お会いしたかったです

このブログを始めるよりもずーっと、ずっと前。
私は数年おきに(時には毎年)ネパールへ行っていました。それは、知り合いの大学の先生のフィールドがネパールで、卒業生たちを一度連れて行ってあげたい、と私にまで声をかけてくださったからです。

・・・といっても、私は先生のところのゼミ生ではなかったんですけれども?!
ボヤかしますけれど、言い換えてみたら、次のように説明ができると思います。
その先生も交えてのお食事会の席上で、私がその当時、夏のボーナスを丸ごとつぎ込んで購入したパールのネックレスの話を知人にしていたのでした。しばらくしてその先生が「東風くんはネパールに関心があるのかね」とおっしゃったのでした。
先生は私がパールの話をしていたのに、勝手に「ネ」をつけてしまった。
そして、ワタクシはその時ネパールの「ネ」が聞こえず、「パールに関心があるだろう?」とおっしゃったかと思ったのでした。
否定するほどでもなかろうと「ええ、まあ」と答えたところ、
「じゃ、キミ、ヒマラヤを見に行こう!2月はいいぞ、空気が澄んでいて」と。


実際にはパールの話ではなく、ワタクシのプライベートにかかわる話でしたが、聞き間違い(思えばこの先生はこの頃からやや耳が遠くなっていらしたのだった)が私をネパールに近づけてくれたのでした。
それが1995年の11月のことでした。この頃はまだフィルムで写真を撮っておりましたので、upすることができないのですが、そののち、先に書いたように毎年のようにネパールへ行くことが続いたのでした。

なんと、結婚式の2か月前にもネパールに行ったほど。この時は、さすがに誰にも報告してなかった結婚式を理由に見送ろうかなと思っていたら、うちの母親がこれまたぶっ飛ぶことを言い出したのです。

「あちらのおうち、結婚したら、ネパールなんて言ったら絶句されると思うの。だから、絶対に3月は行った方がいいわ」と。

結局、結婚してからもマオイストの台頭があるまでに数回、またマオイストが落ち着いたということで1度先生が出かける時に同行させてもらいました。「第一人者」という言葉に弱いシウトメにぴったりの理由をつけてのお出かけです(笑)。

そんな私のネパール旅行は卒業生(これは大体いつも同じ顔ぶれ)と現役学生から成り立っていました。主としてカトマンズとポカラがベース地になり、そこから近隣の村落を訪問する、というのがいつものパターン。ある時、同行してくれる旅行代理店の人がイエズス会の日本人神父が経営している子どもの障碍者受け入れ施設と、広島に本部のある女子修道会から派遣された日本人シスターが経営している保育園を紹介してくれたのでした。

帰国して、私は個人的にこれらの団体を支援しているグループに連絡をとり、時折寄付をしていました。
グループの代表の方は、神父と信仰を共にし、長い間の友情から支援するグループを立ち上げていらしたのでした。何度かメールのやりとりをし、その中で社会人としての私に励ましの言葉を送ってくださったこともあります。
そうこうするうちに、高齢になられた神父が日本へ帰国し、グループは保育園の支援のみの活動をする方向転換がありました。会報も発行回数が減り、この1年は会報が届かなかったのですが、私は「1年に1度」にするのかな?とか、代表の方も高齢になられているから、大変なのかな?等々思うことはあっても、連絡を取ることはなくなってしまいました。

実は昨年の秋には、障碍者受け入れ施設に聖堂が完成するということで、現地でのミサの案内が神父の教え子さんたち(神父は日本のイエズス会系のいくつかの学校で倫理を担当されていた)のグループから届いたのでした。しかし昨年の11月から12月にかけての多忙を理由に、そのままにしてしまいました。

そこへ、土曜日のネパールでの地震。

私の知り合いの旅行代理店の人たちはみな無事であると知って、次に気になったのはシスターのこと。
そこで久しぶりに支援グループのHPを見たところ・・・。
代表を務めてくださっていた方は1年半ほど前に逝去されていたことを知りました。
今回の地震がなかったら気が付かなかったと思うだけに、本当にびっくりしました。だから、会報も来なくなったのね、と合点がいくものの、一度もお会いすることができなくて、残念で仕方ありません。
シスターも日本に帰国され、新しいシスターが活動をなさっている様子。

もうその町に私の知っている方はいらっしゃらないわけですが、施設では困っているのではないか、と思うと気が気でなりません。

衛星放送が時計代わりの私は、BBCやZDFの映像でカトマンズの様子を確認しています。みんなでこの前で写真を撮ったなあ、とか、私たちもここでクマリをみようと頑張ったんだった、とか、思い出すことが多く、また、通りの匂い、音、行きかう人たちの表情など、小さな思い出がふっと戻ってきて、胸が痛くなります。
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by eastwind-335 | 2015-04-27 22:12 | 日常 | Trackback | Comments(0)

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