計画は疎をもって良しとす?(34)雨降って地固まる

天気予報で降りますよーって言われていたので、いきなりの雨の朝も気になりませんでした。やや肌寒い感じ。持ってきたセーターと薄手のダウンジャケットが役立ちそう。
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基本的には8月末は「夏日」だと思います。けれど、雨が降ったら一気に10度は下がるのがヨーロッパなので、私は必ずポケッタブルのダウンジャケット(ほんと、小さくまとまる!)とカシミヤのカーディガン、ウールの薄いVネックセーターは私の必需品で、もう「旅用」が決まってます(ということで、いつも同じ格好の写真だけが残る・爆)。
あ、機内はどういうわけか「寒い」ことが多いので、これらは機内持ち込み荷物に入れてもいます!

前置きが長くなりました。
月曜日の軒並み博物館は閉館日なのですが、ノイエピナコテークはやっている。そこを見学してから、買い物をして一日ブラブラしようかと。
私の部屋の前はアパートメント。バルコニーから見える風景はこんな感じでした。
中央駅からも近いし、こんなところに家があったら楽しいだろうなー。カーテンのないお部屋にお住まいの方はお兄ちゃんでした。シンプルな生活をしているのでは?と毎朝・毎夕と私自身がカーテンを開け閉めするたびに想像したものです。
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この日はちょっぴり遅めの朝となりました。ホテルの前のアパートの上で工事をするためにはしご車を設営するところを見ていたからです。なかなかはしご車の上が屋根にひっかからず、ついには強引にぶつけて乗せてました。大丈夫なのかなあ?アパートの住人も心配そうにのぞき込んでましたよ!写真はようやく上につけられた時のこと。
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朝ごはんはこんな感じ。まずはヨーグルトから
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続きまして、メイン(笑)。
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野菜不足が気になります。二日に一度は青汁をヨーグルトに入れたりしてますけれどね。

さて、三日連続でピナコテークの最寄り駅に通ったわけになります。
ミュンヘン工科大学の壁を見るとヨーロッパの大学の基本「リベラルアーツ」を象徴するマークが並んでいました。
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教養教育、という言い方を日本ではしますけれど、「教養」という日本語が意味するところと、本来のリベラルアーツが一致しているのかどうか・・・。

ノイエ・ピナコテークはほぼ朝いちばんで入りました。
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ま、平日の朝に美術館に来るなんて、観光客かリタイアした人たちか、でしょう。でもそれなりにチケット売り場に人はいるのです。
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朝いちばんだとロッカーもこんな感じになっているんですよー。知らなかったー。
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これすら「芸術作品」のように思います。
日本の新幹線のお掃除をなさる皆さんの立ち居振る舞いが海外で評判だそうですが、私はこのようにロッカーのドアを開けているノイエ・ピナコテークのお掃除の方にお目にかかりたいです!これぞドイツ!って感じがします。

去年も来たはずなのに、なーぜーか、初めて見た気がする絵ばかり(笑)。
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女流画家の絵が気になります。
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当時の女流画家って、どんな人生を送っていたのでしょうね。
この絵はMarie Gabrielle Capet(1761-1818)というフランス人女性画家のAtelierszeneという作品です。1808年の作品とのこと。

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おかしいなー、ノイエというよりは、アルテじゃ?と思う絵もちらほらと。壁に解説がありました。アルテが改装中なので「ゲスト」としてアルテ収蔵の作品を飾ってるそうです!
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壁の色が落ち着いているので絵も見やすいのですが、なんか展示場の作りが「現代すぎる」感じというか・・・。このあたりが改装したからなのでしょうね。風景がばかり集めた部屋。
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絵の全体に圧倒されつつも
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私がついつい目に行ってしまうのはこういうところだったりします。
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この絵はJohan Christian Dahlというノルウェーのロマン派の画家のMorgen nach einer Strumnachtです。
難破したボートを前に悲嘆にくれる若き主人を見上げる飼い犬。

