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17 tolle Kinderhits

huetteさんのところで、ドイツの人気子供番組のランキング番組の紹介がありました。

日本産アニメが健闘しましたね。nyfさんのコメントだと、ドイツ産のアニメだと思っているドイツJungeが多いみたいですが・・・。いつからなのでしょうか、日本のアニメがヨーロッパにも輸出されるようになったのは。私がそのことに気付いたのは非ドイツ語圏(ローマ・フィレンツェ・ベネチア・ミラノ・パリ・ロンドン)縦断旅行を敢行した時でした。ミラノで天気が悪くいつもより早くホテルに戻ったある日、テレビをつけると・・・。

アタックNO.1が。なんだか、とっても早口、言葉数の多い鮎原こずえにびっくり。ちょっと古めかしいアニメにイタリア人の巻き舌満載のセリフ・・・。
衝撃でした!だって、オンナの子だもん・・・(えっ?)。

あのアズーリたちの心をつかんだ「キャプテン翼」によって、日本だって世界のサッカーに貢献しているわけで・・・アニメで

さてさて、話を元に戻しましょう。

あの頃、「みつばちマーヤ」と「みなし子ハッチ」、「山ネズミロッキーチャック」と「ガンバ 冒険者たち」みたいに主人公の動物が同じなために混同しちゃう(のは、私だけ?)話がアニメ化されてました。そしてずうずうしくも全て日本産のオリジナルアニメ(原作がないもの)だと思っていたのです。「ガンバ」は日本の話だ、ともう少し大きくなって原作を読んで理解したのですが、ロッキーチャックはもちろん、みつばちモノはどっちも日本のものと・・・・。

17 tolle Kinderhits_a0094449_13493743.jpg←ところが、違うんだと知ったのは、これを見つけてからです。これは子供番組のテーマ曲だかエンディングだかを収録したものだそうです。これを買ったのは、単に「ドイツモノ」だから。子供の歌って歌詞が聞き取れないとか舌が廻らないとかは別にして、メロディーは馴染みやすいものばかりですよね。で、何度か聞いていたら、ある曲の歌詞が「わたしはしらない国にやってきた。そこで一匹のみつばちと知り合いになった。それはマーヤと言って、マーヤはちっちゃくて、とってもイキイキしていて、・・・」という意味に聞こえてきたのでした(すみません、ディクテーション苦手なもので、日本語なんちゃって訳を掲載いたします)。

みつばち?マーヤ?

「へー、日本の話をドイツでもアニメにしてやっているのかなあ」なんて思っていました。ところが、物識りさんっているんですよねー。このCDの話をあるおば様にしたら、「みつばちマーヤって、あれ、ドイツの話なの、知ってる?」と。(これ、今は絶版ですが、岩波少年文庫に入っていたことがあるそうです。何でも有名なドイツ文学者が訳したとか)ちなみにロッキーチャックもアメリカ人作家による原作があるそうですよ(ググったら出てきました)。

17 tolle Kinderhits_a0094449_13525324.jpg→このCD,1995年に出たそうけれど、確か21世紀になってから買いました。ジャケットに歌詞が書いてあるわけでないのでよくよく見たのはこの記事を書くためで、今日が初めて。あれ?TKKGってある!先月、TKKGを見なかったら、気付かなかったでしょう(上から7番目です。ちなみに、マーヤは13番目。Die Biene Majaとありますね。マーヤは女の子だったんですね!)。そして、ジャケットの内側のこの会社が出しているカセットやCDの目録には107本のTKKGの名が!本当に人気のある小説なのですね。ラジオドラマ?それとも朗読?とにかくこの会社EUROPAからたくさん出ているようです。87巻からはCDでも出てますとありました。ドイツモノ・ジャケ買いだったのが、私にとって、ほんとtollなCDになりました!



