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高層マンションと地震

新しい我が家の周辺はいわゆる「タワーマンション」ばかりで、そこに囲まれるようにして建っている様子からはさほど「高い」と思ったことはありませんでした。しかし、自分史上最高階に暮らしています。
我が家よりさらに数階上がありますが、いわゆる「高層階」に当たると思います。

家人は割と地震などの災害のことに気をもむタイプで、書棚には倒置予防グッズを置きたがります。地震の時に逃げ遅れるかも、とか宣う。私はその辺は無頓着でして。
その割には、この階の部屋を即決したのは家人です。

昨日の朝の地震が起きたのは、ちょうど通勤のために家を出る10分ほど前のことでした。同僚たちは突き上げるような揺れだったというのですが、それはあまり感じることはありませんでした。私は、揺れが「高層ゆえなのか」それとも「本当に大きな地震なのか」を見極めておきたいと思っていたので、揺れたときに、震度を予想していました。つけっぱなしのテレビで震度が報告されるのを聞いて、急ぎ家を出ました。足で降りるだろうと覚悟してスニーカーを履きました。

エレベータを見ると、やっぱり「止まってた」。

我が家のマンションは1基を各階2軒で使う、というスタイル。なもので、実はワタクシ、時々横着して、鍵をかけるまえにエレベータを呼ぶボタンを押すことがあります。

そうなると、非常階段を使うしかないんだわ、と思い、「落ちないようにしなくちゃ」ということばかりが頭をよぎります。
せっせせっせと地上階におります。非常階段って小さなスペースに作られているから急な傾きで、三叉神経が弱い人は絶対に目が回りそう。
家を出るときに迷わずスニーカーを履いた自分をえらい、なんて思いながら地上階へ到達。

さて、私は鍵をかけたらバッグの決まった場所に鍵のキーホルダーをしまいます。
私はエレベータに乗ったらカバンから定期券を出してコートのポケットにしまいます。駅でカバンの中をさらうことになるのは嫌だからです。
だから地上階でコートのポケットに定期を入れようとしてふと気が付きました。
いつもはカバンに入れてあるはずのカギがポケットにある!

鍵、かけなかったっけ?

私は鍵をかけたら必ずノブを回して鍵がかかっているのを確認するのですが、「あ、降りることばかり考えて、ちゃんと確認しなかったかも~(汗)」と。

頼りの家人は数日前から出張中。
頼りになるのは自分しかいません。

再び、自分の部屋のある階へと階段を昇ります。
最初、自分の勤務先のある階と同じところまでは気になりませんでした。ところが、急に「うわー、この先あと10階もあるんだ、なんかつらいなあ」と思いはじめ、自分の階へついたときには「ぜいぜい、はあはあ」。
ノブに手を伸ばすと、鍵はちゃんとかかっていました(ほッ)。
良かったよ、よかったよ(涙)。

遅刻をするわけにもいきませんので、自分の階にたどり着くまで、「巡礼の道を歩きたいと思っているのに、こんなことじゃだめだ」と自分に言い聞かせていました。重い荷物を背負ってるわけでもないんだし、なんてことが頭をよぎるのが、自分でも面白かったです。

水は数日前にまとめて届けてもらってあったのも心強かった。今度の家は水だけはちゃんとしておこう、と思います。あと、卓上コンロもチェックしておかなくちゃ。

昨晩はもちろんお風呂でゆっくり筋肉を緩めたつもりです。
それにもかかわらず、今朝、ふくらはぎはひどい筋肉痛です。明日は知り合いが遊びに来るので、筋肉痛が今日出てよかった。
いつか、本当にピレネー越えをしたいと思っているので、時々、トレーニング代わりに非常階段を使おうと思います。
by eastwind-335 | 2016-02-06 05:56 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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