計画は疎をもって良しとす?(31)日曜日のドイツの朝の過ごし方

ドイツの日曜日です!
とわざわざ「ドイツの」とつけましたが、ドイツの日曜日はお店は原則閉店しています。これを不便と思う日本人は多いようです。

実は、私はそのメリハリがとっても好きなのです。日曜日はみんながちゃんと休む日である。
ミュンヘンっ子やミュンヘンに観光に来ている人たちの「日曜日の過ごし方」を見聞するつもりででかけます。
まずは礼拝から。
「銀の角笛駅」の周辺図を駅で眺めていると「ルター教会」があることに気が付きました。
カトリック大勢力地であるミュンヘンに、プロテスタント教会があるとは!ということで、こちらの教会の礼拝に行ってみることに。
朝、散歩を兼ねて教会まででかけ、礼拝時間をチェック。
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いったんホテルに戻り朝ごはんをたんまりといただいて、さあ教会へ!
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ルター教会の斜め前の高台にはカトリックの教会が。
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四谷を朝7時直前や夕方6時直前に電車で通ると、イグナチオの鐘の音が聞こえます。それに近い感じの鐘の音がこの教会の方向から鳴り響いてきます。

鐘の音に背を押されるように(笑)、ルター教会の敷地へ。入口は内側になります。
外壁には、戦争中のキリスト者としての反省が記されたものが掲げられていました。
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またこの建物の由来がわかる石碑も。
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わー、意外と広いなあ。座席は左右にありました(写真は右側だけ)。このあと人が結構集まっていました。家族連れや若い人もいました。
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今日の讃美歌をチェック。え?歌詞の1番と3番を歌い、そのあと4番と6番?
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ドイツの讃美歌。これはルター教会だけかしら?バイロイトの教会の礼拝の時にはこのような挿絵は入っていなかったような?
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ルーテル教会の礼拝は初めて。一度聖公会の女子修道会での宿泊体験があり、そこの礼拝に出た時のような感じかな?つまりカトリックのように聖句の応酬とかありました。讃美歌も、学校時代の礼拝のように全部を歌うのではなく、あるところまで歌うと、牧師の説教が加わり、説教がひと段落すると残りの部分を歌う、という時もありました。全部で5曲を8回に分けて歌ったのでした。音痴このうえな私にはハードルの高い讃美歌もあったりして(笑)。それでも次に歌う曲に式次第を挟んで次に備えていたので、礼拝が終わった後で、後ろに座っているかたから褒められました。

立派なパイプオルガンもありました。
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この教会は数名の牧師によって運営されているようです。その牧師たちはどうも女性たちばかりみたい。見事に「-in」で終わってますね!
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この日の担当女性牧師は「暑くないですか?」と礼拝が始まる前にみんなに尋ねています。冷房のない建物らしい。ま、私たちは半そでだったのですが、牧師は司式用のガウンを着るので冷房のない建物は暑い事でしょう。

礼拝が終わると牧師先生がそとで会衆を送り出してくれます。
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ところが、私は、信徒の人たちの立ち話かと思って通り過ぎようとしたら、ノースリーブのドレス姿の女性が私に「お近くにお住まいですか?どうしてこちらを知ったの?」と声をかけてくれました。
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「暑いでしょ、だからガウンを脱いじゃったのよ」
ガウンを脱いでいたので、彼女が最初、牧師先生とは気づかずにいたのです。
旅行中であること、駅のホームにあった地図に載っていたので、カトリックの地のなかのプロテスタント教会はどういう様子なのか体験してみたかったこと、を話したら「またミュンヘンを旅することがあったらいらしてくださいね」と。

