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禁煙先生はクラウスになった

「善き人のためのソナタ」で劇作家ドライマンを演じたセバスチャン・コッホ。
彼の経歴をWikiで調べたときに、ケストナーの「飛ぶ教室」の禁煙先生を演じたことを知り、我が家のDVDライブラリーの一枚に加わることになったのでした。
いや、ま、あの映画は正義先生があんまりにもクリンシーにそっくりだったことに衝撃を受け、そして禁煙先生はなーんとなくメツに似てるなあと思ったんです。

でも、その後、テレビで放映していた「ブラックブック」でナチの将校ムンツェを演じているのを見て、あれ?人を4つのグループに分けたら、コッホと長男は絶対に同じところに入るはず・・・と思うように。ふむ、ドライマンとして見たときはあんまり思わなかったのだけれど(髪形のせいかしら)。

禁煙先生はクラウスになった_a0094449_17111950.jpgで、彼が将校を演じたのは決してこれが初めてではないということを、後日、チェックしたWikiで知りました。
その一人が、実在するクラウス・シュタウフェンベルク大佐。その作品「オペレーション・ワルキューレ」をなかなか見る機会がなかったのですが、つい10年ちょっと前にはドイツへのお出入り禁止状態だった某俳優が同じ役で主演する映画が「世界的」に公開されたのをきっかけに、本日、コッホ版の映画がヲウヲウで放送されました。
ハリウッド版とどこがどう違うのか興味がありますが、私はあの主演俳優がダメなので、テレビで放映されるまで機会ないだろうな・・・。
ドイツでは有名な大佐だそうですが、私はそういう事件があった、ということしか知らなかったのと、史実にかなり忠実と聞いていましたので、Wikiで予習してから見ました。それでも、ちょっと気を抜くと、もう次の展開になっていたりで、ようやく追いついたという感じでした。「最後の最後」の終わり方はうーん、本当かな、と思わせる内容。ちょっとそこだけはちょっと残念だったな。これって映画じゃなくてテレビ映画として製作されたものなのですね~。そうなると仕方ないかしらん。
さて、ここでのコッホはなーんとなく長男っぽい感じもしましたが、やっぱり「ブラックブック」の時には適わないかも。それより、そうか、クラウスなんだ、少佐と一緒じゃん・・・と別の方向に考えが(笑)。
いずれにしても、日本人俳優にはないetwasを感じさせる俳優だなあと思います。私はドイツ語圏のジョジクルみたいなタイプに分類しているのですが。


ヲウヲウを見る前に、内容予習のためにWikiのコッホの項を読み直したのですが、彼はほかにもまだ実在した人物を演じていることを発見!
今度は暗殺する将校じゃなくて、ニュルンベルク裁判で唯一、戦争犯罪を認めたアルベルト・シュペーアを演じたそうです。これもテレビ映画のミニシリーズ(Speer und er「ヒトラーの建築家 アルベルト・シュペーア」)として製作されたもののようです。
ちなみにこのシリーズでヒトラーを演じるのはトビアス・モレッティ、そうREXのモーザー警部を演じてる彼ですよ。(ちなみに、レックス、夏には新シリーズを日本でも放送されることになってます!)。えー、私のイメージと違うんですけれど~!(ま、モレッティは、以前、ケーブルテレビで放映していたドイツ語テレビ映画では、悪役で出ていたのですが、うーん、ちょっと違う感じだったわ)
これは近所の蔦屋に入っているけれど、まとめてみるには長い模様。GW頃に見られるといいなあ・・・。
Commented at 2009-03-16 06:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by eastwind-335 at 2009-03-16 08:14
鍵コメ06:35さん、こんにちは。
この映画を見る前に、鍵コメさんが書いていらっしゃる評価も読みました。この映画も、彼を体制側の人間として描いていたと思います。この時代のこの立場だと、そうなるのでしょうね。このところ、戦中戦後の日本人の生き方を描いたドラマやドキュメンタリーを何本かみましたが、上流階級のエリートと学歴エリートでは体制に対する考え方が違うんだなと思ったところです。まあ、自分たちの存在は体制に依拠するわけですもんね、体制を保ちたくなるだろうな・・・と。
そう考えると、「あの」お父さんがこの人から名前を取った可能性大ですね、きっと(笑)。
Commented by akberlin at 2009-03-16 16:50 x
おお、同じような格好ではあるけれどやっぱり
セパスチャン・コッホに一票、だな。

某宗教団体への寄与・関与により一時、ドイツへの
渡航が禁止だったアメリカ人のダレかさん、来日中の
ファンへのサービスはいろいろ多彩に展開して、
なんでも羽田から大阪への機内で選ばれたファンとの
交流会もやったとか。大スターの貫禄だけはついてきたと言うべきか・・・。
Commented by sandonomeshi at 2009-03-16 19:30
流石東風さん、日本からすっごく調べてらっしゃいますね。テレビ映画として製作された”オペレーション・ワルキューレ”、観たい観たいと思いながらまだ実行に移せずにいます。ハリウッド版は私もまあ参考のためにテレビで流されるようになったら見ようかな~ぐらい・・・。
それよりもなにより、2月にこちらで一般公開されたばかり(ベルリナーレにも参加してましたが)のコッホの新作”エフィ・ブリースト”(テオドール・フォンターネ原作)も気になってます。
Commented by eastwind-335 at 2009-03-17 19:28
akberlinさん、こんにちは。
ね、やっぱりそうですよね!なんか、遺族からは、アメリカ人のダレかさん、「背が低すぎ」というケチもつけられたそうです。そうそう、元ヨメはハイヒールが履けなかったツラさをある時告白したんですよね。
Commented by eastwind-335 at 2009-03-17 19:32
sandoさん、こんにちは。
えー、コッホの新作、見たいです。日本でも公開しないかなあ・・・。原作をググったら、興味深そうな内容の予感が・・・。sandoさん、御覧になることがあったら、そのことをupしてくださいね!
by eastwind-335 | 2009-03-15 17:24 | 海外ドラマ | Trackback | Comments(6)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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