渋皮煮を作ってみた

できないことは何もない、と自他共に認める相方の母より日曜の晩に「東風さーん、アナタ栗を調理したりできるのかしらー?」と果たし状が!
いや、果たし状は大げさですけれど、ワタクシがなーんにもできない(はい、できません)と頭から信じ込んでいますから、「せっかくですけれど、私にはムリですぅ。仕事もあって忙しいですしぃ。ご近所の方に差し上げてください」ときっと私が言うに違いないと予想していたと思うんです。で、「ま、東風さんには剥くことはできないでしょうけれど、栗なんてゆでればいいんだから。めんどくさがりね、ホントに」と言いたかったのかもしれません。はーい。面倒くさがりの父の悪癖が私の血に脈々とながれていますので・・・ほほ。

確かに忙しいけれど、一昨年前にも同様に送られてきた栗を剥くのに買った、栗剥き君が眠ったままなのです。一昨年はド素人にも係わらず、果敢に渋皮煮に挑戦。栗をすぐに下処理できなかったこともあり、栗が古くなっていたのでしょうか。そして渋皮までところどころ傷つけてしまったために、ぐずぐずにくずれ、水っぽい栗の甘煮みたいのができてしまったのでした(仕方ないので冷凍して、パウンドケーキほかにいれて消費)。おまけに、栗のタンニンで鍋が黒くなると知らず、行平で茹でこぼしていたら、鍋が真っ黒に。

タダで栗をもらえるんだし、よーし、リベンジだ!と「いーえ、一昨年前も頂いて、おいしく(おいっ)いただきましたし。えー、いいんですか?今年もいただけるんでしたら嬉しいですぅ」と送ってもらいました。「送りに行くのが大変で」と電話口でため息交じりにいうのも、「すみませーん。お手数おかけしますぅー」と軽くスルーしてみました。で、火曜の朝、出勤前の慌しい時間に栗が到着。

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取り急ぎ、2種類の調理を(渋皮煮と茹栗)ためそうと二つのボールにわけてみました。で、丸一日水につけ、栗剥き君登場!





a0094449_16443179.jpg水曜は仕事のない日でしたので、午後から皮むきを。ネットでどこをどう向いたらよいか確認して言われたとおりに栗の下の部分を剥いてみました。で、栗を煮ておけば、鶏肉と一緒に炒煮にしてもいいので、練習を兼ねて渋皮まで剥いてみました。これが結構難しいのです。私のぶきっちょぶりを発揮した写真で、すみません。ゴチゴチしちゃって、お恥ずかしいです。

この自分のぶきっちょぶりを見て、小学3年生の時に、はじめてジャガイモの皮を剥いた日のことを思い出しました。あの日、厚く剥いた皮を目の前にぶら下げた母から「あのね、これだと、食べる所がなくなっちゃうでしょう?それにゴチゴチになっていると、カレーの時に煮溶けてしまうのよ。」と言われ、なんと、弟のカラーボールと包丁を渡されて刃を当てるにはどうしたらいいか、の特訓があったのです!私はホントウに小さな頃からぶきっちょだったので、もう涙涙。その後成長して、ドイツはRitterからジャガイモの皮むきが日本でも登場した際には「こんな便利なものがあると知っていたら、東風ちゃんにあんなに厳しく言わずにすんだわねえ」と母がシミジミ言ってました。ただ、包丁の使い方をその時ミッチリ仕込まれたのは私にはよいことでした。キャンプでも刃物さえあれば、どうにかなりますからね。いや、未だにヘタッピーですが、これだけの年齢になると、おなかの中に入ったら一緒、一緒、と。そして、母は、厳しく教えたので料理キライになるかと思ったそうですが、どういうわけか、ヘタなのに母の側にペッタリとついて、失敗しては叱られていました。今では母が来ても私が3度のおさんどんを担当、レシピを教える、という日もあり、母は喜んで食事をしてくれます。

a0094449_1801285.jpgあんまりゴチゴチしているので煮崩れるといけないと思い、一応、茹栗も作りました。これは圧力鍋で沸騰後5分ゆでただけ。

では、本命の渋皮煮へ。一昨年の苦い思い出から、絶対に渋皮を傷つけてはいけないことはわかりました。で、栗剥き君の刃の入れ方次第では傷ついてしまいます。渋皮を剥くだけで↑みたいになってしまうのですから慎重にしなくてはなりません。そうだ、手でやってみようって思い立ったのです。そうしたら、渋皮を傷つけずにうまく剥けたのですよ!!!!なんと、下の部分をすこし剥いて、指をいれたらすーっと鬼皮が剥けるのです!(写真を撮り忘れて後悔してます。)多分、今回は新鮮な栗だったのだろうと思います。いい栗をありがとうございましたー。

