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JICAのカフェで食事をしてきました

ある日、まだ、夏の暑さの残る頃、ラジオから、耳寄りランチ情報、みたいなものが流れ、麻布十番近辺のことが紹介されていました。その時、JICAに併設されたカフェのランチでは、JICAに関わる国の料理が出て、美味しくてお徳です、という話もありました。

あれ?十番にJICAなんぞあったかな?赤羽橋にはWWFがあるけれど(パンダの例の看板が出ています)・・・と。しばらくそれっきりだったのですが、先週、都立中央図書館に行った帰りにふと思い出しました。ネットで調べると、正確には「JICA 地球ひろば」の中のカフェ「カフェ・フロンティア」でした。十番じゃなくて広尾にあると判明。しかも駅からすぐ。夜も遅くまでやっていると。
広尾へは都立中央図書館に行くときのみの利用で、しかも、たいていが切羽詰っての日なので、散策なんて余裕もなく、東京にすんでもうすぐ10年になろうというのに、広尾といえば、図書館で食べるランチを買う神戸屋か、物見遊山で一周するナショナル麻布スーパーぐらいでした。
ましてや、病院にあまり縁がないので、日赤にお世話になることもないので、アチラ側(!)は未踏。さっそく金曜の夜に行ってみました。



地図をプリントアウトしたのに机に置いてきたことに地下鉄に乗ってから気付く、間抜けな私。
でも、「まあ、順心側に降りたら、公的機関だからでっかい看板でも出ていることでしょう」と、頭の中に入れてある地図に妙な自信まんまんで広尾に到着しました。
しかし、秋の夜7時というのは、雨が降ったら本当に暗く寂しいものなのですね。とりあえず、出口前の横断歩道を日赤側に渡ります。頭の中の地図を信じてカフェの隣のギャラリーを右へ折れてみたら、ちゃんと着きました(えへん)。

JICAのカフェで食事をしてきました_a0094449_6571092.jpgJICA仕様(!)の3輪自転車が外に飾ってあります。
カフェフロンティアはこの建物の1階。
入口も建物の中にあります。デスクについている警備員の方が「こんばんはー、ようこそ」が声をかけてくれます。


この日は月に一度のライブの日(音楽を通して世界紀行を楽しむ)だったようで、ライブチャージが別に1000円かかりました。ライブの時は音楽に合わせたメニューになるそうで、いつものメニューではなかったのですが、その分、興味深い食材に出会えました・・・。
それは、HALAL MEAT。アラブの戒律に沿って処理をした肉です。ライブ演奏をしていた方は「ま、味が違うということはないんですけれどね~」と笑いを買っていました。実は、以前、上海に出張に行った時にイスラム寺院前を散策したことがあり、その時、寺院近辺の食堂で食事をしよう、ということになったのですが、イスラム教徒以外はダメです、と断られてしまった経験があるのです。それが、今日、偶然とはいえ体験できるとは!
頭じゃ「そうそう、祈ってあるかどうかだものね」と思いながらも、期待に興奮が重なり、妙にウキウキに!

JICAのカフェで食事をしてきました_a0094449_658252.jpgJICAのカフェで食事をしてきました_a0094449_714051.jpg

いつもはスタートでは頼まないワイン(私はアルゼンチン産赤)までお願いしちゃいました。ハラルミートが使われていたのは、手前の「カプサ」(サウジアラビアのおもてなし料理。上に乗っているのがハラルミートの鶏。おコメはインド産のバスマティー米)と奥の「ラム肉のソテーヨーグルト風味」(全粒粉小麦で作ったチャパティで包みます)。

JICAのカフェで食事をしてきました_a0094449_74989.jpgそして、ラム肉と白いんげんのトルコ風トマト煮。
最初にまとめて注文しちゃったのが失敗だったかも・・・お食事は全体にすこしぬるい感じがしました。しかし、そこもまたアラブ風なのかな。カブサは以前コレを作るサウジのお金持ち坊ちゃんをテレビで見て以来、一度食べてみたいと思っていたので、もっと香辛料がドカーンと効いたものかと期待すぎだったのかも。
JICAのカフェで食事をしてきました_a0094449_7315178.jpg
珍しかったのが、レバノンのビール「アルマザ」アルコール4.1%のまったりとした感じのビール。泡に甘みがあるのですが、カラメルが入っているそうです。

さて、ライブ。民族楽器を使ったグループのライブでした。MCでリーダーの方が楽器の特徴や歌詞の意味を教えてくれたり、同じイスラム教の音楽でも民謡みたいな感じになると、こういうリズムで・・・などなどいろんなことを教えてくれました。たとえば、タンバリンのシンバルはイスラムだと5か7なんですって。それは占星術に関係するそうです。
JICAのカフェで食事をしてきました_a0094449_729518.jpgそして、タブラーと呼ばれる鼓の形をした打楽器などをもって、メンバーの人たちがテーブルを廻ります。このタブラー、もつところがとても美しいですが、これ、陶器なんです。だから、倒したら楽器が割れて壊れてしまうそうで、取り扱いは丁寧にしなくてはなりません。
奥様が日本人、ご主人がオーストラリア出身というご一家(このライブの常連さんのようです)の小学校低学年と思われるお嬢さんたち2人がライブの時もリズムに合わせて体を揺らしたりリズムを手で取ったり・・・と。メンバーの一人がタンバリンを持って、上のお姉ちゃんに叩かせてあげるなど和やかなライブでしたよ。
月末の金曜の夜はライブだそうですので、関心のあるかた、どうぞ!
Commented by greenagain at 2007-10-28 08:54
おお~、興味深いですわ。ライブ、気になります。
特にタブラー!面白い形してますね。
どの程度ぬるい料理だったのか、想像が膨らみます。
Commented by eastwind-335 at 2007-10-28 20:07
greenagainさん、こんにちは、
ちょっとオシャレだけど敷居が高いわけでないカフェです。是非是非!新国立美術館から歩いて行けますから(ちょっと歩きますが)是非是非いつか!
Commented by penguinophile at 2007-10-30 04:20
この記事を拝見したら、ドイツ飯でも日本飯でもないエスニック飯が食べたくなっちゃいましたー。って自分で作るしかないのよね・・・
この楽器も面白いですね。

広尾は一週間ほどの講座に通った事があるのですが、「図書館、神戸屋、ナショナル麻布スーパー」ってなんだか懐かしいです。有栖川記念公園は血統書ついてそうな犬を連れた外国人が多かったような記憶も(笑)

Commented by eastwind-335 at 2007-10-30 22:42
penguinophileさん、こんにちは。
エスニック飯のほうがドイツにありそうな気がしますけれど、住む地域によるのでしょうか・・・。
このお店の中にはJICAが支援している国のイスも置いてあって、中を見るだけでも面白いです。
有栖川記念公園の犬も見ものですが、都内イチ裕福な鴨(羽の色も大きさも我が家近くでみかけるものと違って、高級そうです)も、ナカナカです。
by eastwind-335 | 2007-10-28 07:39 | 日常 | Trackback | Comments(4)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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