって1枚の紙にスタンプを押したものをくれました。無料でした。
そして「ブエン・カミーノ」(良い旅を!)と送り出してくれました。
バスクグッズがたくさんありましたよ~。私はシールを買いました。
a0094449_06133850.jpg


この「ブエン・カミーノ」はこのあと5日間、自分自身が口にして、自分自身が耳にした「お約束の言葉」でした。「行ってらっしゃい」という日本語がぴったり来ます。
世界各国の観光客に慣れているのでしょうけれど、若い方がきびきびと、ためらいなく、そしてこちらが言う前に「宿はとってありますか?」なんて尋ねてくれるというタイミングの良さにホレボレ。


いよいよ門を通り抜け、サンジャンの街へ入ります。
a0094449_06264989.jpg
アルベルゲの女性おかみが「まあ、あなたなのね」といわんばかりに歓迎をしてくれました。部屋の紹介、同宿する人たちの紹介。サックは絶対にベッドに上げてはいけない、食事は1階で。部屋で物を食べてはいけないというルールの説明、バス・トイレの場所の紹介などなど。
今日の部屋は「男女同室雑魚寝」。一段ベッドと2段ベッドが置いてあり一部屋10人ほどが一緒に寝ます。
a0094449_06142433.jpg
おおおー、これがそうなのね。着替えが気になるけど、まあ、原則は着の身着のままだから、ま、いっか。
シャワールーム。YHで鍛えられているので、気になりません。
a0094449_06143273.jpg
a0094449_06144069.jpg
入口で靴を脱ぎます。

いらないモノはリサイクルボックスへ。
a0094449_06143069.jpg
受付はこんな感じ。
a0094449_06145115.jpg

a0094449_06143688.jpg
リビングルーム。ここでは飲食が可能。


荷物を置いて、まずは、メイン通りを歩きます。ガイドブックによれば、巡礼事務所があって、スタンプをおしてくれるはず。
a0094449_06185014.jpg
みんな続々と吸い込まれていく。
a0094449_06185412.jpg

a0094449_06192027.jpg

ああ、これが道の印になるのねー。
a0094449_06192230.jpg
巡礼事務所で全路通しての地図を入手するつもりでしたが、ここではとりあえず、全体の高低がわかる図面と次の大きな街であるロンセスバジェスまでの略図を渡されました。その先の地図はその先のアソシエーションでもらうように、とのこと。ロンセスバジェスまでのポイントを説明してくれました。黄色い矢印に従って歩くこと。ここは(写真入り)絶対に右へいくこと、左へいくことなどなど。
困ってることはありますか?と言われたので、日本を出発する前にオリソンの宿をHP経由で申し込んであるのだけれど、全く連絡がなくて・・・と言ったら「あらら、電話してあげるわ」と。
で、私のことをこれまたフランス語で説明してくれていました。そして受話器を抑えて「絶対に明日はオリソンで泊るのよね?」と念押し。うなづくと、商談(笑)をまとめてくれました。「大丈夫、あなたのことは言っておいたから。ただ、到着時間が12時をすぎるとキャンセルされちゃうからね」と。

メイン通りといっても本当に小さな通り。
a0094449_06240665.jpg
お土産屋さん、飲食店が多いのですが、山道具を売っているお店もあります。たまたま、今日の宿泊所の近く。
そうそう、本当に私で終わりだったようで、私が到着していたときは開いていた扉は閉まっていた。
a0094449_06263723.jpg

荷物を送る時に備えて小さなリュックを買い求めました。荷物を送らなかったとしても、のちのち使うことができるようにと思って。日本にあるものと容量は変わらないのだけど、小さくなるもの。胸のところで留めて使うことができるもの。
一人で街を歩いている人たちがあまりに少なくてちょっぴり気弱になっているワタクシではありましたが、あー、これを買うことを思い出してよかったー、偉いぞ自分!と励ますように道を歩いていたら、電車で一緒になった人たちとすれ違いました。宿がなかなか見つからなくて大変だった、とか、ちょっと予想と違う宿だったとか。
全部歩く、という人たちもいれば、家族連れの人は、原則はバスで、途中天気が良い日は歩こうと思う、とか。でも私みたいに途中で終えるずこの夏休みのうちに最終地まで行くそう。確かに、日本から、そうそうちょいちょい来ることができる場所じゃないものねー。
しかし、社会人であるワタクシは、あえて、少しずつ歩くことを選んだんだもん。いいのだ、いいのだ。

歩かないで、自転車で行く人たちも!
a0094449_06235529.jpg
ということで、サンジャンで「さようなら」の人もいれば、また明日も会えるかも、という人も。こういう一期一会の在り方は、日常には体験できないので(職場っていうのはある種の固定化のかなにあるわけだから)、すごく新鮮。道を歩くという点では目的は一緒だけど、しなくちゃいけないことも一緒だけど、でも、「インディヴィデュアル」である、という感覚もしっかり感じられる。

ブラブラ歩いていたときに入った教会。そうそう、小雨が降り始めたのだった。
a0094449_06265455.jpg
中はこういう感じ

a0094449_06265891.jpg

食事に誘ってくれた人たちもいたのですが、少し疲れた感じ。それほどお腹がすいているわけでもない。ということで、部屋に戻り、シャワーを浴び、日本から持ってきたバームクーヘンやまだ残っていたトマトを食べて夕食終了。そして9時前にはぐっすりと寝てしまった(笑)。時々、遅く帰ってきた人たちが入室するときの騒音(結構賑やかに戻ってきた)で目覚めることも。それでも、なんだかんだと目を閉じたら寝ているのですけれどね・・・。

[PR]
by eastwind-335 | 2017-10-11 06:32 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(11)お出迎え

*夏休みの思い出の記録です。連休最終日の今日、東京駅でたくさんの「リュック」を背負った人たちと行きかい、夏のあの日々が終わったことがまだまだ実感できない自分に気が付きました。とはいえ、振り返らずにはいられない。早く記録を仕上げなくちゃ、と思ってます*

バイヨンヌへの車中、だんだんとお隣の人と親しくなってきました。といっても、別に話をして盛り上がる、というわけでもないのですが。ただ、通じ合っているなあ、ってひしひしと感じるというか。フランス語、少しでもかじっておけばよかった、と残念に思っているうちに、TGVは遅れることなくバイヨンヌへ到着。1時間近く、時間を潰す必要があります。とりあえず、みんなの流れに従って、階段をおり、向かいのホームに併設されている待合室へ移動することに。

すると、なんだかズンチャ♪ズンチャというラッパ隊に加えて、力強いリズム隊の演奏が車内にまで聞こえてきます。車窓から見えた風景はこんな感じ。右側にリズム隊がいます。
a0094449_21262096.jpg


それだけではありません!私たちが降りたホームに降りる人が多いのもわかってますけれど、なんだか、ある一角だけ、単なる乗降という感じがしないのです。
a0094449_21265886.jpg
ヨーロッパの駅のホームは、日本と違って「入場券」なんぞは立ち入るのには不要なので、お見送りだのお出迎えだのという人たちが多いのは経験的に知っていました。
お見送りなのか、お迎えなのか、とにかく、みんなが興奮した感じ。ふつう旗までもっては来ないでしょう?
抱擁をかわす人たちの間に小さな男性がいることに気づきました。彼が主役なのかしら?
a0094449_21301166.jpg
私たちが向かおうとしていたホームにはもっとたくさんの人たちが!

