2008年夏ドイツ温故知新の旅(30):あこがれのゼーベナー
2008年 10月 11日
2008年9月5日(金):秋晴れ
ズキン
頭痛で目が覚めました。いつもより遅めの7時半。こんな目覚め方も、こんな時間も、普段、日本でもないことです。
おかしいなあ。早く寝たし、寝る前は薬を飲んだのに・・・・。これまで、風邪の前に時々感じた頭痛とはちがって、外からひっぱられる痛さ。さすがの私も不安になり、ベッドの中でぐずぐず・・・。
バウチャーには朝食付きとあったのに、私、この朝、どういうわけか「このホテルは朝食代は別だった」と思い、日本からもってきてあった、簡易ドリップコーヒー、カップスープの素、雑穀フレークを取り出し(つまり昨晩の夕飯からお惣菜を抜いたものですね)、昨晩、これまた日本から持ってきてあった魔法瓶にたっぷりもらってあったお湯をさし、おやつ用にかっておいたフルーツヨーグルトを食べながら、この日の予定を立てます。
今日しか絶対に出来ないのは、ゼーベナー詣
あと、昔、お世話になった語学学校のあった町、それからその学校で行ったとある小さな美術館へもなるべくだったら今日行きたい。予め調べてあった美術館のHPによると、午後4時ごろから3時間ぐらいだけ開館するところなので、午後からでかけても十分な時間があります。
とりあえず、ゼーベナーへ行って、それから決めよう。
身支度をして、手をもう一度洗って(だって、表紙が白いから)、昨晩は開かなかった写真集をそっと持ち、昨日のことは夢じゃなかったんだなあ・・・・としみじみ。さて、中身を見ましょう・・・と開いたら
なんで、最初がビア保父なわけ?
この時期、EMの決勝後、「この状態(負け)で「ありがとう」巻き紙を持って歩け、なんて、何考えてるんだか」とバラックがビア保父にケチをつけたことが発端で、出たがりビア保父と意外と(!)出たがりじゃないバラックの間で静かにバトルが進行中。
ま、写真集を見て、ビア保父のほうがちょっと悪いかもね、と思いました。
だって、1冊目(WM06の時に出た写真集ね)は、ビア保父があのデザイナー夫妻とお友達と言う縁で出来たからまあ、彼が巻頭言はOKでしょう。でも、2冊目もしょっぱなから?
しかも、どーして複数ページも出てるのよ・・・・!ブンデストレーナーよりページ数が多いし。間違ってるよね、これって。ちなみに、ご想像通り(!?)ハンジとケプケは載ってません。
我々(?)独蹴球愛好極東女子が各代表選手をより身近に感じる仮装遭難ゴッコとか、CM撮影裏側とか、次のコンフェデ杯やWM10のお礼参りもといファンマイルをDFBが企画しなくなったらどうしよ・・・と心配をしちゃうけれど、でも、選手がどう思っているのかな、と選手の気持ちになることも必要ですね。
なーんて思っていたら、ハッ、九時半!
部屋を出て数歩歩いて「あっ、今日、もってなくちゃいけないアレとあれ、置いてきちゃったじゃん!」とあわてて戻り、地下鉄に乗り込みます。
東京と異なり地下鉄を1本乗り過ごすと10分近く待つことのあるミュンヘンですが、今日は待たず・・・じゃなくて飛び乗りに近い感じ。まさかミュンヘンでもやろうとは・・・(汗)。やれやれ、と着席して日記帳を整理していたら・・・
乗換駅は前の駅だった・・・(涙)急いで乗り換えたいのに、じっと7分待つ(号泣)
ようやく、目的のWettersteinplatz駅に到着です。
今回の見学のために、コリアンダーさんのブログで脳内シュミレーションしておいたので、エレベータをつかって地上へ・・・。すると、三人のお子さんをつれたママが「ほらほら、練習は10時半からだから、急いで!」と乗り込もうとしてるので、急ぎ足で私も乗り込みます。10歳ぐらいの男の子がバイヤンの帽子を被っていたし、「ひょっとしてゼーベナー通りへおでかけですか?」と尋ねると、ママが「そうなんです。あなたも?ご一緒しましょうよ!」と誘ってくださり、ここからゼーベナー通りよ、と解説してくれたり、私の出身や休暇なのか暮らしているのか等々を質問。それに答えていた私を見ていた5歳ぐらいの女の子が「ねえ、ママ。このおばさん、何語を話してるの?」とママに質問。「ドイツ語よ」と答えると
「ちがうよ、ママ。ドイツ語じゃない。だって、アタシ、彼女が何いってるかわかんないもん!」
はい、反省します・・・orz_ _ _
