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ミステリーは私の旅の指南書

いよいよ出発まで2週間を切った現地集合現地解散の旅。
3都市を巡るのですが、家人と別れてから訪問する最後の都市については、大体のところ、予定がたちました。バートさん驚きの強行軍。だって、日本語ツアーがないんだもん。なんでー、みんな、ここで観光しないのかなあ・・・。
問題は、最初の2都市。
最初の都市は家人も仕事があるので、ほとんど放置状態。好き勝手ができる反面、残念なことに、ここの観光局が極東にないために、情報はネットで収集。あとは、定番の「地球のすっころび方」。街の地図と地下鉄またはバスの路線ページをカラーコピーして、通勤往復中に脳内シュミレーション(別名 睡眠学習)中です。
本当は、もっとなんでもないことを知りたいのになあ・・・(笑)。
そんなワタクシのもう一つの情報収集方法が、その都市を舞台にした警察モノのドラマか、ミステリーなのです。そして残念なのは、第一の都市を舞台にしたドラマはないこと(登場人物の一人がこの街の出身だ、ということで特別バージョンのようにロケをしたものはありましたが)。

ミステリーは私の旅の指南書_a0094449_852010.jpg先日、街の図書館の新着コーナーで、訪問先の一つを代表する人名を冠する本を見つけました。表紙を見ると子ども向けの様子。でも、ワタクシもこの街の初心者なんだし、と借りて読んだら、史実を踏まえつつのミステリー(つまり、現実とは違うところもあるってこと)。地元の子供の目で見た町の紹介にも読めたのです。
どうも、ミステリー界で最近設けられた児童向けミステリーの賞を受賞した作品だそうで、なるほどなるほど。子供だましなところは「ほとんど」ありません。主人公のレンアイ話でごまかすコージー物よりずっと面白い。

絶対にこの地域には行かなくちゃ!という気分になり、20数年前にこの地域に隣接する大学で学んでいたお兄さんの一人に相談。
「ま、東風さん的には面白いかもしれないね。でも、この周辺って危険地域だからね。気をつけるんだよ」と、絶対に行ってはならない通りの数字をあげてくれました。その後、つい数ヶ月前にここでお仕事をしたというご夫妻とお食事をした折にも、ご主人から「ぜーったいに昼間にでかけなさい。夜になったら、大学からタクシーにのること。いいね、通りのタクシーはダメだよ」とアドバイスがありました。さすがアンタッチャブルな街です。

さて、図書館で借りた本の著者紹介を見ると、現在、積読中の文庫本の1冊が彼女の作品であることに気付きました。あれ?あれは子供の話だったっけ?フェルメール関連のミステリー本だと思っていたのに・・・。
昨日からお盆休みに入りましたので、そちらを読み始めました。
いやー。面白い!子供たちが通うクラスも面白い!そうそう、教育学の授業で習ったけれど、なるほど、彼はここの大学の先生だったっけ。なるほど、こういうことを指していたのね、なーんて、20年たってようやくあの頃の授業を理解できた気分にも。第二作を先に読んだからか、ああ、ここが次の作品の複線になるんだわ、とか思いながら読んでいます。
いかにもあの国の現代的な作品で、主人公たちの親は大学に属するいわゆるインテリですけれど、いわゆる「白人エリート」じゃなくて、マルチな文化背景を持つように設定されています。もともとが子ども向けということもあり、ディズニーとかがテレビ化したくなるようなつくりであることは否めませんが、白人の主人公で、添え物のように出てくるガイコク人がアジア系とかいうよりはずっとマシだとも思いました。

子供の本、侮れません!
Commented by toramutti at 2009-08-14 20:51
>主人公のレンアイ話でごまかすコージー物
ほんと、これはいただけません。コージー物って、べつにレンアイがあってもいいけど、あくまでも、ミステリー。最後で「えぇ、そんなん信じらんなぁい」と叫ぶシーンはあってもいいけど、きっちりミステリーの筋は踏んで欲しいのです。

どんな街へいらっしゃるのでしょう、わくわく。
Commented by rubi at 2009-08-14 21:29 x
うちの会社の近所に「フランクロイドライト」という名前のショットバーがあります。
全然関係ない話ですみません。また旅行記を楽しみにしています。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-15 10:42
虎ママさん、こんにちは。
最近は、まあ、レンアイなしに事件解決は小説もテレビも無理みたいですから。もう数作はありそうですし、この街のガイドブックを見たら、舞台になりそうなところはまだまだありそう。
ここは、ライトの建築で有名な街なんですよ。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-15 10:47
rubiさん、こんにちは。
そのショットバーの建物はライト特有の建築みたいな感じなのでしょうか?
ステキなイメージが脳内をぐるぐる・・・・。
Commented at 2009-08-17 00:17
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-17 20:01
akberlinさん、こんにちは。
そうそう、シカゴにも行くんです!
ゲッ、アメリカ人もLとRが通じないといけないのかしらん・・・(涙)。
実際にある通りが舞台になっているこの小説、なかなかいいですよー。
by eastwind-335 | 2009-08-14 08:14 | 日常 | Trackback | Comments(6)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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