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お習字

昨日は月2回のお習字の日でした。
練習をしないでいい、とおっしゃってくださるのに甘えてお稽古を見ていただいていますが、そうはいっても少しはお稽古をして伺います。

で、これまでは半紙だけを見ていただいていたのですが、この7月から条幅とよばれるサイズの大きな紙でも臨書(お手本の通りに書く)を始めることになりました。
半紙でももちろん筆の動かし方が大切なのですが、筆に墨を含む量が多く、筆も上までしっかり下ろすので、条幅のほうがどういうところがまだ自分に身についていないかが一目瞭然。

この先生のお宅では(そして、我が家でもですが)、お稽古は大きな食卓の机を利用して行います。半紙の時は椅子に座って書けばいいのですが、条幅になると立って書かなければなりません。腕もかなり使う。ということで、半紙の時とは疲れ方が違います。
筆の大きさも違いますから、開く・閉じるの感覚を掴むのがちょっと大変。先生が「慣れもあるから」と励ましてくださりながら「「筆は開いたら(自然と)次は閉じる(つまり線に太細がでる)」と先生が例を見せてくださると「なーるほど」と思うのですが、スピードとかタイミングとか力加減もあるのでしょうか・・・私の場合は「開きっぱなし」という感じ。そのあたりが私の課題となりそうです。臨書というのは、古筆(古の人々が書いた名書)になるべく近い形で書く方法。お手本に忠実である必要があるので注意力が必要・・・。実際に字を書いていることがほとんどですが、字の解釈などを先生から伺ったりしていると、午後の3時間があっという間にすぎてしまいます。

昨日、二人で話したのは、はじめて「かな」を作り出した人はなんて偉いんだろうということ。
どなた様かわかりませんが、こんなすばらしいものを漢字から見出し、ありがとうという気分になるわねえ、と先生がおっしゃること、よくわかります。
お教室の生徒さん(といっても母より年長だったりします)には短歌や俳句に親しんでいらっしゃる方も多く、自作を書に残すかたもいらっしゃいます。短冊を見せていただいたことがありますが、やっぱり崩し字であったり変体かなが巧く用いられていると、歌と字のコラボというのでしょうか、相乗効果を感じます。
字を崩すのとはちょっと違いますが、アルファベットの筆記体も優美な感じがしますよね。でも、大学で英語を教えている知人によると、最近、日本の中学校ではブロック体だけを教えるようです。知らないままで大学まで進むらしい。だから筆記体で板書しようものなら、学生からクレームがつくのだとか。先日イタリアで落書きをした女子大生たちが書いた英文の手紙がテレビで大写しになりましたが、みんなブロック体でした。一人ぐらい筆記体で書く学生はいないのかな、とちょっと違和感を覚えましたが、納得納得。今はどの国でもどの言葉でもブロック体のほうが多いのかしらんn。
Commented at 2008-07-20 15:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by eastwind-335 at 2008-07-20 17:02
鍵コメ:15:40さん、こんにちは。
OKです。メールを入れておきました。
Commented by バート at 2008-07-22 00:22 x
へぇ~、あれを机の上で書くんですか?
僕は床の上で書いていましたよ、昔の話ですが。
机の上でも書けるものなんですね。

ドイツ人の筆記体はなかなかに手ごわいですよ~。
よくメモが机の上に置いてありますが、何が書いてあるのか読めません(笑
ドイツ人に読むのをお願いするのですが、時にはそれでも読めず。。。
ちなみに英語の筆記体とドイツ語の筆記体は少し違うんですよね。
同じアルファベットなのにっ!!(怒
Commented by himekagura at 2008-07-22 15:53 x
お習字ってなんか心が落ち着いていいなあ、と思います。子供の頃はやっていたのに、もう全然遠い昔。筆ペンでも難しい今日この頃です。
↑のコメントを読んで思ったのですが、本当、ドイツ人の筆記体なんて私絶対読めないだろうなあ、、。恐ろしい。
Commented by のんちゃん at 2008-07-23 05:57 x
ワタクシ、夫の筆記体を読めるのに20年はかかりましたよ。まあ、これは普通ではないのでしょうけど。
ドイツに6年いた友人は、帰国してから俄然目覚めて、お習字を始めました。もう10年以上習っています。
小包みを開けると、説明がさりげなく、筆で書かれています。ステキです。
Commented by のんちゃん at 2008-07-23 05:58 x
ワタクシ、夫の筆記体を読めるのに20年はかかりましたよ。まあ、これは普通ではないのでしょうけど。
ドイツに駐在していた友人は、帰国してから俄然目覚めて、お習字を始めました。もう10年以上習っています。
小包みを開けると、説明がさりげなく、筆で書かれています。ステキです。
Commented by 東風 at 2008-07-23 19:11 x
バートさん、こんにちは。
そうなんです。食卓で書けるんですよ。いつかどんな状態で書くか、道具をお見せしましょう・・・。
ドイツ人の筆記体、手ごわそうですよね。学生時代にドイツ史のクラスでもらったプリント、チンブンカンプンでしたもん。若い頃ドイツの大学で学んだという日本人の先生は、自分で書いた字が読めなくて、よく助手さんに「ね、これ、なんて書いてあるのかな?」と手帳を広げていました。
GとかQの書き方が英語と違いますよね、確か。
Commented by 東風 at 2008-07-23 19:18 x
のんちゃんさん、こんにちは。
おお、ご主人さまの筆記体ってどんな感じなのでしょう?書き癖もあるでしょうし・・・。
仕事ではブロック体でも良いと思うのですが、何かの折には筆記体の手紙などをもらったら嬉しいですよね。でも読むのは大変・・・大切なことが書いてあったら・・・どきんどきんですね!
私もお習字を精進して、いつかは筆でも手紙をかけるようになりたいと思います。師範をとりたい、とかそういう大それた思いはなく、もう少し良い字を書きたいなとか、美術館で掛け軸を見て「好き」だなと思うだけでなく、書いてある字が少しでも読めるようになるといいな・・・と思いながら先生の御宅に伺っています。
by eastwind-335 | 2008-07-20 07:45 | 日常 | Trackback | Comments(8)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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