「あら、ママはわかるわよ。だから彼女とお話しているんでしょ」と娘をたしなめます。すると、「アタシ、わかんないもん!」
「ワタシの、ドイツゴ、うまくありません」と私が言うものだから、ママが「そんなことないわ。ドイツ語を上手に話してます!本当にごめんなさいね。」と・・・。
お兄ちゃんも「そんなことないよ。このおばちゃん、ドイツ語しゃべってるよ。外国人にはドイツ語はとーっても難しいんだ。」と私のほうを振り返って言います。
そうこうしているうちに、私たち、真ん中の男の子の歩みが遅れているのに気付きました。ママが一瞬立ち止まって下の息子に向かって「ちょっと、早く来なさい!練習はね、10時半からなの!」とせかします。
「私たち、早く歩いちゃったのでしょうか」というと、ママが「違うのよ、あの子、サッカーが好きじゃないの。うちはお兄ちゃんがようやくやっとこの前来た時にちょっと面白くなったみたいで・・・。うちは私がサッカーが好きなのよ」
あらま。コドモが好きでママが連れてくるんじゃなくて、ママが好きで子供を置いていくわけにいかないから連れてくるのね・・・。伺うと彼女は先週も練習を見に来たそう。「その時は夫も一緒だったから私も楽だったのよね・・・」。そこへおしゃまちゃんが「アタシもさっかー、だいっきらい」と言いながらママの手をつなぎます。
そうこうしていたら、ママが「ここ、ほら」と
おおー
あれ?どっかに移動する日だっけ?
バスの写真を撮るために「ご一緒してくださってありがとうございました」とお礼を言ったら、ママも「じゃ、ここでね。楽しんでね、あなたも!」と手を振り(子供たちもちょこっと振ってくれました)子供たちをせかします。
ママ急ぐ、の図。
時計をみると、まだ10時半前。
あ、もうたくさんの人がいたらどうしよう・・・私も急がなくちゃ!と入口を抜けると・・・。
これがFCB.tvの取材なのね!
この坊やたちが誰かの取材をするのかな?ボロかな?オッドかな?
坊や、カメラをもって出待ち中。
残念ながら、選手はクラブハウスからの登場でした。
思ったほど人がいなくて(←欧州各国代表は、そちらのチームへ合流してしまったから)、練習が始まってからも増える気配なし。で、みんなフェンスに寄りかかって、クリンシーみることができました。
体操中。
みんなが一定のテンポで走っていると、突然ヴァスケスコーチが手をたたく
すると、一斉に近くのコーナーへ走っていく。
何のために?マンツーマンを突破されたらってことでしょうかね?
オットル君、あまり足が速くなさそう・・・。
ヴァスケスコーチが近くまでやってきました。
持つポールがどうにも槍のようにみえ、それがヴァスケスコーチにまたピッタリな感じです。
彼を見ると、いつも、トニイ・ヒラーマン著「魔力」や「黒い風」のナヴァホ警察シリーズのジョー・リープホーン警部補を思い出します。
ヴァスケスはメキシコ人ですけれどね。
シュート練習待機中。
オットル君、ちゃんと見てますか?
オットル君、大丈夫ですか?
どうにもブキッチョそうに飛ぶオットル君。やっぱりお兄ちゃんがいないと調子がでないのかな?しかし、ラムたんは今頃リヒテンシュタインへ向かって出発でしょうね・・・。
ここでピョンピョンと飛び、センターラインまで走る。そこへ最初はヘディング用にボールが来るので頭で決める。で今度は反対のゴールでも頭で決める。
うーん、言葉で説明するのは難しいので、Xactiで撮ったビデオでお楽しみください。手を金網に固定していたので画面が一部揺れていたり、アヤシゲドイツゴが一瞬入っていますがよろしければ、どうぞ。
一番のポイントは、クリンシーの褒め言葉でしょうかね。
ボールが転がってくることもある。
私としては、この日のゼーベナー関係では一番好きなショット。
なんとなく高校時代にもどった感じ。あの頃はグラウンドの横が芝生の坂で、グラウンドは土だったけれど、こうやって練習を見ていたこともあったなあ・・・。
上手いなと思ったのは、やっぱりゼ・ロベルト。足がボールに当る際の音がとっても心地よい。
ボロがここにいたのはびっくり。私のとなりにいた小学生二人組に彼らの引率である両家の父親母親たちも「どうして、ボロフスキーがいるんだ??!」とびっくり。
私的には大物ですが、Jogiカントクにはフツーなのでしょうか。
