レントな旅(13)白い崖の上を歩く

今回の旅行は家人の都合の旅行。ずっとロンドンにいてもいいのだけれど、家人がロンドンが苦手。ということで、家人の希望優先の旅行計画です。「セブンシスターズに行くには遠いけれど、ここにも白い崖があるらしい」とドーヴァーに関心を持った様子。

私はそうなると、崖の上をトレッキングね、とワクワク。イギリスの家庭小説には、一本の道をただただ歩いていく、というシーンがあり、一人で「雨が降っても傘をささずに歩くのね~」なんて小説の挿絵のような風景を頭の中に描きました。
しかし、家人から「雨がふったら行かないよ」だの「ちょっと見えたらいいから」だのと。
幸い、ドーヴァー城を出るころには空から日が差してきた。
城から崖の連なる場所まで歩いていくのか、とワクワクしていたのですが、家人が「疲れたからタクシーで行きたい」と早々にタクシーの手配をしちゃった。
到着!
本当はこの崖の一番奥に灯台があるそうですが、帰りの電車も決めてあったので、時間を決めて歩くことに。
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ここもナショナルトラストとなっています。
自然によって木も形作られます。
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あれ?入口は扉になっているんだ・・・。
この扉を開ければ、様々なオリジンの人との出会いが待っている。
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ここに扉があるのは馬がいるからなのだそうです。飼育されているようですが、放し飼い。犬はリードをつけてください、とのこと。
確かこのご一家もリードをつけてたはず。
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ふと、横を見ると、馬が走ってる!迫力がある!
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あっという間に通り過ぎちゃった。カメラを構え直したら、もう後ろ姿!
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何頭もいました。夜はどうしているのかしら?なぜここで馬が飼育されているのかしら?等々疑問はつきません。
帰り際には馬の近くまで行って写真を撮っている人たちもいました。写真よりももっと近づいている人たちもいました。
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振り返ると、ドーヴァー城が。絵心があれば!と自分の才の足りなさを残念に思った時でもありました。スケッチのしがいがありそう。
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このあたりはまだ道がよい。そしてご親切にも撮影向きとか、自転車はいけないだの、とピクトグラムを使って利用者に注意を促してくれます。

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パブリックフットパスとしてできた道なのですねー。
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お、白い崖が見えてきた!
イギリス独特の曇ってるような晴れているような空模様。
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砂利道もそろそろ終わります。
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前日、雨がふったこともあり、やや道がぬかるんでいるところも。しかし、一般には時折砂利道が出てくるときもあったりで、歩きやすい道でした。どんな靴で歩くのか見ていましたが、3月だったこともありサンダル組はいませんでした。

要所要所にこんな柵がありました。
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ここから先はすごく急な下り道にあるから、馬が落ちたりしないように、かもしれませんね。
いや、馬だけでなく、人間も。
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高いところから見るとこんな感じ。
人が歩き、地を固め、だんだんと道が作られていったのがわかります。先達の歩みって偉大。
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何所を見ても素晴らしい風景だったのですが、白い崖の写真の一番のお気に入りはこれかな?ちょうどうまく晴れてきたし。向こうにも道があるのがわかりますよねー。
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キミの好きなイギリスのミステリードラマの舞台みたいだな、と家人にからかわれましたが、確かにここで事件が起きてもおかしくないかも。

かなり下に降りて振り返ったら、こういう風景が待っていました!
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海からみたらどんな感じでしょうね・・・。

韓国から留学中というお嬢さんたちは崖っぷちに座って撮影中。
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やんちゃな男の子がいたり。お父さんが注意することもなかったので、これぐらいへっちゃらなのでしょう。日本だったらどうだろう?
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もうすこし降りてみた。海が一層近くなる。
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そんなところでたたずむ人も。私が思うイギリス、という感じでもありました。なので、こっそりシャッターを切ったのでした。
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花の名前はわかりませんが、茶色っぽい場が続くなかで、この黄色は印象にのこりました。
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ウサギ穴なのか、モグラ穴なのか。地面のあちこちにこんな穴もあったり。
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そろそろ帰りましょう。
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お茶を飲んで、一息つきます。
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ナショナルトラストのカフェなので若干期待したのですが・・・。
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いろんなケーキが用意されていました。
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けれど、お味はちょっぴり残念でした。パサッとしすぎてた。
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店内はいい感じですよー。
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タクシーを呼んで駅へ向かいます。
気が付いたら、城の外壁を回ってた。
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今度はフランスからフェリーでドーヴァーへっていうのを体験してみたいなー。




大学生の時、ドイツ語初級で仲良くなった数名の友達と2年生になっても引き続き履修した講読クラス。
単に、週に2度ぐらいは同じクラスを取ろうよ、という友情の証。
あのころの私は、「おばあちゃんになったらドイツへ行くぐらいのお金が溜まってるはずで、そのときに挨拶ぐらいはドイツ語でできたらカッコイイだろうなー」という超ロングスタンスで、話せるようになりたい、だの、就職に役立てたいだのの夢も野望もない学生でした。

ある日、教師から物語の一部を訳するように言われた私。予習はしてあったものの、「日本語訳」までは完成させていない。だから、頭から教科書に書き込んだ単語の日本語を読み上げていく音声がボツボツと口から出ては消えていく。
もう少しで苦行も終わり、とおもったら、「Klippe」という単語で躓くことに。私が「絶壁」と訳そうとしたら、先生が、前後から考えるともう少し違う日本語がよいでしょう、と、簡単に終わらせてくれません。ワタワタしていると「断崖」と黒板に書きました。予定外の展開になってしまい、「崖」の音読みを思い出せない!先生に「キミ、これは日本語ですよ」と呆れられ・・・。英語だったらわかるのかな?と「ドイツ語と似てるでしょう?」とcliffとも書いてくださり、ますます頭の中は真っ白に。
隣に座っていた同級生が「だんがい」と平仮名で紙を回してくれて、「えーっとえーっと、がけ、です」といって放念してもらいました。

そんなこともあったけれど、「脱落しないでよくがんばりました」の意味なのか、最終成績は80点はついていた。
ちなみに、その「崖」でスッタモンダしたテキストのタイトルは「Ende gut, Alles gut」。終わりよければすべてよしとは、こういうことかとしみじみ思ったものです(笑)。
日本の社会も大学の成績も「バブル」なころのお話です。
(大学の非常勤講師をしている友達によれば、いまは「全優」というクラスはないそうですよ!というかさせてもらえないそうです)

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by eastwind-335 | 2017-07-09 09:30 | 旅の思い出17受難節のイギリス | Trackback | Comments(0)

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