人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心配が強すぎて

海辺の街に帰省してきました。
楽しく笑ってたくさんご飯を食べて(両親は私以上に量を食べる)お互いの話で盛り上がり、お互いの身体を思い合って、一日がすぎてしまいました。
会うたびに元気になってきたので安心はしていますが、母はこの1年来の持病から風邪は厳禁なのです。なのに、鼻かぜをひいている!母の風邪が長引けば父にも移るはずで、父もまた風邪は厳禁の持病持ち。
そんな状況と知らなかったら帰省を1週間遅らせたのに!と言ったものの、今回は父からのリクエストで帰省したのでから「パパに頼まれたこともあったし、やっぱり今日だったんだよね」と慌てて自作自演自己完結なフォロー。

弟も時々帰省してくれているのですが、彼は自分から話題を提供するというよりも、人の話をきいているタイプ。私は小さなころから、その日一日にあったことを報告しないと気が済まないかったので、今も、会えなかった間に起きたことをマシンガンのように話します。

で、ひと段落したときに、母が耳の掃除をしているのに気が付きました。

私は子どものころから「風邪の時には耳掃除をしてはならない!」と両親にキツく言い含められて育ちました。

もともと耳の穴の掃除が好きな(しかも竹の耳かきでするのが好き!)私ですが、風邪になると特に耳の穴の周りがむずかゆくなるので、ついつい耳かきに手が伸びてしまう。
それを見咎めた母に耳の穴を掃除すると、喉を刺激して風邪が長引く、と何度注意されたことでしょう。

それなのに、母がやっている!

ついつい、家人が不必要なほどお菓子に手を伸ばしている時を見咎めるような口調で「ママ、何してるの?!風邪ひいてる時に耳掃除なんかしちゃひどくなるからダメじゃん!」と言ったのでした。
その口調は、まるで家人に「そんなに食べたらまた太るんだからっ!」とお小言言うような感じだった。
しかし、言った相手は家人ではなく母。
言われた母が「え?そんなこと、私言ってた?」というので、私が重ねるように「ママが私にそういっていつも注意してくれてたんだよ!確かに風邪気味なのに耳掃除をすると翌日喉が腫れた感じがするんだから!ママが言ってた通りだって思ったこと何度もあるけど?」と引き続きお小言モード。

すると、母が「そうねえ、あなたにそう言ってたのを思い出してきたわ」と。
そして「子どもに注意してたことを自分でやっちゃうようになってきたんだわ。もう私も年を取っちゃったわねえ」
ハッ!とした私です。
「ママが重い風邪を引いたら大変と思って、とっさに言っちゃったけど、言い方があったのに・・・ごめんね」と謝ると、母が「いやいや、私のほうが自制心なく耳掃除をし始めたんだし」と。

ほんと、母は風邪を引いたら抵抗力の問題があって、大変なことになりかねない。去年は一生懸命、風邪をひかないように過ごしたのだけれど、今年はすでに鼻かぜは2度目。私としては本当に心配なのです。だから、パっと、考えもせずに「ダメじゃん!」と言っちゃったわけです。

翌朝、「やっぱり、東風ちゃんに叱られたように、なんとなく喉のあたりがヘンな感じになっちゃった・・・」と。
そして、夜、一人で反省していたんだそうです。
私も、家人や母だけでなく、ああいう感じで後輩ちゃんたちに「ダメじゃない!」って言ってるのかも・・・と日常を思い返しながら布団に入ったのでした。入ったと同時に寝ちゃったけどね(爆)。

今年の9月10月は私の周りは声がでなくなる風邪になり欠勤した人が多い。私も昨秋は声がでなくなる風邪から完全に復活するまでに2か月かかった。なおのこと、抵抗力がようやく持ち直した感のある母が風邪になったら心配でたまらなくなりそう。
だから、自分でもハッとするほど、今回は本当に「叱る」口調だった。
そういう心情にあるとはいえ、そういう口調になったのがショックです。いや、家人にだったらいいのか?と突っ込まれると、返す言葉がないのですが、家人の健康管理は私の役目ですから「叱る」こともアリと心のどこかで思ってるんだな、これが(笑)。

母に対してはあの口調はなかったなあ。
弟くんだったら「あのさあ、それって良くないと思うんだけどねえ」って言ったと思うのです。
愚姉として、ほんと、反省してます。小さなころから、弟くんみたいに賢く立ち回れたらいいのに、と思っていましたが、今回は久しぶりにその思いを強くした帰省となりました。
by eastwind-335 | 2015-11-01 21:05 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


by eastwind-335