斜め小走り

私は幸いにも通勤の大半を座って行けます。一部の電車は始発だし、帰りも職場最寄り駅からだとまだ座れることが多い。少なくとも、2駅ぐらいの間には席が空きます。

さて、先日の休日出勤でのこと。
私は長い席の端にすわっていました。私の前には私ぐらいの年齢の女性が立っていて、そのとなりには、正確には私の斜め前のあたりに手すりをつかみながらスマホでゲームをしている少年がいました。中学1年生ぐらいでしょうか。この二人は母子でした。
私の隣の席があきました。その空いた席の前には一人の男性(60代ぐらいかな?)が立っていました。彼は網棚ににカバンをおいてあったので、それを取って座ろうとしていたところ、件の少年が母親のわきの下の抜けて、つまり斜め前に走って空いた席に座ろうとしたのです。

私はびっくりして、自分の右足を出してしまいました。少年もびっくりしながらも足を避けるようにして、席についたのです。男性は少年が彼の脇の下を走り抜けるように滑り込んできたので、身体をそらすようにした、まさにその「隙」に少年はちゃっかり座ったのです。

ちゃっかり座った、とまさに思いました。
そして、思わず「やだ、信じらんない」と声も出してしまいました。少年は私の顔を見て母親の顔を見て、そのまま座り直して握りしめていたスマホでゲームを始めました。
男性はおろしかけた荷物を網棚に置き直して少年の前から一つずれるようにして立ちました。

母親は子供に注意することもなく、子供がいつ東京駅に到着するのかを平気な顔をして答えていました。

いつから、日本は空いた席の前に立っている人を押し出すようにして座ることが許されるようになったのでしょうか。
3駅ぐらいすると大きな乗換駅に到着しました。
そこで人が少なくなった際、男性も空いた席へ無事に着席できたようです。
すると、少年が「おかあさん、大変だろうから、座ったら?」と母親に席を譲ったのでした。

そうしたら、そのお母さんは「あらあ、○○くんは優しいね~、かっこいいね」といって座りガラケーを取り出しなにやらメールを始めました。

もう私は何が何だかわからなくなりました。
息子が本来別の人が座るべき席を走って座り込んだ。
母親はその失礼を叱責しなかった。
息子は自分が十分ゲームを満足したら、母親に席を譲った。
母親は「やさしい」だの「かっこいい」だのいって息子を大声で褒めた。

私は子供がいないので、子育ての苦労は知りません。この子供は見かけや言動ではわからないけれど、何か「病名を付けることができるような」障害を抱えているのかもしれません。でも、やっぱり斜め前から走って人が座ろうとしている席にちゃっかりと座るのはおかしいと思うのです。お母さんは「そんなことをしてはいけない」とどうして一言注意ができないのか、息子を立たせないのか、理由がわからず、ぶしつけながらそのお母さんの顔をじーっと見てしまいました。お母さんがいたたまれなくなって、息子さんを注意してくれることを期待して。しかし、見て見ぬふりをしてガラケーを覗くお母さん。

家人にその話をしたら、あー、いるいる、と。
私たちが子供の頃は、どんなに小さくても子供は座らせてもらえなかった。座りたいなんて言ったら怒られたし、子供は立っておくものだ、と。ましてや人の席に座ったら、間違いなく引っ剥がされて、きつく叱られ、場合によってはお尻ぺんぺんだったよねーと。

日本はあまりにも「子ども」と「大人」の場面の区別がつかなさすぎ。

と思ったら、今日、山手線では大人が(10代終わりか20代初めか)斜めが空いた席に座ろうとするのを見てしまいました。今回は空く席の前に立っていた人が、まさにハンプティダンプティ体型で、走りこもうとしてきた人を自分の体でブロック。
まるでアメフトかラグビーか、みたいな感じでブロックしたんですよぉ。
思わず「よし、良く止めた!」と心の中でガッツポーズ。

なんで、立っている人がいるのに、空いたからって斜めに滑り込もうとするのでしょう?日本人はどうしちゃったんでしょうねえ?




[PR]
トラックバックURL : http://ew335.exblog.jp/tb/23347924
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by eastwind-335 | 2016-11-07 21:39 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


by eastwind-335
プロフィールを見る