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私はこういう雑誌がすきなのだ

月の初めに、海辺の街にある実家へ戻った時、母への手土産として雑誌『つるとはな』を持って行きました。
半年に1度の割合で発行される雑誌。Kunelの初代編集長だった岡戸さんが始めた雑誌、とどこかで目にしたものの、創刊号は表紙ともなったホルトハウス房子さんの特集のところだけパラパラめくって棚に戻したのでした。

『ミセス』とはもちろんちがう。『暮しの手帖』や『婦人の友』とも違う。やっぱり編集者の色があるのでしょう、Kunelのおばあちゃん版だなあ、と思いました。
70代になろうか、という女性たちの「ちょっと先輩」たちの生き方を上手く取り上げている、と思ったのです。
まだ自分には早い・・・。

そう思ったのに、第2号は買ってしまいました。というのも、手持無沙汰で入った書店でペラペラっとめくっていたら、須賀敦子さんが友達に出した、という手紙が紹介されていたので。その日は雑誌を持って歩くわけにいかなかったので、後日買い直し、実家へ持って行ったわけです。

実家へ持って行くことはあらかじめメールしておいた(買わないように、という意味で)。そしておいて帰ったわけですが、先日母が「雑誌を忘れて帰ったでしょう?」と電話が。

それから雑誌の話になった。母は、『つるとはな』は娘が読むにはまだ早い、と思って電話をしたらしいのです。私に「わかっていると思うけど、あれは私のようなおばあちゃんが読むものだから。記事は面白いし、あの雑誌に出てくるようなおばあちゃんに憧れるのでしょうけど、あなたには早すぎる。もっと若い人の雑誌を買いなさいよ」と。

えー?須賀さんの話は創刊号から始まってるらしいからバックナンバーを買って読み終わったら母に送ろうと思っていたのになあ(爆)。

30代前半向け?と40代前半向け?の2冊の女性雑誌を風呂の友として毎月買っているから、と安心させようとしたら、たまには職場の若い子たちの気持ちを理解するために20代の雑誌も買うように、ですって。

美容院で読んでるからいい、と答えておいたけど。

ふと思った。50代向けの良い(私好みの、っていう点で)雑誌がないのよねえ~。女子大、OL、30代ママ向け、40代ママ向け、50代ママ向けと光文社が年齢別雑誌を出してるので、それを読め、なのでしょうけれど、正直言って私には役立たない。
この手の雑誌は絶えず「同じ社会階層に受け入れられる」ことが前提になっている。
みんな、ママ、妻、女と3つの視点をどう組み合わせていくかなんて、考えているのかしら?私なんて「ヒトでありたい」と思うので精いっぱいなんですけれど(爆)。

美容院で読んでるからいい、と母には言ったものの、若い子の雑誌を手にするのはカットのみの日。パーマやヘアマニキュアの日(長く時間がかかる日)には、私はBrutusとかPenを持ってきてもらう。かなり真剣に読んでしまいます(笑)。先週も「お、そうなんだ!」と発見があり。実はコーヒーに合う焼菓子なんかも、この手の雑誌で知るのです。ママ雑誌が取り上げる商品は「お持たせ」か「ママ視点」のそれだから。自分が食べたいから、ってことがストレートに伝わってくるのは、男性向けの雑誌だなあ。
Commented by tejisekki at 2015-08-27 21:23
なるほどー、Brutusの表紙を見て惹かれるのはそういうとこからなのかーと納得しました。
今度図書館でしっかり読んでみます。

eastwindさんのお話を読んで、新入社員時代に同期の友人がクウネルを読んでたのを思い出しました。
そのときは中をしっかり見もせずに主婦雑誌を読んでるの?とびっくりしたんですが
はたからみると「つるとはな」はそういう雑誌なのかな?
でも、読んでみたくなりました。
どんな素敵なおばあちゃんが出てくるのでしょうか^^

今夜は娘も早く寝て、主人も午前様なようなので
これからeastwindさんのドイツ旅行記ゆーっくり読ませてもらおうと思います。
Commented by eastwind-335 at 2015-09-07 11:49
tejiさん、こんにちは!
ブルータスやペンの「ファッション」部分は「えー?こんな恰好してるの、どこにいるかな?」と思いますが、食べ物の、コーヒー特集の時なんかは勉強になります。というか、私が気になっていた好みはそうか、普通だったんだ!みたいな安心感をもたらしてくれるというか・・・。
クウネルは主婦雑誌じゃないんですよ~(力説)。生活雑誌ですよ~!私はプレ創刊号から持ってますが、飽きないです。見直しても面白い。
それから、「つるとはな」はオススメです。おばあちゃんたちの秘密を覗き見る感じですけど(笑)。
韓国も色々と「生活雑誌」が出ていますよね~。ハングルが読めたら面白いだろうなあ、と書店に並んでいるものを見て思います。
そうそう、韓国の方が、単行本の表紙のデザインがステキだと思います。色使いとかイラストのタッチが私好みなのかなあ。
ドイツ旅行記はまだまだ続きます(予定ではあと2回ほど)。引き続き、よろしくお願いしまーす!
by eastwind-335 | 2015-08-19 07:41 | Books | Trackback | Comments(2)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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