計画は疎をもって良しとす?(27)日帰り旅行

オペラを見ない日が何日かありましたが、その一日をダルムシュタット旅行にあてました。
普通だと、近くのニュルンベルクだとかヴュルツブルクとかに行くのだと思うのですが、ご一緒だったみなさんはすでにそこを寄っていたからだったのです。
私はバイロイト近郊をフラっと歩いてもよいかな?と思ったのですが、ダルムシュタットに御用がある方がいるそうで、ご一緒させてもらうことにしたのでした。

ダルムシュタットは、初めての町。誘われた夜に地図を見てみると・・・思いのほかフランクフルトに近い。
(つまりここからちょっと遠いのね)
これまでフランクフルト中央駅でSバーンを待っているとダルムシュタット経由のものがあるので名前はなじみがあるけれど、勝手に、湘南新宿ラインのように思い込んでいたのでした。つまり、大宮とか小金井とか。離れているより「近い」ことに気が付きました。
もう一つの思い込みは、ダルムシュタットといえば、工業都市というイメージがあったのだけれど。
到着して、ご一緒した方とその方をアテンドしてくださる方のお話から、工業は工業でも「工業デザイン」で有名な街だったということを知ったのです。いまは製薬会社の工場があることでも有名みたいですが、一般にダルムシュタットといえばユーゲントスティールで有名な街だったのです。
まず駅からしてユーゲントスティールだったようです。そんなことに気が付かず、待ち合わせをしている間に一枚、二枚とカメラに収めていました。
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もっと遠くから撮影すると全体像がよく分かったようなのですが・・・。
そしてこの駅の屋根に
マチルダの丘というユーゲントスティールの建物やデザインを担当したデザイナーの博物館に連れて行っていただきました。
これは帰りに撮った写真。
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まずは、「結婚の塔」へ。
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時計台のように見えたのはこれだったのです。
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塔の頂きにまで上ることも可能なのですが、今回は入口だけ。
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この反対側にはこういうモザイクが。
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このマチルダの丘、つまりユーゲントスティールのデザイナーを援助したエルンスト・ルードヴィヒ大公の妃の名をつけた丘を代表する博物館(芸術家コロニー)へ向かう前に、ちょっとした散策を。
エルンスト・ルードヴィヒ大公の娘がロシアに嫁いだことから、ロシア正教会も敷地に作られています。

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裏は水辺になっていました!
芸術家コロニー博物館になっているエルンスト・ルードヴィヒ邸へ向かいます。
道の落書きもユーゲントスティール。
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撮影禁止だったので写真がないのですが(しかも一人でなかったので、なかなかシャッターを切るチャンスに恵まれず・・・)。
裏手の写真はばっちり撮りましたよ!
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中の作品も素晴らしかったです。
この芸術家コロニーにかかわったアーティストたちの家がまだ保存されています。
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この3人のひまわりの女性たち(?)は何の意味があるのでしょう?道路の白線もユーゲントスティールを模しています。
大公の招聘をうけてダルムシュタットにやってきたユーゲントスティール作家のひとり、ベーレンスの邸宅。いまは学生たちがシェアハウスして使っています。
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オルブリッヒ邸
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オルブリッヒが設計した家の正面。この曲線はオメガ曲線というそうですよ。確かにΩの形ですね!
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マチルダの丘へ向かう坂道に沿って建っていた家の扉も素敵だった!ふつうのお宅なのですけれどもね!
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この街を代表するもう一つの建物が、日本でも「百水」という雅号を持っている「フンデルトヴァッサー」の住宅「森の渦巻き Waldspirale」。私はウィーンで見たことがあったのですが、ダルムシュタットにもあったのですね!
一般住宅になっていますので、静かに見学をします。
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キノコの山、じゃありません(笑)。
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高さが様々なのです。宮崎駿のアニメに出てきてもおかしくないのではないか、と思われる建物(←宮崎アニメ超初心者なもので、想像で言ってみた)。
曲線嫌いの百水さんらしい建物です。

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窓の形、大きさ、何一つ一緒ではない様子。設計した百水さんもですが、それを実現した建築関係のみなさん、お疲れ様でした!
ウィーンの百水ハウス同様にここも公営住宅なのだそう。内装も見てみたいものです。

往復に時間がかかるため、半日といっても「数時間」の滞在となりましたが、アテンドをしてくださった方のおかげでダルムシュタットビギナーが見ておくべきものはちゃんと見られました。
天気にも恵まれ、よかったなあー。

