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はさんでもきがつかない

ベビーカーが地下鉄のドアに挟まったままで発車したという一件についての報道を見て、地下鉄だけじゃないよ、JRだってやってるよ、とふと思う私でありました。

職場最寄り駅でこの半年の間に一度は男性を、一度は白杖を挟んだまま発車したのを見ました。

男性のほうは、電車が到着する前からやや挙動不審な歩き方をして、私の前を進行方向に歩いて行ったのも見ていました。そのあと、私の背後を通り過ぎて真ん中あたりの車両近くにいたようです。私が行きたい方面の電車でなかったのでその電車の発車を見送っていたところ、「わー」という声が。そして、私の目の前を伴走するがのごとく、その男性が走り去ったのです。

いや、伴走ではなく、コートがドアに挟まっていた。
アッという間の出来事で、私も進行方向を唖然として見つめるだけ。ふと、最後尾の車両を見ると、車掌が首を窓から出してるが気づいてない様子。前を振り返ると、もうすぐホームの端になってしまう。人々が「(ホームから)落ちちゃう!」と声をあげても電車は止まる気配はない。もうあと数メートルもなさそう。電車は加速を始めてる。
みんなが覚悟をしたところ、その男性に手を伸ばし、必死にこらえて、ホームの内側にひっぱこんだ男性がいた。ホントに間一髪のところで、運よくコートの裾もドアから抜けた。

そして、車掌は後ろを振り返ることもなく、ドアから顔を出したままホームを通り抜けた。

ちなみに、上着が挟まったままの男性はシレっとよろよろしながら、再び私たちの背後を歩いていきました。

2度目は1か月ぐらい前のこと。朝の通勤ラッシュは終わった時間で、ホームに駅員はいない。私が降りるのは階段近くのドア。停車しつつあるドアから全盲の人が階段を昇ってホームにつくところが見えました。全盲の人が乗り込むためにホームでいったん足を止めたからか、やはり乗車を待っていた女性が「大丈夫ですか?」と声をかけているところを通り過ぎました。

私は満員電車の中でふんばってスマホを握りしめてラインをやったりゲームをしていたりサイトを見たり、満員電車の乗降ドア前にいるのに、ドアが開いてもいったんホームに出ないでスマホをじーっと見ていたり、混雑している駅構内をスマホを見ながら歩く老若男女を見ると、正直ふくらはぎあたりをわざとでも蹴っ飛ばしたくなることがあります(←別人来臨中)。もちろん(力説!)しないけど。ただ、私の頭の中では、かつてポ王子が選手を後ろ蹴りしたときの映像がぐるぐる回ります(汗)。

「電車が発車します。急ぎご乗車ください」という車掌の声がしたので振り返ると、スマホを見ながら歩いて入ってドア付近で立ち止まる大馬鹿女性がいて、白杖が当たった様子。
乗るのをあきらめた全盲の人が白杖を抜こうとしたら、あいにくドアがしまってしまいました。
白杖の先っぽって見たことある人は少ないと思うのですが、しなる素材でできているんですよ!
で、盲人の人と、彼に気を留めたために電車を待っていながら一台見送ることになった女性が一生懸命引っ張っていても、車掌が「発車します、黄色い線から離れてください」というアナウンスが起きるだけ。

階段を降りようとしていた私ですが、車掌はなぜ気が付かないのか?!とびっくり。白杖は盲人の人にとっては命の綱も同然。そんな状態を見てホームにあがって非常ボタンを押そうとホームを見ると・・・。見当たらない。
車掌の方を見ると、順光で朝のまぶしい太陽が目に入ってきて、目がくらむ。

そして電車は発車し、盲人の方は杖から手を離さざるを得なくなりました。

盲人の人は「あー」と言いながらホームに立ち尽くしていました。

一緒の人がどうにかしてくれるような雰囲気だったので、カバンが挟まったときには電車は止まっていったんドアが開くのに、白杖のように薄いものは感知しないのかなあ?と思いつつも、そのまま私は改札を抜けました。
半日ぐらい経って、ふと思いました。なんで私は改札を抜けるときに駅員にそのことを言わなかったのだろう、って。

すごく反省しています。
そして、駅の非常ボタンが押せるところはチェックしました。ホームに何か所かあるのもわかりました、が、その表示って結構高いところにあって、身長160センチぐらいの人間がパッとみても遠目に見ても気が付くところには表示はないぞ。いいのか、JR?とも思いますが。
by eastwind-335 | 2016-04-09 20:16 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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