礼拝を終えて次の移動先へ向かおうとすると、あらら、教会の前に、前日の歴史博物館で見たミュンヘンの醸造所の一つがここにあった!(あの時、このあたりにあるのはわかっていたのですが、まさか、「ここ」だったとは!)。
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もう飲んでる人たちがいましたよ!
そして教会との境になる塀にはスプレーによる殴り書きが!
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辞書を引いてもわからない単語もあったりして、どっちに対するアンチテーゼなのかがわからないのですが、消さないのはなぜかしら?
次に向かったのは、シャック宝物館。
まず、3日間乗り放題のチケットを持っているので、外の風景を楽しみながら移動しようと銀の角笛駅にあるバス停に向かうと、ちょうど中央駅行のバスがとまっていました。ラッキー。
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中央駅からはピナコテークへ一直線のバスが出ているのに日曜日は走らないという案内が。残念!とりあえずピナコテークのある駅までSバーンで移動。そこから美術館循環バスに乗ってみることに。私は勝手に行きたかった美術館がピナコテークの近くにあると思っていたのでした。しかし、地図をみて気が付いた。ずいぶん遠くにある様子。ま、いいや。美術館をグルっとめぐるバス路線があるのだった。そのバスがすぐに来たので乗ったところ、運転手さんから逆回りのほうがよかったんだけどね、と教えてくれました。しかし、「あー、安心して、降りる場所を教えてあげるからね」と。
途中で運転手さんの交替もあったのですが、このこまったオバさんのことは引き継ぎ事項になっていました。
バスの車窓から見えた写真をいくつか・・・。


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再びピナコテークへ。視点の高さが変わると見えるものが違うよね。
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ここは28年前にも通った。あの時のアルバムにも同じような写真(ただし、このときはちゃんと地面に立って撮影)があるはず。たしか、この辺りにバイエルンを代表する陶器のお店があったはず。
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おおおー。あれは!マリエンプラッツへバスで行くときはこれに乗るといいのね。
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自転車で移動っていうのも素敵だな~。でも足が長くないと乗れなさそう・・・。
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またぐるっと3分の2ぐらい回って、ここを見て。(進行方向が逆なのがわかりますよね!)
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運転手さんに降りるように言われた場所から橋が架かっている。それをこえたところには金色の天使の像が。ベルリンの天使の像に似てるかも?
初めてってイメージがしない。たぶん28年前にもこのあたりに来たはず・・・。
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橋から撮った写真。イザールかな?
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そして、一度行ってみたかった美術館「シャックギャラリー」へ向かいます。最初、日銀かと思いました(笑)。
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入口は案外質素。そして扉がしっかり締まっている。
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休みだったかしら?と不安になって「美術館パンフレット」をカバンのなかからゴソゴソ探し出すしまつ。

上の写真にあるように、Schackという人のコレクションが美術館になった模様。
そして、たまたまなのか、見学者の少ない美術館でした。日本人はあまり来ないのだそうで、美術館で暇そうにしているお部屋番の方々が、行く先々で声をかけてくれたのですが、「どうして日本人がここまで足を延ばしているのか?」って何度聞かれたことか(笑)。どの部屋でも一度伺ってみたかったから、と答えておきました。とても素敵な美術館でした。ピナコテークのような大きな美術館のありかたも好きですが(21世紀にはもはやできないスケールです)、こういう個人のコレクションが基盤になっている美術館も私は好きです。

いわれが書いてある展示
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部屋の入口はこんな感じ。
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収集家であるシャックさんについての展示。19世紀末から20世紀はじめにかけて王家に仕えた政治家とのこと。
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私が気になった絵をいくつか。すべて19世紀末の挿絵画家によるもの。

以下、Moritz von Schwindという画家の作品。「ドイツの民衆メルヘン」という連作で描かれた作品とのことです。
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小人さんたちがあれこれしてくれているみたいですね~。小人さんたちがいまや日本の小中学校では禁止されつつある組体操をやってるよ。王様たちが一番下っていうのが何かを象徴しているような!
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はりつけになったイエス様の像を見てなく子も描かれています。こちらはJosef von Fuehrichの作品
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Edward Jacob von Steinleの作品(2枚とも)
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彼 のサイン。制作年もちゃんと収まってます。これはバイオリンを弾く青年を描いた絵に記されていたもの。
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壁の色も素敵で、作品がおちついて見られました。

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また来ます!