何が起きているのかしら?人の流れに乗りながら階段に向かって歩いていると、ふと見えたのが、小さな男性。
どうもこの人が主役みたい。

この前のツールドフランスの優勝とか入賞者がこの街から出たのかしら?それとも、私が知らないスポーツの世界大会での優勝者とか?
それとも、俳優なのかしら?とにかく「熱烈歓迎!」って感じなのです。
え?またまた映画撮影のところに行き当たっちゃった?これ仕込み?
a0094449_21295911.jpg


気になるものの、私は、隣に座っていた女性に「ほら、行くわよ」と顎で向かいのホームを示されてので、ついていきます。どうも、次の列車は向こうのホームで待つべきらしい。

あんまり小さな男性だったので私たちと一緒に移動してきたのがわからなかったのだけど、しばらくすると、駅舎入口に近いホームに移動してきた。
a0094449_21331560.jpg
移った側のホームでは、なんと民族舞踊まで始まっていた。
a0094449_21332997.jpg
す、すごい!「私、すぐにそっちに行くから、先に行っていて」と待合室に入らずに急いで「現場」に戻ります(笑)。どこにいるかわからないかもしれませんが、この下の写真の中央あたりにいます。ホントに小柄な男性なのです。
a0094449_21332635.jpg
で、「何をしているんですか?」と突撃質問開始!
a0094449_21332172.jpg
しかし、みんな、首をふるか、英語ではない言葉でまくしたてるばかり。英語できる人はいませんか?というと、首を横に振る。
彼は誰ですか?ぐらいフランス語で尋ねられたらよかったのですが・・・。と、突然、「ケ、け?だ!」とある人の腕を引っ張って、知りたい相手を指さして「ケ?」と言ってみた。すると「ポリティカ」という。
え?あの自転車選手がポリティカ?
こちらの「?」マーク面を見かねたのか「こいつ、英語できるから」といわんばかりに「イングリッシュ、イングリッシュ」という人が現れました。
で、「何のお祭りですか?あの人は誰ですか?」というと「お祭りじゃない」という。で、よくよく聞きだしてようやくわかったのですが・・・。

ムショ帰りの政治家のお出迎えだった!

「俺たちはフレンチバスクだ。中央政府とは仲が悪い。彼はいい人なのに、逮捕された。長い事ここにいなかった。今日彼は帰ってきた。俺たちはフレンチバスクだ。だからダンスや音楽で彼を迎えるんだ。嬉しいよ」

写真じゃわかりづらいと思いますが、白いシャツを着ている人(この白シャツに赤いカマーバンドはバスクの伝統的な服装であると、後から知りました)、その後ろのレンガ色のTシャツを着た人たちは、伝統音楽に乗ってジャンプしたりしながら踊っています。写真は飛び上がっているところです。
a0094449_21454093.jpg

いまは沈静化されているのか、日本のメディアが取り上げないだけなのか、スペインのバスク地方の独立問題は知っていましたが(だいたい、2000年になるぐらいまでは「テロ」といったら、バスク独立戦線の十八番だったように思うんですが・・・)、フレンチバスクも中央政府と仲が悪いんですか・・・。
a0094449_21461059.jpg
本当はビデオでとりたかったほどでしたが、人だかりのなかで、しかも慣れない土地で、カメラをずっと向けてるのは失礼だろうし、スリに遭っちゃったりするとなんだし、と写真を数枚とって、待合室に戻りました。しっかし、相当愛されてる政治家なのだろうな、と思います。お祭り騒ぎでしたからね!

もう少し、いろいろなことをおたずねしたかったなあ。やっぱり訪問先の言葉ができるとトクよねえ、と思いながら待合室へ戻ります。


[PR]
by eastwind-335 | 2017-10-09 21:48 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(10)雨の朝、パリを発つ

いよいよ!ヤコブへの道の歩みを始める朝が来ました!
普通は、こういう日は朝早くから出発したくなる性分ですが、取ったチケットが10時前出発の電車。
ということで、朝ごはんをホテルで食べることにしました。

日本に入る時から、この日はパリは雨だ、と予報になっていたので、雨の朝であるのは「予報通り!」だったのですが、まさか、初日からザックにレインカバーをかけることになろうとは!

さてさて、前日、フランスのサンジャックの道の起点に行ったんだから、予定より一日早く、道行が始まったのだなーと思いながら、テレビをつけたら・・・。
a0094449_15003893.jpg
どっかで見たわ、この図。右の女性はレポーターです。すっごく気さくな雰囲気の女性でした。日本の「女子アナ」だの「お天気お姉さん」と比べると、フツー度がすごく高い。フランス語はわからないけれど、わからない気がしないのは何故かしら。

a0094449_15010774.jpg
「ここ、昨日、わたし、行ったとこじゃん!」
a0094449_15022648.jpg
フランス2の朝のニュースショーには「パリ内でおでかけ」コーナーがあるようです。そこで、まさに私が前日みたのと同じ風景を同じ天気の中で紹介!

こちらが取材時のガイドさんだったそう。
a0094449_15040414.jpg

そうそう、こんな感じでガイドされたんだった!
a0094449_15041913.jpg
たぶん、こういう放送があるってことは、通な場所なのでしょうね。
a0094449_15031003.jpg
この旅行の準備の段階で、その準備のために私なりに勇気を出して参加した場で一緒だった方と偶然再会し、この旅のアドバイスをいただいた。やっぱり、「いま」が歩き始めなんだ、と、第三者が見たら根拠のない理由(父に言わせれば「杜撰」)で自分の行動を正当化した私。
長い時間をかけて望んでいたことをしているだけなのに、と大声で言いたいけれど、日本の山だって上ったことがないオバちゃんが一人で海外の山歩きだなんて、確かに「思いついたことをしたいようにして」と思われちゃうんでしょうね。

でも、やっぱり「いま」だったんだ、と、サンジャック塔の放送を見て、改めて思いました。だって、放送されるのがわかっていて見たんじゃなくて、偶然見たんですもん!

a0094449_15034074.jpg
行ってきます!ヤコブさん!

