「おもてなし」の基本はどこへ?

お稽古事の妹ちゃんの結婚が決まりました!
いつも愛らしくて、賢くて、キャリアのステップも着実に踏んでいて・・・と文句のつけようのないお嬢さん。

実は、私はお母さまとのご縁が長くて、かねがねお話を伺っていたお嬢さんだったのです。ひょんなことから、お稽古事の社中が一緒になるとは・・。ご縁の不思議さを感じます。

で、社中でお祝いを用意することに。妹ちゃんの次に年が若いのがワタクシ。
本当は先生や先輩方にお品を確認していただくのが良いと思うのですが、この寒さ。卒寿を迎えるような年齢の皆様にあれこれと頼むわけにはいきません。ということで、私が参ります!と手をあげました。

しかし、いま、書道具屋さんって減っているのです。私が先生のお宅に伺うようになってから10余年。その間に2軒ほどお店を閉めてしまいました・・・。
また、書道具を扱うお店が必ずしても私たちが買おうと思っているものを扱っているわけではありません。

例えば、今回、東京で書道をやっている人だったら必ず名前を挙げる某店は私たちが贈ろうとおもったものはありませんでした。
先生に「どーしましょう!?」と電話をしたら、鳩居堂はいかが?と。その足で鳩居堂へ向かいました。

鳩居堂の2階は飽きることがない場所の一つですが(とくに書道を始めてから)、残念。欲しいものについては、いまは鳩居堂製のものばかりを扱っているそうです。

でも鳩居堂さん、すばらしい!きっといとうやさんにありますよ、と。

実は私、そこが新しいビルになってしまってから、なんだか足が遠のいてしまった私。特に書道道具の扱いは小さくて、なんでもないような道具すら、以前も「うちにはありません!」といわれたので、ちょっと不安。

ところが、ありました!ありました!ありました!おお。

けーど。
包装が・・・。うーん、うーん、うーん・・・。
お祝い、しかも結婚のお祝いだから、と言っても、黒字に白のローマ字表記包装紙しかありません!と。

もちろんデザイン的には「オッシャレー」なんだと思います。けど、結婚のお祝いに黒と白だけの包装紙ってどうなんだろう・・・。

本人は気にしないかもしれない。でも、やっぱり、お祝い事だから、お祝いの色にしたい。
有料パッケージもある、というのでじゃ、そちらを・・・というと・・・。

パッケージコーディネータに相談(30分)して紙を決める(30分)のにかかる費用が2000円。
紙や水引代は別。

え?え?え?

結婚のお祝い用の紙の扱いはないのですか?というと、それもコーディネータに相談ください、と。
すっごく小さなものを包むのに1時間時間を取られて、単なるキャラメル包みだった、となったりしたら・・・(唖然)。

文具の店で、お祝い用の包装紙の用意がないなんて。
まさかのことに、私、思わず「お祝い事に黒白、は最近はあることなんですか?」と言ってしまいました。それに対してよいも悪いは言わず「これしか包装紙はありません」と。
さすがにレジにいたうちの年長者が、「上に伝えます」と。ま、伝えたところで、「うるさいコトいうオバさんだな、そんなこと言うのは滅多にいないだろうよ。有料サービスを使ってもらえ」と上が切っちゃうかもしれないけど。

昔、某大学にご主人がフルブライト教員として来日するのについてきたアメリカ人奥様を恩師がアテンドすることがあり、私も一緒の席につくことがありました。そのとき、大したことではなかったのだけど、彼女たち一家にはとても良い思い出になることがあったので、お礼になったから、と私たちに香典袋にどこかで買ったというしおりをいれて届けてきました。
あー・・・!きっといろんな人にこうやって渡したな・・・。
私は勇気を振り絞って「これは、亡くなった人の家族にお悔やみのために渡すお金を入れる袋だから、お礼に使ってはいけません」と言いました。奥様は赤面。白人の赤面って本当に真っ赤になるのね~と知りました。
買ったお店に「プレゼントを入れるのに使う」といったら「Nice!」と言ったそうな。

新しいビルを建てた時、社長のインタビュー記事を読みました。日本人向けじゃなくて外国人にその目は向いている。
そこへ行ったら間違いなくある、という地味な文具はすっかりなくなってしまいました。ロフトでも売っているような文具ばっかり。

日本の一等地から発信する日本の文化をしっかり守ってほしい銀座の文具店。おもてなし、とか街を上げて言うんだったら、本当のおもてなしを見せてほしい。OMOTENASHIというか、「表無し」っていうか、意味が変わってしまうようなことをしてもらっちゃ困ります。
日本の文化には型がある。喜びの色がある。哀しみの色がある。
来日外国人に、「見た目がジャパニーズ」じゃなくて、日本を見せてほしい。
おもてなし、は、Cool Japanではありません。観光客集めの言葉ではありません。

っていうか、わたし、あの「おもてなし」って言葉は間違った日本語になっていると思う。
「おもてなし」と言っちゃった時点で、それ、もう「おもてなし」の精神がなくなっているから。ま、博物館に展示されている仏像(本堂から出された時点で「魂」抜かれてる状態)と同じだと思う。

本当にがっかり。日本製の文具だ、と貼るんだったら、日本の常識もちゃんと持っていてほしい。
あああ、売らんかな、なお店に成り下がってしまったなあ、とがっかりしながらお店を後にしました。

素敵な優しい色の紙を見つけて、昔おもちゃ屋でバイトしてた時に体得した「キャラメル包み」で私が包んでもいいのかしら?


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Commented by olive oyle at 2017-11-21 10:52 x
おもてなし おもてはなくて うらばかり ですよね・・・。
なんでもかんでも「お・も・て・な・し」って、なんか寒気がします。

キャラメル包みでもいいんじゃないでしょうか。でもyoutubeを探せば、ななめ包みの動画もあるはずです。意外と難しくないのでやってみられては?一度練習して、練習用の紙に折り目などを決めてからその通りにやってみればそこそこ大丈夫かと思います。

それにしても、包装の相談だけで2,000円ってそれは断られること大前提のお値段ですよね・・・。それだけいっとけばまさかだれも頼んでこないよね?というお値段せっていなんじゃないでしょうか。

良い贈り物になるといいですね。
Commented by eastwind-335 at 2017-11-27 18:22
olive oyleさん、こんにちは。お返事遅くなりました。
200円もしないピンクの紙を買い、斜め包み(これもアルバイト時代に体得してました!)で包み直して、社中の先生に預けてきました。
「オ・モ・テ・ナ・シ」は「アンダー・コントロール」と共に私の中では、「ウソ」と意訳されています。
あとで調べたら、銀座には素敵な書道具やさんがあるようなのです!近いうちに伺おうと思ってます。またブログで紹介できたら・・・と思っています。
by eastwind-335 | 2017-11-20 19:46 | 日常 | Trackback | Comments(2)

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