レルは遠くから見るとコブタちゃんに似ていて、やはり引率両親組が「あら、コブタちゃんは代表でしょ?」と言っていると息子たちに「あれはレル」と。
「トニクロがいないじゃないか」「パパ、U21に選出されたじゃん。」
なーんだ。トニクロ、近くで見てみたかったな・・。
ブレーノは身体が予想以上に大きくて、それにびっくり。でもその分、なんだか緩慢な感じがいたしました。プレーは相当荒いので、決まればいいのでしょうが、外したら大穴を掘りそう・・・。
今日いた中での目玉は、加入したてのマッシモ・オッド。クリンシーが気を遣っているのか、彼が上手く決めると「マッシモ!ぶらぼーっ」と大声で呼びかけているのが印象的でした。私は子供たちが「あれがオッドだよ」と言い合っているので、おお、アレが・・・と思いましたが、オトナはわからない。
で息子君たちが「パパ。あれはオッドだよ。」
「え?オットル?髪の色を変えたのか?」
「違うよ、イタリアからきた新しい選手だよ。オッド。オットルじゃないよ」
ようやく事情のわかるほうが「ああ、ほら、ルカトニがなんとか言ってイタリア人を・・・(以下不明)」と説明。
そのオットル君。
「うーん、すごいよね」とか「上手いよね」という印象はありません。多分、永遠に代表には呼ばれないと思う。>きっぱり。
けれど、なんていうのかな、言われたことを丁寧にしている。
実は、nyfさんとお会いした時、「どうしてバイヤンのトップチームにオットル君がいるのか」という話にもなりました。あのスターばかりが集まる中で、「普通」としか表現のしようがないオットル君が地味にベンチにいるという不思議さ。
先入観をもって見ているのかもしれませんが、バイヤンがトップチームに彼をいれておくわけがわかる気がしました。起爆剤にも刺激にもならないけれど、絶対にアナを作り出さないんじゃないかな、って。華はないけれど、誰からも「うまい!すごい!」と言わせるものはないけれど、でも、きちんと指示を黙ってこなしている。
こういうタイプをヒトは「つまらない」というのかもしれないけれど、組織の中で考えたら絶対に一人は必要。そして、これまた先入観をもって言いますが、オットル君っていうのは、この先サッカー人生でどんなに都合よく使われたとしても、サッカーのためにどんなにイヤなことが起きたとしても、サッカー環境(つまりチーム)を恨まないんだろうし、あの頃はよかったな、とも思わないと思います。後輩が先に登用されてもくさることなく、自分に足りないところはどこだろう、っていつも考えて工夫している、そんな感じです。
40歳頃のオットル君は何をしてるかな、と思いました。
ビプスをつけてのミニゲームが始まりました。シチュエーションを設定してのゲームのようです。
おお、クリンシーが近くに来ました!子供たちが「カピテンだ。」「クリンシーだ」と小声でささやきあいます。
なんだか近寄り難い感じ。しかし、相変わらずスッキリとした体つき。遠くから見たらまだまだ現役のよう。後頭部もこっそり確認しちゃいました。ふふふ。やっぱりそうでしたか。
私は初めてのゼーベナー詣でしたので、よくわからないのですが、あのう・・・いつもこんなに静かなんでしょうか。
すごい、ため息一つつけない静寂な中で、選手の声と、それを上回るクリンシーの声。
静寂といっても、ビデオにもあったように、小声でみなさんお話しているんで、予想より静かだ、と言ってもいいかな。公共機関ではギャーギャーいいそうな小学生の集団が小声で話すのにはびっくりです。ファンの作法なのかな?
しかし、私にとってはちょっと異様な雰囲気に思えました。選手とファンの間に長い長い一本道が・・・、と言う感じ。・・・今おもうと、このごろの「すっきり勝てない」バイヤンを象徴しているようで・・・。その一方で、選手の集中が途切れるようなことがあっちゃいけないし、こうやって見られるだけでも幸せだなあ・・・と思ったり。
そうこうしているうちに、クリンシーが「最後のプレーだ」と。で、しばらくして、おしまい。クリンシーはさっさとクラブハウスへ引き揚げていきます。
11時半すぎには選手たちもフェンスに繰ることなく、三々五々と・・・戻ってしまいます。
えー、なんだ。あっさりしてるのね、と思いながら、もう少し奥へ進みます。
後ろのグランドではサテライト?ユース?
子供たちが看板を見つめてます。
このお姉ちゃんはお気に入りの選手の写真を撮ってましたよ。誰だったのかな?
