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龍の国もがんばっている!

穿ッチ招聘が決まるまでに、職場のサッカーファンの間で盛り上がったのは「世界基準のカントクを早く育成しよう!」でした。

WMで日本人が笛を吹く時代になったのに。
いまだ、日本人カントクはビッグリーグのクラブ監督になっていません。
岡ちゃんですら・・・。

が、A代表を含め日本以外の年齢別監督になった日本人はいます。
もう7年も前になってしまったブータン旅行で、代表選手たちが練習をしているのを、ホテルから遠目に見たことがあるワタクシ。あの時から、ブータンは膝から下が長いし、毎日が高地トレーニングだから、良いカントクが付いたら強くなる!と力説していました。

世界最弱と言われていたブータンでしたが、WM18の予選においては負けなしで頑張っている、という報道が最近目につきます。日本人監督が現在は指導中らしいです。もうすこし、この監督情報を日本のサッカーメディアが流すべきだと思うんですけどね。
だって、こういう人が将来の日本代表の導き手になるかもしれないですもん!

そして、7年前にブログで宣言したように、ブータンは着実に前進しています!
もちろん、戦術など、まだまだブータンは学ぶものがあるのだろうと思いますが、日本になくてブータンにあるいくつかの強みは、この10年のうちにブータンがさらに前進する裏付けになりそうな・・・。
つまり!
ブータンは「英語国家」なのだってこと。
外国人監督をやとったとして、その監督が英語ができれば、通訳なしで指導を受けられるのです!
これってスゴいこと!いつか日本と有名監督をめぐって争奪戦をする相手になるかもしれません。
そして!
ブータン選手はすでに「体幹」はできているってこと。
この国の人たちの姿勢のよさ、痩せているながらも骨格がしっかりしている点、そしてあの立ち方。体幹なくしてはできません!
もちろん、サッカーは新しいスポーツですから、技術面はまだまだかもしれませんが、高度トレーニングでムダなほど体力があると思います。そして国技である弓道は集中力を養うスポーツなわけですから・・。そういう幼いころからの国技は、新しいサッカーを作り出すための土台に活かされることになろう、と私は思うんです!(力説)

穿ッチに収まった日本代表カントクですが、一部では「母語で指揮を受けるメリット」をマジに考えている向きもありました(その一つが私たちの職場の無駄話・笑)。比較的知性の高い通訳に日本は恵まれてきたわけですが、「いつまでもいると思うな、勝手のよいヒト」というのが合言葉の私たちの職場にいると、このままカントクと質の良い通訳との蜜月が続くとも思えず・・・(汗)。
ここでいう知性というのはサッカー脳もだけど、副監督以上にチームと組織への判断力が必要になります。だって瞬時に通訳しなくちゃいけないんだから。「ちょっと待って!辞書を引いて意味を確認するから」なんて言えないでしょ?(笑)。
通訳が一枚入ることで、いろいろなもどかしさが生じるということは、ブンデスに行く日本人をめぐる問題からもうかがえます。上手くいっているチームだったら監督は通訳をも上手く使えるのでしょうけれど、たとえば、ギリギリにいるところのクラブだとカントクに余裕がないためにそうはいかない、っていうのがわかりますよね。
だから、言葉が通じない人から外されていく。

例えば、カガヴァはドイツ語ゼロでドルに行った。ドルのカントクはモチベーションの男であるクロッポン。若い選手にやる気を起こさせるだけでなく、WM06の時には「わかりやすい解説」でドイツ国民を魅了してる。つまり、相手がある仕事が向いている、相手に自分を合わせられる。
だから、カガヴァのためにピッチの中にまで通訳を置いたことは、自分のプランにとってプラスになると判断したのだと思うのです。通訳にすらやる気を与えたのではないか?と。相手に合わせられば、結果として相手が合わせてくれるという相乗効果は仕事をしていれば、何度となく体験するところ。

監督にカリスマ性を求めることも必要だろうけど、なんというのかな、監督として成長しているところに立ち会えるのもその下にいる選手やファンにとっての醍醐味の一つではなかろうか?と。

龍の国や東南アジア各国でがんばっている日本人カントク、応援してまーす!海外のカントクになるのは「日本サッカー協会」的には王道ではないのかもしれません。しかし、いつか、その体験をもって日本代表にもかかわってくださーい!
by eastwind-335 | 2015-04-10 06:18 | 極東のサッカー | Trackback | Comments(0)

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