お変わりなくいらっしゃいましたか?

少々強風ではあったけれど、好天に恵まれた四月バカの日 08年度初日、私は心の中で何度もほっぺたをつねりたくなるような、でもとっても嬉しい一日となりました。

8年ぶりに海の向こうで暮らす知り合いと再会しました!

もう14年ぐらい前のことでしょうか。
ご縁があって私たちの職場にLさんという初老の韓国人が加わりました。韓国で定年を迎えたのち単身来日されたLさんは、2年間、惜しむことなく私たちに多くのことを教えてくださり、任期満了で帰国なさったのです。帰国後、同僚の数名は来日時、または訪韓時にLさんにお会いすることもあったようですが、私はほとんどの場合タイミングが合わず、8年ぐらい前にお目にかかったのが最後でした。特にここ数年は、当時の同僚の逝去もお伝えできないままにあって、私たち、時々気になっていたのでした。

昼過ぎから急にバタバタしはじめ、化粧直しもせずにPCに向かいっぱなしでいた午後、他の部署の方が「東風さーん!お客様です」と。
振り返ると、8年前にお別れした時よりちょっと痩せていたものの、相変わらずエネルギーを全身から出しているLさんが!
「ああ、東風さん、お変わりなくいらっしゃいましたね!」と私の出した右手を両手でずっと握り締めていらっしゃいました。私は思いがけないことにびっくり。しばらく何も言えませんでした(この時こそ、化粧直しをしなかったズボラな私をのろったこともありません)。

実は、Lさんは、某大学のセンセイのお別れの会にご遺族のご希望があっていらしていたのでした。
そのセンセイの来し方が数週間前に新聞に載るまで訃報に気付かなかった私たち、「Lさんはこのことをご存知だろうか」と話していたのです。他部署にいる元文学青年とLさんはとても仲良しでいらしたので、彼に尋ねたところ「うーん、ボクもしばらく音信不通なんだよね。多分、××センセイのご遺族が連絡してあると思うけれど・・・」と。
漏れ聞く所によると、このセンセイは、Lさんが物価高の日本で2年間の生活をするにあたり、家賃補助では間に合わないでしょうとご自身が所有するマンションをタダで提供してくださったり、私たちにはなかなか吐露なさらなかった戸惑いなどの相談にのってくださったりと、Lさんの期間限定滞在の間に悔いの残らないようにと色々とサポートをしてくださったのでした。

このLさんはお仕事の合間に、小学校時代の担任であった日本人教師を探し出して会いに行ったり、韓国にいる時から気になっていた在日韓国人作家と連絡をとったり、そして、南北分断となってしまってから40年近く会えないお母様の生存を確認できないかと赤十字へ問い合わせをなさったり・・・。傍で仕事をする私たちは、彼のプライベートを通じて日韓の歴史をダイレクトに知ることとなりました。試行錯誤しながら、長年の願いをかなえようとするLさんを支えたのが××センセイだったのです。

残念ながら、当時、仕事を一緒にしていた人はお昼に出ていたり、その場にいなかったり。
「いま、私、本当にLさんとお話してるのよね。夢じゃないのよね」と何度も思ったのでした(あとで、おなじフロアーにいた人に話したら「大丈夫、東風さん、おじいさんとお話してたわよ」と。)。

「今回は××センセイのお別れの会のために来日しました。スピーチをしました。ボクのような年寄りの話、若い人には退屈だったでしょう。でも、たまにはこういう話があってもいいでしょう。ああいう広い見方のできる人が又一人先に逝ってしまったと思うと、寂しいです」と悔しそうにおっしゃっていました。
元文学青年が急遽、有休をとったそうで、私たちのところへやってきました。
「酒のみながら、日本の桜を愛でて、Lさん、××センセイを偲ぼうよ」と。日韓の年齢差を越えた元文学青年たち、どこへおでかけなのか・・・。

「次はソウルでお会いしましょう!それまでどうぞお変わりなく!よい仕事を、よいお働きを!」
そうおっしゃりながらギュっと握手。

いつかお目にかかる日には「私もこういう仕事をしました!」といえるよう、がんばります!
お忙しい中、私たちを思い出してくださり、東京のはずれまで足を運んでくださってありがとうございました!



先日、一時帰国なさったnyfさんがオフ会でお出かけになったという、飯田橋駅ちかくの「主水(もんど)」へ私も行ってきました。どうにも、この名前を聞くと、タララ~、タァラッタ、ラタタタ、タララ~♪とトランペットの哀しい音ではじまるあの時代劇を思い出す世代です。

4月1日なので、ひょっとして混んでいるかな、と覚悟していたのですが、待たずに着席ができました。

まずは、その日のオススメから「鹿のマリネ」。
a0094449_4352817.jpgご主人のお友達が射止めたエゾジカだそうです。丸々1頭が送られてきたと女将さんから伺い、家人と二人「まさか、あの形のままで?なーんてね」と思ったのでした。
「ドラマも済んだことだし、鹿男を食っちゃうぞー」とナゾの発言をする家人。
鹿自体は食べたことがあるのですが、生ははじめて。ネットリというわけではないけれど、かといって、サラっとした感じでもなく。臭みは全くなし。



a0094449_4383934.jpg家人はすきやき丼定食(お椀ものの中には切り干し大根と牛挽き肉の炒め物)をオーダー。


a0094449_439599.jpg私はカツ丼を。



言うまでもありませんが、それぞれのお肉の柔らかさ、食感・・・そして玉子!カツのパン粉まで一つ一つの食材の味を楽しみながら、お口のなかで全てを味わいなおすというか・・・。飯田橋まできたら、駅からすぐですので、是非是非おでかけください!

