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ガンバリたいのに

私は、どこでも寝られるという、まあ、ありがたいっちゃ、ありがたい、しかし、なんとも、ガンバリの効かない体質です。このごろは、布団の中で本を読むなんていうのもムリ。とにかく水平になったら意識はありません。垂直に立っていても、夜10時を過ぎたら本当に使い物になりません。先日のバイヤンの会の時もそうでしたが、先週も職場で珍しくみんな揃って会食をした折に、私の前には「額から鼻にかけての辺りがバラック似」のジェントルマン上司が座っているという特等席だったのですが、10時前には意識がもうろう。隣に座っていたお兄さんが「おい、東風がもう使い物にならないから、ここでお開き」と言ってくれて解散になったのですが、あ”~。

胃痙攣の時だって、一睡も出来ませんでした、ということはありません。
小さな頃から、どんなに哀しいことがあっても、たとえお布団の中でボロボロと涙を流そうとも、気付いたら寝入っていました。

熱帯夜だったので寝られなかった、なんてこともなし。寝苦しいというのは、寝袋の時に使う言葉かと思ってました。なのに、ネパールでテント張って寝袋で寝た時は、同じテントになった方が「おやすみ」と声をかけてくれたときにはすでに寝息を立てていた、という伝説の持ち主。
寒けりゃ、当然ながらすぐ寝るし。
多分、これは子供のころ、クーラーも扇風機も暖房も子供部屋にはなかったからだろうと思います。

飛行機にのって、離陸前から寝入る、なんておそろしく恥ずかしい状況はしばしば。水平飛行後にベルトを外してもいい、という合図でも目覚めず、ドリンクサービスも知らず、食事の匂いで一瞬意識が戻るも、自分の配膳の時には再び寝入っていた、ということも。

通勤時にも当然ながら寝ています(起きていれば本を読んでますが)。あと3駅で最寄り駅だというところで座り、同時にぐっすり寝入り、家人に置いていかれそうになったことも。
酒井順子『女子と鉄道』を立ち読みしていたら、彼女も電車で寝ちゃうクチだそうで、気付いたら肝心の風景を寝過ごした、というエッセーが載っていて、笑い出す前に、実に神妙な気分になって「わかる!私もやっちゃうな、絶対に」と同情しちゃいました。

学生時代は、OHPやスライド、ビデオを使う先生の授業がとっても苦手でした。暗くなったら寝るしかないじゃないですか。そのために、何科目を綱渡りして単位をとったことか・・・。とっても著名な美術史の先生のクラスはペンライト持参という指定がついていましたが、つまり暗闇のなかで作品を見る、ということらしいと気付き、泣く泣く諦めました。
いまや、日本の大学は、学生がノートテーキングができない、ということで、パワーポイントで授業をするのが流行なのだとか。ああ、私なんて、ノート取るの好きだったのになあー。しかし、ブログと一緒、くっだらないことばかり書きつけていて、同級生から「量の割りに役立たない」と有名だったけれど。ある先生が私のノートに目を通す、という事件が発生したおりも「もう少し、ボクが話した本筋も書いてください」と呆れた顔で返されたことも。
最近、「燈台(わざと変換ミス)生のノート」とかいう本が出ました。これも立ち読みしましたが、整理整頓が苦手な私のグサっとくるようなノート。ただ、このノートの取り方は中学生になる時に普通習うことでは?ってことで、くっだらない売るようなもんかねー、と思いました。もっと不思議なのは、世間ではこの本に準拠してノートが取れるようになっているノートが売り出されているってこと。本当にそのノートで成績があがるんでしょうか、どっかの大学の心理学実験のテーマにいいんじゃない?
(中学入学したての時に、1ヶ月だけ学校が指定したノートの取り方<右ページは復習のために空けておく>をしていました。でも、復習なんてしないから、無駄な感じとなり、先生の点検がなくなったのをいいことに辞めてしまいました。こんなヘンなこと、私が出た公立中学だけかと思いきや、都内某有名女子校出身の職場の先輩たちが「私たちもそう指導されたー」と言っててびっくり。私もちゃんとやっていたら、もっとちゃんとした社会人になれたのか?!)

閑話休題。

その「寝入ってしまう」という体質は色々と辛いんですよねー。
今度の旅行先は数年前にも出かけたところも含むから、何となくグズグズ準備をしているのですが(しかも観光局は日本にないし)、あるライブハウスへ行く予定。以前行った時には、思いっきり爆睡していた私。家人は憧れのオーナー兼ミュージシャンが見られる、とかーなーり前のテーブルを取ったというのにです。あの音の中で、そしてあのカリスマオーナーミュージシャンの前で舟をこいでいた、と今だに言われます。今回もそこへ行く。ああ、心配です。幸いなのは、時差が取れたあたりの頃の予定だから、大丈夫かな?
Commented by snowdrop99 at 2009-08-04 14:26
いいじゃないですか。
私なんて、3時間ぐらい爆睡しちゃうと、(服のままだからだけど)
途中で目が覚めちゃいます。
逆にお昼ご飯の後は、10分でも寝ないと眠たいし。。
あ、寝不足で飛行機に乗って、うつらうつらしたことならあります。