ウキウキしながら、このホテルでは初めて、食堂での朝食を頂きます。
a0094449_15101458.jpg
品数は多くないと聞いていたのですが、フランス人のふつうの朝食よりはあるんじゃないかしら?
a0094449_15103244.jpg
こちらからも少しチョイス。
a0094449_15101998.jpg
青汁は野菜代わりでーす!日本にいるときは全く飲む気はないのですが、旅行に行くときは必ず持っていき、ヨーグルトなどに混ぜます。
a0094449_15103671.jpg
…ヨーグルトがないときはそのまま口に含んで水で飲みこんじゃいます。
食事を終えて身支度をして、余裕をもってホテルを出発!

が、なんでもスイスイとはいかないもの。
チェックアウトの時に、再びこのホテルの泊まるのでスーツケースを預けたいと言ったら、その日のフロントの人が「あずかれないです」と。
え?え?
「あなたの同僚から預かりますってメールが届いてたけど?」と言ったら、「聞いてない」と。
私も今更スーツケースを引っ張ってピレネーを超える気はないので、「あなたの同僚は私にタダで次の宿泊まで預かります、とメールを送ってきました」と言いました。
「スーツケース問題」がこの旅行の一番の問題で、解決策がこのホテルだったわけだから、譲れません。
「あずかる期間が長すぎる」というので「あなたの同僚はそれを含めて問題ないとメールに書いてきた」と言ったら、「本当はダメなんだよ」といいながらフロント近くの棚の扉を開けてくれました。やれやれ。(後日、家人にその話をしたら、そんなのすぐにメールを見せたら解決できたじゃん、と笑われました)

なお、チェックイン時にはサービスで10ユーロで朝食つけるけど、と言われてましたけど、チェックアウト時には定価通りの13ユーロ取られました。それは黙って払いました。フロントの人が違えばいう事も違う、ということはあってはならないけれども、スーツケースを預かってくれるんだったら・・・(笑)。そして「言った言わない」は録音でもしない限り証拠がないしね。電車の時間もあるから、ここでトラブっている暇はない。ああ、これが「人によっていう事が違う」っていう「あるある」なホテルでのトラブルなんだろうなー、とわりと客観的に状況を見ているワタクシ。

あー、旅の始まりがこれだなんて・・・、と小糠雨のなか駅まで急ぎます。傘をささず、レインコートのフードを被って歩きます。ふと、窓にうつる自分を見てしまいました。
・・・色は似合うけど、フードを被った格好は悲惨だなあー。

今日の目的地は、ピレネー越えの始まりの地であるサン・ジャン・ピエ・ド・ポー(略して、サン・ジャン)です。
乗り換えはバイヨンヌで1回。
4時前にはサン・ジャンに着くから泊まるところもどうにかなるかなー。あっちも雨でしょうねえ・・・。
やっぱりもっと早くにチケットの手配をして、8時ちょっと前にでる電車で出発し、1時にはサン・ジャンに着くべきだったかなーと駅で早くも反省モード。
ええ。最初に時刻表をチェックした時(まだ4月頃)は1本前にも安いチケットが出ていたのですが、7月頭には2時間後のものからになっていたのでした。
ただ、パリでのホテルがどこになるかが決まっていない時だったので、10時ちょっと前という時間帯が一番よいとは思ったのですけどねえ・・・。

駅は列車を待つ人たちでいっぱい。でも、いかにもこれから登山ですって人がいないのはどうして?!。
a0094449_15165988.jpg
席に座って、ホーム番号がわかるのを待ちます。
a0094449_15170662.jpg
あ!
a0094449_15172958.jpg
あれ?あれ?バイヨンヌ行きじゃないの?
でも列車番号は一緒。
さらに!車両番号によっては行き先が違うらしい!
予約しておいたから予約車両を探していて気が付いたけど、わー、予約してなかったら大変だったわ。

と「予約してるから席はあるし~」と余裕の気持ちでいて、モニターをカメラに収めていたのですが、なぜか皆さん急ぎ足。

急ぐ。走る。
a0094449_15211310.jpg
尋ねる。
a0094449_15212267.jpg
もう一つ先なんだーと私も急ぎ足に。
乗車!車いすの人もちゃんと乗り込めるように手伝いの人がつきました。
a0094449_15225906.jpg
車内に入ってわかりました。荷物置き場確保ですね!
しかもTGVは2階建てで(どの車両も!)。私は2階の席を抑えてあったのですが、これが結構急な階段。ザックだと背負えばいいだけですが、パリからフランクフルトへも確か2階建ての2階を抑えておいたんだった・・。

2階の席からの眺めはとてもよかったです。予約した席は通路側でしたので、遠くから撮った写真ばかりですが、こんな風景が広がっては、
a0094449_15243749.jpg
街の駅に着き、
a0094449_15244164.jpg
また、風景が広がる。時々晴れたり、グッと雨が降ったり。
a0094449_15244666.jpg
私の座った車両には、車掌さんたちの休憩場所が設置されていました。最初は、特別室みたいなものかな、と思っていたのですが、扉が開いてなーるほど、と。ここで食事をとったりするんですよ!
a0094449_15244304.jpg
必要なモノはサブバックにいれておいてよかった。当座、私のザックはふつうに置けたのですが、食堂車に向かう時に荷物置き場をチラとみたら、私の荷物の上には誰かの荷物が乗っていました。お互い様。
食堂車はこんな感じ。店員が一人しかいないだけでなく、なんだか手際が悪い人だったようで、実は車両の向こうまでお客さんがいたんですよ。
a0094449_15322111.jpg
しかし、そういう思い出は語るほど写真には収めていない。お昼に食べたもの(無印のバームクーヘンやトマト)すら。たぶん、私が思っていた以上に緊張していたのだろうと思うのです。
あと、お隣に座っていた女性の第一印象がかなり厳しい感じでして。同じような山の恰好をしている人だったけど、最初に挨拶をしたときも随分とそっけなくて。
あとから私がバイヨンヌまであと何駅なのか、って尋ねてわかったのですが、彼女は英語がほとんど話せない。隣の私が話しかけてきたらどうしようと思ったみたい。しかし、こちらがいうことはわかってくれるようで、彼女の持っている地図を使って、彼女が歩くのはフランス人の道ではなくて、サンジャンで待ち合わせているお友達と北のバスク地方を歩くことを教えてくれました。

しばらくすると、彼女が「バイヨンヌ」と言いました。降りる準備をしなくちゃ・・・。乗り換えですよ。

[PR]
by eastwind-335 | 2017-09-30 20:22 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(9)思いがけない旅のはじまり

ヤコブはヘブライ語の読み方。ドイツ語読みだとヤーコブ、フランス語だとサン・ジャックとなる。
英語だとジェイコブ、ジェイソンとなるのだとか。(英語名になると、なんだか「武骨」なイメージになるのはなぜ?)

