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ラマダン中の夕食

以前でかけたことがあるイラン系レストランのFBをフォローしている家人。夕方6時半から2時間弱ラマダン中の夕食ビュッフェ開催と知ったそうです。

これまで人生で2度、海外(イスタンブールベルリン)でラマダン明けに遭遇した私。ラマダン中のインドを旅行したこともあります。二日にわたってガイド兼トゥクトゥクの運転手を勤めてくれたJさんは、その時、一度も一緒に食事をしませんでした。水も飲んでいませんでした。「夜にはたくさん食べるからダイジョウブ」と言ってましたけれど・・・。

その「たくさん食べるから」を日本で体験できるのであれば・・・と家人と二人で行ってみることに。

本当は水曜日に行きたかったのですが、仕事で7時過ぎまで職場に足止め。終了時間に間に合うかどうか、だったので18日の木曜日に行ってきました。

あとで知ったのですが、実はこの日(18日)からがラマダン開始だったそう(←レストラン的なフライングで前日あたりから始めていたのか?!)。

待ち合わせ場所に向かうために通り抜けたヒルズでは週末行われる京都関連のイベントのための準備中。
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写真でわかるように私は上から見学。ステージには組み立ての様子を実況している人がいたのですが、誰に向かって説明しているのかわからないような、はっきりしない口調。土日の女性ナレーターみたいな「お仕着せ口調」も苦手だけど、こんな珍しいことをしてるのに、ボソボソ解説をしているのは・・きっと観光協会の方なのでしょうね。もったいない。だから、人が足を止めることもない様子。
私が下に降りたときに、関係者らしき一団がいたので「なんの船ですか?」と尋ねたら「金曜日から京都フェアーがあって、その準備なんです。自分たちもよくわからないんですが、集められたんで・・・」とバイトくんたちらしいということが伺えました。
まあねえ。うちの若い人も「自分が全体の中で何をしているのか」を考えずに、上から言われた仕事を言われた通りにするだけという、穿っちジャパンみたいなのが多いから仕方ないけど・・・。
例えば入口に「ただ今〇〇をやってます」とか立て看板を出すとかねえ・・・。

で、先ほどググったところ!これ、祇園祭の大船鉾なんだそうですよ!
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「ほんまもんだけ」って銘打つイベント。この大船鉾も出来上がったものだけでなく「無からできるところまで」をもう少しちゃんとイベント化したらいいのにねえ、森ビル。近隣の小学生とは招待してもいいんだし。いや、いまの子って「それって機械じゃなくてもできるんですか?」って真顔で聞いてくるんですよね。

個人の体験じゃなくて「教科書」と「タブレット」で日本文化を暗記的に教え込もうとする日本の教育界には、常々「オーマイガッ」と思うワタクシです。だから、クールジャパンといったら、「ありえないプロポーションと顔の造りの少女の絵」「ゆるキャラ」みたいなイメージが世界中に行っちゃうわけで。カンヌにくまモンが日本文化の象徴として行ったってニュースを見たときに「やめてくれぇ。ますます世界からこんなの相手にする必要なしって思われちゃうじゃん」と思いました。くまモンに罪はありません。ええ。でも、くまモンに相応しい場所は、カンヌ映画祭じゃなかったと思う。まだ、コスプレ一団がカンヌの海辺にギリギリの格好(深夜枠アニメのような・笑)で水浴びでもしてれば、まだ「映画に見合った話題作り」になったでしょうに。
クールじゃないよ、フールだよっ!って思うのは私だけでしょうけどね(笑)。

閑話休題。
子どもたちの博物館の見学も少ないよね。地域博物館にバイトが決まった知り合いのお子が「来館数が少ないから、予算削減になりそうな」ってボヤいていたけど。だったら、近隣の学校を巻き込めばいいのに、と思うワタクシ。博物館って、土日に教育意識の高い親が連れて行く場所、ではなく、平日に先生たちと過ごす場所になってもいいのに・・・。
私は平日に海外の博物館や美術館に行くわけですが、そこで引率された子供たちに会わなかったことがない。もう少し、日本の学校は「外へ出る」ことがあっていいと思うのです。ほんと、こういう時を利用したらいいのにね~(そうしたらあのボソボソナレーションだって・・・ぶつぶつ)。森ビルはオシャレオトナの教育に必死だけど、それよりはコドモにもっと向き合ったら、将来の顧客獲得になるんじゃ?(脱兎)。

六本木ヒルズ前のお店には、すでに数名のお客さんがいました。ただ、本当にラマダン中の方は少なくて、入店時点では我が家のような物見遊山な日本人の方が多かった。我々が席を立つ頃(8時ちょっと前)にはムスリムの人たちが続々やって来ていました。それぞれ、知り合いではない様子ですが、そこは同じ宗教の仲間なのでしょう。そういう「親しさ」を感じることがありました。
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本当に「日没」にならないと食事をしないのだ、とわかる体験もしました。
私たちはFBに書いてあった時間6時半すぎにお店に到着したので、家人は席に着き荷物を置くなり「あそこがビュッフェだよ」とスタスタ向かう(汗)。お店の人に、やんわりと「日没にならないとダメです」と言われて戻って来ていました。
日没は7時1分とのこと。
お隣のテーブルにいた方は、本当に日中は食べていないそうで、なんどもお店の方に「まだか?」と尋ねていました。
待っている間に、お料理の写真を撮りました。携帯のカメラなのでボケボケになってます(汗)。新しいガラケーに買い替えようかなあ。←いまだスマホ不要者。
ラマダン中の夕食_a0094449_5503185.jpgテーブルの上には椰子棗を甘く似たものが。お隣の方は「食べて良い」とお店の方に言われるまで一つも手にしませんでしたので、私たちも自粛。

ラマダン中の夕食_a0094449_5522961.jpg色々な料理が並んでいます。

ラマダン中の夕食_a0094449_553365.jpg右:ピクルス(辛めの)。左:魚の練り物を揚げたもの?。

ラマダン中の夕食_a0094449_5541374.jpg右:野菜サラダ。左:ツナベースのサラダ

ラマダン中の夕食_a0094449_555391.jpg右:フムス。真ん中下:お米ケーキ(おにぎりを焼いたような感じ)。真ん中奥:ベジタブルカレー。左;ナン。

ラマダン中の夕食_a0094449_5563223.jpg右:チキンカレー。左:ケバブ。

ラマダン中の夕食_a0094449_557859.jpg右:スープ。左:ライス。

ラマダン中の夕食_a0094449_5574677.jpg一回目。

ラマダン中の夕食_a0094449_558997.jpg二回目。美味しかったので調子に乗って食べ過ぎた・・・。

デザートもありました。
ラマダン中の夕食_a0094449_559368.jpgローズウォーターで炊いたライスプディング。香りの高いデザートでした。私はこの手の甘さが苦手なので少ししかとりませんでしたが、どっちゃりと盛っているムスリムの方々もいましたので、故郷の味、なのでしょう。


代金はFBに記されているよりも少なかったので、差額をドネーションボックスに入れました。

大体同じような食事になるのかな?東京ジャーミーのも行ってみたいなあ、と思っています。
by eastwind-335 | 2015-06-20 06:30 | 日常 | Trackback | Comments(0)

東風のささやかな毎日のささやかな記録


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