誰が書いたのでしょうね?Oliはこの「侍」(ウソ字ですが)を気付いたのかしら?foreverも区切る所が違う
人の流れに従って、ゼーベナー通りをさらに先へ進むと、
選手駐車場?コドモが出待ちをしてました。
ファンショップのある建物へみんな吸い込まれていきます。
私はファンショップは1周でおしまい。ふと受付をみるとマガジンの1号2号が!売ってくれるというので買いました。写真がきれいですよね。
時計を見ると、12時ちょっとすぎ。ひょっとしたら中央駅12時42分発の電車に乗れるかも?
今度は、ラムたんたちが練習をする日に来てみたいな、と思いながらWetterstein駅へ急ぎます。
ズキン
頭痛で目が覚めました。いつもより遅めの7時半。こんな目覚め方も、こんな時間も、普段、日本でもないことです。
おかしいなあ。早く寝たし、寝る前は薬を飲んだのに・・・・。これまで、風邪の前に時々感じた頭痛とはちがって、外からひっぱられる痛さ。さすがの私も不安になり、ベッドの中でぐずぐず・・・。
バウチャーには朝食付きとあったのに、私、この朝、どういうわけか「このホテルは朝食代は別だった」と思い、日本からもってきてあった、簡易ドリップコーヒー、カップスープの素、雑穀フレークを取り出し(つまり昨晩の夕飯からお惣菜を抜いたものですね)、昨晩、これまた日本から持ってきてあった魔法瓶にたっぷりもらってあったお湯をさし、おやつ用にかっておいたフルーツヨーグルトを食べながら、この日の予定を立てます。
今日しか絶対に出来ないのは、ゼーベナー詣
あと、昔、お世話になった語学学校のあった町、それからその学校で行ったとある小さな美術館へもなるべくだったら今日行きたい。予め調べてあった美術館のHPによると、午後4時ごろから3時間ぐらいだけ開館するところなので、午後からでかけても十分な時間があります。
とりあえず、ゼーベナーへ行って、それから決めよう。
身支度をして、手をもう一度洗って(だって、表紙が白いから)、昨晩は開かなかった写真集をそっと持ち、昨日のことは夢じゃなかったんだなあ・・・・としみじみ。さて、中身を見ましょう・・・と開いたら
なんで、最初がビア保父なわけ?
この時期、EMの決勝後、「この状態(負け)で「ありがとう」巻き紙を持って歩け、なんて、何考えてるんだか」とバラックがビア保父にケチをつけたことが発端で、出たがりビア保父と意外と(!)出たがりじゃないバラックの間で静かにバトルが進行中。
ま、写真集を見て、ビア保父のほうがちょっと悪いかもね、と思いました。
だって、1冊目(WM06の時に出た写真集ね)は、ビア保父があのデザイナー夫妻とお友達と言う縁で出来たからまあ、彼が巻頭言はOKでしょう。でも、2冊目もしょっぱなから?
しかも、どーして複数ページも出てるのよ・・・・!ブンデストレーナーよりページ数が多いし。間違ってるよね、これって。ちなみに、ご想像通り(!?)ハンジとケプケは載ってません。
我々(?)独蹴球愛好極東女子が各代表選手をより身近に感じる仮装遭難ゴッコとか、CM撮影裏側とか、次のコンフェデ杯やWM10のお礼参りもといファンマイルをDFBが企画しなくなったらどうしよ・・・と心配をしちゃうけれど、でも、選手がどう思っているのかな、と選手の気持ちになることも必要ですね。
なーんて思っていたら、ハッ、九時半!