むかしむかし、フランスはパリという町に、サンジャック教会という教会がありました。
・・・なんてことは知らずにヤコブの道を歩くことにした私。出発前のフランス観光局のサイトを見ていた時、偶然にも、パリにサン・ジャック塔があり、予約したら登れるという記事を見かけたのでした。
「フランス語で予約はハードルが高すぎる」とそのときは思ったのでしょう(記憶ナシ)。出発前のシュミレーションでは、まったくこの地へ向かうつもりはなかったのです。しかし、パリに到着してからふと思い出したわけで・・・。

行くしかありません。

ここが本当の「ヤコブの道」の「フランス人の道」の出発点なのですから。私が翌日から歩く道も「フランス人の道」。サンティアゴ・コンポステーラへのガイドブックは、どれも「サン・ジャン・ピエ・ド・ポー」から始まりますが、本当の始発点はここなのよねー。

地下鉄のモンパルナス駅へ。ほとんどはエスカレータで移動可能。
a0094449_05353325.jpg
駅の改札へ向かうときと、最終的にホームへ向かうときだけ、ちょっと階段があることをチェック。

地下鉄の通路にお店がいきなりある、っていうのはソウルの地下鉄を思い出す。
a0094449_05360433.jpg

チケットは、数日パリで過ごすので、カルネ10を買いました。
a0094449_05373346.jpg
ちょっぴり並びましたが、私は有人窓口で買いましたよ。クレジットカードで支払いたかったし。機械はフランス語に慣れてないと、右往左往して、結局スラれるチャンスを与えそうで・・・。
スラれないように、カメラもださなかったのよねー。だから駅でチケットを買ったときの写真はありませぬ。

さてシャトレ駅から地上へ。
a0094449_05383461.jpg
大きなMの字。マクドナルドじゃありませんよー。壁を張っているのは、布地でできたオブジェ。
a0094449_05390452.jpg
地上にでたところに、街の地図があったので、進行方向を確認でき、サンジャック塔へもすぐに到着できました。
a0094449_05402464.jpg
塔は公園の中にある様子。
a0094449_06113420.jpg

まず、ぐるっと周辺を歩く。なぜかここはカップル度が高かった。
a0094449_05405546.jpg
公園の整備を担当している人たちを管理する事務所で、スタンプを押してもらえるか尋ねたら、「去年のガイドブックだけど」といいながら、見開きのパンフレットを引っ張り出し、そこにスタンプをおしてくれました。
他の事務員さんに「サンジャックの道を歩くときには、スタンプを押してもらうんだよ」と説明していた様子。
サンジャック塔にもぜひ上ってください、とのこと。
公園にはいろいろな世代の人たちが過ごしています。
a0094449_06113063.jpg

いよいよ塔へ。5時からの回はまだ空いてます、とのこと。ヤコブさん、待っててねー。
a0094449_05413562.jpg

17名限定ツアー。塔の途中で、塔の歴史をフランス語で聴きます。
a0094449_05433521.jpg
解説は歴史学を学んでいる大学生たちらしいです。
a0094449_05440542.jpg
フランス語では何を言ってるのか全くわからないのですが、事前に読んでおいたパンフレットで「ま、こんな話かな?」と。
a0094449_05463506.jpg
いまは公園の中にある塔の扱いですが、もともとは教会に付設されていた鐘楼。1802年に教会は焼失。のちの写真を見ると、道の真ん中にあるって感じだったのですね。

パスカルもここで気圧の実験をしたことがあるんだとか。
a0094449_05523557.jpg
ここは気象観察の場でもあったそうで(←サイトによっては今もそうらしい)、観察していた人たちが残したお酒、いまもありました。
a0094449_05474549.jpg
瓶は埃まみれ。リアルさを生み出すためかしら?
a0094449_05475806.jpg
途中の物見窓からポンピドーセンターやらモンマルトルが見えました。
a0094449_05561154.jpg
a0094449_05560609.jpg
さらに上ると屋上へ。
わー、パリを360度楽しめます!
a0094449_06000596.jpg


こっちはシテ。
a0094449_05595212.jpg
帰国して気が付いたけど、パリ市役所も写真に収めていました!
a0094449_05562683.jpg
上の写真の真ん中あたりに、真ん中に赤・青・城・赤の幟が2本飾ってありますが、あの2本がちょうどパリ五輪開催決定を祝っているデコレーションでした。

あ、右はエッフェル塔だ。ってことは、左はモンパルナスタワー。ほほう、じゃあ、私が借りているホテルはあっちのほうで・・・と自分がいる場所を頭の中の地図に落とします。
a0094449_06001013.jpg
望遠をかけてみたエッフェル塔。
a0094449_06001426.jpg

もっとパリをご存じの人たちは、さらにいろいろな建物を見出したことでしょう。
ヤコブ以外の四隅の彫像について、もう少し知っておきたかったなー。
a0094449_06052803.jpg
あー、楽しかった。来てよかった!
さあ、帰ろう。シャトレ駅の出入り口はあちこちにあります。それだけ駅もデカイってことでしょうね。
a0094449_06070718.jpg

a0094449_06071130.jpg
明日から移動だから買えなかったけれど、果物屋さん、おいしそうだったなー。

[PR]
by eastwind-335 | 2017-09-26 06:13 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(8)下見

いよいよ翌日から始まるヤコブ道行進(!)のために、下見をして、体調を整えるのがパリ2日目のミッション。
朝ごはんは、日本から持ってきた菓子パンとミニトマト。コーヒー。青汁。昨晩のハムの残り。
a0094449_22372678.jpg
今朝の予定は「ホテルから駅まで歩き、翌日乗る列車のコンコースの場所を確認する」だけ。

フランス2の朝の放送を見ながら(これについてはまた後日改めて!)、エッフェル塔事件以後のパリの様子を知りたかった。外務省は本国至上主義だから、事件が起きた国との時差なんて考えない。ということで、こちらの深夜に何度となく外務省、パリ大使館などから「要注意」ってメールが入ってきた。けれども、旅行者としては知りたい情報じゃないんだよねー。むしろ、公共交通機関は通常通りとか、書き添えてくれたらいいのになー。
そして、日本人が運営している観光サイトって、こういう時には全く役立たないことが判明。事件があったことすらトップページにも掲示板にも出ていない。ま、サイト経営者もバカンスに行ってるのかもしれないけど(笑)。
パリ市内の交通機関については、1行でいいからupしてくれているか、と思った私も甘ちゃんだった。

気を取り直して、フロントで「パリは日常通り」を確認。

そして、下見開始!
平日(月曜日)なのでもう少し人が歩いているのかと思いきや、人影はなく・・・。気を引き締めて歩きます。

国鉄駅へ入ろうとしたら、ゴミ箱の周りに駅係員らしき人たちに加え、長い銃をもった4人の警察官(?)が。遠巻きに人がそれを見ている感じ。
な、なにかあったのかしら?ボーッと見ているとスリに遭いそう、なんて思い、バッグを小脇にギュッとかかえながら、人の動きを観察。物々しい雰囲気を横目に通り過ぎる人のほうが多い。話しかけられると愛想なく対応しているけれど、カメラを至近距離から向けた人には厳しく「non!」と声をかけるなど、ちょっぴり物々しい。
a0094449_22474666.jpg
これが、今のパリなんだ(という思いで遠くから彼らが去る様子を写真に収めました)

