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いよいよ新年度

いよいよ4月1日。今日は日曜なので実感が薄いですが、今日から新年度。

3月31日をもって、毎週1度通って仕事をしていた、某大学の付設機関の仕事はおしまいとなりました。
最後の日は、私、先生、引継ぎしてくれる方の都合があって、30日の金曜となりました。

ちょっと前に先生が「お礼に何か本でも差し上げたいから」とおっしゃって下さりました。ちょうど、石井桃子さんが巻頭言の岩波書店のPR誌を読んでいたところでしたので、

「石井桃子全集第一巻をお願いします!」

とお願いしました。いや、もっと堅い本とか辞書とかでもいいカナと思ったのですが(以前、この先生には何かのお祝いの際に辞書を頂き、今も愛用しています)、何があってもずっと手元においておける本を、と考えたのです。

子供のころ、よく読んだ思い出の本(ノンちゃん雲に乗る、3月ひなのつき)が両方とも納まっている第一巻だという話をしたら、先生、ちょっと苦笑いしていたなあ。仕事のときよりも熱心な口調だったかもしれません。

最後の出勤日、机の上に本がおいてありました(照れ屋な先生なもんで)。ああ、こういう日に限ってカメラをもっていないのよね(帰宅してから、携帯カメラがあることに気づいたけれど、すでに遅し)。



普段は一人で昼食を食べる私ですが、この日は、先生が「昼食をごちそうしたい」とおっしゃってくださり、珍しく正門から学外を出て、新しくできたホテル(国家公務員共済)のレストランへ連れて行ってくださいました。私同様に週1で来ている人もちょうど年度末なので、ということで「打ち上げ昼食会」という感じでした(毎年、先生はそういう昼食会を開いてくださるのですが、私が都合が合わず行けなかったのです)。

日ごろ昼食は500円以下と決めている私には、びっくりーのお値段。おいしかったですー。
天気がよく、テラスで食事となりました。ブロッコリーのポタージュ、真鯛のポワレ、コーヒーでした。パンもおいしかった!
このレストラン、多分、教授とかが来るんだろうな。この日も、背広をピチっと着た先生2名(どうみても教授って感じだった)が2名の若手研究者(4月から助教になるのかな)をお連れになって、あれこれとお話になっていました。

お昼から布のナプキンのところで、わいわいとお食事して、学内のあちこちにできたコーヒーショップやレストランの話から、学部間の力関係が働いているときき、役職につくと政治ゲームが仕事になるという話に及びました。私の知っている先生も二人ほど、それがイヤで定年前に辞めてしまい、学内的には後任をおくわけには行かず(理系学部から文句が出たらしい)、学生が一番の被害者になっています。よそごとながら「最高学府がこれではねえ」と内心ふと思う私です。

一番ショックだったのは、この大学の正門までの道はステキな桜並木だったのに、そこに校舎がいつの間にか建っていて、桜は1本しか残っていなかったこと。
私の属した機関の前にも八重桜のよい樹があるのですが、そのあたりに、とある学部がレストランを開くとか。本来は私がいた機関の持っていた土地(というか建物)だったのですが、バーターで別のところに場所をもらうことで解決すみらしいです。
Commented by himekagura at 2007-04-02 16:38 x
どこかでお会いできるかも、、と思っていたのに、残念です。
なんか、先生のお話、すごくわかるかも。最高学府がこれでは、、と思う現状、どこの学部でもあるんですね。
桜の木も、どうなっちゃったんでしょうね?植え替えとか、、してもらえたんでしょうか。
Commented by eastwind-335 at 2007-04-02 21:52
himekaguraさん、こんにちは。
この大学の院は、他大学からの進学希望者も多いので、教員が揃っていないと知ったらショックだろうなあと思います。
文系(特に人文系)は同じ分野でも、時代が違えば専門が違うとなるのですが、理系はそうは見ないそうです。それに学外からのお金をもってくるのも理系ですものね。
桜の木はばっさり。植え替えなしみたいですよ。昨年の東大出版会のPR誌「UP」に、G女子大学に勤める女性教員が桜の木を切らなければならなくなった際の、学内プロジェクトの顛末について短期連載がありました。それは興味深いものでした。どの大学でもできることではないかもしれませんが、こういう教員たちのいる大学で学べる学生は幸せだなと思います。
by eastwind-335 | 2007-04-01 11:03 | 日常 | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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