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政治をして!

私は基本的に「不倫」は誰にとっても、結果としては当事者の周囲が幸せにならない、当事者の周囲を幸せにしない行為だと思います。だから、私流の三段論法でいえば「当事者も幸せではない」と収めたいところですが、そこは人の心の不思議なところで、幸せの物差しの尺度は一つではないことを教えられる。
人間が動物である以上、私は、不倫という行為は絶対になくならないと思う。

昔は、不倫っていうのは(いわゆるお妾さんのような「囲われている人」も含め)、表に出ない、出さないっていうのがルールだったと思うんですよね。だから、文学の素材になったり、映画のネタになったりもしたんだと思う。

つまり、一般には下衆な行為とされてきたのだと思います。うちの亡くなったおばーちゃん的言い方とすれば「堅気の人」には縁がない。

ところが「ゲス不倫」という表現が出てくるほど、この数年、不倫がポピュラーになってきた。「ゲス不倫」の「ゲス」は当事者のバンドグループの名前からついているようだけど、不倫にカタカナの「ゲス」がついた時点で、ま、記号化されちゃったかなーと。

不倫の「幅」が広がったなーっていうか。誤解を恐れずに書けば、芸能人は堅気の人であることを求められない職種だったはず。アイドルが「アイドル」だった時代は偶像だったから、事務所が厳しく生活を制限している中で、レンアイがあったり不倫があったりしたのだと思うのだけど。アイドルの人気はその「約束」のなかで育っていったと思うのだけど。

事務所が育てたアイドルを愛でる、という20世紀的な状況から、「オレ(私)がCD買って作り上げた」というプチ「旦那衆」的発想でアイドルに接する21世紀的状況へと変容していくなかで、昨今の芸能ネタの受け取り方もだいぶん変わってきたなーと思う。

こういう芸能人の「不倫」ネタは毎週金曜日の写真週刊誌から出ていたと思うのだけど、今は「木曜日」なのね。

と思っていたら、昨日は、民進党の幹事長に名前が挙がっていた女性議員の不倫問題から「離党」の状況へ。
最初、新党首が彼女の名前を挙げたときから、私は、えー、幹事長っていうのは、党首以上のまとめ役の能力が必要なのに、あんなに大切なことも「キーキー」した物言いしかできない人でいいのかなあ(「保育園落ちた」問題の時に、保育園問題を取り上げたのは良かったけれど、要するに他人のふんどし(ツイッター)を使ってじゃん、と思ったのでした)とか、自民党のあのメガネつけまオバさんのことを忘れたのかね、民進党、と思ったり、まあ、あの政治嗜好の新党首を選出した時点で、「民進党と「大きい方の与党」とどこが違うんだろう」と同僚たちと憤りを語り合ったりしていたのだけれど。
数日したら、党内の反対意見が大きく、幹事長はもう少し政治経験のある男性議員になっていた。

スポットライトがあたった彼女には可哀そうだけど、幹事長という役職は性差なくもっと重み(政治家としての経験)がでてからする仕事だから、ようやく人(議員)を育てる気になったのか、民進党、と思っていたら、違う、違う。木曜日に出るニュースに先手を打った形だったというだけだったのでした。顕在化された時系列的には、ニュースがあと、となるのかもしれないけれど、党の総意というよりも個人的なこと。

世間の彼女を見る目が厳しくなるなかで、野党議員としてどういう政治家になっていくのか、彼女の政治活動は注目をますます浴びるよねーなんて同僚と言っていたら、離党する、と。

反省の色ないじゃん。
迷惑をかけたとかなんとか記者会見では言っていたけれど、結局「離党」という名前で逃げたなーって。
離党しても国会議員なんだよねー。
頻繁に相談に乗ってもらっていたけれど、不倫ではない、というのだったら(NHKが「男女の関係はなかったと言ってます」とアナウンサーがニュースを読むのが、ホントいや。そんな言い方をしなくても表現はあるだろうに)、党に迷惑をかけたから、なんて詭弁で離党する必要はないはずなのに。

惜しいよね、じゃなくて、そんな軽いことでいいのか、国会議員!っていう憤りですよ。ほんと。
個人の生活をみんなが目を向ける必要もないほど、政策で自分を語ってほしいのに。同性として、本当に残念。オンナを捨てろ、とは言わないけれど、ガード緩すぎ。まあ、国会議員は目立つようになるほど堅気ではできない仕事ですけどね。

また、このニュースの影で、たとえばウラジオストクで私たちのしらないコトが進むのではないか、とそっちのほうがもっと不安です。ええ。


by eastwind-335 | 2017-09-08 07:05 | 日常 | Trackback | Comments(0)

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