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いまさらながらの・・・

あー、いい天気!今年度最後の有休で朝から「海外警察ドラマ」三昧の私です。NCISを久しぶりにみてびっくり。シーズン13となんだからわかっていることだけど、ギプスがやっぱり13年歳を重ねたんだなって。

さてさて、朝からブログであることを書こうと思って、ちょっぴりググったところ、うっそー、どうしよう!と30年ぐらいまえだったら許される女子大生コトバが口から出てしまうようなコトを発見してしまいまいました。

私の仕事はなぜか3月30日ごろから忙しくなる。今年度の有休を消化するために 3月末からの怒涛の2週間を乗り越える英気を養うために、3月中旬になって連休に有休をくっつけたりしているワタクシ(今日も有休・笑)。有休の日は家に閉じこもってなにもしないつもりだったのですが、家人に本を返してほしいと図書館へ。

「そうだ、そうだ、前から借りたかった群ようこの漢方についての本、借りて帰ろう」とふと思いついたのでした。
数年前に彼女の「漢方」とのかかわりや季節と体の関係など、私も関心があったり、感じていたことドンピシャリな内容の連載エッセーを朝日新聞社のPR誌で読んで本格的に関心をもつことになりました。

去年、それが本(『ゆるい生活』)としてまとまって出版されたのだけど、図書館は予約でいっぱい。
今回も貸し出し中だったのですが、次に借りれそうだったので予約をいれておきました。
そのついでに、貸出可能な本を見てみよう、と本棚の「む」の場所に向かいました。

実は、群ようこの小説もまとまったエッセーも初めてだった私。
彼女が本を出す出版社の日本人作家による小説が私ごのみでないから、手を伸ばすことがなかったのでした。

もちろん、

小林聡美は好感の持てる女優さんなので
(昔から女優としてもエッセイストとしても好きだったけど、彼女の前夫の脚本家の言動がうちの家人に通じるところがあったりして、彼女、苦労してるだろうな、と一人勝手に一層の共感を覚え、「ま、しょーがない」という感じがプンプンする彼女のエッセーから学ぶものも多かった)

「かもめ食堂」は映画館で見た(←ひとり北欧映画ブーム中でもあった)。
「めがね」は再放送でちらちら見た。「パンとスープと猫日和」は初回放送をきちんと見た。

これらに共通するのが「群ようこ」だってことはわかっていた。
けれど、なぜか私は彼女の本を読むことはありませんでした。
PRの連載小説も1話だけ読んだきり。

ということで、初「群ようこ」。

借りたのは『寄る年波には平泳ぎ』(幻冬舎)と『れんげ荘』(角川春樹事務所)。
いまさらながらの・・・_a0094449_1242956.jpg

前者は最近私も書店でもらうことがあるPR誌に連載されていたらしい(その当時は知らない)。
後者は続編もあるそうで、秋に文庫本化されたのは知っている。

前者はそのとき図書館にある「一番新しい群ようこの作品」であり、後者は「映像化されていない小説がいいな」と思ったので。

群ようこを原作とする映像作品は先に述べたように私も好きなのだけど、なぜか「文字にして読み直す」気分にならなかったので。つまり、既知ではなく未知のものに接していたい有休なのでした。

海辺の街に帰省したとき、往復のお供は『寄る年波には平泳ぎ』でした。そしてびっくりしたのだけれど、なんか私が家人や同僚や実家の両親にこぶしを突き上げながら話してるような(笑)、またはブログにこれまでも書いていたような「街でみた気になる人々」の内容がずらずらとでてきて、頭の中をのぞかれてるのでは?と思うほどでした。たまたまなのか?人々のちょっとしたさみしさに寄り添うほんわかおかしいイメージのドラマが多かったので、そういう内容かと思いきや、結構毒気のある内容であり、ちょっと意外な感じもしたのでした。彼女は平成の「意地悪ばあさん」なのかもしれません。

いまさらながらの・・・_a0094449_12423450.jpgこの本の表紙に出てくるネコの絵を見て、あら、石井桃子の『山のトムさん』のトムさんみたいだわ、と思いました。そして読み始めるに、彼女もネコ好きなんだなっていうのが伝わってきました。ああ、彼女の作品に出る女優さんたちも日々高級犬に服を着せて散歩させるというよりは、窓の隙間から散歩に行っちゃいそうなネコを飼っていそうな(実際はどうか知らないけれど)感じがするので、だからかな?なんて思っていた。


『れんげ荘』は小林聡美が主人公でお隣はもたいまさこかな?大家の娘は・・・といわゆる「パンとスープと猫日和」組というか、日テレでかつて土曜日に放送していた枠に出てくるような人たちの顔がすぐに思い浮かびました。母親との関係から逃れるためにつき4万円の家賃、10万円で生きる(つまり生活費は6万円)の生き方を選ぶ主人公。幼少期から母親に辟易している様子は、先の『寄る年波には平泳ぎ』にも何度となく出ていたので、自分の体験からのことなのだ、というのがよくわかる。つまり、昨今はやりの『母娘モノ』『自分探し』なのね。
続きをこれから図書館に借りに行くところです。

さてさて、冒頭の「うっそー、どうしよう!」についてですが、次の本を借りるにあたり、群ようこのドラマ化された作品は読まないようにしようとググったところ、なんと去年12月(つまり3か月ぐらい前)に、ヲウヲウで石井桃子さんの『山のトムさん』を彼女が翻案して、石井桃子役を小林聡美で、そのほかの登場人物もいわゆる「パンとスープと・・・」組でドラマ化していたんだそうです!
あー、我が家では次にヲウヲウを予約するときはEM16と思っているので、そんな放送があったなんて知らなかった!でもきっと「パンとスープ・・・」の時みたいにDVDなるんだろうな、と思ったら、やっぱり4月8日から発売&レンタルになるんだそうで!

・・・・ってことで、「うっそー(彼女の本の表紙を見てふと思ったのが、ある意味で現実化されてたこと)、どうしよう(レンタルにするか買うか?)!」なわけなのです。私が子供のころに教育テレビでやっていた少年ドラマシリーズみたいな感じなのかな?なんて想像しています。
かつてNHKでやっていた良質なドラマは、いまやヲウヲウがになってる、って感じがします。朝ドラとかファンタジーもいいけど、不倫を促進するような30代女性ドラマじゃなくて、地に足付けたしっかりしたドラマをNHKでやってほしいものです。

朝ドラで石井桃子をドラマ化するときがあったら(私はすっごく期待してるんだけど!)、主演は20代の若い子じゃなくて小林聡美がいいな、と思います。彼女だったら女子大生から80歳までやれると思うけど!
by eastwind-335 | 2016-03-25 12:55 | Books | Trackback | Comments(0)

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