部屋を出て数歩歩いて「あっ、今日、もってなくちゃいけないアレとあれ、置いてきちゃったじゃん!」とあわてて戻り、地下鉄に乗り込みます。
東京と異なり地下鉄を1本乗り過ごすと10分近く待つことのあるミュンヘンですが、今日は待たず・・・じゃなくて飛び乗りに近い感じ。まさかミュンヘンでもやろうとは・・・(汗)。やれやれ、と着席して日記帳を整理していたら・・・
乗換駅は前の駅だった・・・(涙)急いで乗り換えたいのに、じっと7分待つ(号泣)
ようやく、目的のWettersteinplatz駅に到着です。
今回の見学のために、コリアンダーさんのブログで脳内シュミレーションしておいたので、エレベータをつかって地上へ・・・。すると、三人のお子さんをつれたママが「ほらほら、練習は10時半からだから、急いで!」と乗り込もうとしてるので、急ぎ足で私も乗り込みます。10歳ぐらいの男の子がバイヤンの帽子を被っていたし、「ひょっとしてゼーベナー通りへおでかけですか?」と尋ねると、ママが「そうなんです。あなたも?ご一緒しましょうよ!」と誘ってくださり、ここからゼーベナー通りよ、と解説してくれたり、私の出身や休暇なのか暮らしているのか等々を質問。それに答えていた私を見ていた5歳ぐらいの女の子が「ねえ、ママ。このおばさん、何語を話してるの?」とママに質問。「ドイツ語よ」と答えると
「ちがうよ、ママ。ドイツ語じゃない。だって、アタシ、彼女が何いってるかわかんないもん!」
はい、反省します・・・orz_ _ _
「あら、ママはわかるわよ。だから彼女とお話しているんでしょ」と娘をたしなめます。すると、「アタシ、わかんないもん!」
「ワタシの、ドイツゴ、うまくありません」と私が言うものだから、ママが「そんなことないわ。ドイツ語を上手に話してます!本当にごめんなさいね。」と・・・。
お兄ちゃんも「そんなことないよ。このおばちゃん、ドイツ語しゃべってるよ。外国人にはドイツ語はとーっても難しいんだ。」と私のほうを振り返って言います。
そうこうしているうちに、私たち、真ん中の男の子の歩みが遅れているのに気付きました。ママが一瞬立ち止まって下の息子に向かって「ちょっと、早く来なさい!練習はね、10時半からなの!」とせかします。
「私たち、早く歩いちゃったのでしょうか」というと、ママが「違うのよ、あの子、サッカーが好きじゃないの。うちはお兄ちゃんがようやくやっとこの前来た時にちょっと面白くなったみたいで・・・。うちは私がサッカーが好きなのよ」
あらま。コドモが好きでママが連れてくるんじゃなくて、ママが好きで子供を置いていくわけにいかないから連れてくるのね・・・。伺うと彼女は先週も練習を見に来たそう。「その時は夫も一緒だったから私も楽だったのよね・・・」。そこへおしゃまちゃんが「アタシもさっかー、だいっきらい」と言いながらママの手をつなぎます。
そうこうしていたら、ママが「ここ、ほら」と
おおー
あれ?どっかに移動する日だっけ?
バスの写真を撮るために「ご一緒してくださってありがとうございました」とお礼を言ったら、ママも「じゃ、ここでね。楽しんでね、あなたも!」と手を振り(子供たちもちょこっと振ってくれました)子供たちをせかします。
ママ急ぐ、の図。
時計をみると、まだ10時半前。
あ、もうたくさんの人がいたらどうしよう・・・私も急がなくちゃ!と入口を抜けると・・・。
これがFCB.tvの取材なのね!
この坊やたちが誰かの取材をするのかな?ボロかな?オッドかな?
坊や、カメラをもって出待ち中。
残念ながら、選手はクラブハウスからの登場でした。
思ったほど人がいなくて(←欧州各国代表は、そちらのチームへ合流してしまったから)、練習が始まってからも増える気配なし。で、みんなフェンスに寄りかかって、クリンシーみることができました。
体操中。
みんなが一定のテンポで走っていると、突然ヴァスケスコーチが手をたたく
すると、一斉に近くのコーナーへ走っていく。
何のために?マンツーマンを突破されたらってことでしょうかね?
オットル君、あまり足が速くなさそう・・・。
ヴァスケスコーチが近くまでやってきました。
持つポールがどうにも槍のようにみえ、それがヴァスケスコーチにまたピッタリな感じです。
彼を見ると、いつも、トニイ・ヒラーマン著「魔力」や「黒い風」のナヴァホ警察シリーズのジョー・リープホーン警部補を思い出します。
ヴァスケスはメキシコ人ですけれどね。
シュート練習待機中。
オットル君、ちゃんと見てますか?
オットル君、大丈夫ですか?