さて、ある目的地へ移動するとき、私は時々思うことがあります。右から見る道と左側から見る道は同じ道なのに違う、と。
特に旅行中は、無事にそして楽に目的地へ向かうことがまず第一となります。だから車内で地図と目の前もしくは風景がかわる右側(私はたいていバスは右側の座席に座る)に見える風景に気を取られてしまいます。同じ道を逆に走ると、1時間前には気が付かなかった風景を目にします。
その一つが、この写真。
サーフィンでした。なんで橋の手すりに人が集まっているのかしら?イベントやってるのかな?とバスを降りてみてわかりました。
あーあーあーあ!これミュンヘンの夏の風物詩の一つじゃない!

橋の手すりだけでなく、川岸で見学する人たちも。


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男性も女性も!

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若い人ばかりじゃありません!この銀髪のおじいちゃまが一番うまかった!そして一番カッコよかった!
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ちょっと確認するだけのつもりだったのに、あまりに目の前の風景がスゴすぎて、このままここに居たら、今日のメインイベントであるユダヤ博物館へ行けなくなっちゃう。ミュンヘンの目抜き通りを一通りバスで周遊しながら美術館も行けるというこのバス、サイコーでした。
もうここまで来たら、マリエンプラッツを抜けて博物館へ行くのは楽勝。
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あー、天気が良くてうれしい~。
みんな太陽からの恵みを受けようとせっせと歩いているように思えました。



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Commented by 虎ママ at 2017-03-12 22:02 x
こんにちは。日曜日の「しごと」の後です。
これは、各州のLandeskirche共通の賛美歌です。後ろの方に、州ごとに違う賛美歌が載ってたりします。日本でいう「ルーテル派教会」でなくて、教会の名前がLutherkircheなんじゃないかな、と思います。バイエルン州のEvangelischの教会は他州よりも典礼が多かったり、カトリックの影響は多いかな。バンベルグで仕事したとき感じました。
社会民主党の一部は、日曜日も店舗営業可能にという声がありますが、教会ロビーが非常に強いドイツですし、なんたって党名にキリスト教っちゅうのがはいってますから、そう簡単には日曜日のRuheは無くならないでしょう。
Commented by eastwind-335 at 2017-03-12 22:34
虎ママさん、こんにちは!
レント2週目ですね。
そうです!Lutherkircheと地図にありました。
ルーテル派ではなく、日本語でいうところの「プロテスタント」の「ルター教会」という名前の教会の礼拝に私は参加した、ということなのですね!
バイロイトのEvangelischの教会は私がなじみのある教会(日本キリスト教団)の日曜礼拝と全く同じだったので、ミュンヘンでは少し戸惑いもありました。

讃美歌のこと、教えてくださってありがとうございます。次の渡独の時も日曜日があると思うので、また礼拝に行く機会があったら、目次をよく見ておきますね。州ごとにちがうページがある、というのが「Bundes」ですね。

その昔、初めてドイツに行った時は土曜の午後は閉店でした。店内にまだお客さんが数名いるお店に11時45分ぐらいに入ろうとしたら、中から鍵がかけられていたということもありました。12時には接客終了、だったのですね。

日曜日のRuhe、私は好きです。初めて渡独する前に読んだ本に「妻は夫に頼んで物を買ってもらう、だから日曜日には夫婦でウィンドーショッピングして妻はおねだりをするのだ」とドイツの家庭事情を記載されていて、まさにそのような風景を目の当たりにしたこともありました。その当時の中高年(いまのうちの両親たちの世代でしょう)の夫婦でしたけれどもね。
Commented by eastwind-335 at 2017-03-12 22:45
虎ママさん追記です。

ウィンドーショッピングの下りを始めて読んだときには、本当にびっくりしました。あのころ、「Hanako族」なるものが日本で登場していて、ハタチすぎのOLが「欲しいものは欲しい」とカードローン組んでブランド物を買っている時代でしたから・・・。

今回もマキシミリアン通りの帽子屋さんの前で老夫婦があれやこれやと言いながらショーウィンドを覗いてました。
変わらない習慣を持っている人たちもいるのだなーと思いました。
ドイツのショーウィンドはいつもきれいだから、ほんと見ていて楽しいです。
by eastwind-335 | 2017-03-12 11:56 | 旅の思い出16僥倖旅行 | Trackback | Comments(3)

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