a0094449_1653369.jpgで、重曹を入れたお湯で茹でこぼすこと2回。その都度水にさらして、筋などを取りました。最後はお湯で茹でこぼしました。それがこれです。1箇所ぐらい渋皮を傷つけてしまったものですら、今回はほとんど煮崩れがないのです

a0094449_17312830.jpgネットのレシピを見比べ、適当に(だいたい、栗の重さも量らず)砂糖(多分350グラムぐらいだと思います)と水と栗を入れて落し蓋(最初はオーブン用の紙シートで作りました)をして火にかけて、沸騰したら15分煮てその日の晩は終了。翌朝も15分煮て、落し蓋を今度は厚手のキッチンペーパー(リード)にして放置(家に家人がいて、一日冷房をつけっぱなしと想定。予想通り!)。帰宅後、また15分煮て放置。荷崩れなしです。就寝前に15分ほど煮てまた放置。だんだんと色が付いてきます。

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今朝、15分ほど煮て、冷ましたのを食べてみました。
自分で言うのもなんですが、ちょうどよい甘さ。
今回もツヤツヤはしませんでしたが、これはきっと濃いシロップにつけたらいいんでしょう。でも体にそして体重によくないことをする必要はないし・・・。

予想外の仕上がりに、よーし、瓶詰めにも挑戦だ!とさらにネットで検索。

a0094449_17354075.jpg瓶とふたを煮沸消毒して

a0094449_17374488.jpg熱くした栗とシロップを詰めて。シロップが足りないのはわかっていたので、水と砂糖を少し加えてシロップを水増し(この辺の目算の悪さ、テキトーのせいでしょうか)。

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肩までお湯に使ってグツグツグツ・・・と20分。

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できあがり!あれ?あれ?真空にはうまくいったようですが、なぜかシロップが減っている!真ん中の瓶はもともと他より数ミリシロップが少なかったけれども・・・。やっぱりいい加減だったのかな。ま、いいか。

*相方母には、栗の皮むき、失敗しちゃいましたー。難しいですぅ。でもいい栗を送ってくださったので相方が美味しい栗だと喜んでます。とだけ伝えました。失敗したことを伝れば話の糸口になるしね。*
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Commented by コリアンダー at 2007-09-14 19:19 x
す、すごいです!!トライするだけでも素晴らしいのにちゃんとやりきった!おみごと!
Commented by nyf1403 at 2007-09-14 22:14
果たし状を見事に受け取った東風さん、撫子の模範です・・・ってオカアタン、渋皮煮だから模範にゃんだってばっ!
Commented by himekagura at 2007-09-14 22:50 x
す、、素晴らしい!!素晴らしすぎます!!
実家にいた頃、栗の皮むきを手伝わされて、とにかく皮が堅いので、ちょっとむいただけですごくしんどかった記憶が、、。あんまり大変だったので、結婚してからは一回も作ったことありません。
東風さんの作品、めちゃめちゃきれいだし、美味しそうです!!
あの、気になったんですが、栗むき君?なるものがあるのですね。それを使うとちょっとはむきやすいのでしょうか?
う~ん、でもやっぱり私はしんどいから白旗あげときます。
Commented by himekagura at 2007-09-14 22:50 x
す、、素晴らしい!!素晴らしすぎます!!
実家にいた頃、栗の皮むきを手伝わされて、とにかく皮が堅いので、ちょっとむいただけですごくしんどかった記憶が、、。あんまり大変だったので、結婚してからは一回も作ったことありません。
東風さんの作品、めちゃめちゃきれいだし、美味しそうです!!
あの、気になったんですが、栗むき君?なるものがあるのですね。それを使うとちょっとはむきやすいのでしょうか?
う~ん、でもやっぱり私はしんどいから白旗あげときます。
Commented by anthonberg at 2007-09-15 00:23
それだけ出来たら十分ですぅぅぅぅ!!!
美味しそう〜。そういえば栗みたいなのはあるけど栗じゃないんですよ、こっちは。秋と言えば栗ですよね、うーん、私はこの時期に出て来る栗チョコが大好きです。(笑)
おっと、話が逸れました。
栗を実家で食べた事があるけれど、その前の工程は知りません。
結構手間がかかるんですね。忙しいのに東風さん、凄いです!!
Commented by akberlin at 2007-09-15 05:23
くり〜!そうか、そういう季節なんですねぇ。
優秀なお姑さま、うーん、そんな完璧な方だったら私は到底、
保ちません・・・。幸い、姑は掃除には命をかけておりますが、
栗を送ってくれる心配はなく、今年も秋が深まっていくの
でしょう・・・日本はまだ暑いらしいですね。ケルン、すっかり
秋・・・昼間はそこそこですが、朝夕、寒いくらいになりました。
Commented by sandonomeshi at 2007-09-15 05:35
主婦専門の私でも面倒だな~と思うのに、お仕事しながらこれだけのことをやってしまうとは、脱帽!!!
つるんときれいな渋皮煮。
これで”ぶきっちょ”なら世の中器用な人はいないくらいですよ。