どうにもブキッチョそうに飛ぶオットル君。やっぱりお兄ちゃんがいないと調子がでないのかな?しかし、ラムたんは今頃リヒテンシュタインへ向かって出発でしょうね・・・。
ここでピョンピョンと飛び、センターラインまで走る。そこへ最初はヘディング用にボールが来るので頭で決める。で今度は反対のゴールでも頭で決める。
うーん、言葉で説明するのは難しいので、Xactiで撮ったビデオでお楽しみください。手を金網に固定していたので画面が一部揺れていたり、アヤシゲドイツゴが一瞬入っていますがよろしければ、どうぞ。
一番のポイントは、クリンシーの褒め言葉でしょうかね。
ボールが転がってくることもある。
私としては、この日のゼーベナー関係では一番好きなショット。
なんとなく高校時代にもどった感じ。あの頃はグラウンドの横が芝生の坂で、グラウンドは土だったけれど、こうやって練習を見ていたこともあったなあ・・・。
上手いなと思ったのは、やっぱりゼ・ロベルト。足がボールに当る際の音がとっても心地よい。
ボロがここにいたのはびっくり。私のとなりにいた小学生二人組に彼らの引率である両家の父親母親たちも「どうして、ボロフスキーがいるんだ??!」とびっくり。
私的には大物ですが、Jogiカントクにはフツーなのでしょうか。
レルは遠くから見るとコブタちゃんに似ていて、やはり引率両親組が「あら、コブタちゃんは代表でしょ?」と言っていると息子たちに「あれはレル」と。
「トニクロがいないじゃないか」「パパ、U21に選出されたじゃん。」
なーんだ。トニクロ、近くで見てみたかったな・・。
ブレーノは身体が予想以上に大きくて、それにびっくり。でもその分、なんだか緩慢な感じがいたしました。プレーは相当荒いので、決まればいいのでしょうが、外したら大穴を掘りそう・・・。
今日いた中での目玉は、加入したてのマッシモ・オッド。クリンシーが気を遣っているのか、彼が上手く決めると「マッシモ!ぶらぼーっ」と大声で呼びかけているのが印象的でした。私は子供たちが「あれがオッドだよ」と言い合っているので、おお、アレが・・・と思いましたが、オトナはわからない。
で息子君たちが「パパ。あれはオッドだよ。」
「え?オットル?髪の色を変えたのか?」
「違うよ、イタリアからきた新しい選手だよ。オッド。オットルじゃないよ」
ようやく事情のわかるほうが「ああ、ほら、ルカトニがなんとか言ってイタリア人を・・・(以下不明)」と説明。
そのオットル君。
「うーん、すごいよね」とか「上手いよね」という印象はありません。多分、永遠に代表には呼ばれないと思う。>きっぱり。
けれど、なんていうのかな、言われたことを丁寧にしている。
実は、nyfさんとお会いした時、「どうしてバイヤンのトップチームにオットル君がいるのか」という話にもなりました。あのスターばかりが集まる中で、「普通」としか表現のしようがないオットル君が地味にベンチにいるという不思議さ。
先入観をもって見ているのかもしれませんが、バイヤンがトップチームに彼をいれておくわけがわかる気がしました。起爆剤にも刺激にもならないけれど、絶対にアナを作り出さないんじゃないかな、って。華はないけれど、誰からも「うまい!すごい!」と言わせるものはないけれど、でも、きちんと指示を黙ってこなしている。
こういうタイプをヒトは「つまらない」というのかもしれないけれど、組織の中で考えたら絶対に一人は必要。そして、これまた先入観をもって言いますが、オットル君っていうのは、この先サッカー人生でどんなに都合よく使われたとしても、サッカーのためにどんなにイヤなことが起きたとしても、サッカー環境(つまりチーム)を恨まないんだろうし、あの頃はよかったな、とも思わないと思います。後輩が先に登用されてもくさることなく、自分に足りないところはどこだろう、っていつも考えて工夫している、そんな感じです。
40歳頃のオットル君は何をしてるかな、と思いました。
ビプスをつけてのミニゲームが始まりました。シチュエーションを設定してのゲームのようです。
おお、クリンシーが近くに来ました!子供たちが「カピテンだ。」「クリンシーだ」と小声でささやきあいます。
なんだか近寄り難い感じ。しかし、相変わらずスッキリとした体つき。遠くから見たらまだまだ現役のよう。後頭部もこっそり確認しちゃいました。ふふふ。やっぱりそうでしたか。
私は初めてのゼーベナー詣でしたので、よくわからないのですが、あのう・・・いつもこんなに静かなんでしょうか。
すごい、ため息一つつけない静寂な中で、選手の声と、それを上回るクリンシーの声。
静寂といっても、ビデオにもあったように、小声でみなさんお話しているんで、予想より静かだ、と言ってもいいかな。公共機関ではギャーギャーいいそうな小学生の集団が小声で話すのにはびっくりです。ファンの作法なのかな?
しかし、私にとってはちょっと異様な雰囲気に思えました。選手とファンの間に長い長い一本道が・・・、と言う感じ。・・・今おもうと、このごろの「すっきり勝てない」バイヤンを象徴しているようで・・・。その一方で、選手の集中が途切れるようなことがあっちゃいけないし、こうやって見られるだけでも幸せだなあ・・・と思ったり。
そうこうしているうちに、クリンシーが「最後のプレーだ」と。で、しばらくして、おしまい。クリンシーはさっさとクラブハウスへ引き揚げていきます。
11時半すぎには選手たちもフェンスに繰ることなく、三々五々と・・・戻ってしまいます。
えー、なんだ。あっさりしてるのね、と思いながら、もう少し奥へ進みます。
後ろのグランドではサテライト?ユース?