残念だったのは、この駅の「屋根に立つ男」を見逃したこと。まるで浜松町の小便小僧や高尾駅の天狗像を見逃したときのようなくやしさ(笑)。
ちなみに、帰りは駅裏手(つまり改装したほう)から入りました。駅舎内はこんな感じでした。

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いわゆる21世紀のDB的な駅舎ですね。それでも、こういう風景に、どこかにユーゲントスティールの影響を見つけたいと思う私。
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行きは、待ち合わせのことで頭がいっぱいで駅構内のことまで目が行かなかったことが惜しまれます!また機会があったら、今度はフランクフルトから日帰りで行ってみようと思います。

追記:この旅行の時はまだフリンクサーが久しぶりに1部に上がってきたダルムシュタットの監督にはなってませんでした(彼が監督になったのは16年12月末より)。1部に上がったことは私の頭にありましたが、「サッカー」とは縁のない生活の方々とご一緒でしたので、一言もそのことに触れませんでした。駅にも特段ダルムシュタットの応援ポスターとか、なかったんですけどね(その週からブンデスが始まるというのに!)。

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Commented by Alichen6 at 2017-02-20 12:29
東風さん!!! 同じところにいらしてたんですね!もしかして時期も同じころでしょうか?ダルムシュタットって、思いのほかフランクフルトから近くて驚きました。百水さんの建物も素晴らしかったですよね。本当は中へもどんどん入っていきたかったのですが、住人の方のご迷惑になるかもと思って諦めました。ところで駅に「屋根に立つ男」がいるのですか??? 結婚記念塔のほうにも「屋根に立つ男」がいたのですが、駅にも???私も見逃してしまいましたっ また行かなきゃ!!
Commented by Alichen6 at 2017-02-20 12:34
★東風さん! 何度もすみません。拙宅の記事にコメントをいただいていましたよね^^;すみません、あとで思い出しました。私が行った日も暑かったけれど、東風さんがいらした日もいい天気!青い空に百水さんの建物が映えますね♪
Commented by eastwind-335 at 2017-02-21 09:03
ありちゅんさん、おはようございます。
そうなのですよー。ありちゅんさんの後に伺ったことになります。ものすごく暑い一日で、写真を見直すと本当にすばらしい青空でした!
あー、駅の上ではなく結婚記念塔の上なのですか!私、この日帰り旅行は全く予備知識なく「ついていった」だけで、帰国してから、「ダルムシュタットを検索したら・・・」と同僚に屋根に立つ男のことを教わったのでした。同僚から、駅舎の外観がいいのに気が付かなかったの?と突っ込まれていたこともあり、勘違いして思い込んでいたのかもしれません。しかし、あの日、記念塔の屋根のも気が付かなかったのでした。博物館などまだまだ見ていないものがあるので、フランクフルトで宿泊するときにやっぱりもう一度日帰りで行かねば・・・。
Commented by Alichen6 at 2017-02-22 08:20
東風さん!おはようございますー。ワタシもダルムシュタットはほとんど前知識ナシに行ったので(百水さんと芸術家のコロニーがある、くらいしか知らなかったという…)屋根に立つ男のことはあとから聞いたのでした。結婚記念塔のとなりの建物に立つ像でしたら、「偶然」私の画像に写り込んでおりました~  http://deutschali.exblog.jp/24641767/  この5枚目の画像に… これもあとから聞いた次第でして…。なんでも行き当たりばったりなもんで、あとから「シマッタ、そんな見どころがあったのか!」と思うことが多くて… 東風さんがいらした時も暑かったんですね。なんか、あのあたりって特に暑くなるのかしら。。私、インナーのノースリーブ1枚で太い二の腕をさらしながら(どうせ誰も見てないし、そもそもドイツ人ってぺらっぺらスケスケの服にノーブラで歩くことが多いし、いいやと思って)歩き回りました…。
Commented by eastwind-335 at 2017-02-26 06:02
ありちゅんさん、おはようございます。
それを見に行くための旅もあれば、あとから「あれってそうだったんだ!」と偶然に驚くこともあり、また「あー、見逃した!」と残念に思うこともあり。そして「また行こう」と思う。私はそんな繰り返しの旅ばかりしている気がします。
ドイツで8月の20日を過ごすときは、ほとんどいつも快晴なんです!とはいえ、いつ雨で気温が下がるかわからないので、冬物も1枚いれておくのですが・・・。私も東京ではしない恰好で歩いています!
by eastwind-335 | 2017-02-19 11:57 | 旅の思い出16僥倖旅行 | Trackback | Comments(5)

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