心して駅へ向かいます。コンコース内は暗いのですが、自然光を取り入れた作りになっていて、写真にでは明るく映りますね。
a0094449_22482942.jpg
うーん、時刻表はないのかなあ。駅員を捕まえて、予約乗車券を見せながら、明日の朝のホームを確認したいのだけど・・・と尋ねます。
「あれ。これもう出ちゃったよ」「いや、これは明日のチケットです」「あー、じゃ、明日発車の20分前にはここにおいで」「ホームは何番ですか?」「明日わかる」と指さします。
え?と怪訝そうな顔の私に「ついておいで」と。
日本やドイツはたいてい出発ホームがはっきりしているのだけれど、NYでもロンドンでも体験したように、20分ぐらい前にならないとホームにつながるゲートが開かないという仕組み。

下見をしておいてよかった。それから、駅員さんが英語が達者な方でよかった。私のつたない英語もちゃんと耳を傾けてくださってありがとう。

そして、地下鉄駅をチェックしに移動します。
二次元(地図)では国鉄駅と地下鉄駅は少し距離がある様子。とはいえ、大きな駅ですので、ピクトグラムが充実。
a0094449_22515696.jpg
パリの最後の日は朝早い時間に地下鉄を利用して東駅へ向かいます。
スーツケースをもって階段を上り下りするのは辛いし、スリに遭う一因だと思うので、エスカレータで移動ができる同線がないかを確認するのが一番の目的。

ピアノがおいてあるなんて!音大生なのかしら?
a0094449_22521251.jpg
この時はまだ緊張していたので、写真を撮ることはしませんでしたが、駅には英語ができる大学生ボランティアがいました。親切にも向こうから声をかけてきてくれるのです!「地下鉄路線図はお持ちですか?」と声をかけてくれた人もいました。
下見は無事に終了。

もう少し駅の周りを歩きたかったのですが、地図を持ち合わせていなかったので、予定通りホテルへ戻ります。

昨日もみかけたエッフェル塔。もう少し近くへ行って写真に収めることに。

全世界チェーンホテルの看板が見えます。このあたりもモンパルナスに括られるんだろうなー、でも駅からスーツケースを引っ張って歩くとしたらやっぱり遠いのかしら?
それ以上に気にかかるのが、平日なのに、会社も多そうなのに、国鉄駅に近いところなのに、こんなに人が少ないということ。これっていつものことなのかしら?バカンス時期だからかしら?

人が少ないのをいいことに、横断歩道の真ん中でシャッターを切って見たりした。
おんなじことを考えるオジさんがいたりして。でも彼には私は変なオバさん、って思われちゃったかも(汗)。そんな私たちを見ている人もいたりして。通り過ぎようとしたら「ボンジュール!」ですって。
a0094449_22575790.jpg
ぼ、ボンジュール!と手を振り返す私。

ホテルにそのまま戻らず、昨日気になった通りをすこし散策をすることに。
人が出たり入ったり。パン屋さんだった。
a0094449_23014576.jpg
指さし+シルブプレ、でどうにかパンを買うことに成功!
a0094449_23022853.jpg

a0094449_23022853.jpg


あ、私が泊まっているホテルの隣は小学校だったのね。

a0094449_23040479.jpg
バカンス中だから、ドアはめちゃくちゃ。
a0094449_23041148.jpg
お部屋に戻り、簡単にお昼。
a0094449_23030777.jpg

地図を広げていると、ふと思い出した。フランス観光機構のHPでパリにサンジャックの道の出発点があると紹介していたことを。
サン・ジャック塔。日本人女子向けのガイドブックには書いてありません。
ロビーで検索(お部屋ではwifiが通じないから)。ホテルでもらった地図で場所を確認。
最寄り駅は、えーっと・・・。東駅へ行く地下鉄の路線沿いにある!

地下鉄の駅も下見しておこうっと。

急いで日焼け止めを塗ってでかけます。

[PR]
by eastwind-335 | 2017-09-24 23:05 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(7)ホテルに到着

19年ぶりのフランス。19年前にフランス帰りのお兄さんに特訓された「私はフランス語が話せません」。これとせいぜい数字を1から5まで、そして「ここ(イシ)」しかフランス語で言えない私のホテル探しは二転三転しました。

今回のパリのホテル探しの譲れない条件はこのふたつ。
・スーツケースを預かってもらう
・モンパルナス駅までのアクセスがよいこと

ネットで検索をしていたところ、モンパルナスでアパートメントホテルを経営している日本人が女性向けのホステルも経営しているという雑誌の紹介がヒットしました。それもスーツケースも2度泊まるのであれば、パリを不在にする間預かってくれる、と。
ホステルだから予算もOK。
ただ、ホステルに到着するためには、モンパルナス駅からさらにバスに乗る必要がある様子。
加えて、予約のためにはLineをやっていることが条件になっていました。
私はLine、FB、twitterの3大SNSはやっていないのです。
LINEを始めようかどうしようかと考えているうちに、私が泊まりたい日は満室になっていました。

一からホテルを探すことに。
エクスペディア他の評価サイトに「日本人も投稿している」ホテルで、かつ上の条件を満たすホテルはオーチャードホテル。

飛行機に乗ってからある事実に気が付きました。
機内で、ホテルのHP掲載の周辺地図と日本語女子向けガイドブックの地図と突き合わせた時のことです。ほかの国版で非常に役立った「歩くパリ」をネットで注文したところ、そこにはなぜかモンパルナスの地図がなかった。なので、私はあわてて出発直前に日本語女子向けガイドブックを買ったのでした。もちろん、店頭で「モンパルナス」地区の説明があることを確認して。
なので、ホテルまでの道のりシュミレーションは空に昇ってからでいいんだ、と思っていました。

と、ところが!日本語女子向けガイドブックのモンパルナスの地図には私が泊まるホテルのある通りが出ていない!