部屋の構成についてはあまり気にせず歩いていましたが、ロマン派の絵の部屋にいたのかな、と帰国して写真を見て気が付きました。
というのも・・・。
しばらく歩くと、以前、別のドイツの美術館で見た画家の名前があちこちに!
これはフリードリヒ。Gartenlaubeという作品です。
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以前ベルリンで見て、一目で好きになった画家Ferdinand Georg Waldmuellerの絵も!
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Die Erwarteteと題するこの絵、何も知らずに歩いている女性を、一輪の花を握ってひざまずいて待つ男性の表情がなんとも言えません。
ああ、巧く行きますように!と絵を見て思わず応援したくなっちゃうほど。

初めての画家ではない、といえば、Gabriel von Maxの絵も!
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『うたかたの記』の巨勢のモデルになった画家原田直次郎のミュンヘンでの師として有名です。ま、私はそのことを昨年の埼玉県立美術館での展覧会で知ったのですが。そのときにもMaxのサルの絵があったので、サルの絵の下にMaxの名前があった時にはすぐに反応しちゃいました。
個人的には「サル」の絵はあまり好きではないのだけれど、Maxのサルの絵はなんというか、彼のサルにしか許していない心の領域が伝わってくるようで、つい見てしまいます。そして、すぐに目をそらす(笑)。いや、この絵をじーっと見つめられる人、いるのかしら?

動物の絵として、もう一枚ご紹介。これはWalter Craneという画家の作品。名前からするとイギリス人っぽいなーと。ただし、私はスマホを持たないので、その場では作品名と画家名をカメラに収めるだけ。帰国してブログを書くときに初めて調べるというズボラさんです。
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波を馬に見立てたDie Rosse des Neptun。帰国して、ググって知りましたが、えーっと、この画家はやっぱりイギリス人でウィリアム・モリスたちとアーツ・アンド・クラフト運動を行っていたそうです。

ちなみに、この時のピナコテークではイギリスの絵画の展示もやっていました。グラスゴー美術院出身者の絵だったはず。

で、一番の収穫はこの絵。
やっぱりミュンヘンだもん。こうじゃなくっちゃ。
Max LiebermannのMunchener Biergartenです。
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私はこの風景をノイエピナコテークで目にして、もしフリードリヒが生きていたら、この風景を絵にしてもらいたい、と思いました。
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この空間の美しさに私はしばらく足を止めてしまいました。ああ、本当に日本の美術館の天井の低い事よ。でも地方の美術館には時々、ハッとするようなエントランスの建物もありますから、嘆くばかりではいけません。しかし、東京のそれは・・・。うーん。なぜ、会社のビルやマンションは無用なほど高層なのに、空間としての高さを生かした中層の建物ができないのか。

さ、今日はお買い物の日と決めていたので、街中へ。
絶対買おうと思っているのは、ヘルビーのEM16応援ソングのCDと、バイヤンの開幕戦の国歌斉唱をしたあのお兄ちゃんのCD。でも、CDショップも本屋もマリエンプラッツあたりではみかけていない。マリエンプラッツにはそれこそ28年前にもあった本屋さんがあるのだけれど(これはドイツのチェーン本屋)、改装中。

ということで、中央駅の観光案内所でCDショップと本屋さんの場所を教えてもらいました。担当の人も「え?観光名所じゃなくてCDショップ?」といいつつ、サターンがあるよ!と。
もうサターンしかCDショップってないのかしら、ミュンヘンは・・・。

