Maenner wie wir

ツタヤ半額サービスデーにつられて4本のDVDを借りた私。昨晩から必死に見ています(今日中の返却なので)。うち映画は2本。ひとつはイギリスのレーマンことコリン・ファース出演の「スプリングガーデンの恋人」。そしてもうひとつはこれ↓

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(TWAnetより拝借)

日本では「We love balls」というタイトルでDVD化されたこの映画、ドイツのサッカー映画なのですが、「ベルンの奇蹟」とか「ドイツ夏物語」とは異なり見る人を選びます。

というのも、同性愛者が主人公のサッカー映画なのです(「アタック・ナンバー・ハーフ」のようなコメディなんですけれどもね)。

2003年。小さな町ボールドラップのマイナーチームは3年間もメジャー(つまりブンデスですね)昇格を夢見てがんばっているのだけれど、ゴールキーパーをつとめるパン屋の息子エキーのミスで今年も見送りに。
残念会の席で、エキーは自分の性的嗜好(Schwule)に気づいてしまいます。チームメートは「男のスポーツであるサッカーに同性愛者はいらない。やりたきゃ、ホモのチームでも作ったら」と彼を拒絶します。カッときたエキーは「同性愛者のチームを作る!4週間後に試合だ!」と啖呵を切ります。町中の物笑いの種になってしまい、特に子供の頃からエキーのサッカー生活を支えてきた父親は息子のことが納得できません。

エキーはサッカーを愛する男の町ドルトムントで同性愛者のチームを作ることを決意します。





弟に性的嗜好を告白された看護師の姉スザンネは、びっくりするものの、彼女が暮らすドルトムントでホモサッカーチームを作ることに協力します。本屋で買ったガイドブック(店員が機転を利かせ紹介した)を片手に同性愛者の集まる場所にスザンネと一緒にでかけては悪戦苦闘しつつメンバーを募集。徐々にメンバーが集まります。今は使われていないクラブハウスへ練習場を借りに来たエキーは、オーナーで1966年に優勝目前のドルトムントの大事な試合で、PKを蹴ったカール・シェファーと出会います。良いシュートだったけれども、キーパーのパンチングでクリアされてしまったありし日の自分の姿を、まるで見たかのように語るエキーに、シェファーは使用を許可するのでした。

エキーはチームのメンバーでありスザンネの病院で最も人気のある、彼女も好意を持っていたインターンのスペンと交際しはじめます。「どうしていい男はみんなそうなのよ!」と嘆く姉を抱きしめながら慰め、「ぼくにはお姉さんが必要なんだ」と侘びを入れる弟。
ヘナチョコながらも練習を開始し、チームの息もあってきたとはいえ、実はこのチーム、それぞれが悩みを抱えていました。エギー自身が父親にスペンとの付き合いを告白できません。そんなある日、BVBのホームゲームの応援の最中にまきこまれたトラブルがきっかけで、メンバーそれぞれに同性愛に対しての考え方に違いがあることが発覚しチーム解散の危機に。エキーは、スペンだけは自分の味方でチームに残ってもらえると思っていたのが、「ボクとの交際とお父さんに隠すというのは、正直ではない」と、彼にも去られてしまうのです。
自分の中での倫理観と正直な心の気持ちの間で揺れ続けるエキー。

しかし、すったもんだあったけれど、スペンを除く男たちはチームとして再び活動を始めることになります。それを見て、「オレのピッチが汚された」とエキーたちを冷ややかに見ていたシェファーがコーチ役を買って出てくれ、試合までの日々をトレーニングに励みます。さらには、地元プロチームで活躍していた同性愛者の選手も加わることに。

そしていよいよ試合の日・・・。
それまでチームLattenのキャプテンとしてみんなを引っ張ってきたエキーは、試合開始になってもロッカールームから出て行くことができません。心配してやってきた母親に、彼は吐きそうだと不安を訴えます。すると、彼女は「今日は500回目の試合。私は13年間これまでずっと記録をつけてきたの。どんなゴールだったかもね。あなたは私の誇りよ」と言い励ますのです。

試合はボールドラップのキャプテン、そしてエキーのライバルであったウドーの得点で1点リードされたところで前半終了。そこにスペンが帰ってきて、チームも偶然(ヘナチョコヘディングで)同点に。

そして、試合はLattenが一点リードしているところに、ウドのシュミレーションまがいの行為によってボールドラップはPKを獲得します。ウドとエキーとの一対一の対決・・・・結果はいかに!?


WMドイツチームの練習風景を日本でもZDFのサイトなどで見ていたので、それと比較しながらこの映画を見ている自分に気づいたのでした。

主人公がパン屋の息子だったり
(公開時、監督に就任したて(のハズ)のクリンスマンは気にならなかったんだろうか)
どうみても現代表監督のレヴのような黒状態なのに、言っていることはまるでクリンシーそのもののコーチ(監督)がいたり、
a0094449_15103916.gifウドがカピタンに似ていたり(私はあまり感じたことがないのですが、彼はオレ様らしいですよね。その辺も似せてあるかも)→ちっこい写真ですみません。

別に製作側には特に意図はないのでしょうけれど・・・。

ちなみにこの映画、RTLが製作に参加しているようですよ!
そして出演者も、その後日本で公開された映画(ベルンの奇蹟とか、ヒトラー最期の12日間とか、白バラの祈りとか・・)に出ている役者さんたちなのです。
私はスザンネ役の女優さん(ポスター左)が気に入ったなあ。


映画の中で「ドイツは何でも許されるけれど、一つだけタブーがある。それはホモはプロサッカー選手になれないこと。でも、比率からいったら30人はブンデスリーグにいるのよ」と台詞がありました。先日もブンデスの選手に同性愛者がいるか、みたいな記事がドイツ語のサイトに載っていたように記憶しています。この映画は全くのコメディーで、イヤらしい感じは全くありませんが、ただ笑って見るというのではないある種の問題提起も含まれているようです。

ということで、冒頭には見る人を選ぶと書きましたが、別に戸惑うシーンはなし。「ドイツ夏物語」のほうが、日本人女子にはもっとドキドキなのではないでしょうか。実は誰でも面白くみることができると思います。
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by eastwind-335 | 2006-12-10 00:57 | DVD | Comments(0)

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