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久しぶりに手にとって見た

特に高校時代は部活やら行事の準備やらで、365日のうち350日学校へ通っていたほどで、私服を着る機会ってほとんどありませんでした(笑)。ってことで、オシャレ雑誌とも縁遠かったのですが、幸か不幸か、そのころ流行っていた女生徒向け雑誌は母のお眼鏡にかなわず。のちに夢中になった「オリーブ」はまだ少女向けじゃなくて大学生向け(兄弟誌のポパイが大学生向けだったからでしょうね)だったのでした。JJみたいに「大学」がターゲットでもなくて、田舎っぺでも「立ち居地があいまいな雑誌だな」と立ち読みでわかるほど。すぐに一旦休刊になり、新生したものにがっちりハートをつかまされたのでした。ということで、「オリーブ」を愛読する以前、時々、母が買ってくれたのが「装苑」でした。

中学生に「装苑」っていうのも、今思えば、母らしいチョイスです。母ってよっぽど「文化」(出版局)が好きだったのね。

あれで、私は桐島ファミリーを知ったのでした。桐島母のエッセーが載っていたので。
あれで、リセエンヌとよばれるフランスの同世代の女子の生活を知ったのでした。記憶違いでなければ、ソフィー・マルソーのお兄さんのお友達とかいう子が自分の生活を紹介するコーナー。案外普通な感じの子で、それもあってか、親近感をもったのかもしれません。
そうそう、鷲尾いさ子ちゃんの登場はセンセーショナルでした。同世代でこんなに可愛くて、こんなにすがすがしい子がいるなんて!と思いましたよ。「装苑」のモデルはちょっとお化粧が濃かったり、ハーフ顔の人が多かったなかで、純ジャパのすがすがしさを覚えたものです。
ま、そんなこんなで、「装苑」のおかげで、私自身はダサい田舎っ子でブランド品から一番遠くにいたけれど、世界のデザイナーの名前は知ってましたことよ、ほほほ。スーパーモデルのはしりであったイネスの連載も好きだったなー。とぼけたイラストが好きでした。

そして、密かなお楽しみは「装苑賞」を目指すデザイナーの卵達の応募作品。
デザインと作った服へ、日本を代表するデザイナーたちが「キビシーっく」コメントをつけます。
デザインどおりに服が完成できないことってあるんです。素材の関係があるのだろうと思いますが。そういう時も容赦ないコメントがつくのですが、一番キビシーな、と思ったのは、とある有名デザイナーによる「あなたはこれを着て、生活ができますか?」というコメント。どんなにフォルムがよくみえるデザイン(デッサン)であって、それそ100パーセントに近い形で再現できたとして、じゃあ、それは生活にどう活きるのか・・・と。奇抜なアイデアではなく、多くの人に受け入れられるアイデアを、と言う指摘だったのでしょう。

この雑誌から離れてしまったのは、リニューアルを経てちょっと内容がパンクっぽく(いまでいうストリート系の走りかな?)変わってしまって、何か作ってみたい、とか、真似してみたいというオーソドックスなものがなくなってしまったからでした。

今日、本屋で久しぶりにSo-enを手に取りました。刺繍の記事がある、と表紙にあったからです。
そしてパラパラ頁をめくっていたら、ありましたよ、装苑賞の予備審査が!多分、私が読んでいた頃にダメ出しをされていただろうと思われる世代のデザイナーさんたちがコメントを寄せる時代になったのですね。
ここから、また新しい才能が生まれるのだろうなと思いながら、ナナメ読み(失礼!)。わりとこの頃は誉めるようになったのかな、と思ってみたり。評者の性格によるのかもしれませんが・・・(笑)。
Commented by まい-mai- at 2009-10-01 00:27 x
高校生の時は友達に引き摺られる格好でオリーブ派でした^^;
両親の事は『ママ』とか『パパ』って呼ぶ習わしなオリーブを開いた母に
『明日からママって呼びなさい( ̄ー ̄)アハハーン』
って言われた覚えがあります(爆!!
あの頃のオリーブって、今だったらまたウケる気がします。
いや・・・今の若い子の感覚に合うのかは分かりませんが(汗

Commented by eastwind-335 at 2009-10-03 10:15
まいさん、こんにちは。
まいさんもそうだったのですね!じゃ、マーガレット酒井先生の連載、読んでいらっしゃいました?!田舎の公立高校にいたワタクシ、「トーキョーの私立ってすごいなー。こんな子達と大学行ったら同級生になるんだ」といささか不思議な気分になっていたものです。そのマーガレット先生がのちに酒井順子さんとして出てきたんですよね。相撲取りの奥さんになった読者モデルさんもいたな~。
そうそう、「ママ」「パパ」。私は家の中ではチビっこの頃からそうだったので違和感はなかったのですが、まい家ではそんなことがあったのですねー(爆)。
最近、またナチュラル系の雑誌が増えているし、オリーブ世代の二世が高校生になっているわけで・・・ひょっとして?同じ出版社から出ている私は、「kunel」に「オリーブ」を感じ、ほぼ毎号(2ヶ月に1度発売)を購入してます!
by eastwind-335 | 2009-09-28 21:13 | 日常 | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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