で、私はてっきりEM16応援ソングはヘルビーの棚にあるのかとおもい、コラボしたDJのことをチェックしてなかったのですが、ヘルビーの棚にない!で、店員さんに「ヘルビーがEM16の放送の時にテーマソングを歌いましたよね、あのCDありますか?」と尋ねたら、「ああ、それヘルビーの棚じゃなくて、こっちだから」とFelix Jaehnの方にあったのでした。
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で、ふと、「あ、
バイヤンの開幕戦の国歌斉唱をしたあのお兄ちゃんの名前、書いてくるの忘れた!」とミスを思い出し・・・。
今度はinfomationのお兄さんに「あのうー、金曜日にアリアンツでブレーメンとの試合の前に、国歌を歌った歌手のCDを買いたいんですけど」と言ってみました。すると「え?金曜に国歌を歌った?」とお兄さん困り顔。ところが、隣にいた別のお兄さんが「バイエルンミュンヘンの試合の前に歌った若いやつだろ?〇×▽□◎だよ」と。〇×▽□◎?え?なんとかスコ?
するとお兄さんが笑いながら、ついてきな、と。「Tim Bendzkoの新しいアルバムは9月に出るから古いのしかないよ」「明日日本に帰国するので、今あるのでいいです。ところで、なんとかスコ(なんせメモリーが少ないからベンドゥツコなんてすらすら言えません!)って人気があるんですか?」「うーん。まあね。若いんだよ」「どうして、私が尋ねた歌手の名前をすぐにわかったんですか?」「そりゃ、テレビで見たしさ」と。でもまさか、極東のおばちゃんにこんなこと尋ねられるとは思わなかったことでしょう。どういうタイプの歌手か尋ねたところ「あー、若い、若いポップ歌手だよ。気に入るかわからないなあ」と私の手元のもう一枚のCDを指さしながら笑って言いました。
とりあえず2枚買ってみることに。
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帰国して聞いてみると確かになんとも軽い。声の質が軽い感じがします。あんまり主義主張のない声というか・・・。でも歌手の苦悩を聞き手も背負わなくてよい感じというか。Jpopに私が感じるものと一緒。ドイツもこういうタイプの歌手が人気になってきたのでしょうかね・・・。
そして!CDだけでなく、これまで見つけちゃった!
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ホタテ道DVD。10年ほど前、ドイツに旅した時に本屋に平積みになっていた原著。その数か月前からZDFでホタテ道プロジェクトが始まっていて、ブログの写真をよく見ていたものでした(文章じゃなくて写真ばかり見てた)。こんな本に気付く日本人は私ぐらい、と、勝手にひとりでコソコソ訳してみようと思ったのですが、そのうち、『巡礼コメディ旅行記』として翻訳が出たのでした。それがどうも2015年に映画化されたようで、この夏いよいよDVD発売。原作のペーパーバックまで平積みになっていた!
我が家は世界のDVDが見られるデッキがありますので、躊躇せずこれも買いました。が、まだ見てません。もう一度翻訳を読み直してからじゃないと、なんちゃって脳内同時通訳器も作動しなさそうで・・・。

そして精算してもらうとき、レジにいたお姉さんが「えーっと、こっちに住んでいるのかな?それとも旅行?」と質問してきました。旅行だと答えたら、免税手続きをしてあげますから、と。フランクフルトのサターンは何度か利用したことがあったけど、お店のほうから免税手続きを言ってきてくれるとは!

お店を出ると雨の降りがやや落ち着いていました。そして、意外なところにバイヤンのファンショップがあったので、今週の練習日程を確認に行きました。帰国は明日なのですが、夜便なので明日はゼーベナー詣もありかな?と。
すると「今日、夕方から公開練習で、そのあとは今週は公開しないのよ。今日夕方から時間があるんだったら、行きなさいよ!」とレジのお姉さんが親切に教えてくれました。
急いで、マリエンプラッツの行きつけのお店でお土産を買いそろえ、自分の今回の旅行の記念になるお土産の下見をして、一旦ホテルに戻ります。
お昼は日本から持ってきた無印のバームクーヘンと日本から持ってきた個装のドリップコーヒーを流し込むことに。
以前だったら、Nordseeあたりでスモークサーモンを挟んだサンドイッチを食べたりしていたのですが、朝も似たような食事になるので、お昼のチョイスが減りました。誰かと一緒だったらお昼を必ず食べますが、一人旅になると、ほんと、どうでもよくなってしまいます。

さ、ゼーベナー通りへ!

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by eastwind-335 | 2017-03-18 12:43 | 旅の思い出16僥倖旅行 | Trackback | Comments(0)

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