いつもテレビを見せてもらえたわけではないですが、カルピスこども劇場はOKだった我が家。この時間帯のアニメシリーズのおかげで、私たち、読んだことなくても世界の名作を、ひょっとしたら原作国以上に知っているかもしれないですよね。私が実際に見たモノで原作を読んだことのないものはいろいろあります。たとえば「ふしぎな島のフローネ」とか。
フローネってオーストラリアに行くのに船が難破しちゃって島に着くんだよね、そこが確か罪人が流される島だったはず・・・。しかし、これ誰が原作を書いたのかしら・・・と思い、Wikiってみました。

17 tolle Kinderhits_a0094449_11193976.jpgするとですよ、これ、スイスの児童小説なんですね
ヨハン・ダビット・ウィースのDer Schweizerische Robinson(「スイスのロビンソン、あるいは難破したスイスの宣教師とその家族。町でも田舎でも子どもたちと子ども好きな人たちにとって教訓的な本」というのが原題なのだとか。ハイジみたいですね。当時はこういうタイトルをつけて「教訓」を教えていたのでしょうね。さて、この物語、ベルンの牧師であったウィース氏が1794年 - 1798年の時期に執筆し、それを自分の子供たちに話して聞かせたのがその最初で、息子のヨハン・ルドルフ・ウィースが1812年から27年にかけて分冊で出版したそうです。ちなみにこのルドルフ氏は前のスイスの国歌を作詞したそうですよ、

さらに調べてみると、岩波文庫(!少年文庫じゃありませんよー!赤帯ですよー)から「スイスのロビンソン」という邦題で翻訳も出ていると。wikiでは2002年となっていますが、これ、復刊重版したんでしょうね。残念ながら今は品切れだとか。

うーん、奥深し、児童文学!
Tracked from ドイツでテレビばっかり見.. at 2007-07-21 23:26
タイトル : Die 10 人気の子供番組
インターネット投票による低予算ランキング番組、Die 10。 今週のテーマは「人気の子供番組」。 多くの日本製アニメが放送されているドイツ。そのため日本人にもお馴染の番組も多くランクイン! 10位にはドイツ人の多くが「マ~ヤ~ぁ~」と声マネができるウイリーでお馴染みの「みつばちマーヤ」 8位はこのフィギュア収集のドイツ人が非常に多い気がするSchlümpfe(日本名スマーフ)。サミットバージョンで登場のSchlümpfe 小さなバイキングでお馴染みの 鼻こすりビッケ(ドイツ...... more
Commented by nyf1403 at 2007-07-21 15:54
「みつばちマーヤ」は原作、読みましたよ、私。挿絵がついていたから子供用の版だったのかな。ドイツの話とはしりませんでした。
ラスカルも原作を読みました。原作はもっともっと、切なかったです。アニメも涙しましたが・・。あの主題歌は難しかった。
ムーミンから赤毛のアンまで、見ています。
そうそう、ムーミン、猪之助は知りませんが、甥っ子は知っています。あれを知らないなんて、ほんと、偏った脳みその猪之助ですよ。
Commented by akberlin at 2007-07-21 18:14 x
フィンランドのムーミン、ドイツでの知名度はめちゃ低い気がします。
相方もしりませんでしたよ。マーヤは・・・すでにオタク・笑。
マーヤとウィリー以外のキャラのフィギュアまで持ってましたから。

「雨上がりの虹はーとてもきれいですね、マーヤ♪」とチータの歌った
主題歌・・・(遠い目)。
Commented by nyf1403 at 2007-07-21 20:22
↑akberlinしゃん、ね、ムーミン、30代40代ドイツ産人間、知りませんよね。甥っ子はまだ10代にもなっておりません。希望の星よ。
次回のいじめるネタができましたにゃ。←鬼ヨメコンビ
Commented by tvhuette at 2007-07-21 23:26
子供の頃、再放送のアタック№1を見て、居間で技マネ、障子を破ってムチャクチャ怒られた私としてはイタリアンな鮎原こずえ、かなり見たいですっ!

そしてフローネに大反応!最終回近くで島脱出、イカダの上で「み、水ちょうだい」と苦しむフローネを見るまで、無人島生活熱にうかされていた私です(笑)。原作では女の子はいない設定だったんですよね、確か。当時の子供名作劇場の主役が女の子が多かったから、やはり女の子キャラが必要だったのでしょうかね???

