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あんまり気持ちがよくて

今日、職場を出てから、速攻で渋谷へ行き、2月5日6日のみのレイトショー映画を見てきました。

渋谷のユーロスペースでは、スイス人監督シュミットの回顧上映中。今日は「トスカの接吻」という映画です。これはミラノにある、「ヴェルディの家」と呼ばれる引退した音楽家のための住居のドキュメンタリー。

92人定員のところ、ほぼ満席。

86分という中途半端な上映時間。どうも、テレビ映画用に作られたみたいで、映像は荒かったですが、ナマの音楽に満ちたいい映画でした。

元プロの老人たちが老人ホームで、過去を懐かしんだり、楽器を演奏したり、コーラスを楽しんでいる映画というのが一番わかりやすい説明かしら。もう年をとってしまったために声がでない人もいたりして。みんな、過去の栄光をきちんと主張しているんですよねえ。テノール歌手二人が、歌い方や音の伸ばし方などで自分の主張を譲らないなんていうのも面白かったですね。
若いうちに引退したプリマドンナは「花のうちに引退して、みんなに良いときだけを覚えておいてもらいたかった」と話していました。また、ソリストではなく合唱隊にいたらしき人は、オペラは合唱があってこそ引き立つのだ、と主張します。

イタリア語なので、字幕なしには理解できない映画でした。そして、正直言いますと、あまりに音楽が心地よくて、字幕を読むことができませんでした。

つまり、ほとんどをウットリ眠っていたのでした。イタリア語の会話になると、ぐーっすり寝入ってしまい、音楽になると、ハッと目が覚めるのですが、音楽の心地よさにまた目をつむり・・・。

目が覚めているときに印象的だったのは、オペラ歌手が自分か着た衣装を大切にとっておいて、同じ世代の女性に見せるシーンでした。見せるうちに着用し、振り付けなどを思い出していくシーンです。

疲れた仕事帰りに見たので眠ってしまったことは不覚でしたが、目が覚めている間の話はどれも面白かったです。
Commented by anthonberg at 2007-02-06 06:21
多分仕事の後って疲れが一杯なのでよっぽど面白さがある映画でなければ私も寝てしまいそうな気がします。
特に英語や(東風さんならドイツ語)じゃなかったら聞き慣れないサウンドをずーっと聞くと確かにちょっと眠気も走るかもしれませんよね。でも面白そうな話な気がします。
渋谷のユーロスペースはいい映画が多いですね!
また良い映画があったら教えて下さい。特ヨーロッパの映画はあんまり観れないので…。
Commented by eastwind-335 at 2007-02-06 07:51
本当にいい映画でしたよ。プロの人たちの老後っていうのがよくわかりました。ハープ演奏者であったけれど、楽理の教授になって、何人もの有名なお弟子さんを育てたというかわいいおばあちゃんもいました。
2月、3月は映画月間(ミニシアター系)予定ですので、次の映画もお楽しみに!
by eastwind-335 | 2007-02-06 01:36 | 映画 | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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