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日はまた昇る!(2)身体の準備

ホタテ道を歩くために体力をつける努力を、特段したわけではありません。何度も「スポーツセンターでベルトコンベアーの上を走るぐらいはしておいたほうが」と思ったのですが、今年は2月にインフルエンザ、3月はロンドンで体調不良、4月は仕事のことでイライラが、そしてGWは風邪をひいてしまい・・・と、欠勤を避けるために(有休は大切にとっておきたかったから)、出勤しないでよい土日は体を休めることが優先になっていました。

時々、職場で、思い出したように自分の部屋がある6階まで階段で上がる、降りるということはしていました。でも毎日ではありません。

そんなさなか、ホタテ道を歩いた人たちで作っている親善団体のHPを見ていたら、5月の末に大山ハイキング参加者の募集が。
実を言うと、「高尾山」にすら登ったことのない私。大山も高尾も「山」という括りでこそ一緒ですが、その違いはわからないまま、勇気を出して応募しました。

ケーブルカーも使うとあったので、「楽しいハイキング」と思っていたのです。

割と早い時間の集合だったのですが、実際には、スタートがやや遅れ、さらに、ケーブルカー乗り場までのバスがものすごく混んでいた(=ケーブルカーにもすぐには乗れなかった)こともあり、実際に登り始めるころには午前10時を回っていました。好天に恵まれたのですが、つまり、暑くなる時間に20余名という大人数で歩く。

ただでさえ大山銀座と言いたくなるほど人が多い土曜日。
私は「体力のない組」にいれてもらい、黙々と歩きました。会の主宰者の方々が気を使って話しかけてくださるも、ちょっぴり愛想ないお返事になってしまいました。平常の私はエンドレスなおしゃべりですが、歩ききれるかすらわからないのに、チャラチャラして途中で迷惑をかけてしまったらどうしようもありません。

私としては、この大山歩きは、ホタテ道の予行なのです(真剣)。
自分の体力や足の状況を確認しなくてはならないのに、おまけに愛想よく、というのは私には荷が重すぎます。
今思うと、失礼を重ねて申し訳なかったのですが、おかげで体得できたものは大きかった。





大山というのは結構急な山。そこを20余名が一団となって登っていくのです。それはどういうことを意味するか。
「自分の前を歩く人次第」ということなのです。自分の足を置く場所にまだ前の人の足が置いてあったり、後ろによろめいたりする人もいるのです。東京の街を歩くように、人の間を縫うように歩くことはできない。
また、たまたま、私の前を歩くストック利用者(複数)が振り回すように使ったので、私はかなり緊張。
ということで、歩き始めることによってできるテンポの維持や塩梅が、初心者の私には難しくなってしまい、あげた足を下すはずだった場所におろせない(ストレスによる)疲労が早めに蓄積されていく感じがありました。かといって、前を歩く人に「ストックを後ろに払わないで」とは言えないので(私のほうが「よそ者」なので)、「小さな歩幅で歩く」練習になる、と言い聞かせて登っていました。

山で何を食べたらいいのか。
これは、好日山荘の方が良いことを教えてくださったのです。絶対におにぎりはoutとのこと。傷むから、と。コンビニの添加剤ばっちりな安い菓子パン(日持ちするもの)が一番よいのだそうです。じゃなかったら、サラミをパンにはさんだもの。マヨネーズで和えたものはダメと。
当日は、私は、豆乳パンにサラミと前夜洗って水けをきっておいたセロリの葉をはさんだもの、蜂蜜を塗ったもの、そしてミニトマトを持っていきました。あと、ドライフルーツとくるみ。飴は私は日ごろ舐めないので不要。水はこの日は暑かったので600mlの水や麦茶のペットボトルを3本持っていきました。実際には1本を飲み切ったぐらいです。

頂上に着くとき、右足の付け根が少し痛み始めました。これは、ストック無しで歩いた後日の高尾山でも少し感じたことなので、歩き方に問題があるのだろうと思います。
幸い、大山でも高尾山でも靴擦れはできなかったけれど、足首の周りが痛くなりました。
大山では、もうちょっとしたら足が動かないかもーって思いながら降りてた時に、会員の方が「ストックを使ってみてください」とご自身のものを1本貸してくださったのです。心の中で思っていたのに、つぶやいてしまったのかしら・・・と焦っていたら、降りるときこそストックです、と。後ろから見てあぶなっかしい足取りになっていたのでしょう。
ストックの持ち方、使い方を教わりました。正しく、早めに使えばよいのだ、と思いました。

ちなみに靴擦れができなかったのは、実際にその靴を履いて街歩きをした時に靴擦れしたところはあらかじめバンドエードを貼っておいたのと、少しでもあたってるなーと思ったら、休憩時に早めに塗り薬を付けてバンドエードを貼ったからだと思います。私は靴擦れができやすい「白魚の足」の持ち主で(実は昨日も久しぶりに履いた雨靴で油断していたら靴擦れだらけになってしまいました(とほ)。

山タイツについては結果がでませんでした。特にこの日は暑く、履いていたからなのか、他の要因からなのか、熱中症のようになってダウンなさった方がでてきました(そのため、下山途中から、コースを二つにわけることになった)。私は幸いそこまで体力は落ちなかったのですが、「もう足をあげることはできない」と焦ったのは事実です。山タイツについては、出発直前まで買うかどうか悩みました。

ということで、この大山ハイクは、いろんなことを体験しながら「こうしよう」「こうしてみようかしら」と思うことができたのでした。

そうそう。山を登り下りするときは余裕がなく、自分が足を止めれば後ろに迷惑がかかるので、あんまり写真はとれないなーということも実感したのでした。後日、一人で高尾山に行った時は「休憩=写真撮影の時間」としましたが、やっぱり上りの一番辛いとき(ペースをつかめなかった時)は写真どころではなかった。
by eastwind-335 | 2017-09-01 05:30 | 旅の思い出17ヤコブの道 | Trackback | Comments(0)

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