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野菜なんか作らないで文具を売って!

銀座の伊東屋といえば、ここにいけば、どこにもない素敵なものがある、という文具屋さんでした。
銀座の伊東屋といえば、ここにいると、どこでも売ってる商品ってこんなに素敵だったんだ!と思わせる文具屋さんでした。

新しいビルになって2度目の訪問。
1度目は「そろそろ手帳の季節かな?」と10月の末ごろ思ってでかけたのです。就職した年の冬以来、毎年「rido」の手帳を使っている私。手帳フェアーがあった気がして尋ねたところ、「ありません」と。
手帳売り場ができるのはいつか尋ねるも、カレンダーフェアは決まっているが手帳はわからない、という。いずれにしてもridoの手帳は入ると聞いたので、11月末に行く予定が、引っ越しほかで本日となりました。

その時、建物案内図を見たのですが、11階が野菜フロアーとなっていて、水栽培?の野菜を作っていることが紹介されていました。その後、この野菜作りを非常に好意的に記す記事も目にしました。

「伊東屋は、クリエイティブな時を、より美しく、心地よくする文房具をご提案いたします。」「銀座・伊東屋は、"モノを買う店舗"から様々な体験のできる"過ごせる店舗"へと、生まれ変わりました。」とHPにあって、このクリエイティブな時というのが野菜栽培らしく、さまざまな体験ができるの一つがその野菜を使ったカフェらしい。

で、文具は?

新しいお店になって、なんか「スカスカ」してるなあ、って思いました。
前のビルと総面積は変わらないはずなのですが(いや階数が増えたんだっけ?)、すっかり扱い商品と店員の数が減ったような?店員が少ないのは月曜の夕刻だったから?

手帳を買った後で、トラベラーズノートを買おうと思って尋ねたら、ノート売場なので別の場所(はす向かい)にあるビルへ行くように、と。
え?え?文具屋なのに、ノートなんて文具の代表だと思うのに、本店扱いじゃないんだ?という軽い疑問を抱きつつも、フロアごとに名前を付けた伊東屋がこのノート売場にはStudyと名付けているのですから、期待しちゃうじゃないですか!

ガックシ。
ノート、ないわけじゃないけれど。これだけ?な感じで。
トラベラーズノートもない。
店員に尋ねたら「ああ、仮店舗の時に扱ってましたよね」と。
いやいや、あーた、トラベラーズノートは伊東屋は比較的早くから取り扱っていたので私だって知ったのに、という思いがふと沸いてきて「立て直し前のビルの時からきちんと取り扱ってましたよ」と答えた時の口調がクールすぎたのか、店員が慌てた感じになりました。
この階にはない、というので、心底がっかり。店員が調べ直したところ、本店(昔からあるほう)の5階の「トラベル」という階にあるそうで。5階にあるかどうか確認をすると電話をかけても一向に繋がらないらしく、「今お調べしてるんですけれど」を連呼。

まあ、私は元気だからはす向かいへ戻り5階へ上がるぐらいお茶の子さいさいなわけです。店員に「お忙しいんでしょう?結構ですよ」と言って(たぶん、口調は超クールだったと思う)元のビルに戻りました。

ないわけじゃないんだけれど、前のように色々な付属品が展開されているわけではないようで・・・。店員に尋ねたら「店頭にあるもののみです。他のものは取り寄せになります」と。

うまくいえないけれど、そのトラベルのフロアーも、そこでトラベルに必要なものが全部そろうのかと言えばそういうわけでもないようで(トラベルのフロアーこそ、インクの途切れにくいボールペンとか、旅先でちょっと使ってみようかなと思わせる色鉛筆とか揃えてほしいわ)。

伊東屋はなんでもちょっと先を歩んでいたというのだから、この姿も10年後の東京には普通なのかもしれない。だから客が伊東屋になれる必要があるんだろうけれど、2フロアーも飲食関係って(1フロアーは野菜栽培だけど)どういうことかなあ?1階にはドリンクコーナーもあります。まさかと思うけど、店内飲食しながら物色OKじゃないよね?オトナは飲んでから店内を楽しむか、店内を楽しんだ後の疲れをいやすためにあのスタンドい寄るんだよね?
包丁とかワイングラスを扱うフロアもあるそうですよ。10階は選ばれた人だけ(笑)が使えるビジネスコーナーがあるんだそうです。
そのかわり、前のビルの地下にあったあのゴチャっとしつつも一周したらカゴにいくつか物が入ってるって感じの楽しさはもうありません。全般に価格の高い商品ばかりになりました。

選択肢が少なくなった、というのがビルを後にしたときの感想。
確かに、文具を売ってる。ステキすぎるお値段。その辺の文具屋とは違うのはわかった。文具を買いに来るところじゃない、文具に付属する素敵なものを売るところなのだ、と。
だからメインビルでは文具を売らないんだ、って。

庶民にも選択肢があるような文具売ってよ!と別人来臨。

もともと、やや疲れていたところに寄ったのがいけなかったのですが、無駄にあちこち歩いたような気がしたのはなんでだろう?前は用事がなくても各階が楽しかったのになあ。
・・・と思って気づきました。売り場面積が異常に圧迫されてたって。前のビルの特徴でもあった、あの狭くダラダラ折れる階段に閉口することもありましたが、あの空間が各階の息苦しさを開放していたんだ、って気が付いた。大きなガラス越しで採光はよくなったとかあるだろうけれど、すごい密閉感を感じた私。

モノは減ったのに圧迫された感じがするなんて。寂しいじゃなくて、息苦しい。

もう少し元気な時に行ってみよう。
感想が変わるといいな。
by eastwind-335 | 2015-12-08 03:51 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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