丼一杯でおなかいっぱい、だったのですが、男子エイヨウ大学生、最近血圧が安定しているし、主治医からも薬を一つ減らしてもらえたので、ちょっといい気になっているのか「ここは蕎麦やだから、蕎麦を食べずに帰るのはよくないと思う」と。ま、明日からは、またまたキャベツ大作戦復活ですから、たまには「懐かしむ味」があってもいいですよね!

a0094449_45239100.jpg女将さんが「奥さまも一口ぜひ」と蕎麦猪口は二つ用意してくださりました。お店の看板どおり美味しかったです。


うちの男子エイヨウ大学生が「客層が上品なので気が引けるけれど、味は絶品だしお値打ちだから、今度は××(彼の同僚)を誘う!」と申しております。
nyfさん、美味しいお店のご紹介ありがとうございます!


さて、聞くに、家人、また薬を減らすことができたそう。納得できたらトコトン相手に付き合うタイプの家人のライフスタイルを理解した上の投薬計画ではあったけれど、やっぱり人の体。いろんなことがあります。薬が決まるまでの試行錯誤の時期には、「カルテにきちんと書いておくから、夜でも気分がわるくなったらすぐに来院するように」と念押しをしてくださっただけでなく、主治医も当初は毎週、最近は2週間に一度と予約を入れてくれ、投薬が上手くいっているかどうかをチェックしてくれる。そんな主治医との出会いに「なんだかさ、このお医者さんに応えなくちゃな、って気分になってるんだ」そうです。
薬を減らし、最終的にはなくすのが目的ですが、薬ナシで血圧が維持できるかというのは、次のステージの話。1ヵ月後にはこうありたい、という医師の理想と家人の目的とが合致するよう、結構細かく相談にものってくれるらしい(多分、家人が話し倒している?)。

しかし、ちょっといい気になってないかな~と思ったのは、乗換駅の秋葉原でのこと。あるスタンドを見つけ「あそこ、テレビで紹介されていた」と話したら「チョット待って~」。ふと見ると・・・
a0094449_531180.jpg

最後の〆なんだそうです。ま、カルシウム補給だものね、いいことだよね。

また今日から粗食を楽しみましょうね!
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Commented by まい-mai- at 2008-04-03 07:58 x
再会シーンは、読んでるこちらがウルッと。
あ、私って涙腺弱いので^^;
でも再会って嬉しいですよね。
私はもう10年以上会っていない、しかも連絡方法のない元同僚が同じ市内に住んでいるはずなんですが・・・連絡しようがないので会えないまま帰国なのが心残りです。
だって、まさか自分がこっちに来るとは夢にも思わなかったので涙涙でお別れしたんですよぉ。
東風さんは再会できてよかったですね。

そして・・・すきやき丼定食!
たまごたまごたまごーーーー!生!!
はっ。
毎回すみません(爆
早く南仏卵トレーに安全卵を受け取りたいですww
Commented by himekagura at 2008-04-03 22:23 x
懐かしい方との再会、良かったですね。
海外の方とは、なかなか帰国されてしまうと会うのが難しいですから、そんな方と会えると本当に嬉しいと思います。Lさんも東風さんと同じく、とても嬉しかったでしょうね。
ところで、飯田橋の主水、美味しそうですね!!私も主水というと、あの方を思い出してしまいます。飯田橋に行かなくては、、。
Commented by eastwind-335 at 2008-04-04 20:12
まいさん、こんにちは。
本当に私もびっくりした午後でした。
Lさんの年齢(80歳近いと思います)を思うと、もう2度とお目にかかれないかも、とつい最近思ったばかりだったので・・・。
まいさんも帰国までにどこかでバッタリ再会があるといいですね!

生たまご・・・そうでした、まいさんには目にドクでしたね。ひょっとして、生たまごのために玉子トレーをお求めになったんですか?!
最近、鶏屋さんの卵に目覚め、スーパーでは買わないようになりました。玉子かけの時の黄身の色が全く違うんですよ!(と、生玉子話でお終いにする私でした)。
Commented by eastwind-335 at 2008-04-04 20:15
himekaguraさん、こんにちは。
もう、お目にかかれないと思っていたので、本当に嬉しかったです。私たちが一緒に働いていたときは、職場の場所が違ったので、Lさんには馴染みのない住所を探し出していらしてくださった、私たちのことを思ってくださっている、そのお気持ちが本当に嬉しかったです。
飯田橋の主水、美味しかったです。比内鶏が有名だとかで、そちらのコースも美味しそうでしたよ!
Commented by nyf1403 at 2008-04-07 03:34
美味しかったでしょー。いいなー、お蕎麦を次回は食べたいですよ。
ここは、器もご主人が集めたものを使っていらっしゃるそうです。ご主人のお兄様かな、ドイツで指揮者なさっているんですって!
Commented by 東風 at 2008-04-08 22:47 x
nyfさん、こんにちは。
とっても美味しかったです。お蕎麦、次は是非是非お召し上がりください!
器は本当によかったですよ。また行こうと思ってます。
by eastwind-335 | 2008-04-02 05:05 | 日常 | Trackback | Comments(6)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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