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もし、WM10開催国周辺に関心があるのでしたら・・・・(1)

*今日はちょっとマジメな話です

私のようにまだまだ昨年のWM06の余韻にひたっている、そして、いまなお伝わってくる新たな「この日、あの日」の真実(オカジさん情報だと、あのレーマンメモ、実は・・・!、だったそうで)に、胸をときめかせている皆様へ:

もし、WM10開催国、つまり南アフリカ、そして隣国スワジランド王国(Swaziland)にチョットでも関心をお持ちでしたら、どうぞ、うさラムたんの公式HPをご覧ください。
ここ数日、私も冗談めかした文体の超なんちゃって翻訳でお伝えしてきましたが、このうさラムたん&ピオトルのドイツホビットコンビによる南ア・スワジランド訪問の「マジめな報告」(いや、私が茶化した文章にしているだけで、いつだって彼のHPの文章はマジメなのですが)が掲載されています。しばらく続くことになるようです。19日付の記事では、Ennerdaleにある南ア初のSOS Kindersdorfの施設訪問の報告がされています。次の更新では、南アフリカサッカー協会の訪問が報告されます。

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                    よかったら読んでね!

ANAが提供する、山手線内の車内動画ニュース(音声はないのですが)でも、FIFAのブラッター会長も南アフリカ大会会場を視察したと紹介されました。いよいよあと3年なんですね。


In den nächsten Tagen und Wochen werden wir hier ausführlich über Philipps Reise nach Südafrika und Swaziland berichten. Dabei sollen nicht nur die Probleme und Sorgen der Länder thematisiert, sondern auch deren Schönheit und Vielfalt beschrieben werden.

今回の南ア・スワジランド訪問の報告では、経済的・政治的な問題の山積している問題点だけでなく、この国なりに希望や夢をもっていることを、うさラムたんのHPスタッフ、そしてSOS Kindersdorfでは伝えたいと思っているようです。普通は問題点だけをクローズアップし「こんなにかわいそうな国なんですよ」という方法がこの手の報道(報告)の主流ですよね。それをわざわざこう書くということは、この財団は「希望や夢」を共有することから、協力していく国への理解を深めてもらおうと考えているんだろうなと私は思ってます。

ブータンやネパールを旅行した時につくづく思ったのですが、日本で「貧しい」と呼ばれる国でも、その国なりの幸せの尺度があるのですよね。とくにブータンは当時の国王がそのことに積極的に取り組み、GNPならぬGNH(国民総幸福量)という数値を指数にしていました。
鎖国に近い形で西欧化を自国のペースで行い、国に必要なものとそうでないものを見極めようとしているブータンに比べ、ネパールでは、訪問するたびに急激な西欧化が首都カトマンズでは進み、地域格差が目立つようになりました。ネパールの日本大使館で伺った話ですが、日本では支援が目でわかるということを求められるため、植林などが難しいネパールでは、学校や病院をいくつつくった、クスリや医療機器、机や椅子をいくつ贈った等々、数字でわかる支援が中心になってしまうのだとか(というか、その自慢をするおじ様が大使とのお茶の会に同席されていました)。学校を作っても、先生の給料が低いから、学校が成立しなくなっちゃうのに。女性の先生が少ないから、女子の就学率、卒業率が低いのに。最新の医療器具を贈っても使える人がいないのに。だいたい、動かすための電気だって保証されているわけじゃないのに・・。
日本のODAのおかげでカトマンズには信号ができました。横断歩道もできました。信号という概念のない国民にビラをつくって教育するために、これまたたくさんのお金を日本企業は使いました。識字率の低いこの国で、どんなビラを作ったのか、ちょっと意地の悪い関心があります。そんなことにお金を使うのだったら、無医村を廻る日本人医師たちのために、金銭支援をしてあげたほうがずっと国民に喜ばれるのに・・・。
その国の尺度を理解できるようにすることこそが、国際理解教育なのではないかな、と思うこの頃です。

日本代表がもしWM10に出ることができなかったら(可能性は高い)、日本のコドモたちが、いや多くの大人もサッカーを通じて南アのことに一瞬にせよ関心をよせることはないでしょう。ドイツだって、今は強いけれど、3年後何があるかわからないのに、でも、ウアラウプを使って二人の代表選手たちが南アを訪問した。何でもまねするのがいいとは思わないけれど、これは、日本でも取り入れていく必要があるアクションだと思います。今、それを(白々しくなく)無理なくできるのはヒデでしょうか。彼も財団を作ってそういう方向に行きたいようですし。ヨーロッパでプレーをした代表選手として、プレーだけでなく、同僚の生き方を日本に紹介してくれる存在になってくれるといいなあと、期待してます。
by eastwind-335 | 2007-06-20 05:55 | スポーツ | Trackback | Comments(0)

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