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名産品

今回の旅行でも、いろいろなものを買いました。よく情報番組でみていた「道の駅」というのに寄ったり、スタンドへ寄ってみたり。そこで、お店にないものをどこで買ったらよいか尋ねると、別の店を紹介してくれたり・・・。大きなクーラーボックスで来る人がいるそうですが、なるほど、珍しくて買ってみようかな、って気持ちになるものがたくさん!

名産品_a0094449_9432830.jpgこのあたりは金目が安くて美味しいところ。海続きということもあり、そういえば、私も実家にいたころ、よく金目鯛の煮付けを食べたものです。
私にとって金目鯛といえば、「太郎物語」。
これや続編は、ティーンエイジャーに入ったばかりの私に大きな影響を与えた本なのですが、それだけでなく、とっても「美味しい本」でもあるんです。読み返していた時期があるのは、要所要所に美味しい料理や食材が登場する本だからかもしれません。
太郎が魚屋のおじさんと交わす言葉に「夏の金目は食えねえよなあ」というのがあったり、太郎の同級生宅の家庭崩壊という深刻な問題を描きつつ、その背景に伊豆のきれいな清水で栽培されるクレソンの話があったり・・・。クレソンって、多分、この本で知ったはず。蒸し鶏のサンドイッチ、とか、体調を崩した後の食事は紅茶と食パンがいいんだ、とか、作家曽野綾子の主婦ぶりが伺える本でもありました。

この本を書いていたころの彼女は、結構ユーモアがあってよかったのになあ・・・。あるときから、なんだか「ねばならない」的な発言が増え・・・。特に90年代半ばに、日本自体が彼女の想像を絶する方向へと急カーブを描いて向かっていったからかしら。いまや、私自身は彼女の小説もエッセーも手に取らなくなってしまったのですが、「太郎物語」の時代あたりまでが東京に山手層があった時なのかもしれないなあ・・・って。いまのような「持つか持たないか」という格差社会とは性格の違う、本能的に越えないようにする棲み分けがあった時代の小説なのかもしれません。

閑話休題

名産品_a0094449_9441090.jpgここ伊豆半島はかんきつ王国であるわけですが、いろいろな種類のかんきつ類が売られていました。実家は複数のかんきつ類を買っていましたが、私はこの甘夏だけ。
で、これから、実験をかねた挑戦をします!無農薬というので、手間がはぶけるかな?


このほか、筍水煮も買いました。
実は今年初の筍でした。自分でゆでることもあるのですが、先月はそれどころではありませんでした。買い物時間が遅かったせいもあり、店頭の筍はなんとなく元気がなく、八百屋のおばさんが作る水煮はその時間には売り切れ・・・。今年はダメかなあ~と思っていたので、とっても嬉しかったです。昨晩、豚と一緒に甘辛く炊きました。
ヨーロッパがホワイトアスパラとしたら、日本はたけのこだなあ・・・って、ひとりシミジミ思った夕飯でした。

名産品_a0094449_9455575.jpgそうそう、伊豆高原では「鹿に注意」でしたが、天城では「いのししに注意」とありました。イノブタっていうのが天城のアイドル家畜ですもんね。そして、猪のサラミなるものも・・・。猪まん、とかもありましたよ。暑い日でしたので買いませんでしたが、牡丹鍋のような味付けなのだとか。
ちなみに、このサラミ、豚肉と猪肉からできているんですが、国産は豚肉のみ。猪はなんとカナダ産だとのこと。なんだか、ちょっとがっかり・・・、と車内でションボリ。
Commented by 筍母 at 2009-05-04 10:30 x
一瞬、私の水煮かと・・!ってのは冗談ですが、
ヨーロッパの白アスパラ=日本のたけのこ、ですよね~!
見た目だとつくしかなって感じしますけど、つくしってほとんど食べないし。
ご両親との休日、心ゆくまで楽しんでくださいね☆我が家も昨日までじいちゃんが来てました!
Commented by shizuka at 2009-05-04 17:36 x
>甘夏

 マーマレードですねっ!それともオレンジピール?無農薬がうらやましい…

 筍は、茹でた後いちょう切りにして薄く油を塗り、ホイルに包んでトースターで焼くと美味ですよ。ただし、茹でたてでないと味が落ちるようですが…

 一つ前の記事ですが、「鹿のご一行」=「アントラーズ」とばかり思い込んで読んでいたら、途中で「???」となり、本物の鹿の出現でやっと勘違いに気づきました…週末はサッカー脳になってていけません(^_^;)
Commented by toramutti at 2009-05-04 21:14
猪のサラミはおいしいですよー。あと、猪肉でシチューなんて、冬場には最高なのです。。

「太郎物語」私も続編も一緒に愛読しました。あれは三浦一家の一人息子さんがモデルなんでしょうかね。山手層などのお話しは、再来週!お会いしたときにでも。。。
Commented by himekagura at 2009-05-05 03:59 x
おお、、金目鯛!美味しそうです~。猪のサラミも~。
筍って、実家にいた頃に今の季節には毎日のように筍責めに遭ってました、、。なので、たぶんその時に一生分食べたんじゃないかと。
Commented by eastwind-335 at 2009-05-05 10:08
筍母さん、こんにちは。

私は
>一瞬、私の水煮かと・・!

>一瞬、私の水「着」かと・・!
と読めてしまい、びっくりしちゃいました。猪サラミを買った道の駅には「たけのこ母さんの店」っていうのがあったんですよ!
つくし、そういえば、もう10年ぐらい食べてないかも・・・。子供のころはよく摘んで家に持って帰ったものですが、トウキョウのコンクリではムリな話ですよね・・・。
Commented by eastwind-335 at 2009-05-05 10:11
shizukaさん、こんにちは。
正解です!さすがにピールを作るには仕上げの日には朝7時過ぎには出勤なので止めました。
筍は水煮にしてもしばらくするとエグミがつよくなりますよね。旬という言葉をこの野菜から感じるこの頃です。
Commented by eastwind-335 at 2009-05-05 10:24
虎ママさん、こんにちは。
猪肉でシチュー・・・いいなあ、おいしそう・・・。
買ったサラミは、どうも豚肉が多そうですが、どんな感じかな。家人が帰ってきたら食べようと思います。
「太郎物語」はまさに一人息子が投影された主人公だったようです。ホンモノの太郎さんは人類学者として大学にお勤めです。あと2週間ですね!
Commented by eastwind-335 at 2009-05-05 10:27
himekaguraさん、こんにちは。
掘りたての物も、水煮にしたものも、関西の筍は関東のそれより柔らかそうに見えるのは気のせいでしょうか?
キンメといえば煮魚一辺倒だった私。お店でアクアパッツァを頂いたことはありましたが、味噌漬けは初めて。どんな味か楽しみです。
by eastwind-335 | 2009-05-04 06:15 | 日常 | Trackback | Comments(8)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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