Commented by eastwind-335 at 2007-09-15 07:57
コリアンダーさん、こんにちは。
はい、やってみました。栗のおかげで成功しました。私の技術はなにも必要なかったと思います。素材って大切だわ(とシミジミ)。
Commented by eastwind-335 at 2007-09-15 08:00
nyfさん、こんにちは。
相方母は栗を剥いただけでも、驚きだったようです。ま、成功したことを自慢するより、失敗したことを話して教えてもらった方が、上手くつきあえる人なので・・・。でも私も人の子。誰かに褒めてもらいたくて、つい載せてしまいました。ということで、まだまだ人間としては修行の身です・・・。
Commented by eastwind-335 at 2007-09-15 08:05
himekaguraさん、こんにちは。
実家の母は、新鮮な栗じゃないと虫がいたりして、ねえ・・・なんて言って、父に天津甘栗を買いに行かせてましたから、我が家でここまでやる人間が出てくるとは、しかも、生まれたときからブキッチョだった私がそれをするとは、と。包丁でと言われたら、私は栗に近づかないと思います。
私が使っているのは「栗くり坊主」というものです。ハサミとペンチの中間のようなもの。皮を剥くときには怪我しないのですが、刃を洗うときに今回も手を切ってしまいました。
次の目標は、栗くり坊主で渋皮をキレイに取る事です。
Commented by eastwind-335 at 2007-09-15 08:10
anthonbergさん、こんにちは。
やってみましたよ。一度失敗したことなので、リベンジしたかったのですが、そのために栗を買う気がしないケチな私には渡りに船でした。
この前、遊びに来ていた母と料理番組の先生が出るインタビュー番組を見ました。その時、一度目は失敗するのは当然。2度目は1度目の失敗はしないようになるけれど、でも、別のことを失敗しちゃうでしょう、と。3度目になってやっと一通りできるようになる、普通の人はそうなるはずです、と。でもその先生、自分は1度目から上手くいってましたって。ま、だから先生になるですよね。「私は素人なのだから、3回どころか10回ぐらい失敗しちゃうはず。でも、おなかに入ったら一緒だから、ま、いいか」と思ってます。
それより、栗チョコのほうが気になりますー。デンでしかないものでしょうか?
Commented by eastwind-335 at 2007-09-15 08:18
akberlinさん、こんにちは
ドイツはもう秋なのでしょうねー。トーキョーも30度近い毎日ですが、栗が送られてくるほど「秋」です。
今回は素材のおかげで大成功でした。いつもは、「おなかの中に入れば、ま、一緒」な私ですので、一生に一度かもしれません・・・。
Commented by eastwind-335 at 2007-09-15 08:25
sandonomeshiさん、こんにちは。
ちょうど平日が休みの週だったので、タイミングがよかったというのもありますが、なんといっても、素材のおかげで成功したので・・・。それに、渋皮剥きを「簡単にできる」はずの道具でやって、あんなにガチガチなんですから、ブキッチョなのです。失敗したものもupしてお恥ずかしいのですが、ま、本来の私を隠すことも出来ず・・・。
一度作った体験があるのとないのとでは、あるほうがいい、というのが私の料理への自論。こういう含め煮みたいなものは、ほかの事をしながらできるので、案外ラクですけれど、つきっきりでなければならない揚げ物は絶対にしない。揚げ物は仕事をやめたらやろうと思ってます。
by eastwind-335 | 2007-09-14 17:59 | 季節モノ | Trackback | Comments(13)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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