それにしても、駅に着く手前数駅になると、決まって眠くなるのはなんででしょうか。。。
Commented by shizuka at 2009-08-04 16:32 x
 私は逆で、座っていていくら眠たくても、いざ水平になるとなかなか寝られないという…当然ながら寝起きも最悪で、午前中はまず使い物になりません(>_<)

 ただ、東風さんもびっくり、に違いない特技は「目を明けたまま寝ること」です。まあ正確に言えば、「寝る一歩手前」なのでしょうが、劇場の客席などで、舞台上の人の動きは確かに見えているのに、本来なら数十メートルしか離れていない舞台が、100メートル以上はるか彼方に見え、音も全く聞こえなくなります。そのままの状態が続けば確実に眠りに落ちるところを、誰かが咳をしたり隣の席の人が体を動かしたりすると、はっと目覚めるという綱渡りをしょっちゅうやってます(^_^;)
Commented by toramutti at 2009-08-04 19:18
ノートをとれない、って・・・。うーん、古代人なのですな、私は・・・。

私も電車で眠くなります。最近は、眼鏡をはずさないと読書ができませんから、電車内での読書もしませんし、ただ、眠るだけ。いちど、州首都にちかづいたら、前に座っていたおばさまに「もうすぐ着きますよ、終点よ」とおこされました。「DDDDanke!」としか言えませんでした・・。

昨日はPokalで11時過ぎまでTV観戦・・当然、今日は眠いです。
Commented by バート at 2009-08-05 16:52 x
す、すごい才能ですね。羨ましい!女王様以上ですよ!!
僕は基本的に横にならないと眠れないので、電車や飛行機は苦手です。
あ、もちろん「眠る」っていう意味で(笑
だから、逆に座っている限り起きていられます。
コンサートや映画なんか困っちゃいそうですね。オペラとか。

燈台生のノートのニュースはネットで見ましたよ。
確かに中学頃に習う人もいるようですが、
それでも、ほとんどの人が出来ないから売れるんじゃないでしょうか?
僕?もっぱらコピー派でした(笑
Commented by himekagura at 2009-08-06 17:24 x
眠くても、寝付くまで時間がかかる私。すっごく羨ましいです!本当、素晴らしい才能だと思います。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-07 10:13
snowdrop99さん、こんにちは。
私もお昼寝必要派です。
このごろは、午後2時ごろが一番つらくて・・・。気付いたら5分ぐらい深く寝入っていることも。ま、うちの部署は割りと居眠りしちゃっている人が多いので(おいおい)、お互い様なんですけれども(笑)。

一昨日も気付いたら3駅前だったので「さあ、寝ちゃいけないぞー」と思った瞬間に眠りに落ち、終点駅で別の客が乗り込んできたので目覚めた、という失態を・・・とほ。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-07 10:14
shizukaさん、こんにちは。
すごすぎます、その特技!!!!
あーでも、それ、修行でどうにかなるんだったら、私、あと20年ぐらいは働けそうだから、会議対策に習得したいですー。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-07 10:22
虎ママさん、こんにちは。
ま、ノートテーキングはすでに予備校の世界では大問題になっているそうで、私立難関大学受験コースですら、ダメらしいですよ。

車内の読書、これまたぐっすり寝ちゃうので、昨日も3ページしか進みませんでした(とほ)。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-07 10:31
バートさん、こんにちは。
バートさん、うらやましいです。私なんて、ドレスデンでも気を失いそうになり、映画館でも寝ちゃうモノがあります。でも起きているときもありますからね!(念押し)。
うちの父親曰く「退職したら眠りが浅くなるからさ、それまで良く寝ておくんだよ」だそうです。私の恩師もおんなじことを言ってました。ま、頭脳労働じゃなくて肉体労働採用だから、疲れて寝ちゃうのは仕方ないかも、と自分を慰めています。
Commented by eastwind-335 at 2009-08-07 10:39
himekaguraさん、こんにちは。
昨日も「フアー」と言って食卓から立ち上がり、その後の記憶がない・・・という情けない状態でした。
睡眠障害じゃないからいいんじゃない?と主治医はなぐさめてくれますが、寝ることで逃げに入っている気がしないわけもなく・・・。
私も旅行の時差ボケが残っている間は日本でも眠りに入るのが数時間ずれますが、スイッチが入るように横になると・・・(とほほ)。あ、でも、いつもと違って、横になってすぐ、じゃなくて、スイッチが入ってすぐ、って感じなんです(何を言い訳しているのだか)。
by eastwind-335 | 2009-08-04 06:09 | 日常 | Trackback | Comments(10)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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