雲の上にいますので、「すみませーん、そこで降ろしてください」とは言えません。
出発前夜、父がいった「杜撰な計画!」という言葉が脳裏を一瞬よぎりました。けれど、ま、私は、一事が万事こんな感じで日常を送っています。だから、事前に策は練ることはありませんが、次善の策を見つけ出すのは得意。

心底、思いました。ホテル提供の地図もプリントアウトしておいてよかった~って。
ただし、こちらには空港バス停がはっきりと書いていないので、女子向けガイドブックバスに記載してあるバス停からあたりをつけて、脳内シュミレーション。
実際、バスから降りると、曲がり角として目印にしておいた有名ホテルはすぐに目に入りましたので、心配することなく予約したホテルへ到着しました。
この日は通りは広くてきれいなのに人が少ないので緊張して歩きましたが、それでも、「あ、エッフェル塔だ!」と遠くにあるにもかかわらず大きく見えている観光名所に気付くぐらいの余裕がありました。
a0094449_10001344.jpg
(ちなみに、この写真は、ホテル到着後に買い出しに行った時に撮ったものです。私はスーツケースを持ってる時には写真を撮ることはほとんどありません。)

ホテル到着!
a0094449_09592783.jpg
リノベーションされたばかりのお部屋みたい。
室内はこじんまりとしていますが、清潔。
a0094449_09593246.jpg
右手のドアが廊下へのドア。左手のドアがバスルーム。
a0094449_09593623.jpg
バスタブがあるのがうれしい~。
小さな公園?がホテルの前にあります。でも人がいない。そういえば、通り過ぎたレストランも人が入っていなかったなあー。
a0094449_10105666.jpg
お水を買いにでかけたい、とフロントに相談したら、近所のカルフール系の小さなスーパーを紹介してくれました。
スーパーはすぐにわかりました。その先の通りまで歩いてみることに。
商店街のようだけど、日曜日だからお店はほとんど閉まっている。
それでも興味をそそる通りなんですよー。
a0094449_10125859.jpg
本屋さん、かわいい~。

壁画もすごい!
a0094449_10130266.jpg
で、壁画に見とれていたら、目に入ってくる緑の容器。
a0094449_10130768.jpg
リサイクル用ボックスですよ!どうも靴が入りきらなかったようで、上に並べて置いていった人たちがいるらしい。
ここだけなのか、と思っていたのですが、後日、街のあちこちにこのボックスがあることに気が付きました。

スーパーへ戻り、水や今晩食べるサラダなどを購入して部屋へ。ドイツでいったらアルディみたいなところかな?
a0094449_10201892.jpg

a0094449_10202243.jpg

品揃え、いいですよ!私にとってカルフールっていうのは、中国で展開しているイオンみたいなところ、ってイメージがあるのですが、ここは、ドイツでいったらALDIの上級版って感じでした。

ちょっと素敵だなーって思うお店には、こんな紙が・・・。
a0094449_10300829.jpg
そうなんですよねー。私が到着した日は、パリのお店もバカンス中のところが多くて・・・。二度目の滞在時もまだバカンスだから、正直パリの街歩きには期待をしていなかったのでした。

しかし、観光名所には世界中の観光客が来ているパリ。私が機上の人になって割とすぐに、エッフェル塔での刃物持ち込み男性事件があったと日本でも報道されたらしい。私がパリについて受信した家人からのSMSも、父との電話でも、「絶対にエッフェル塔みたいな人の多いところは行っちゃいけない」と。「え?」と言い返したいところでしたが、特に両親は心配の極みにあるはず、と「大丈夫、明日もお部屋でゆっくりするつもりだから~」と電話を切ったのでした。この言葉はウソではなく、珍しく翌日のミッションはたった一つでしたからねー。

ホテルに戻り、お夕飯。
a0094449_10300331.jpg
トマトは日本から持ってきた。本当は機内で食べるつもりだったけど、タイミングを失したのでした。紅茶(ピンクの袋)もお友達からもらったものを日本から持ってきた。菓子パンも(セブンイレブン)。ハムと向こうのヴィッテル、そして写真には写ってないけど果物がおフランス製。ハムは4枚しか入っていない。

夕飯のお供はテレビ。
このホテルは、なんと!ドイツ語放送も受信できるテレビが部屋に備え付け。ということで、ZDFをさっそく見ましたよー。って私、パリに来たんだった、ワタシ。
あわててFrance2へ。ここの夜7時のニュースは日本で毎朝私がNHK衛星放送で見ています。キャスターが素敵なんですよねー。でも、やっぱり何を言ってるのかわからないため、BBCへ変えるために一局ずつザッピングしていると・・・

フランス語をしゃべるサイラス・ルーボが!
a0094449_10295852.jpg
ルーボっていうのは、私が好きなLaw & Order本家版に出てくる刑事。
言葉数の多いルーボ・・・。ストーリーはわかっているけれど、コトバがわからないので、途中で寝入っちゃった(汗)。

そう。私は、明日は何をしようかな~と思いながらフランス語を使いこなす(爆)ルーボを見ていたのですが、気が付いたら寝ていました。どこの国に行っても時差に関係なく夜9時になると眠たい。
おほほ。あちこちの国を旅行して自分の体がわかるようになりました。
日没とともに一日が終わり、夜明けとともに一日が始まる体内時計を持ち合わせているらしい。外が明るい間はしっかり目を覚ますようにしていますが、世界各国夜9時すぎには寝入ってしまうスイッチを内蔵しているようです。
ただし、朝3時には目が醒めてしまいます。ま、6時間近く寝たことになるから、いっか。


[PR]
by eastwind-335 | 2017-09-17 05:55 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(6)名前が変わっていたバス

空港から宿泊先ホテルまでの移動をどうするか。
このことを考えるのがとっても楽しみな私です。

私は公共交通機関を信用しています。タクシーと違って「コトバができなくてもバスも地下鉄も乗ることはできる」からです。
切符を買うべきなのか、回数券にすべきなのか、どこで乗り換えるのか、等々を地図や路線図を片手に想像するのは、とてもワクワクする時間です。
一方で、治安の問題も。留学体験のある方から、都市部の特定の地域での公共交通機関の乗り換えはしない方がいい、と教えてもらうこともあります。

バスか地下鉄か、となると、バス利用のほうが私は好き。平面の地図が3次元になって目の前に広がる。高見の見学じゃありませんが、街の様子もわかる。ここは楽しそう、ここは安全。ここは、私にはちょっぴり怖そうだわ、とか見当がつけられます。地名に勘が働けば、平面の地図での位置づけがすごく楽になり、行動範囲が広がる。
こんなふうに、バスの中では安心して自分を地図のなかに落とすことができます。もちろん、バスを降りる前には、すべてをカバンの前にしまいます。
地下鉄は、そういう「街見学」ができません。たいてい、空港への地下鉄は、ある部分までが地上駅で、都市部に入ると地下駅になっていきますから。ただ、渋滞はもちろん遅延も少ないから、確実な移動手段です。

私は、今回は、モンパルナスのホテルに泊まることにしてあったので、シャルルドゴール空港から「エールフランスバス」にのってモンパルナス駅まで向かうつもりでいました。ミュンヘンで使った「ルフトハンザバス」の便利さがあったからです。荷物をもって電車の段差をえっちらおっちらするのは面倒だし。
シャルルドゴール空港は19年ぶり3度目の利用となります。しかし、これまでの2度、離陸したことはあっても、着陸したことがない。(パリへは陸路<電車>で入っていたので)。