子供たちが看板を見つめてます。
このお姉ちゃんはお気に入りの選手の写真を撮ってましたよ。誰だったのかな?
誰が書いたのでしょうね?Oliはこの「侍」(ウソ字ですが)を気付いたのかしら?foreverも区切る所が違う
人の流れに従って、ゼーベナー通りをさらに先へ進むと、
選手駐車場?コドモが出待ちをしてました。
ファンショップのある建物へみんな吸い込まれていきます。
私はファンショップは1周でおしまい。ふと受付をみるとマガジンの1号2号が!売ってくれるというので買いました。写真がきれいですよね。
時計を見ると、12時ちょっとすぎ。ひょっとしたら中央駅12時42分発の電車に乗れるかも?
今度は、ラムたんたちが練習をする日に来てみたいな、と思いながらWetterstein駅へ急ぎます。
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pepe
at 2008-10-12 07:30
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東風様、頭痛をおして練習行かれたのですね。旅先の体調不良って特に外国だと不安ですものね。でも素敵な親子とのふれあいもドイツ語が話せる東風様ならではこそ!しかしガキって正直で殺意沸く事多々ありの私です(大人気ないというより精神構造はガキ以下ですから~)。ところで・・・カーンの胸の落書きに腰砕けました。“サムライ!”のつもりなんだろうけど一本無駄が多くないですか?これじゃ~あんた犬じゃん!日本人の学力低下がこんなところで露見するなんてね(じぶんのことは・・・)
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eastwind-335 at 2008-10-12 08:06
pepeさん、こんにちは。
普通は薬がすぐ効くのに(涙)。しかし、飛ばさずに、という天の声だと思うことにしました。今はすっかり平気です!
いや、私のドイツ語は当って砕けろ式なので、先方の寛容さに頼ってばかり。コドモが正直なのはアンデルセン童話でも有名ですが、ホント、今回ほど「次はもっとマシなドイツ語で話したい」と思ったことはありません。
サムライのこと、そうなんですよ。あんまり堂々と書いているので書いた人の愛情を優先しておきましたが、ビミョーに違う。待ちわびたのかもしれませんね。ついでにいえば、英語もね・・・。pepeさんのコメントを読み、さきほど、ちょっと加筆しておきました。
ま、ドイツ人ですから、ホンモノの侍にはなれないわけで・・・。
普通は薬がすぐ効くのに(涙)。しかし、飛ばさずに、という天の声だと思うことにしました。今はすっかり平気です!
いや、私のドイツ語は当って砕けろ式なので、先方の寛容さに頼ってばかり。コドモが正直なのはアンデルセン童話でも有名ですが、ホント、今回ほど「次はもっとマシなドイツ語で話したい」と思ったことはありません。
サムライのこと、そうなんですよ。あんまり堂々と書いているので書いた人の愛情を優先しておきましたが、ビミョーに違う。待ちわびたのかもしれませんね。ついでにいえば、英語もね・・・。pepeさんのコメントを読み、さきほど、ちょっと加筆しておきました。
ま、ドイツ人ですから、ホンモノの侍にはなれないわけで・・・。
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akberlin at 2008-10-12 11:29
ああ〜、「バイヤンWG」の、あそこか〜・・・って本末転倒ですが・・・。
オリ・カーンの落書き?、出待ちをしてたけど、会えなかったわ、
待ってたのよ〜アタシ、という意味かしら・・・それともやっぱり
SAMURAIが書けなかったのかしら・・・。
それにしてもサッカー三昧のミュンヒェンの旅になってますねぇ。
オリ・カーンの落書き?、出待ちをしてたけど、会えなかったわ、
待ってたのよ〜アタシ、という意味かしら・・・それともやっぱり
SAMURAIが書けなかったのかしら・・・。
それにしてもサッカー三昧のミュンヒェンの旅になってますねぇ。
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コリアンダー
at 2008-10-12 14:55
x
あんなアホlogでもささやかなれどお役に立てたようでよかったです(^^)
生オットルくん、ぱつきんサラサラで、写真で見るよりけっこうカッコよかったじゃないですか?
すいてたのはやはり、主力がみんなお出かけ中だったからだと思います…。みんながいたらギューギューで、最前列の確保はむずかしかったものと。それに今はあのジャマなフェンスがとっぱらわれていることですし、スッキリした状態で見れて、それはそれでオトクでしたね。
生オットルくん、ぱつきんサラサラで、写真で見るよりけっこうカッコよかったじゃないですか?