TBさせてくださいませ~!どうぞよろしくお願いします!
Commented by オカジ at 2007-07-22 14:46 x
初めてドイツに行った時、子どもの頃ドイツに住んでたという友人がお店でマーヤグッズ見つけて「ビーネマーヤ!」と心から懐かしそうに叫んだのがあまりにも印象的で、これをきっかけとしてハッチとの区別をつけられるようになりました。ちなみに、この友人のアダナは「ビッケ」でした(笑)
ドイツで見た日本の名作アニメでは「小公女セーラ」。ドイツ語で見てもやはり泣けました・・・。
Commented by eastwind-335 at 2007-07-22 21:32
nyfさん、こんにちは
私、フランダースの犬よりもラスカルのほうが切なかったです。スターリング少年も楽な人生ではなかったし・・・。最後号泣しちゃいましたよ。
ムーミンは飛び出す絵本を買ってもらい、両親の実家に帰る新幹線の中で嬉しくて何度も開けたり占めたりしていたら、壊れてしまったさみしい思い出があります。猪之助さんは原作も読んでいらっしゃらないのかなあ。日本の翻訳文化って考えるとなんだかスゴいですよねー。
Commented by eastwind-335 at 2007-07-22 21:41
akberlinさん、こんにちは。
相方さん、猪之助さん同様に原作もご存知でないんでしょうか。でも、マーヤのことをそんなにご存知だなんて・・・すごいことですよねー。アニメを見る前に原作を読んでいた、ってことですよね!
Schwabeの嫁クラブまたは嫁入り撫子クラブでの「ドイツ産夫のムーミン認知度」年齢別、地方別等々カテゴリー細かくご報告を楽しみにしています!
Commented by eastwind-335 at 2007-07-22 21:50
huetteさん、こんにちは。
だって、女の子だもん、回転レシーブしたくなっちゃいますよね!。このイタリア語を話す鮎原こずえを見た前後のはず、大林素子とかがイタリアのバレーのセリエAに行ったのは・・・。確かイタリアって女子バレーが強いんですよね・・・。
次の渡独の際にはぜひぜひフランクフルトで待ち合わせて、ゼーゼマンさんちを見つけましょう!実は私、2度も「ハイジみたい」と言われたことがあります。一度は語学学校のクラスメート全員に、そして、もう一度は大学時代の先生に・・・。え?テキストをつっかえつっかえ読んでいたから?東京に馴染んでいない自然児のようだったから?!授業中に夢遊病になった記憶はないのですけれども~(汗)。
ワタクシのほうもトラックバックいたしました。ありがとうございました。
Commented by eastwind-335 at 2007-07-22 22:12
オカジさん、こんにちは。
ビッケさん、私もお目にかかりたいです。そして、よかったー。マーヤとハッチの区別がついていなかったのが私だけじゃなかったと知って・・・。
小公女セーラ、原作を先に読んだ唯一のアニメでした。今でも、仕事が片付かず、机の上がとんでもないことになっている時に、「ラム・ダスとおさるさんが来てくれて、私が上司に呼ばれている間にこの机の上を片付けてくれたらいいのになあー」と思ってます。ん?ラム?いやいや・・・。
Commented by nyf1403 at 2007-07-23 18:07 x
猪之助はムーミン、原作も知りませーん。うち、ムーミンのマグカップなんですが、それで初めてムーミン(アニメじゃないほう)の画をみたんです。アニメはもちろん知りません。
アタックナンバーワン、鮎原こずえの名前がドイツでは違うんですよ。あれ、原作読んだ世代です。サインはVなんてのもありました。木の葉落としに、サインはVでは魔のX攻撃とか、ありましたよん。懐かしいざーます。
フランクフルトのあの教会はどこなんでしょうね。私もご一緒させてください。そして、白いパンを食べましょう。さて、誰がクララの役?
by eastwind-335 | 2007-07-21 13:53 | 日常 | Trackback(1) | Comments(10)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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