空港の建物は私の想像とまったく違っていました!
a0094449_14311531.jpg
多くの国では長方形のコンクリート打ちっぱなしの似た建物。
私はターミナル1に到着したのですが、着陸してから機体がそこへ至るまで、不思議な印象を受けました。間をぬぐう建物が曲線なんですもの。
ターミナル1をぐるぐる.
a0094449_14324164.jpg
どこへ連れていかれるのかしら?あの空いたところかな?
a0094449_14314363.jpg
1960年代のフランスのSFドラマがあったらこういう雰囲気だろうなーって。(実際、あとでググったら60年代のデザインなのですねー)
a0094449_14353759.jpg
ワクワクしちゃう。
入国審査をおこなう建物へはエスカレーターで移動。微妙な上り下りがあって、これがまた不思議な感じ。天井もそれほど高くない。クネっとなっている。SFっぽい。
a0094449_15135150.jpg
ピクトグラムもあり、すんなりと入国審査へ。中国語も書いてありますから、漢字文化圏の私たちにも楽勝!
a0094449_15154128.jpg
入国審査自体はロンドンのそれに比べれば楽勝ですけれど(何も尋ねられない!)、非ユーロパスポートホルダー用窓口が少なくて・・・。が、西洋系の顔立ちの非ユーロ圏出身者1名をみつけた係員が、彼に「こっちへ」と数が少なくなっているユーロ用窓口へ誘導。ところが、彼が理解できなかった様子で、係員が再度「こっちへ」と行った時に私を含めて日本人の列が10余名できていた。ということで、私たちまでさっさと入国させてもらえたのでした。荷物ももうターンテーブルに乗り始めていて、あとでノートを見たら、入国審査で並び始めて荷物を受け取るまで20分を切った!

ターンテーブルがあるところへ向かう途中に見た風景。
a0094449_15161106.jpg
迷子になったりすると、この作りの複雑さはツラいでしょうけれど、時間がある時にぐるっと一周してみたい。

a0094449_15194008.jpg
さあ、あとは、「エールフランス・バス」乗り場へ向かうだけ。ガイドブックには出口番号が書いてあったけどちゃんと覚えておかなかった!空港内はスリが多いというので、いまさら見返すわけにもいかず。しかし、ピクトグラムが充実しているヨーロッパ。楽勝でしたよ。ただし!そこには「エールフランス」って書いてないのです。インフォメーションが近かったので「エールフランスバスでモンパルナスへ行きたいんですけど」と尋ねると、外を出たところです、と。
a0094449_15353402.jpg
モンパルナス行きのバス停はすぐ見つかり、待っている人たち(観光客だわ)にチケットをどこで買ったらいいのか尋ねていたら、係員が私が通り過ぎた小さな待合室を指して「チケット!」と。下の写真の後方に写ってるところで売っているらしい。
a0094449_15345388.jpg
2台の券売機があり、係員が「あと5分で次のが来るから早く買いなさい」とチケットを買うのを手伝ってくれました。

「バス停は出てすぐ左だから」とまで教えてくれました。「エールフランスバスが来ますか?」「バスの名前は変わったんだよ」ほかにも何か言いたそうでしたが、次のお客さんが「チケット買えないんだけどー」と声を挙げていたので、係員は再び機械へ戻りました。
バス、来た~!
a0094449_15390405.jpg
バスに乗ってホッとしました。第一関門突破って感じ。そして気が付きました。英語だけでコト足りた。それって、国際空港だから?

バスの座席から見下ろすと、こんな風景が。これって、高いところからじゃないと気が付かない曲線ですよねー。
a0094449_15400834.jpg


空いていたので窓側に座りました。日曜の午後をどう過ごしているのか、車窓からチェック。

特に、今回は観光客がいるとは思えない住宅街の通りをみんながどんな格好で過ごしているのかをチェック。バッグは二つ持ちがそれなりにいて、一つ持ちの人も脇をキュッと締めている。
a0094449_15414355.jpg
カフェに座っている人をショルダーバッグを肩から降ろしてない人がそれなりにいる!私が買ったようなサコッシュらしきものを斜めかけしている人も。そして、そのバッグはかならず身体の前面に。確かに背中には目がないものねー。

リヨン駅にて。あー、階段を使うとこういうことになるのね、というか、私なんてもう一つ二つ荷物が増えていそうだわ~。
a0094449_15440518.jpg
小一時間かかる、とガイドブックにはあったけれど、日曜日の午後だからか40分ほどでモンパルナス駅に到着。最初はここが駅だとはピンと来なくて。だって、駅のすぐ横に公団住宅のような高層住宅が併設しているとは思っていなかったので。

a0094449_15433521.jpg

まあ、ここまで来ると、駅なんだーと思いましたが・・・。
a0094449_15462405.jpg
40分、っていま考えるとそれなりの時間でしたが、街並み見学、そして、ホテルまでの道のりの脳内予習であっという間に過ぎてしまいました。
脳内予習?!
そうなのです。ホテルに着くまでが今日のミッション・・・。特に今回は、機内でガイドブックを見ている時に「あれえ?」なこともあったので脳内予習は念入りに行いました。

「あれえ?」って?!

[PR]
by eastwind-335 | 2017-09-11 15:56 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

日はまた昇る!(5)三マスク

今回の旅行は珍しく、昼便でパリ直行となりました。
a0094449_21234585.jpg
本当の目的地はパリではないし、到着した2日後からは体力がいることをするので、いつも以上に機内生活から「ヨーロッパ時間」を意識します。午後4時過ぎにパリに到着、で12時間ほど乗るんだから・・・と乗ったらすぐに寝巻(といっても本式のパジャマじゃなくて、長袖Tシャツとヨガパンツ)に着替えて、6時間は寝て、目が醒めたらそのあとはずっと起きておかなくちゃ・・・・と、チケットを取った時から思っていたのです。
a0094449_21234237.jpg
しかし、そのことばかりに考えが捕らわれていて(爆)、肝心のことを忘れていた!
座席指定!普段はチケット購入の時にまず通路側を取るのですけれど。まだまだ席が空いてるし!と半年先のことだから、と思ったのかしら?この日の運行、実は、チケットを取って2か月ぐらいしたら、出発時間が1時間近く遅くなるという連絡があったのでした。そのときにも席のことを考えなかった私。たぶん、去年の僥倖旅行でご一緒だった方から、直近のほうが良い席が空くことがある、と伺ったのが頭のどこかにあったのかもしれません。

出発数日前、Eチケットをプリントアウトしてびっくり!往復とも席とってないじゃん、ワタシ!
慌てて座席指定のページをクリックします。特に往路はもう通路側は2席しかありません。すごく後ろの方か、トイレ近く。すごく後ろというのはツアー客の中に入れられることもあります。ツアー客のおばちゃんに無理やり席を替えさせられ、ウツウツしたことを思い出し、前を取ろう、と。

