やっぱりがんばれる

私からしたら「無責任すぎる」という理由で後輩の世話をしない先輩がいて、そこの後輩がにっちもさっちもいかなくなって私のところにプレゼンの相談にきました。
部署が違うから私のところに来てもねえ、と思う一方で、かつてワタクシがその人のチューターをしていたこともあったので見捨てるわけにもいかず・・・。部署のお兄さんやお姉さんに断って、ここ10日ほど数日おきに終業後に残業状態でその後輩を特訓中。

だいぶ形になったものの、先輩に相談なしでっていうのは私が不安でたまらないので、途中で私の存在を伏せて先輩のところに現状報告をさせに行った。そしてこれからは先輩のところで頑張るようにと言って送り出したのに・・・。
手厳しいことを言われたらしく、またヘコたれて私のところに戻ってきた。

もちろん、そういわれても仕方ない状況。私自身は「まあ、取り組むのが遅かったのは事実。期限があることなんだから、ヘコむ暇はないはず」とさらに準備を進めるように言って帰した。

その日、後輩が帰ったあとで、自分の仕事を片付けて(これはメールチェックぐらいですんだ)最寄駅まで歩きながら、つと思った。
先輩ひどすぎる、って。私、今日は早く帰って、したいことがあったのに、って。
一番したかったのは通帳記帳です。引っ越しの諸費用をカード払いにしてあり、請求総額をチェックしないままに支払日がきてしまい、残高があるのか不安だったから(爆)。
振り返れば、毎年この先輩のところについた後輩たちの数名が、かつてのチューターだった私のところに来て不安を述べているような。
もう私はチューターをしない年齢になったので、今年は相談に来るような新人と中堅の間みたいな後輩は減ると思ったのに。
国際的な仕事の業績があるほどすごく仕事のできる先輩なのだけど、なんというか、面倒見が悪い。一見、良さそうに見えるけれど、最後の最後、本当に指導しなくちゃいけないところで突き放す。自分の評価につながる見込みのありそうな人はがっつり掴んでいるようだけど。

そんなこんなで、私のところになんか来ちゃって良かったのかしら?と、後輩ちゃんへのアドバイスがちょっぴり負担になっていました。
「先輩は励ましてくれるので嬉しいです」と金曜日、別れ際に後輩ちゃんが私に言った。

だって、私もそうやって励ましもダメ出しもされてきたから。
自分がしてもらったことを思い出せば、私もやっぱり頑張れる、と思った。

私は人を指導するほど知識はないし、「ワタクシの言う通りになさい!」というカリスマ性もないので、自分だったらこうやる、というアイデアを後輩に示したり自分の失敗を大いに語るぐらい。
私の学校時代の先生はテーマが花形や王道ではない人ばかりで、いかに王道の人たちから放っておかれたかという話のあとで、自分はこうして卒論を書いたなんていう話をしてくださった。その時は王道ではないってあたりがやっぱり私たちの先生だわ、なんて同級生と帰りに話したものですが、人の世話をするようになって気が付いた。人に自分のやっていたことを見せるのは勇気がいることだって。
書道の先生は、かならず、私に「左に立って良く見ておきなさい」とご自身で私の課題になっている作品を書いてくださる。その時に、まだ若かった時についていた先生のところでの失敗話を盛り込んで筆をどう入れるか、どう抜くか、どこで止まるかなどを一つ一つ解説しながら書いてくださる。
お料理でお世話になっているナカ先生も、コツがどこにあるか、ということをキチっと教えてくれる。
部署のお兄さんやお姉さんも、いつも私の仕事の状況を確認してくれるだけでなく、今自分が抱えてる仕事の内容や苦労を雑談風に話してくれる。雑談なのだけど、結局、私だっていつかそういう仕事に携わるので、数年前の雑談が私の手引きになることはたくさんある。

それを体得できるかどうかは本人次第。私なんか人が1度でわかることを10回聞いても「え?え?」とオロオロして確かめちゃうし、100度やって1回成功するかどうかってぐらいドンくさいけど、私の周りは「前も言ったよね」なんてことはあまり言わず、もう一度「こうやってみるといいですよ」と示してくれる。

駅に向かいながら思いました。本当に頼りになるかは別にして、困った時に思い出してもらえるなんて、チューター冥利じゃないの、って。
いや、先生方や先輩たちが今の私のそのセリフをきいたら、20ウン年前に戻っちゃって「あれがチューター?大丈夫かな?って心配しそうですけれど(笑)。
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by eastwind-335 | 2015-12-13 16:43 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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