すいてたのはやはり、主力がみんなお出かけ中だったからだと思います…。みんながいたらギューギューで、最前列の確保はむずかしかったものと。それに今はあのジャマなフェンスがとっぱらわれていることですし、スッキリした状態で見れて、それはそれでオトクでしたね。
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nyf1403 at 2008-10-12 17:09
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eastwind-335 at 2008-10-13 05:11
akberlinさん、こんにちは。
そう、WGのあそこですよ。
でもその日はルカトニもリベリもいませんでした。ドイツ語競争をしようと思ったのに!(違)
世界遺産ではないので、日本のテレビ局にこの落書きが報道されることはないですけれども、私は正直言って「やめれー、こんなところに油性ペンで漢字を書くのは~」と一瞬、ムっと。まあ、書いた人なりのオリへの愛情があったんでしょうけれどね。
そう、WGのあそこですよ。
でもその日はルカトニもリベリもいませんでした。ドイツ語競争をしようと思ったのに!(違)
世界遺産ではないので、日本のテレビ局にこの落書きが報道されることはないですけれども、私は正直言って「やめれー、こんなところに油性ペンで漢字を書くのは~」と一瞬、ムっと。まあ、書いた人なりのオリへの愛情があったんでしょうけれどね。
Commented
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eastwind-335 at 2008-10-13 09:12
コリアンダーさん、こんにちは。
オットルくん、もっと近くで見られるのかな、と思いましたが、遠かったです。ただ、他の選手に比べると普通で、ヒザ下、肘下が長くて・・・遠くからでもよくわかりました。
やっぱり代表がいない時は空いているんですね。じゃ、いま行ったらさぞかし空いていることでしょうね。こういう時こそファンサービスしてくれたらいいのに!
オットルくん、もっと近くで見られるのかな、と思いましたが、遠かったです。ただ、他の選手に比べると普通で、ヒザ下、肘下が長くて・・・遠くからでもよくわかりました。
やっぱり代表がいない時は空いているんですね。じゃ、いま行ったらさぞかし空いていることでしょうね。こういう時こそファンサービスしてくれたらいいのに!
Commented
by
eastwind-335 at 2008-10-13 09:19
nyfさん、こんにちは。
バイヤンWG、最近、アップされないので見る機会がなく・・・。でも、ああ、ここでコブタちゃんたちは生活していたのね、とかこのラインでラムたんも通っていたんだ、とか思うと、すべてが愛おしく・・・(!)
頭痛は帰国後も数日残っていたのですが、いまはすっかり大丈夫です!ありがとうございます。しかし、普段は滅多にない「イタいこと」だったので「変な病気の前触れだったらどうしよう。。。とか、かなりマジメにベッドの中で思いました。あの週だったか翌週だったかのARD(ZDF)のMorgenでは頭痛の特集をしていましたね。そういう気圧の時期だったのでしょうか・・・。
バイヤンWG、最近、アップされないので見る機会がなく・・・。でも、ああ、ここでコブタちゃんたちは生活していたのね、とかこのラインでラムたんも通っていたんだ、とか思うと、すべてが愛おしく・・・(!)
頭痛は帰国後も数日残っていたのですが、いまはすっかり大丈夫です!ありがとうございます。しかし、普段は滅多にない「イタいこと」だったので「変な病気の前触れだったらどうしよう。。。とか、かなりマジメにベッドの中で思いました。あの週だったか翌週だったかのARD(ZDF)のMorgenでは頭痛の特集をしていましたね。そういう気圧の時期だったのでしょうか・・・。
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penguinophile at 2008-10-16 06:18
いいんですよ、こまっしゃくれたガキ(←オイオイ)になんか通じなくたって、ぶんですとれーなーにちゃんと通じればっ!十分にお釣りがくるってもんですっ!?
・・・すみません、なんかアタシ、過去記事にまとめてコメントして、嫌がらせみたいですかね・・・
・・・すみません、なんかアタシ、過去記事にまとめてコメントして、嫌がらせみたいですかね・・・
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eastwind-335 at 2008-10-18 06:52
penguinophileさん、こんにちは。
アンデルセンの童話がいうように、チビっこは正直。
本丸はまだ残っていますので、その日に備えて精進することにします。
そうしたらお釣だけじゃなくて貯金もできるかも!
アンデルセンの童話がいうように、チビっこは正直。
本丸はまだ残っていますので、その日に備えて精進することにします。
そうしたらお釣だけじゃなくて貯金もできるかも!
by eastwind-335
| 2008-10-11 05:33
| 旅の思い出08ドイツ夏
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Comments(10)