新しいボーイングはバキューム力が上がり、トイレ内の匂いはホントなくなりました。しかし!バキューム中にトイレから出ようとするせっかちさんが多いだけでなく(その酷さはすでに体験済)、扉を閉めていてもバキューム音が聞こえる。

ANAが世界の航空会社に先駆けて発注したボーイング機がこれだったっけ?。
新しい機種の開発は、最初に発注した会社バージョンにして世界中の航空会社に卸すって、大々的にANAが広告を売った時のことを思い出します。その広告にはトイレのことは書いてなかったと思うけど、あの音はどうにかならないものでしょうか。

今回の旅では「耳栓必須」と言われていたので、珍しく買ってあったのですが、スーツケースの中。
(そして、結果として、旅の間は耳栓は不要で、必要だったのは、この羽田ーパリの12時間だけだった!)
CAさんに「自分がこの席を選んだのですが、こんなにトイレの音が聞こえるとは思っていませんでした」と泣き言を言ってお金を払うから耳栓を譲ってくれないかとお願いをしました。CAさんは「新しい機体はトイレの音が大きくなっていて、ドアの開閉時にお客様にご迷惑をおかけしています」と言って、サービスで持ってきてくれました。
とはいえ、トイレ傍の座席は10近くはある。そんな中で、耳栓を頼んだのは私だけ。別に私は神経質なほうではない。だからちょっと恥ずかしい。

耳栓のおかげで、ぐっすり寝入り、だいたい、自分が願っていたうち5時間はぐっすりと眠ることができました。

目覚めると、あー、本を読みたいという気持ちに。昔は機内で映画を見ていたのですが、今は映像より活字。持ち込んでおいたPR誌、買ったきり読んでなかったパリのガイドブックを隅から隅まで読みました。
読書灯を付けた時、通路向こうの人が「え?」と言ったけど、もう知らんぷりを決めました。

アイマスクをしたら完璧に遮光できるのに・・・。

耳栓を忘れておいてナンですけれど、私はいつも不思議に思っています。
どうして、飛行機に乗るのに、みんなアイマスクを持ってこないのかしら?って。
ipadのゲームアプリをずっとやってる人やipadに入れてある映画やテレビ番組を見ている光は許されて、機体に最初から設定されている読書灯を付けると迷惑がられるなんて、哀しすぎる。だったら、読書灯の位置を考えてほしい。エコの人間だって文字は読めるのだ!

マスクといえば、咳き込んだりくしゃみを連発しておきながらマスクしない人が多いですよねー。私のお隣親子も実はそうでした。私は機内持ち込みバッグにはアイマスク・使い捨てマスク・風邪薬・うがい薬を常備しています。

PR誌を読みつくし、ガイドブックで空港のことを予習し終えて、機内誌も読み終え、機体中央のギャレーへコーヒーを飲みに行くと、さすがにすることがなくなってしまいました(笑)。ようやく、自分の目の前にもモニターがあることに気が付き、オーディオガイドを読むと、ドイツ語映画がありました!

SMS für Dich

気楽な映画でした。ベルリンを舞台にした、恋人を目の前で急に亡くした女性の再生の物語。2年ほど引きこもっていた絵本作家がベルリンに戻り、新しい生活を始めようとするのだけれど、亡くなった彼のことへの思いが強すぎて、なかなかうまくいかない。彼の遺品から出てきたスマホがきっかけで、今はいない彼にメッセージを送りはじめる。しかし、そのショートメッセージの宛先(電話番号)は、もはや彼のものではなく、ドイツ人初のメッシへの独占インタビューを目指しているベルリンの新聞のスポーツ欄記者のものになっていたのでした。
そして・・・・。

まあ、予定調和満載な映画なのですけれど、ドイツだってホールマーク映画みたいなのがつくれるんじゃん!というか、これってZDFのロザムント・ピルチャードラマ劇場の1作?というか、日本でもwowowとかlala.tvで放映してもいいんじゃない?というか。ドイツ語のドラマはみんな堅い哲学的なお話じゃないんですよーって言いたいです。

いや、ま、カルマとかね、そういう単語も出てきましたけど(笑)。
そんなことより、この映画、本当は、私には「ほのぼの恋愛(ホールマークとかロザムント・ピルチャー劇場)映画」カテゴリーじゃないんです。ドイツサッカー映画ですよ、これ!

だって、セリフに、ポルディーだの、ヨギだのって出てきたら・・・。当人たちは一切出てこないのだけど、そして、彼らのことを知らなければ「やっぱりドイツ映画はつまんない」なのですけど。
でも、ちょうど、日本ではポ王子が神戸に移籍したばかり!
みんな忘れちゃってるかもしれないけど、父ちゃんはWM14でもコンフェデ杯で優勝してるし!
しかも映画のキーパーソンの一人はドイツ代表のためにテーマソングを歌ったことがある、という設定。
この映画を選んだANA関係者はきっとサッカー通に違いない、と思います。(そういえば、前に乗った時に見た児童用ドイツ語映画もサッカーがらみだった!)
でも、この映画の字幕担当者の人はサッカーがわかってなかったのかも、ってところもありました。

ま、サッカーを知らなくたって、ベルリンをこの数年の間に旅したヒトだったら「あ、ここだ!」ってわかる、でもベタな「The Berlin」なわけでもないところが続々と出てくるのも、私のドツボに収まったのかも。思わず、吹きだしたり、「やだわ、もう」という独り言を言ってしまうほど、楽しみました。そう、楽しく見られる映画でした。

帰国してググったところ、女性登場人物たちは「あ、私は見られなかったけど、名前は知っているあの映画(「香水」「耳のないウサギ」「帰ってきたヒトラー」など)の女性主人公だったんだ!」という人たちばかり。あー、やっぱり日本でも放映してもいいんじゃない?上映して、とはいいませんが、放映ぐらい・・・。

そんな機内生活の終わりに気が付きました。
イヤホンをしたら、あのトイレの音は聞こえないって。
ANAは「エコの客は元手を取ろうと必死になって映画を座席に張り付けてある画面で見るはずだ」と想定してあのバキューム音にしたのだろうと、と穿った気持ちになってしまいました。

快適な機内生活のためには、三猿よろしくマスクが3つ必要だ、と実感。今後の手荷物には耳栓も入れることにしました。

あと、機内食。2食ともポテト祭り。付け合わせが同じって・・・(涙)。
ハンバーグも・・・うーん・・・。
a0094449_21274871.jpg

パンケーキとなっていましたが、実際は、どら焼きのシロップ挟みという感じ。エコの客はがまんがまん。
a0094449_21275186.jpg
上からシロップをかけられたら嬉しいな~。ANAのHPは食事が良くなった、っていうのだけど。

[PR]
by eastwind-335 | 2017-09-10 21:40 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


by eastwind-335
プロフィールを見る